小さい韓国と日本

日本に住んで10年目になる韓国人です。自分の思い出を振り返って書いた内容です。

ゆとり教育と受験戦争

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Part 4

他の国の教育制度をみてもう一度自分の高校生活を振り返ってみた。

あの時の私の高校生活があって今の私がいる。
今の自分に不満があるわけではないが、あの時もう少し自由に高校生活を過ごせたら私は全然違う人生をたどってたかもしれない。

過去に「もしも‥」という言葉は情けない例えで言い訳に過ぎないが、でも「もしあの時もう少し自由な時間を過ごしてたら、もし韓国がこんなに学力重視の社会でなかったら…」あの時一時期夢見た漫画家にもなってたかも知れない。
趣味の一つでも練磨してもう少し樂しみのある人間になってたかも知れない…

学力重視と学力低下、学校での長時間の拘束とゆとり教育。
両国の教育の在り方がとても対照的に思えた。
短い学生時代を経て長い社会人としての生きく中で何が彼らに一番大事なのかもう一度考えて見なければいけない。

多くの子供はあまり自由を与えすぎると目先の樂しい事に先に傾きやすい。
まだ人生のいろいろな経験が足りない彼らに代って、私たちは彼らの将來の事も考えなければならない。
その結果彼らを時には拘束したりする事があるかも知れない。
でもただ縛り付けるだけでなく彼らがちゃんと将來の夢を見られるようにゆとりあるバランスのとれた 「 飴とムチ」の教育に目を向けていくべきだと思う。

大人になった彼らが後悔しないように。
どこの国でも「子育に正解はない」というが自分の国の教育制度をもう一度見直し、外に目を向けてみるのもいいかもしれない。

Part 3

韓国に比べると日本の学生達はかなりのびのび過ごしてると感じられる。

卒業後も野球やバスケット選手にならなくても、社会人チームで高校の時やってた野球等クラブ活動を続けてる人も多いく、韓国人より日本人の方が大人になっても何らかの趣味を持ってる人が実際多い。

でもその反面日本の若者と話してて彼らの無知に驚く事がしばしばある。
たとえば私が韓国人だと言ったら「韓国ってどこにあるの?」と聞く人も多い。
韓国がどこに有るか知ってほしいわけではないが、韓国が南アメリカのジャングルの中に有るわけでもない。
天気予報図で日本の横におまけに出てくる国がどこなのか疑問に思ったことないの?と思わず突込みたくなる。
そのほかにも国際情勢はもちろん自分の国の情勢や政治等、興味を持ってない子達を多い。
以前、韓国の友達に日本の中学の社会、歴史、公民の教科書を買ってきてほしいと頼まれて買いに行ったことがあった。
教科書を開いてみたらとてもカラフルで絵や写真もいっぱいだった。
「こんな教科書で学んだらすごく樂しそう」と思う反面、「まるで小学生の教科書みたい」と思った。。
日本の中学生の学力はこのレベルなのかとそのカラフルな教科書を見ながら思わずにはいられなかった。
今の若者や教科書を見てると日本でも問題になってる子供たちの学力低下やゆとり教育の実体に強い疑問を感じた。

ゆとり教育のキャッチフレーズの「ゆとりある、しかも忠実した学校生活」はすばらしい考えだろう。
でもいくら理想がすばらしくてもそれを人間が上手に実現できるかは別問題だ。
理想がすばらしいほど、それを人間が実現するのは難しい。
特にちゃんとした判断能力を備えてない子供にゆとりある教育や時間を与えたとしてもそれをちゃんと自分で判断し、上手に使えるとは考えにくい。
「ゆとり教育」を実現させるためには今まで以上に先生と大人たちのサポートが必要だろう。

Part2

私が大学2年に上がる年、父の仕事で私たち家族はまた日本に住むことになった。

私は学校を通うためそのまま韓国に残ったが妹は日本の高校に通うことになった。

彼女を通して日本の高校生達をみると韓国と違う所がたくさんあった。
彼女の通ってた学校はそこそこの進学校だったが、学校の風気は自由な方で制服ではなく私服で、髪の長さもとくに決まりはなかった。

当時の私たちの家は彼女の通ってる学校の通学路の途中にあり、大学の休みで日本に来てた私はその学生達をよくみかけた。

話はきいていたが登校しているその学校の生徒達を見た時はやはり戸惑ってしまった。
男子生徒のガブガブのジーンズにゆるいプリントTーシャツ、髪は肩までのロン毛。
「なかなかカッコイイなあ・・^^」と個人的な意見はおいといて「まだ高校生なのに親とか先生は何もいわないのかな?」と思ってしまう。

私が通ってた韓国の高校も私服だったが、だらしない服や髪が耳下1cm以上伸びてたら、またまた呼び出しは間違いなかった。
化粧や茶ぱつなんて考えられない。

それ以外にも違うところはたくさんあった。
日本の高校生活を聞いてみると授業日数の20%以上欠席しなければ単位はもらえるとか、授業は4時くらいまでには終わってスポーツやいろいろな部活活動をしたり、アルバイトをしてる子も多いらしい。
聞いてる内に私は日本の高校生達に少し嫉妬した。

私が3年間机と青春を過ごしてた時期に日本の子達はなんて自由で樂しそうなんだろう。
机との3年間の青春に対しての悔しさと私たちがうけた一律教育の在り方に疑問を感じた。
それはあんなに頑張って勉強して16時間も学校にいて、その結果がそれぞれ本人達が満足されるものだったんだろうかという事だ。

私たち(韓国の学生)は良い学校や良い学科を行く事を目標とされて先生達も成績の良い子にはいわゆる一流大学に行かせるための努力と、そうでない子にはとりあえず大学に合格するようにといわれてた。
後者に当たる私も大学に行かねばと思って何とか大学に合格し、日本語日本文学を選択し大学生となった。

私たちは大学にいく事だけをずっと言われてたので大学合格日にはお互いの合格を祝い思い切り羽を伸ばした。
あんな缶詰状態の高校生活とはさらばだ!
私たちの最終関門に突破しこれからは何もかもがうまく行く、これからは薔薇色の人生が待っていると思ってた。

でもそんな浮かれ気分はほんのひとときで、大学を通いながら私は今まで何の為に勉強してきたのだろうと疑問に思い始めた。

同じ学科や他の大学の人達と交流してる内に疑問はもっと膨らんできた。
今の大学や学科を選択したきっかけを聞いてみると多くの子が名前が売れてる学校に入った方が就職にいいから好きな学科ではなくその学校に入れるボーダーラインに合わせて学科を選んだとか、大学はあまり興味がないけどとりあえず行かないと行けないと言われたからきたとか。

それに所謂一流大学に通ってる子達もソウル大学に行けなかった事を引き目を感じ、自分の学校に愛着を持っていない子達も多い。
今まで最終ゴールのように聞かされてた大学はただ学校の延長であり、それは終わりでも何でもなかった。

私たちの前には就職というもっと大きな関門がでてきた。
もちろん当たり前の事だが中学と高校の時将來どんな仕事をしたいとか進路相談を受けた事が無いと改めて気づいた。
ずっと就職より大学に入る事が優先されてきた。
でも進学校でも大学や一流大学に入学させるのがすべてではなかったはずだ。
現に私の周りをみると自分の専攻科目を生かして就職してる人はほんの一握りに過ぎない。
大学を卒業して私たちに残ったものは履歴書に「○○大学卒業」と書く一行が増えただけだった。
もちろん中には自分の学校や周囲の大人の意見に惑わされずに大学進学ではなく、自分の夢に向かっていく人もいて成功する人もいる。

でもそれまたほんの一握りで、多くの挫折した人はその時点から自分は大卒ではない現実と向き合わなくてはいけないのだ。

学力重視の韓国では彼らに高卒という厳しい現状が待ち構えている。
私たちは高校時代にもっと学ばなくてはいけない物を学んでなかったのではないだろうか。
大学はただの4年の中間過程に過ぎない。

私たちは将來の事をいろいろ考えたり、夢をみたりする大切な時期にみんな一律に16時間も学校に拘束され机とにらめっこしてたのだ。
学力重視のなか高校と大学の合わせた7年間私たちは何を得て何を失ったのだろう。
少なくても大学に入るのがすべてではなかったはずだ。
教育をもっとも大事にする韓国人は社会にでてからも英会話スクールに通ったり、語学留学に行く人がたくさんいる。

今すぐその語学を使わなくてもいつか必ず自分のためになると信じてる。
韓国で言われる「生涯教育」は韓国人の教育に関する熱意と生き方をよく表してるかもしれない。

Part1

12月の初旬、日本のニュースにも報道される韓国の日がある。

冷えきった寒空の下、最終戦場へ向かう兵士たちの姿。
その兵士達を励ますため駆け込んだ大勢の人たち。
町の至る所には白バイが待機し、送れた兵士がいればのせ、戦場までサイレンをならしながら飛ばす。
ギリギリに到着した兵士にみんなは惜しみない声援をおくり、兵士は不適な微笑で返事し戦場へと去っていく。
極めつけは戦争が終わるまで兵士の母達は門の外でわが子の勝利を願いながら寒空の中一日中祈りを捧げる。
それは韓国の大学修学能力試験日で、日本の大学センター試験に値する日だ。

私は毎年このニュースを見ると「もうそんな季節かあ。。」と思いながら自分の高校時代を思い出す。
私の高校時代の思い出と言えばとりあえず学校で過ごした時間を一番に思い出す。
その次に何かなと考えてみてもやっぱり学校で過ごした時間と勉強だった。

こんな言い方をするとまるですご〜く一生懸命勉強してたように聞こえるがそういうわけではない。
とりあえず学校で過ごす時間が長かった。
高校の時の一日を振り返ってみると9時に登校し4時まで正規授業、5時から補習、夕御飯ように持ってきた2個目のお辯当を食べて、7時からは「自律学習時間」という名の下10時まで学校で勉強をしてた。
この自律学習というのが曲者で自律と言ってもしたい人が自由に残ってするわけでなく、強制的に残ってやらなくてはいけなかった。
勝手に帰った日には次の日必ず担任からの呼び出しを喰らってた。
自律なのにどうして強制的に残らないといけないのといつもぶつぶつ文句を言ってたが、今考えると、この「自律」は自由に残って勉強するではなく、必ず残るが好きな勉強をしていいという意味だったみたいだ。

3年になるともっと学校で過ごす時間は長くなり朝8時から9時までの補習と10時から12時までの自律学習時間が追加された。
もちろん家に帰る時間にはバスも終わってて、同じ方向の友達同士契約したワゴンに乗って家まで帰ってた。
朝の8時から夜の12時まで、24時間の内16時間を学校で過ごしてたのだ。
そりゃあ高校の思い出で学校しか思い出せないのは無理もないなあと改めて思ってしまう。
ラクガキをしててもボーッとしててもとりあえず机と向き合って私たちは3年間をすごした。
この時の私たちの樂しみといえば、自律学習時間にこっそり抜け出して先生達にばれないように友達とお
しゃべりをしたり、コンビニで買ってきたお菓子を広げてみんなでこそこそと食べる事だった。

男女の違いや学校によって少々の違いはあるかも知れないが私の時代に進学系の高校を通ってた人は同じような経験をしてると思う。
今は自律学習の変わりに塾に通う子供たちが増えてきてる。
高校だけではなく小学校の頃から学校から戻ると英語やピアノ等何個か塾を梯子した後、家に戻ってクモンの先生と勉強の予習という子も珍しくないそうだ。

一部の親は子供の塾代を払うため食堂でパートをしてる人も多く、社会問題にもなっている。
いずれにしても10年前も今も韓国の受験のニュースをみると変わってないなあと改めて思う。

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