独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

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Yahoo!のニュースを辿っているうち、缶コーヒーに関する週刊SPA!の記事が目に留まった。
ここにコピペして全文を記載するとともに、必要に応じて筆者が一部を赤太字化しておこう。
 
 
出勤前、昼食後…缶コーヒーは飲み分けるのが効果的

週刊SPA! 10月22日(月)16時54分配信

朝の出勤前、昼食の後、仕事後のほっと一息タイム……。そんな一日のなかのターニングポイントで、気持ちを切り替えるために飲みたくなるものといえば、やはり缶コーヒーだ。食品の消費者動向を調べる「味香り戦略研究所」によれば、「ノンアルコール飲料の拡大に伴い、1日の食生活のなかで夜中心だった“苦味”が、日中のあらゆる時間のアクセントとして摂取されるようになりつつある」という。缶コーヒーが活躍するシーンは、どんどん増えているのだ。

また同研究所によれば、各メーカーから発売されている缶コーヒー(無糖)も、「ビター感」と「酸味」の強弱によってさまざまな種類があるという。消費者が求める味も「朝や午後の眠気をスッキリさせる“苦味”や、気分をリセットさせるためのボディの強い“苦味”など、シーンや心理状況によって異なる」(同研究所)とか。

⇒様々な種類のコーヒー分布図はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=311665

では、我々消費者は朝の出勤前や昼食後など、シーン別にどのような一本をチョイスすべきなのか?「朝、シャキッとしたいときならば、ライトな『ブラック』や『微糖タイプ』がいいですよ」と話すのは、日本コカ・コーラのジョージアグループ シニアマネジャー島岡芳和氏だ。ジョージアの「ヨーロピアン」ブランドを担当している。

「昼食後には、食事の余韻を楽しむような気持ちで飲む風味の強い、しっかりとした缶コーヒーがオススメです。フレンチやイタリアンといった西洋料理を楽しんだ後に、エスプレッソをクイっと飲みますよね。コレと同じように深い味わいを楽しむイメージです。また、仕事終わりにはカフェオレなど甘めのタイプを。疲労感が残っていて、糖分がほしくなるタイミングで飲むのがオススメです」(島岡氏)
 

◆体の疲労には「甘めのコーヒー」、頭の疲労には「甘くないコーヒー」?

また、島岡氏によればオフィスや工場など、働く場所によっても人気の缶コーヒーは変わってくるのだという。

オフィスでデスクワークをされる方には甘さ控えめの『微糖』系が人気で、逆に工場や工事現場など、体を動かす場面ではほどよい甘さの『スタンダード』なタイプのほうが人気です。デスクで感じる心の疲労と体を動かした後の肉体の疲労では、消費者の方がほしくなる一本も変わってくるのだと考えられます」

確かに、思い返してみればデスクワークや外回りなど、その日の仕事内容によって帰りがけに選ぶ一本は違うモノになっていた気がする。また島岡氏は、缶コーヒーをさらに楽しむコツは「豆の焙煎方法などによって違う、コクや風味を楽しむこと」だと話す。

「ジョージアの『ヨーロピアン』の場合、こだわり抜いた厳選豆をブレンド使用し、さらに『深煎り二層抽出製法』という製法を採用して、強い風味やコクを再現しています。そのような深い味をゆっくりと飲むのが、本場・ヨーロッパのコーヒーの楽しみ方なんです。忙しい社会人の方ならば、仕事帰りの一息つくタイミングなどにじっくり飲んでほしいですね。『今日も頑張ったな』と、ちょっとした自分へのご褒美として“噛みしめる一本”には最適だと思いますよ」

我々は、その一本を飲むためにせっせと働いているといっても過言ではない。これまでは無意識に行っていたコーヒーの“飲み分け”だが、そのときの状況によってさまざまな味をチョイスしてみると、また違った楽しみ方ができそうだ。

<取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>
 
 
 
さて。
 
Webニュースの文面だけでは判断しづらいが、この記事は、メーカーとのタイアップ、
いわゆる「記事広告」である可能性が高い。
 
記事広告とは、その雑誌の他の記事コンテンツとほぼ変わらぬ紙面様式・構成で掲載されるもので、
読者は編集部のまっとうな取材による通常記事なのだと誤解してしまうことが多く、
「編集部がベタ褒めしてるぐらいだから信用に値するのかも」と思い込んでしまう可能性が高い。
(というか、そこが狙いである)
 
上の記事で言えば、本来ならば無数の缶コーヒーメーカーの中から最低でも3〜4社は取材すべきところを、
コカ・コーラのジョージアヨーロピアン担当一人にしか取材していない。
これだけで「缶コーヒー市場の動向」をエラそうに語るのは如何なものであろうか。
しかも、勿体をつけるために「味香り戦略研究所」の調査結果を引用している。
 
……まぁ、それも記事広告であるならば、納得は出来る。
問題は、引用記事中に筆者が赤太字で示した部分である。
 
 
 
>カフェオレなど甘めのタイプ
 
>甘さ控えめの『微糖』系
 
>ほどよい甘さの『スタンダード』なタイプ
 
……一体、何が言いたいのだろう。
 
カフェオレが甘め?
カフェオレ製品よりもスタンダードタイプのほうがよっぽど甘みが強いことは、誰でも知っていることではないか。
このヨーロピアン担当氏は「甘さ」と「ミルク感」をゴッチャにしたイメージで語っている。
 
また、各社のスタンダード系(筆者のいう「メインストリーム系」)製品については、
「ほどよい甘さ」などという製品はほとんど存在せず、言ってしまえば「甘み強め」ばかりだ。
 
そして、微糖とは「甘さ控えめ」ではなく、「砂糖控えめ・人工甘味料で甘み補填」であることは、
当ブログ常連読者諸兄ならば重々ご承知であろう。
 
ハッキリと言わせていただく。
未だに「微糖 イコール 甘さ控えめ」などと主張している業界サイドは、ほとんど詐欺に近い。
「微糖」と「甘さ控えめ」の違いを正しく説いているメーカーは皆無に等しいが、
消費者サイドにしても、「微糖」という新熟語の意味を表面的に捉える人が非常に多い、由々しき現状だ。
 
 
 
>オフィスでデスクワークをされる方には甘さ控えめの『微糖』系が人気
 
これも面妖な主張だ。
デスクワーカーは、己の「運動不足」を自覚している場合が多く、カロリーの高い飲み物を忌避する傾向にある。
つまり、デスクワーカーが微糖を選択するのは、あくまで「カロリー控えめ」だからであり、
「甘さ控えめだから」などでは断じてないのだ。
 
 
 
>我々は、その一本を飲むためにせっせと働いているといっても過言ではない
 
ウソつけ(笑)
仕事のあとの缶コーヒー一本のために働いてるヤツなんているか!
仕事のあとの居酒屋のビールならともかく……
このあたりの過大表現が、ますますこの記事を「記事広告ではないか?」と疑わせる。
 
 
 
仮に、本当に記事広告であるならば、そこそこ合格かもしれない。
「ジョージアの『ヨーロピアン』の場合、こだわり抜いた厳選豆をブレンド使用し……」と自社製品を宣伝し、
あまりよく考えずに鵜呑みにして読んでいる読者はスッカリその気になってしまうだろう。
提灯記事の醍醐味といっても過言ではない。
 
しかし、アサヒやサントリー、ポッカ、JTなどにも取材し、多角多面的な見解を得て記事にまとめたほうが、
読み物としてはずっと興味深く面白いものになっていたに違いない。
 
 
残念ながら、缶コーヒーというものを、あまりよく考えずに毎朝同じものを買って、
ひと口ふた口でグビグビ呷って空き缶を捨てる、という機械的所作を繰り返しているユーザーは多い。
「缶コーヒーの味なんかいちいち気にしたことも無いよ」という人も実際に多数存在するのが現実だ。
 
しかし、上記の記事のように、
「微糖系は甘さ控えめでスッキリ」
「スタンダード系はほどよい甘さ」
「カフェオレは甘い」
という勝手な定義づけをしている文章を見るたび、筆者は義憤を禁じ得ない。
 
 
 
近年の出版不況で、雑誌記者は取材費用が潤沢でなくなり、ネット記事の引用などで経費を節減している。
記事広告は、安価に紙面を埋めることの出来る格好の手段なのかもしれない。
「アスキー」や「SPA!」は記事クオリティが年々下がっているが(価格は上がっているが)、
取材内容の稀薄さやソースの検証不足がその原因である可能性は高い。
 
缶コーヒーの流行は消費者が決めるものであり、メーカーが決めるものではない、と思いたいところだが……
このような記事広告じみた内容の文章が堂々とネット上に流布してしまっている以上、
メディアリテラシーの欠如した人間がこれを真に受けてしまうことも避けられない。
 
当ブログは、大時代的(?)価値観で地道に批評活動をしてゆく所存であるが、
2年後、3年後の缶コーヒー界の時流など、筆者には想像もつかない。
しかし、いずれ消費税率が上がれば、缶コーヒーメーカーは税抜き単価に変化が無くとも、
消費者にとっては「生活が厳しくなるから、嗜好品である缶コーヒーを減らそう」となるのは必定の流れ。
 
缶コーヒーにかける費用が目減りしてゆく可能性が高いからこそ、
メーカーサイドは欺瞞を廃し、地道に正直に商売をしてほしいのだ。
 
 
(文責:紫布)
 
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閉じる コメント(4)

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私もジョージア担当者が出てきた時点でタイアップと感じました。これに限らず色々なところでタイアップや表層的な内容の記事は見かけますが、そういうのは読む気が失せてしまいますね。で、予想通りの薄味な記事になっている・・・。こわいのは自分が詳しくないカテゴリーではいとも簡単に「ほぉ、そうなんだ」と思ってしまう可能性があるところですかね。管理人さんには頑張ってもらわないと(笑)

2012/11/1(木) 午後 2:22 [ フジイ ]

提灯記事ってやつですね。読み物として読ませて頂きました…ぐらいの感覚でいいんでしょうね。

2012/11/2(金) 午後 9:47 ふじあつ

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>フジイ さん

このSPA!の記事って、具体的検証が決定的に欠けており、ジョージアの担当者たった一人を盲信して記事を起こしてるようにしか感じられません。
やはりタイアップとしか思えませんよね。

2012/11/8(木) 午前 8:01 独断法人日本缶コーヒー評価機構

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>ふじあつ さん

そのように「話半分」で読むことができればいいんですが、そういう人ばかりでもないでしょうからね〜(^_^;;
普段缶コーヒー飲まない人にしてみれば「ほぉ、いまの缶コーヒー事情はこんなふうになってるのかー」と信じ込んでしまうでしょう。

2012/11/8(木) 午前 8:06 独断法人日本缶コーヒー評価機構


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