|
ゴルフに魅了された者は、洋の東西、老若男女問わず、常識人では理解できない思考回路に基づいて、行動する事が多々有る・・・。
ゴルフをしない方、興味の無い方に少しでもこの異常とも言える行動や思考を理解 して頂きたく、逸話などを織り交ぜてご紹介致します。 明日スケートに行くといって寝れなくなる人は、あまり居ないだろう。ところが、
ゴルフの前日は、ソワソワしたり、寝付けなかったと言う方が結構いらっしゃいま す。ハッキリ言ってプロでは無いので、収入に関わったりする事も無いのにだ。 スポーツ・コラムニスト ボブ・ロビンソンなる人物は、30年にも及ぶゴルフ人生
に於いて、「私はプレー前夜、ただの一度も寝た事が無い。30年間、徹夜で1番ティ ーに立つのが私のゴルフである」と、妙な自慢を書いている。 ゴルフ前夜に限って、ベッドに入ると、必ず不安と緊張感がヒタヒタと忍び寄って
くるそうだ。ベッド・暗闇・静寂が、明日の自分の失敗を、よりリアルに、浮かび 上げてくる・・・。まだ、ティーグランドにも立っていないのに、自分の失敗を考えて 眠れなくなるのだ。 ここ迄、重症な方は少ないと思うが、近い人は掃いて捨てる程居る。
それは、アドレス時に固まってしまう人で、動き出すまでに、とってもとっても 時間のかかる人だ。彼らの頭の中では、今まで経験したミスショットがリアルな イメージとして湧いてきている。それを払拭する為に、自分を励まし、鼓舞させる 事に時間がかかってしまう。 ミスのイメージが、リアルで有れば有るほど払拭する時間が長くなり、結局そのミ
スのイメージ通りのミスを犯してしまう。 「さっさとミスしろ!」と、パティ・バーグを始め、多くの有名プレーヤーが言う
ように、ミスのイメージが沸々と湧いてくる前に打ってしまえって事ですね。 話が横道にそれましたが、夏坂健が、ゴルフ前夜の気持ちを端的に表している例え
として、明日に迫った手形決済に頭を痛めながらも、午後から初めての女性と一泊 旅行に出かけようとする中小企業のオヤジ。これだっ! ゴルフ前夜は、こんな気分で悶々と夜の明けるのを待っている方が大勢います。
|
ゴルファーを笑え!
[ リスト | 詳細 ]
|
ゴルフの魅力に取り憑かれた人達は、常識人では考えられない行動をとります。
まぁ、アイアンマン・レースも体力に自信を持ち、それを競いたいと思う方達が
考え出した異常なレースかも知れませんが・・・。 2010年の夏は、今迄に無い驚異的な暑さでしたね。夏に強い私も、さすがに今年の
暑さは堪えました。汗はこれ程にも出るんだと、実感しましたからね。 ここで、1日2.5ラウンドのゴルフ場主催のオープンコンペ。朝は5時前からのスタ
ートで、夕方6時頃までかかるそうです。炎天下の中12時間以上かかる殺人的な モノズキが集まるラウンド。途中からは行軍の様相になるそうです・・・。
そして、世界には本当の「おバカ」とも言うべきか、人間離れしたラウンドをした
人が居ます。アメリカのジョージ・ファーガソンという人物。彼は「一度、死ぬほ どゴルフをやってみたい」と、友人達に打ち明けました。ゴルフの話題になれば 仲間は半狂乱。「協力するよ」と、皆が色々なアイデアを持ち寄ります。 1930年8月の朝、フラットでボールが無くなりにくい、9ホールだけのコース。
デトロイトにあるリッジモントGCで無制限耐久ラウンドが行なわれた。 彼は充分な睡眠をとった後、噂を聞きつけたモノズキ達の集まる中、照明部隊の
友人達を引き連れて1番ホールを颯爽と出発して行った。 本人は、疲れればヤメテしまえば良いや、程度に思っていたのでプレッシャーは
感じなかったそうだが、貸し切り状態でのプレーは快適で、足が止まらなくなった と、回想している。今の様にカートなど無いのでフルの歩きラウンド。 丸2日たった頃から新聞記者や、野次馬の数が次第に増えてきて、時の人に昇格し
た訳だが、中にはいつ倒れるかを楽しみにしている意地悪な集団が居たりして、 付き纏われる時には逆に闘志が湧いたそうだ。 睡魔が襲来する以外は、両手のマメがつぶれ、応急処置を受け付けない程悪化
したが、体の痛みも無く順調だった。しかし、ゲームの終わりは呆気なかった。
1番ホールの脇にあるトイレに入った彼は、しばらくたっても出て来ない。様子を
見に行った友人が、笑いながら「どうやらホールアウトの時間が来たようです。 彼はトイレの中で用をたしながらイビキをかいております」と発表した。 結局彼の挑戦は、延々ノンストップで158時間!つまり、6日と14時間に及んだ。
この間828ホールを3999打で回り、歩行距離は327マイルを記録した。実に526㎞! 東京・大阪間程の距離を球を打ちながら歩いた事になる・・・。 828ホールと言えば46ラウンドになり、平均は86〜87打でラウンドしていた様だ。
月一ゴルファーの4年分近いラウンドを一気にこのスコアで回って来た訳だ。 友人達に自宅へ担ぎ込まれた彼は、40時間眠り続けたそうだが、目が覚めると、
いそいそと再びコースへ戻って27ホール(1.5R)プレーして、 「私には左腰が早く開いてしまうクセがあってね、それが気になってオチオチ寝て 居られなかった。でも、1週間打ち続けた甲斐が有って多少改善された様だ」と のたまわったそうだ・・・。 あきれてモノが言えん・・・。でも、愛すべきゴルファーですね。
|
|
私が普段御世話になっている練習場は 忍ヶ丘ゴルフセンターです。
仕事帰りに寄ってますが、練習場の風景も面白いものが多々有って、思わず 吹き出してしまう事が有ります。 先日見た40代半ば位の方ですが、まぁ、HDCP25程の腕前でしょうか?一球打つ
度に「ダメだ〜」「う〜ん・・・」「あ〜、又ダメだ〜」「あ〜」と、何やら ずっとつぶやいておられます。何とネガティブな言葉ばかり・・・。 少々気の毒になってきます。 又、ある方はフックが出る度に「う〜ん、真板潔〜!(マイタキヨシ)」と
言って体を捩ります。 逆に超スライスが出たときには「あ〜!前から清(マエカラキヨシ・前川清)」 と、プレーイングフォーの特設ティーの事を仰っています。 おっさん大丈夫か? とっても太ったおじさんですが、ドライバーを打った時に二歩ほど下がって、
「コォー!」と、まるで少林寺拳法の呼吸法みたいな声を出しています。 ひょっとしたら自分の打球に念を送り込んでいるのかも知れません。 おじさんばかりでは有りません。仕事帰りのナースもいらっしゃいます。
何故ナースだと分かるのか?それはナースの格好のまま来るからです・・・。 さすがにキャップはかぶっていませんが、何やらコスプレみたいです。 ところがこのナース良い球を打つんです。ドラの音も『バキーッ!』って感じで 仕事のウサを晴らしているかの様です。 お見事っ! 面白いクセを持っている友人も居ます。
彼は体重が乗った、とてつもない打球を打ちます。アイアンでは、どこまで上 がるんだ?という高い球筋で、ウッド系では、球が割れるのではないかと思う 音が痛そうな豪快な打球。距離も凄いです。見ている私は「痛ったぁ〜」と、 球の気持ちになってしまいます。 ところが皆さんのご想像通り、アプローチが苦手・・・。不思議な位シャンクが
出ます。一度どうなっているのかカメラを持って行ってスーパースローで撮影 してみました。「撮ったるからシャンクして(笑)」と、カメラを構えて準備 すると、見事なシャンクを打ち続けます。普通はそんな時には出ない筈なのに、 期待通りのシャンクを繰り出す彼に、ある意味感心しました・・・。 本人はシャンクの打球と手の感触が死ぬほどイヤみたいです。
まぁ、フツーそうですわな? シャンクが出る度に歯を食いしばって鬼の形相で仁王立ちしてクラブを握り締 めて「ククッ〜!」っと低い唸り声をもらしております。その姿は芸人の パッション屋良を彷彿させます。本人はいたって真面目なので可笑しさ倍増! 「気の毒ではあるが、腹が痛い〜!」
こんな大人を虜にするゴルフって何んなんでしょうね?
|
|
GDOは基本的にゴルファーばかりが利用するサイトなので、ある程度ゴル
フの事を理解している方が訪問して下さいましたが、コチラはゴルフって
ドコが面白いの?と、思っておられる方達も覗いて下さっている様です。
そこで、ゴルファーと言われる人種が、何故、あんな直径約4㎝の球を
10.8㎝のカップに沈める為に、いかに必死に、悲しくとも、報われなくとも
努力するのか?大の大人がうっすらと涙を溜めるなど日常茶飯事に繰り
返されるこの不思議なゲームの事を紹介しようと思います。
資料として、敬愛するゴルフエッセイスト『夏坂 健』の本などから抜き取って
面白おかしく読んで頂いて、少しでもゴルファーを理解して頂ければと思いま
す。このカテゴリー名も氏のエッセイからの無断拝借で御座います。
ゴルファーは老若男女を問わず、のめり込んだが最後 非ゴルファーから見
れば理解不能の習性を持ちます。ある種の狂気を含んでいるとも言えます。
皆さんがご存知の「石川遼」「タイガー・ウッズ」「ジャック・ニクラウス」
でさえ、前面には出さないですが、狂気を持っている筈です。ってか、持って いないゴルファーはあの頂きには到達出来ません。 日本では一番古いゴルフ場。1901年に開かれた『神戸ゴルフ倶楽部』であった
お話し。このゴルフ場はイギリス人アーサー・H・グルームが友人達と造った。 幕末に坂本竜馬などと親交のあった長崎のグラバー商会は、グラバーとグルー
ムの兄さんが共同経営者です。 クラブハウスからは16番と18番のコースが見渡せます。あるメンバーが日暮れ
を楽しんでいると一人の男性がラウンド中。彼はラフに手こずっていて、球を ラフの上に置き直し、打ちやすくした。コレを見ていたメンバーは18番に先回り して彼に質問した。
「16番はいくつで上がったのかね?」
「6ですが・・・」 「それはクラブで打った回数かね?」 「はい、そうですが・・・」 「キミは球を動かしてショットしたではないか!自分にも嘘をつく人間なんだ ね?ゴルフは誰にでも楽しめるゲームだが、誰にでも相応しいゲームでは ない!キミのような人はここに居て欲しくない、二度と来ないでくれたまえ!」
イギリスから貿易の仕事で来ていた彼は、1週間後母国に帰ってしまった。
ゴルフは審判不在のゲーム。誤魔化そうと思えばいくらでも誤魔化せる。でも
それをやらないトコにゴルファーとしてのプライドと尊厳がある。ところが たった一度の過ちが、その人を全否定される程の行為になってしまう。 前述の彼は商売さえも出来ないから帰国したのだろう。ゴルフで嘘をつくこと
は、他の事でも嘘や偽りがあるとみなされるからです。 たかがゴルフというゲームで人生まで狂ってしまう事が実際に有るのです。
|




