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◇ベーシックバランスを重視したブラック
◎アイス/ホットの別 アイス ◎試飲環境 8月下旬夜、空調の効いた快適な自室内 ◎インプレッション
筆者は8月中旬、「大分県の古い駅舎めぐり & 中津からあげ食べ歩き」という、 猛暑の九州において誰がどう見ても酔狂としか表現できない50時間ドライブを敢行してきた。 もちろん缶コーヒー批評家として、地元メーカーのオリジナル缶コーヒーや、 大手メーカーの地域限定缶コーヒーを入手できそうならば可能な限り入手するつもりであった。 しかし、綿密な計画に基づくハードスケジュールであり、 「時間が余ったら缶コーヒーを探してみよう」などという余裕は微塵も無かった。 多量の発汗によって失われた水分を補給するのは基本的にお茶・天然水であり、 そこには缶コーヒーの出る幕は無かった。 8月13日8時からレンタカーを借りて、翌々15日10時までの50時間。
県内を800km以上走り回ったが、未知の缶コーヒーはどうしても発見できず、 さすがに筆者も諦めかけていたところだった。 やまなみハイウェイを熊本県JR宮地駅前から一気に別府まで完走するという最終イベントのさらに終盤。
眼前に迫る由布岳と、眼下の由布院盆地を見渡せる展望台「狭霧台」に車を停めてみると、 なんと売店前の自動販売機に、見たことも無い面妖な缶コーヒーが2種。 かなりのクセ字だが、こういうクセ字は嫌いではない。関係無いが。
「微糖」と、ブラック「無糖」の2種である。
例によって胃の中はペット緑茶でガッポガッポだったが、嬉々としてこれを購入。
「あとは山を越えて別府市内から大分市内に戻って車を返却するだけ」という土壇場で、
これ以上無いぐらいの「ご当地缶コーヒー」を入手できた喜び、これをわからぬ方はいるまい。
(いるかもしれないが)
蒼く雄大な真夏の由布岳をバックにした「府内南蛮王」。
こんな最高のロケーションだったが、この場で試飲するワケにもいかない。
しっかり持ち帰り、旅の思い出に浸りながら自宅でしっかりテイスティングするべきだ。
さて、ここでこの「府内南蛮王」という変わった名称について、
大分出身者(大分んシ)の立場として少し説明させていただく。
「府内」とは、京都府内や大阪府内のことではない。
現在の大分平野一帯のことを、かつては「府内」と呼んでいた。
ここに築かれた城郭(平城)も、正式名称を府内城という。(別名:荷揚城)。
そして、この府内を根城として、一時期は九州のほとんどをその支配下に置いた大名がいた。
それが、南蛮貿易で知られるキリシタン大名、大友宗麟である。
(大友氏はその後、薩摩の島津氏にケチョンケチョンにやられた)
府内・臼杵の港を介して非常に盛んな南蛮貿易を行った宗麟は、
いつしかポルトガル商人たちから「南蛮王」と呼ばれたという…… (←この部分は今回初めて知った)
ここで、製品の能書きを紹介してみよう。
【大吟醸珈琲】
16世紀の大航海時代、九州府内でポルトガル商人たちが嗜んでいた
珈琲(南蛮茶)を現代に蘇らせました。
つまり、宗麟やその家臣がコーヒーを飲んでいたワケではなく、
ポルトガル商人が飲んでいた、というコトらしい。
これが史実なのかどうかは、筆者はよくわからない。
アラビカ種の豆を念入りに磨きあげ、深煎りに仕上げた「府内南蛮王」
冒険者たちの夢と浪漫をお届けします。
原材料名 : コーヒー、香料
念のため申し上げておくが、日本酒で言う「吟醸」とは、単に米を磨き抜くだけではない。
磨き抜いた米に吟醸酵母を使うことで初めて「吟醸酒」を造ることができる。
このコーヒーは「大吟醸」とは書いてあるが、豆を磨いただけで「吟醸」というのは大げさな話ではある。
べつにコーヒー豆を蒸して麹を加えて酵母を用いてアルコール発酵させているワケではない。
……非常に非常〜〜〜に前置きが長くなってしまったが、これも郷土愛だと解釈していただきたい。
さてその味だが、開缶時の最初の香りは、お世辞にもあまり良いとは言えなかった。
しかし、口に含んでみると非常にまろやかな苦味と強いコク、穏やかでジンとくる酸味がある。
UCCブラックを少し濃くしたような感じだが、特別に濃いというワケでもない。
香料添加製品ではあるが、わざとらしい香りは一切無いと言ってよいと思う。
とにかく飲みやすく、しかもイヤミの無い良好な後味が長時間持続する。
これは、仕事の合い間などに飲むにはピッタリの持ち味であり、
その快適な後味を口の中に持続させたまま、残りの仕事を頑張ろうという気分にさせてくれそうだ。
◎総評
近年はどのメーカーも優秀なブラックを揃えてきており、
その中でこの製品が特別に抜きん出ているとは言えないかもしれない。
しかし、この製品単独で一本を飲み干してみて、不満らしい不満が一切感じられなかった。
近所に売っていようものならば、常飲に供したいぐらいにベーシックでバランスの良いブラックだ。
マイナスポイントを無理に探すとすれば、濃さが少しだけ足りないという部分か。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9点)
(文責:紫布)
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シーアール
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旅の途中でいいのを偶然見つけましたね。評価も高いし、いうことなしですね。
2010/8/26(木) 午後 0:24
>ふじあつ さん
本当に土壇場の土壇場、あと2時間半で大分を発たねばならない、
そんな状況での、しかも大手メーカーしか期待できないような場所でのゲット。
旅の思い出としても極上のものとなりました(^-^)
しかし…… もう一本は「微糖」ですからねぇ。
ガッカリさせられなければよいのですが……
本日、微糖を試飲します!
2010/8/26(木) 午後 3:03
ご当地栄養ドリンクをその地を離れる駅の売店で最後に発見するような喜びなら凄く分かります分かります!
2010/8/29(日) 午前 1:30
>ポルポル さん
(遅レス失礼!)
この製品は単なるご当地飲料というだけでなく、「大分愛」の強い私の心をびビンビンに刺激してくれました(笑)
ここまで大分県づいた製品を発見できるとは思っていなかったのです(^_^)
2010/9/9(木) 午前 1:02