|
.
◇酸味が心地良い本格派
◎アイス/ホットの別 アイス ◎試飲環境 6月中旬昼前、快適な自室内にて ◎インプレッション
この初夏は、割と食指が伸びるメインストリーム系製品が各社から出ている。 先日のポッカ「贅沢ブレンド」や、キリンファイア「キリマン100」、 サントリー「やさしいボス」、そして今回試飲の製品など。 奇を衒わず素材やブレンド・焙煎で勝負するという、ある意味で当たり前のやり方だが、 これこそが缶コーヒーファン心理をコチョコチョと擽ってくれるのだ。 世界のおいしさ、いいとこ取り
「味豆」×「香り豆」
特長あるコーヒー豆を世界中から
厳選しました。世界のおいしさが まざり合う、いいとこ取りのコーヒーです。 世界のコーヒー生産量上位国のコーヒー豆を
中心にブレンド。コーヒー豆の選定において “ワールドクラス”の缶コーヒーです。 原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、デキストリン、乳化剤、
カゼインNa、香料、酸化防止剤(ビタミンC) 100g当たり34kcal 香りも口当たりも、どちらかといえば浅〜中煎りの特徴が強めに出ている。
それほど濃厚感は無いものの酸味バランスに優れ、コーヒー感充分な飲み応えだ。 強い酸味ではないがとにかく程よく、一口飲み込むたびに快感を得られる。 ミルク感は特に強くはなく、このテの製品としては普通で甘さ控えめではないが、 コーヒー部分の均整のとれた組み立てにより、本格的ながらも飲みやすい仕上がり。 一方で浅煎りにありがちな、舌にまとわりつくような後味が少々あり、 キレがやや不足しているのだけが残念。 ◎総評
後味を最重視する筆者の評価傾向上、どうしても後味の部分でマイナスしてしまうが、 全体完成度の高い良作であると思う。 ワンダといえば、朝専用と銘打たれた「モーニングショット」だが、
筆者はむしろ、朝の始動時にはモーニングショットよりもこちらを選びたい。 モーニングショットはよくできているが、ややダルな口当たりが朝に向かない気がするからだ。 ただし室温で飲むと特長が活きないので、よく冷やして味わいたい。 ◎評価 ☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8点) (文責:紫布) .
|
全体表示
[ リスト | 詳細 ]
|
.
◇ポッカの良心が滲み出たシンプル製品
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
6月上旬夕方、快適な自室内にて
◎インプレッション
甘さやや控えめ、ミルク適度、人工甘味料不使用、コーヒー以外のフレーバー不使用の製品を、
筆者は便宜的に「メインストリーム系」としてカテゴライズしている。
素材の良し悪しがストレートに表れる上、奇抜な製品に比較すると顧客アピール度が低いため、
実はメーカーにとって開発がとても難しいカテゴリである。
しかし同時に、我々のような缶コーヒーマニアには最も嬉しい製品でもある。
サントリーボス「シンプルスタイル」「セレクトカフェ」「洗練の極み」、アサヒワンダ「プレーンカフェ」などがその例。
そして今回、ポッカから発売された当製品。
能書きからも原材料表示からも、本格感とシンプル感が伝わってくる。
素材にこだわった贅沢な味わい
素材の良さを活かし、おいしさに
こだわり続けるポッカコーヒー。
こだわりの焙煎豆と、厳選した牛乳で
仕上げた贅沢な味わいをお楽しみください。
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、乳化剤
100g当たり33kcal
舌全体にジンワリと広がる浅煎り系の味と、シャープに迫る深煎り系の香り。
おそらくダブル焙煎ブレンドと思われるが、これらを繋ぐミルクは抜群のバランスを与えている。
いたずらにミルク感が強いのではなく、とにかく適切なのだ。
浅煎りのコクとミルクのコクが非常に長く棚引いてゆく感じで、酸味は弱め。
甘さは控えめとは言えない気もするが、ポッカオリジナル(顔缶)と比較すれば、
ミルク感がより強いぶんだけ甘さがまろやかに落ち着いている。
後味はちょっとだけしつこいが不快なほどではなく、むしろ香りとコクが長時間持続して快適だ。
これだけ完成度の高い味だが、楽しみ方としてはスーッと三口ぐらいで飲み干すのが良さそうだ。
よく冷やして味わいたい。
◎総評
この製品には、写真のようなゲージが掲載されている。
このゲージは非常に当を得ていると思う。
ポッカオリジナルは砂糖の甘さが鋭角的だが、当製品はその部分を牛乳でうまく調和させており、
結果としてそのミルクのぶんだけコクもアップしている。
そして、どちらが常飲向きかといえば、明らかに後者であろう。
缶コーヒーマニア好みの、シンプル且つ本格的なメインストリーム製品。
無香料であり、深煎り豆も一部使用にとどまっていると思うので、強い香りを好む人には向かないが、
全体バランスの非常に秀逸な製品であり、常飲に供する価値のある良心的な一本だ。
香料大好きのキリンやジョージア、JTには到底作れない境地。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9点)
(文責:紫布)
.
|
|
.
◇結論が出た…… と思う
◎アイス/ホットの別 アイス ◎試飲環境 5月下旬夜、比較的涼しい駅ホームにて ◎インプレッション
ジョージアの「STYLE」シリーズ第2弾。 UK、つまり紅茶文化の国イギリスを意識した紅茶入りコーヒーだ。 あくまで個人的嗜好ながら、第1弾の和-STYLE(抹茶カフェ)はなかなか好きだった。 しかし紅茶入りコーヒーといえば、JT ルーツexplorerの失敗作も記憶に新しい。
⇒ テ・マリアージュ http://blogs.yahoo.co.jp/jpcancoffee/30416875.html 匙加減の問題なのか、それとも単にコーヒーと紅茶が基本的に合わないのか。
今回の試飲で、そこを見極めて結論を出すことができるだろうか。 コーヒーのコク、
華やかなダージリンティー
コーヒーに、
ちょっと紅茶
豊かなコーヒーの味わいに、
やさしい甘さと上品な紅茶の後味。
ブラジル産コーヒーと
ダージリンティーエキスが生み出した、
華やかなおいしさです。
ダージリンティーエキス
100%使用
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、紅茶、香料、カゼインNa、乳化剤
100g当たり29kcal
これはダメだ。
「おやっ、これは意外と……」と思ったのは最初の一口の一瞬だけで、 あとは文字通りコーヒーとしても紅茶としても中途半端の一言に尽きる。 全体に薄く感じるが、これについては明確な理由があると思うので、総評で詳述する。 二度も手に取ることはまず無いであろう、魅力の無い味である。
ミルク感も薄いため、コクというものが全く見当たらず、これも評価を下げる一因。 ◎総評
コーヒーと紅茶を合わせる試みは、誰もが一度は思いつくのではないかと思う。 (実行に移すかどうかは別としてだが) もしも試すならば、存在するのかどうかすら怪しい「コーヒーと紅茶の相性」を活かすために、 両方の香りがしっかり感じられるレベルでのバランス設定を考えるであろう。
しかし、コーヒーも紅茶も濃いめにしてしまうと、味も香りも完全にケンカしてしまう。 そうなると次に考えるのは、「どちらかをメインに、もう一方をサブに」という組み立てとなる。 当製品の場合は缶コーヒー・ジョージアの一員であるから、 当然ながら紅茶は隠し味程度に抑えることになる。 しかし、もしも紅茶の香りがほとんど感じられないようなレベルでは「看板に偽りあり」だ。 ○ 両者の香りをケンカさせない
○ どちらの香りもしっかりアピールする これらを同時に満たそうとすると、結果的にコーヒーも紅茶も薄くせざるを得ないのではないか。
こうまでしなければカタチにならない組み合わせ、しかもその仕上がりは、
再購買意欲の湧かない中途半端な「珈茶」に過ぎない。 1. コーヒーを強めにしてもダメ
2. 紅茶を強めにしてもダメ
3. 濃くしてもダメ
4. 薄くしてもダメ
これらから導かれる結論は、要するにコーヒーと紅茶は合わないという厳然たる事実。
当製品やルーツexplorer テ・マリアージュが美味しくないのは、製法や匙加減の問題ではない。 もともと相性の良くない組み合わせで必死に商品化したに過ぎないのだ。 ビバレッジ各社とも、今後はこの組み合わせを試すべきではない。
開発コストの無駄に終わるだろう。
◎評価
☆☆☆☆★★★★★★ (4点)
(文責:紫布)
.
|
|
.
◇豆倍増製品の頂点 濃さだけでなくバランスも良
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
5月中旬朝、西武池袋線の車内にて ◎インプレッション
5月半ばの爽やかな朝、秩父に向かう電車の中で飲み食いする物を、池袋駅で買い込んだ。 これはその中のひとつ。 実はさらに半月ほど前に既に購入済みで試飲待ちだったが、そちらは試飲しないま放置していた。 豆をコーヒー規格の2倍(液量100gあたりの生豆換算使用量10g)使用した製品は、 これまでにも数多く発売されている(最初期の製品はおそらく「バーディー」であろう)。 豆を増量するという力ワザは意外と有効なものだが、単に濃いだけではバランスが悪い。 豆を倍増した製品を作るからには、ブレンドや焙煎から見直す必要があるのだ。 さて、当製品はどんな塩梅であろうか。 コーヒー豆2倍※ 使用
※ コーヒー飲料等の表示に関する公正
競争規約の定めるコーヒー規格最低
基準値(5g/100g)に対し、コーヒー
豆を約2倍使用
原材料名 : コーヒー、牛乳、砂糖、脱脂濃縮乳、安定剤(セルロース)、乳化剤、カゼインNa、香料
100g当たり31kcal
香りは伊藤園TULLY'Sらしい固有のクセがあるが、濃密な香りであり純粋に「旨そうだ」と思わせてくれる。
そしてその口当たりは、まさに濃厚そのもの。
街のコーヒースタンドで飲むレギュラーにも負けない香り、酸味、コク。 豆由来の渋味、ギスギス感(これは筆者が結構好き)が生々しく語りかけてくるようだ。 香りも味も2倍だが、苦味が2倍でないところがまた素晴らしい。 苦味まで2倍になってしまったら、ただの「濃いコーヒー」で終わってしまうところだが、 この製品は苦味に関しては全体バランスを勘案した組み立てであり、 とことん濃厚ながらもスムーズに飲める仕上がりとなっている。 また、「残り香」と表現してよいほどに後味が馥郁と棚引く。 ◎総評
伊藤園の豆増量製品としては既に「衝撃香味」(6.7g/100g)が存在する。
⇒ 「衝撃香味」 http://blogs.yahoo.co.jp/jpcancoffee/26928318.html
当製品はその「衝撃香味」のさらに1.5倍近い豆を使用しているため、濃厚感は当然向上しているが、 それにしても濃度感と味のバランスを両立した傑作といえると思う。
また、「衝撃香味」よりは甘さがしつこくないのも特長。
サッパリ感とは対極に位置する製品のため、場面を選ぶ必要がありそうだが、
短時間のコーヒー休憩の強力な味方となってくれそうなパワフルさが魅力だ。 香りの個性も人を選ぶかもしれないが、豆2倍製品としては過去最良のバランスなので、 興味のある方は見つけ次第さっそく試飲してみて頂きたい。 もともと伊藤園の缶コーヒーの味や香りの個性は、タリーズのようなシアトル系にマッチしているようだ。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9.5点) (文責:紫布) .
|
|
.
◇コーヒー部分は優秀
◎アイス/ホットの別 アイス ◎試飲環境 5月下旬朝、夜勤明けの路上にて ◎インプレッション
Roots explorerシリーズに対する期待感はとうの昔に失せている上に 今回の新商品も人工甘味料入り微糖であり、発売からしばらく敬遠してきた。 ここいらで覚悟を決めるべきかと思い、手に取ってみた。 深みのある群青色の缶デザインはとても秀逸。
「アイスブルー」の名があるが、べつにアイス専用製品というワケではない。
キリマンジェロを中心とした、タンザニア産豆100%ブレンドを深煎りで仕上げてあるという。
深煎りキリマンジェロブレンド
味わいの微糖 (⇒実際に「微糖」の文字だけ特大になっている)
深いコクと酸味が特徴のキリマンジェロ
ブレンド。奥深い味わいをすっきり
楽しめる微糖コーヒーです。
原材料名 : コーヒー、砂糖、濃縮乳、デキストリン、植物性油脂、脱脂粉乳、カゼインNa、乳化剤(大豆由来)、
香料、酸化防止剤(V.C、V.E)、安定剤(カラギナン)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
100g当たり19kcal
コーヒー部分に関しては能書き通り、深煎りのシャープな香りとコーヒー感、キレのある酸味を持ち、
ルーツらしい本格感のある仕上がりとなっている。
ミルク感は弱めだが、酸味を活かすにはこの組み立てのほうがよいだろう。
甘さは全体にわずかに抑え目となってはいるが、やはり人工甘味料臭は如何ともし難いものがあり、
せっかくのコーヒー部分の出来の良さを殺いでしまっている。
それは特に後味の部分に現れており、じつに残念な飲後感。
◎総評
香りと酸味はかなり好ましいので、やはり微糖でなく通常製品で味わってみたくなる。
explorerシリーズは、もっとメインストリーム寄りの、缶コーヒーマニア受けする路線にシフトしてほしい。
それから、これはもう何度も何度も口を酸っぱくして言っていることだが、
「微糖」イコール「すっきりした味わい」という虚言はいい加減やめてほしいものだ。
「すっきり」なんて言葉、人工甘味料とは最もかけ離れた表現であろう。
それにしても、人工甘味料以外にも添加物がゴテゴテと加えられているが、
基本的に原材料表示がダラダラ長い缶コーヒーはダメだ。
たとえばこの製品には植物性油脂が加えられているが、恐らくは人工甘味料マスキングのためであろう。
しかし、その植物性油脂の分離を防ぐために乳化剤が追加されたりして、
結果的に原材料表示がどんどん長くなってゆく。
他社製品では安定剤や酸化防止剤など加えられていないものが多いのに、
どうしてJT製品はこれらの添加物がデフォルトに近い形で加えられているのだろうか。
◎評価
☆☆☆☆☆☆★★★★ (6点)
(文責:紫布)
.
|


