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透明な力 著者:木村達雄
出版社:文春文庫 副題:不世出の武術家 佐川公義 本書は、触れずして倒すあの合気 の世界を集大成した佐川氏のお弟 子である木村氏が描いたものであ る。 大東流の合気がその源流であるが 本書では、水源地はどうやら小野 派一刀流あたりにありそうである。 この辺は本書を読んでください。 合気については、数々のお弟子( 佐川氏のお弟子には理数系の方々 が多い。)さんが本をお出しであ るからして、容易く手に入れるこ とが可能である。 川越芋太郎は、誰にでもできない 合気(佐川氏はだれでも出来ると 断言するが・・・鍛錬が必要) よりも、その佐川氏自身の発する 言葉に興味がある。 道を究めた人物の言葉の重みを 味わって見たい。 本書よりご紹介します。 1、技には長い間の修練が滲み出 て体にあらわれるものだ。 2、天才と呼ばれる人間の方が努
力している。陰の努力はすさ まじい。表面だけを見ていて はだめだ。 3、力はださなければだめだ。
自分は力がだせないと思った らそれの時点でもうだめだ。 できると思ってやれば、いつ かはできる。 なにくそと思うことが重要だ。 4、考える習慣を身につけよう。
自分で発見し、自分のものを つくってゆくしかない。 5、体を鍛えずして技が出来る訳
がない。体を鍛え続ければ体 が変わる。力(りきみ)みは 体の鍛えが不十分であるから だ。 長い間鍛え続けると、新しい 世界が開ける。 あせって無理をするような鍛 えかたでもいけない。 軽くやって、相手に響くよう 体をつくれ。 6、精神の弱い人はだめだ。 心と体が出来て初めて技とな る。武道では絶対に負けない という精神力が気力につなが る。 7、慢心はいけない。
いつもしもて、しもてに行く。 下の人に横柄な物言いをする 人は嫌いだ。 心が大切だ。
心が表に出る。 何ごとも心が元である。 8、技には精神力を乗せよ。
力だけでやるものではない。 9、完全とか完璧なんていう事
はありえない。 どこまでいってもいくらでも その上に行くことが出来る。 いかがですか。 このような言葉が本書には随所に 見られます。 この言葉の中に、合気のヒントが 隠されている。 居合いの世界でも、相手の動きを 見ているようではだめだ。 肩、手、足、眼などを漫然と見て いるようでは。 殺気ではないが、相手の気を感じ て、先んずる。 己の心を開いて、「夢」の境地。 出来るようで、できない。 できなようで、少し判る。 日々鍛錬です。 平成23年8月17日 川越芋太郎 |
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