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『戦国の城の一生』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、引き続きよろしくです

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最近、本当に本の紹介ばかりでスミマセンが、またまた宣伝です。しかも、今回は宣伝に宣伝しまくりです。

このブログは、あくまで城郭に特化したブログにしていますが、実は私の本当の専門は、戦国・織豊期の政治史なのです。城郭の方が「本業」より有名と揶揄されることもありますが(苦笑)。

で、そんな私の初の単著が、もうす刊行されることになりました!『織豊政権と東国社会 「惣無事令」論を越えて』(吉川弘文館、A5版336頁、税込9975円)です。画像は、その表紙になります。ちなみに、表紙の石垣は八王子城で、私が撮ったものです。

お値段を見て、目を疑った方も多いかと思いますが…間違いなく、9975円です。激安ですね〜。1万円切っているんですから、まじめな話、この業界では「安い」のです。何しろ専門書ですから、部数も少なく、読者も限られるので、このくらいの値段は普通にします。

どんな本なのかというと、一言でいえば、信長・秀吉による天下統一はどのように達成されたのかを研究したもの、とでもいいましょうか。信長・秀吉・家康の時代の政治史なんて、もう全部わかっているんじゃ…と思われる方も多いと思いますが、実は実は、天下統一に至るまでの具体的な過程というのは、案外わかっていなかったのです。その具体的な政治過程を、東国(関東を中心とした地域)をフィールドに研究して、1冊に仕上げましたという訳です。

以前にもご紹介した、平山優『天正壬午の乱』『武田遺領をめぐる動乱と秀吉の野望』と、ものすごく関連する内容です。
http://blogs.yahoo.co.jp/joukakukenkyuu/28062623.html
http://blogs.yahoo.co.jp/joukakukenkyuu/28678959.html

その時にもちょっと書きましたが、最近この分野の研究は急速に進みまして、今までとはだいぶ違った新しい政治史像が描かれるようになってきました。そのなかでも大きな問題として、高校の教科書にも記載されている「惣無事令」という秀吉の基本法令に対する理解の変化があります。

「惣無事令」とは、秀吉が天正14年・15年に発令したとされる全国法令で、各地の大名の戦争の停止を命じ、違反者は征伐するというものとされています。刀狩令や海賊停止令などと共に、豊臣政権の重要な法令とされ、これに基づいて天下統一は達成されたと理解されてきました。

ただ、今まで天正14年とされてきた「惣無事令」の「令書」とされた史料が、実は天正11年だったことが、私の研究などによって判明しました。今までの話の根拠となる史料の年代が、3年も遡ってしまったので、その史料の性格・評価についても当然ながら変わってしまいました。従来のように全国法令としての一貫した原則に基づく「惣無事令」と見なすことはできなくなり、豊臣政権の天下統一過程は再検討を余儀なくされたという訳です。

では、天下統一は、当時のいかなる政治社会情勢と関連して最終的に達成されたのか。そんなことを、マジメに研究してみました。信長・秀吉・家康のイメージが、ちょっと変わる…かも。


目次は、以下の通りです

序章 織豊政権の全国統一過程に関する研究史整理と課題―東国を中心に―(戦前から「惣無事令」論登場までの研究史/「惣無事令」論の登場と展開―一九八〇年代の研究史/一九九〇年代以降の研究史―「惣無事令」論の継承・批判/本論文の視角と課題)以下細目略/
第一章 戦国・織豊期東国の政治情勢と「惣無事」
第二章 「関東奥両国惣無事」政策の歴史的性格
第三章 戦国・織豊期東国の国分と地域社会―北条・徳川国分協定を中心に―
第四章 戦国・織豊期信濃国の政治情勢と「信州郡割」
第五章 「房相一和」と戦国・織豊期東国社会
第六章 戦国・織豊期上野国の政治情勢と「沼田問題」
補論  天正末期下野国の政治情勢と豊臣政権―年未詳七月晦日付け徳川家康書状をめぐって―
第七章 出羽国「庄内問題」再考
終章  織豊政権の東国統一過程―「惣無事令」論を越えて―


内容説明も、以下の通り。

織豊政権による全国統一過程に関する研究に多大な影響を与えた「惣無事令」論を、関係史料の根本的再検討により評価し直す。信州郡割・房相一和・沼田問題・庄内問題などを事例に挙げ、近年の研究成果「境目」地域論や国分論にも言及。東国独自の秩序形成のあり方にまで踏み込んで考察し、従来の戦国・織豊期東国史研究に新たな一石を投じる。


今まで書いてきた学術論文を集成した専門書ですので、決して読みやすいものではありませんが、ご興味ある方は是非ぜひ…来週の終わり頃には刊行予定です。アマゾン等のネット書店でも、もう予約可能です。書店だと、ジュンク堂や紀伊国屋などの大型書店にのみ並びます。図書館だと、県立レベルの大きな図書館なら入ると思います。

もし、ご興味があり、購入してみたいという方がいらっしゃったら、個人的にご連絡ください。ここで販売を前面に出すと「商行為」ということで、規約にひっかかる可能性があるとのことですので、書き改めました。



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    単著出版おめでとうございます。
    しかし、う〜ん、、、コレはちと敷居(専門性)が高そうだわ。
    「戦国の軍隊」すら入荷してない我が市の図書館では、入れてくれないんだろうなぁ、、、。

    [ タケタケ ]

    2012/4/14(土) 午前 9:53

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  • 天正11年と言えば本能寺の翌年、家康と主導権争いをしたりしている頃ですかね。まだ関白とかになる前ですよね。信長の後継を自認しているとは言え、天下に号令できる立場とは思えないですが、そういうところで「いや実は・・・」というのが面白そうです。興味深いですね。読んでみたい・・・。

    [ にすけ ]

    2012/4/14(土) 午後 1:28

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    先生こんばんは! 今日の戦国史研究会例会で出張販売を行いました。ご著書『織豊政権と東国社会』、10冊完売しましたよ!(春秋)

    [ f23*_ha*u ]

    2012/4/14(土) 午後 10:17

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    >大納言加賀守さん
    論文集なので、お堅いかもしれませんが、どうなんでしょう、私の文章は読みやすいのか読みにくいのか…でも図版と年表は多く入れるようにしました!あ、お値段ですね(笑)

    >ビヤナカさん
    すみませんね、是非ぜひ、リクエストよろしくお願いします。昨今、どこの自治体も財政的に厳しそうですが…何が起きるかわかりませんからね〜

    >KEIさん
    ありがとうございます!もしかしたら、入れてくれる…かも…

    >しばさん
    専門書はあまり宣伝もされないので、少しでも知って頂くだけでもと思い、宣伝させて頂きました。ポチありがとうございます!

    竹

    2012/4/15(日) 午後 8:51

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    >takuyaさん
    ありがとうございます!伊賀・甲賀も研究進んでいますね。最近出た『甲賀市史』も充実してますし。舞台は関東ですが、信長・秀吉の話もあるので、案外入れてくれるかも…是非ぜひ、リクエストよろしくお願いします。

    >木暮さん
    ありがとうございます!おって連絡させて頂きます。

    >栞さん
    ポチも合わせて、ありがとうございます!

    >はまっ子さん
    ありがとうございます!都立図書館や神奈川県立・横浜市立図書館には入るはずです。よろしければご覧ください。

    竹

    2012/4/15(日) 午後 8:56

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    >タケタケさん
    ありがとうございます!えぇ、いわゆる専門書ですからね、しょうがないです。『戦国の軍隊』が入っていないと、かなり厳しいですね(笑)

    >にすけさん
    そのへんの秀吉の微妙な立ち位置が面白いんですよ。難しいところでもあるんですが…

    >f23*_ha*uさん
    大変お世話になっております!無事売れたということで、出たからには、売れてほしいですね。私も少しでも売り上げに貢献できるよう頑張ります。

    竹

    2012/4/15(日) 午後 9:00

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    単著出版、おめでとうございます。
    こちらも北九州市の某博物館に移籍しました。今後ともよろしくお願いします。
    ぜひとも最新の成果を学びたいと思いますので、よろしければご購入させてください。
    こちらも負けぬように秀吉の中国・四国・九州戦をまとめていけるよう努力します。 削除

    [ nakanishiya ]

    2012/4/16(月) 午後 9:50

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    こんばんわ。
    はじめまして。
    ご著書、購入させて頂きました。
    勉強させて頂きます。 削除

    [ 市野澤 永 ]

    2012/4/16(月) 午後 11:39

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    >nakanishiyaさん
    存じ上げている研究者の方からご購入依頼が来るとは…なんだか申し訳ないです。日歴に書いたことがある方は、たしか普通に2割引購入が出来たと思うのですが、もちろんこちらで手配させて頂くことは可能です。ご住所はお変わりないでしょうか?振込用紙同封で発送するそうです。送料合わせて8360円になります。
    ところで、北九州とは、たしか公募が出ていたあの博物館でしょうか。おめでとうございます!

    竹

    2012/4/18(水) 午後 7:39

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    >市野澤永さん
    こちらこそ、初めまして。お名前は存じ上げております。最近千葉歴にも参加できず、ご報告も聞きそびれてしまいました。
    わざわざお買い上げ頂き、ありがとうございました。残した課題や限界点も多々ありますが、何か少しでもご参考になる部分があれば幸いです。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

    竹

    2012/4/18(水) 午後 7:44

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    竹井さん、ご著書刊行おめでとうございます。もう書店に並んでいるのですね。田舎にいると浦島太郎になってしまい、情報に疎くなってしまいます。ぜひ私も一冊購入したいと思います。どうぞよろしくお手配いただければ幸甚です。竹井さんのこれからの研究の発展を祈念申し上げます。

    [ 平山優 ]

    2012/4/20(金) 午後 3:48

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    >平山優さん
    先ほど、お話させて頂いた通りです。もし、あちらにも届いていなかった場合は、お手数ですがご連絡下さい。

    竹

    2012/4/20(金) 午後 4:09

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    竹井様
    御高著、たしかに拝受いたしました。誠にありがとうございました。さっそく勉強させていただきます。今後いっそうのご活躍を祈念申し上げます。

    [ 平山優 ]

    2012/4/23(月) 午後 0:46

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    >平山様
    よかったです〜心配しました、一安心です。ご連絡ありがとうございます。
    以前お使いだったpref.yamanashi…のメアドも、もう使われていないようですし、ご職場も変わってしまったとのことで、できましたら今後のご連絡先を教えて頂けないでしょうか?私のメアドは以前のままですので、お手数ですがよろしくお願い致します。

    竹

    2012/4/23(月) 午後 4:18

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    少し遅くなりました、中西です。ありがとうございます。
    5月までは竹田の方の住所で大丈夫ですので、遠方ですのでよろしければ手配していただければ助かります。
    よろしくお願いします。 削除

    [ nakanishiya ]

    2012/4/25(水) 午後 0:46

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    >nakanishiさん
    ありがとうございます。了解しました。出版社側に連絡しておきます。よろしくお願いいたします。

    竹

    2012/4/26(木) 午後 7:57

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    こんにちわ。

    ご著書も勤務先で貸出が開始されました。
    多くの方に読んで頂きたいものです。

    歴研でも好評だったそうで、なによりです。 削除

    [ 市野澤 永 ]

    2012/6/1(金) 午後 1:09

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    >市野澤さん
    お知らせありがとうございます。そうですか、そろそろ各図書館にも配架されるのでしょうかね。
    出したから人は、売れてほしいものです。

    竹

    2012/6/1(金) 午後 8:49

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    評伝作家の今福匡さんのブログに書評が載っておりました。 削除

    [ 越後の猫 ]

    2012/6/15(金) 午後 0:05

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    >越後の猫さん
    情報ありがとうございました。早速お礼のコメントをしておきました。

    竹

    2012/6/17(日) 午後 4:33

    返信する

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