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『戦国の城の一生』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、重版決定です!

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今回は、急きょ「城郭豆知識」のコーナーに行きます。今日の朝日新聞朝刊に出ていた、お城に関する記事がとても面白いので、ご紹介します。

「山城の出現、200年遡る 11世紀の秋田・大鳥井山遺跡」↓↓
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201003020150.html

前々から気になっていたお城ですが、調査が一通り片付いたようですね。「大鳥井柵」とも呼ばれています。古代東北地方各地に築かれた「柵」の一種ですね。

後三年の役の時に、源義家と戦った、現地の豪族・清原氏の城ということなのですが、巨大かつ二重の横堀があって、どうもさらに畝状竪堀群も発見されたとのこと、見た目は完全に立派な戦国時代の城です。

遺構の図面は、横手市教育委員会のHPでご覧ください。こんな感じです↓↓
http://www.city.yokote.lg.jp/mpsdata/web/55/ootorii4.pdf

それが、発掘調査の結果、11世紀に全盛期を迎えた城だったと断定され、しかも戦国期に改修・使用された形跡は無いそうです。ということは、11世紀の城に、こんな立派な縄張を持つ城が存在していた、ということになります。

この頃の東北地方のお城は、戦国時代のお城とは全然違って、一般的には、それこそ柵を巡らすというような、ごく簡単な造りの防御施設と考えられてきたと思われますが、この調査成果はそうした今までのイメージを完全に覆すものといえるでしょう。

実際、奥州藤原氏が源頼朝の攻撃を防ぐために造った阿津賀志山の防塁にも、長大で巨大な空堀がありますし、平泉の柳の御所でも同じようにデカイ堀が見つかっています。そういうことを考えると、今回のことも納得できる結果といえるでしょうか。

このブログでも散々取り上げている「杉山城問題」にしても、あんな構造の城が戦国前期にあり得るのか、というふうに言われることも多いのですが、杉山城どころでなく、11世紀には既にこのような縄張を持つ城が存在していた、ということになると、城郭研究は一体どうなっていくのでしょうかね…(それとも、こういうふうに考えるのは飛躍でしょうか?)

先日の静岡県の山城シンポジウムでも、二重堀に畝状竪堀群、巨大な堀・土塁など、「発達したパーツ」があるお城は、戦国後期で武田氏による構築、というふうに見られていましたが、そういう話は一体どうなっていくのか…。今回のこの大鳥井柵も、発掘されていなかったら、構造からして戦国期の城と評価していたはずです。

それとも、やはりこの大鳥井柵も、遺物が出なかっただけで、戦国期に改修された(この地域なら小野寺氏とか?)と評価するのでしょうか。そうなると、今度は「大鳥井柵問題」が発生することになります…

てな感じで、問題山積みの城郭研究について、いろいろ考えさせられる記事でした。まぁまだ新聞記事の段階なので、報告書をちゃんと読む必要がありますけどね。

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今週は更新を休む予定でしたが、今日の産経新聞トップにこんな記事があったので、それだけ紹介します!!

「お城、女性もお熱 各地で入場者数最高 武将人気後押し」↓↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000092-san-soci

これはすごいですね。まぁ去年頃からの戦国武将ブームの必然的な帰結ですな。戦国武将に一度興味を持ったら、実際に武将がいた城とか、見たくなりますもの。

私は「信長の野望」で戦国時代に興味を持って、それから自然とお城好きになりましたからね。ま、当時は変わり者として見られてましたが、今考えるとブームを10年以上も前から先取りしていたってことですかね(笑)

このブームは一過性のものとはなりにくいのではないでしょうかねぇ。地域分権の流れとも密接にかかわってくるような気もしますし、観光立国を目指す日本としては、国策として歴史文化遺産の調査研究・整備は必須のものとなってくるでしょう。

しかし、世の中から「役に立たない」「金にならない」と言われてきたものの代表格であるこうした歴史文化関係の施設が、今や地方経済の活性化につながる役割を果たしているのですから、「常識」とか、人の言うことなぞ、信用ならんですね、ホント。「役に立つ」という名目のもと、城跡を始めとして、どれだけ多くの歴史文化遺産が軽視され、また破壊されてきたことか…

そうまでして行ってきた数々の政策が、本当にこの国にとって「役に立つ」「金になる」ものだったのか。結果、これほどまでの膨大な借金が残って、我々若い世代にツケを押しつけているのは、どこのどなたなんでしょうか。そういうことの検証をちゃんとせねばならないでしょう。資本主義に簡単に牛耳られるほど、文化は甘いものではありません。

ま、それはいいとして、これだけお城に興味を持つ人が増えたのですから、このブログにも来てほしいな…なんて。

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「城郭豆知識」のコーナーです。これは、歴史の話に限らず、お城に関するちょっとした豆知識を紹介するものです。初回は、お城が好きな有名人です!


お城好きなんて、所詮マイノリティー…なんて思っている方も多いと思いますが、でも世の中捨てたもんじゃありません。このブログでもわかりましたが、意外に隠れ城好きはいるもんです。それに、有名人の人でも城好きを公言している人、実は結構いるんですよ!

現在、把握している分は、以下の通りです。

安住紳一郎(TBSアナウンサー)
TERU(GLAYボーカル)
石原良純(タレント・気象予報士)
田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
豊岡真澄(アイドル)
藍川美砂(アイドル)
藤波辰爾(プロレスラー)
堀内恒夫(元巨人軍監督)
丸山 隆平(関ジャニ∞)
坂東三津五郎(歌舞伎役者)
坂東八十助(歌舞伎役者)
山本博(ロバート お笑い芸人)
天津木村(お笑い芸人)
小柳ゆき(歌手)
阿部裕幸(総合格闘家)
遠近 孝一(声優)
檜山 修之(声優)
阪口 大助(声優)
マミー・ディー(ライムスター ヒップホップグループ)
岡峰光舟(THE BACK HORNベース)
山本晋也(映画監督)
春風亭昇太(落語家)
Dr・高橋まこと(元BOOWY)
桐島ローランド(写真家)

たぶんもっと出てくると思います。天守など建物が好きなタイプと、城跡も見に行くタイプの二つがあるようです。グレイのテルさんは、地方にツアーに行くと、その合間に一人で城跡に行って物思いにふけっているんだとか…そこでのインスピレーションかなんかで、曲が生まれたりするのかしらん…?

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