独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

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伊藤園 W 衝撃BLEND

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◇“衝撃度”はダウンしてしまった
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
11月上旬夜、快適な自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
伊藤園の「衝撃」シリーズ第二弾の登場である。
最初の「衝撃」は、おどろおどろしいデザインが個性的な「衝撃香味」であった。
確かに香味も衝撃だったが、甘みも衝撃な「衝撃甘味」であったのがチト残念であった。
 
今回の製品は方向性を変えてきている。
「世界三大大陸豆使用」というワールドワイドな構成で、その内訳は
 アフリカ大陸 モカ 13%
 ユーラシア大陸 ベトナム産「Grade-1」 51%
 アメリカ大陸 ブラジル 36%
というブレンド比となっている。
命名上、比率51%を超える豆の名前を冠して「○○ブレンド」と称することが可能になっているが、
当製品もベトナムのGrade-1を51%使用しており「Grade-1 Blend」と大きく記してある。
 
その他、伊藤園Wシリーズの特徴であるW抽出(ドリップ+浸漬)、ポリフェノール2倍などは従来と共通である。
 
ベトナムの最上級輸出規格豆「Grade-1」を51%使用し、
衝撃的なコクとコーヒー感を実現したブレンドです。
 
原材料名 : 砂糖、牛乳、コーヒー、脱脂濃縮乳、全粉乳、脱脂粉乳、
        デキストリン、安定剤(セルロース)、乳化剤、香料
100g当たり32kcal
 
やや渋みを伴った苦味が持ち味だが、その味と香りは典型的な「伊藤園味」である。
伊藤園のコーヒー製品の全ての根底に存在する、伊藤園独特の香り。
残念なのは、「衝撃香味」よりも薄さを感じ、そのせいもあって甘みが相当強く感じてしまうことだ。
ひと口目にはさほど感じないのだが、飲み進めるうちにどんどん甘さが舌を刺激してくる。
「衝撃香味」は、豆使用量そのものが多かったため、コーヒー濃度抜群であった。
当製品は、グラスに注いだ感じでは実際にはそんなに薄くはないものと思われるが、
強すぎる甘みのせいでミルク感もコーヒー感も半減してしまっている印象だ。
32kcalというのは特別高い数値というワケではないハズだが、当製品ではなぜか強烈な甘みとして顕現する。
モカ・ブラジルに由来すると思われる酸味は適度で、後味は決して悪いものではない。
だが全体としては、大昔の缶コーヒーのように砂糖に依存した組み立てという感じで、
むしろ懐かしく感じると言ってよいかもしれない。(←別にホメているワケではない)
 
 
 
◎総評
個人的には応援したいと思っている伊藤園の新製品で、今回はかなり期待しての試飲だったが、
結果としては正直言って残念である。
問題は、おそらく砂糖を減らしてもあまり旨さは向上しないのではないかと想像できてしまう点だ。
要するに、高級豆を使ったりブレンド比を工夫している割には、コーヒー部分の完成度があまり高くない。
Wドリップという技術や、典型的な「伊藤園臭」が、おそらく製品カラーにマッチしていないのであろう。
苦味や香りは決して悪くない、個人的にはどちらかといえば好みなので、
もう少し全体に切れ味を出すような組み立てで出直してほしい製品である。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (6.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇単なる薄いミルクコーヒー……
 
 
◎アイス/ホットの別
ホット
 
 
◎試飲環境
10月下旬早朝、快適な自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
アロマインパクトの最新製品は、まるでミルクティーのようなデザインの缶が特徴的なラテである。
(最初ミルクティーかと思って素通りしそうになった)
そのセブンイレブンではホットしか置いておらず、わざわざ冷やして飲むのも煩わしいので、
今回は例外的にホットのまま試飲することにした。
製品カラーからみても冬の市場を意識したものであり、多分ホットが前提の製品であろうという判断だ。
100g当たりの豆使用量が2.5g以上5g未満の「コーヒー飲料」に分類される製品である。
 
まろやかミルクが
活きた“カフェオレ”
甘さ控えめ
 
原材料名 : 濃縮乳、コーヒー、砂糖、デキストリン、植物性油脂、乳化剤(大豆由来)、カゼインNa、香料、
        酸化防止剤(V.C、V.E)、安定剤(カラギナン)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
100g当たり31kcal
 
商品名には「ラテ」とついているのに、能書きには「カフェオレ」と書いてあるのが奇妙だ。
カフェオレとカフェラテは違うものなのに……
(カフェオレはドリップ抽出、カフェラテはエスプレッソ抽出)
砂糖を2.5g以上使用しているためか、甘さ控えめで甘味料入りでも「微糖」の表示ができないようだ。
しかし逆に言えば、我々にとって「微糖と書いてないのに人工甘味料入り」という最悪の製品でもある。
 
コーヒー飲料カテゴリなので、コーヒーの濃厚さにははじめから期待していない。
したがって、能書きからも原材料からも窺い知れる「ミルク感」に期待して試飲してみた。
しかし、確かに原材料相対的にはミルク感を強めに感じるものの、液全体がかなり薄い。
確かに甘さも控えめで、人工甘味料がほとんど気にならないレベル(濃縮乳や植物性油脂の作用か)。
しかし、その全体の薄さは「ダイドーアメリカンコーヒー(350g缶)」なみといっても過言ではない。
クセの少ない万人向けの組み立てと言えなくもないが、このインパクトの無さはどうだ。
これは、カフェオレないしカフェラテに求められる物ものと少々違うのではないか。
 
 
 
◎総評
アロマインパクトの一員とはいいながら、この薄さは「インパクト」など全く感じない。
決定的なマズさこそ無いものの、立ち位置のあやふやな製品だ。
ゴージャスな缶デザインだけが空転している。
一応アイスでの試飲も考えねばならないが、推して知るべしと言えなくもない。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆★★★★ (6.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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ジョージア ダークゼロ

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◇ゼロの新指針 “甘くないゼロ”
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
10月下旬深夜、職場休憩中に
 
 
 
◎インプレッション
コンビニで発見したジョージアの新製品は、「ゼロ」であった───
今年は夏にサントリーボスが「ゼロの頂点」をリリースしているが、まだ確保のみで試飲していない。
丸2ヶ月以上放置してしまうほど、「ゼロ」というのは飲む気が失せるカテゴリなのだ。
そうこうするうちに今回の新製品の発見。 そろそろ覚悟を決めねばなるまい。
「ゼロの頂点」が諸方面で比較的好評なので、そちらを後回しにして、
まずはこのジョージア「ダークゼロ」から挑戦してみることにした。
 
両端が怪しくつり上がる魔王サタンの口元(?)のようなデザイン。 光る牙。
なぜ「ダーク」なのか。 なぜこのデザインなのか。
 
ミルクのコク 砂糖ゼロ
欲張りなあなたにダークゼロ
 
コク:牛乳と脱脂濃縮乳でミルクのコクを
キレ:深煎り高級豆で苦味のきいたキレを
ゼロ:砂糖不使用で9キロカロリーを
 
原材料名 : コーヒー、牛乳、脱脂濃縮乳、香料、カゼインNa、乳化剤、安定剤(カラギナン)、
        甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
100g当たり9kcal
 
香料が多めに使用されていることもあるだろうが、開缶時のワイルドな香りに驚く。
液色は能書きほどにはミルクっ気を感じない、いやむしろミルク少なめに見えるのだが、
口に含んでみると想像以上にミルク感がある。
そしてここが最大のポイント、ほとんど甘くない。
通常、微糖やゼロといった製品は、砂糖を減らした分を人工甘味料で完全に補填してあるため、
砂糖は減っているのに甘さは変わらない、つまり人工甘味料の不快な味だけが付加されているものだ。
しかし当製品は、砂糖ゼロとした上に人工甘味料もごく微量の添加に留めているため、
苦味と香りの本格的な(むしろやや荒削りな)、甘くない、マスキングの上手なゼロに仕上がっている。
人工甘味料臭はほとんど気にならないレベルであり、そこらの「微糖」よりずっと飲める「ゼロ」だ。
無糖ミルク製品の延長のようなポジションといえるかもしれない。
 
強い香りは最初こそ快適だが、ふた口目以降はやや不自然さと重さを感じる。
ここだけが個人的に残念であり、リピーターとなれない部分だ。
テイスティングというブログ目的のためか、どうしても少量ずつじっくり味わってしまう癖があるのだが、
この製品は、もっと素早く飲み切って気分転換に用いるほうが合っているだろう。
後味の引きは悪くないレベルである。
 
 
 
◎総評
上でも述べているが、微糖やゼロは必ずしも「甘さの完全補填」にこだわる必要は無いのではないか。
昔と違って缶ブラックが市民権を得ていることだし、甘さをグッと抑えたってよいと思う。
今回の製品ではそのことを実感させられた気がする。
要するに、人工甘味料のマスキングにあれこれと手を焼くよりも、人工甘味料使用量そのものを減らすこと。
簡単な答えではないか。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (7.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇悪い意味での先祖返り
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
10月下旬夕方、涼しい駅のホームにて
 
 
 
◎インプレッション
昨年秋に発売されたルーツ「アロマインパクト」シリーズもすっかり定着した。
当初3種類でスタートした後、程なくしてデミタス仕様の「プレミアムリッチ」をリリース。
これはコーヒー感・濃度感・乳成分のコクに至るまで申し分ない出来栄えであった。
さて、今回発売された165gデミタスはどうであろうか。
筆記体で「Espresso taste」と書き添えられている。
 
コーヒーの深みあるコクをミルクとクリームで
包み込んだまさに「癒し」の味わい
 
原材料名 : 濃縮乳、砂糖、コーヒー、クリーム、
        乳化剤、カゼインNa、香料、酸化防止剤(V.C、V.A)
100g当たり44kcal
 
生乳でなく濃縮乳を原材料筆頭に持ってくるという、思い切った構成だ。
試飲した感じではそれほど濃度感は高く感じられず、乳成分が必要以上に強調されている。
ミルクのコクはあるのに、口当たりはむしろダルで締まりが悪い。
香りは悪くはないものの、後味にココアっぽい香りが残り、乳成分のコクもややしつこい。
これらは、デミタスに求められるものと少し違う気がする。
甘さはかなりの強さだ。

 
 
◎総評
デミタスとは本来、小さなカップ一杯でビシッと満足させるボディの強さが売りのはず。
しかもエスプレッソテイストとまで書いてあるのだから尚更だ。
しかし残念ながら、この製品は「濃縮乳でミルクっ気を強調した少量コーヒー」に過ぎない。
全体の味わいはかつての「デミタスエッセンツァ」に逆戻りしてしまった感がある。
その上、ココアのような後味のクセが加わってしまい、むしろエッセンツァよりも評価を下げざるを得ない。
やはり昨年の「プレミアムリッチ」は突然変異的傑作に終わってしまったようだ。
 
 

◎評価
☆☆☆☆☆☆★★★★ (6.5点)
 

(文責:紫布)
 
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◇リアルブレンド直系「ルーツのルーツ」
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
10月中旬夜、快適な自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
JTはルーツブランド発足時から、「リアルブレンド」というメインストリーム的シリーズを発売してきた。
初代ルーツの銅色缶から、ロイヤルミックスに至るまで。
そして、昨年10月のアロマインパクトシリーズ発売に伴って「リアルブレンド」の文字は消えてしまったが、
その開発思想は「アロマインパクト マスターズ」、そして今回の「リアルスピリット」に脈々と継承されている。
すなわち、ワイルド感を兼備した軽快な香ばしさと、強めの甘さ、そして特有のミルク感。
「リアルスピリット」の名は、明らかにこのリアルブレンドの系譜に連なる製品であることを暗示しているようだ。
roots of Rootsの文字が示すとおり、原点回帰を強く打ち出した製品である。
 
コク・キレ・アロマ
 
新時代のコーヒーの“原点”を目指し
品質にこだわり続けてきた「Roots」
その思想の原点に立ち返って
創り上げた「コク・キレ・アロマ」
 
原材料名 : 砂糖、コーヒー、クリーム、濃縮乳、脱脂粉乳、カゼインNa、乳化剤、
        酸化防止剤(V.C、V.E)、香料
100g当たり33kcal
 
まさに11年前から変わらぬ、JT特有の男性的な香ばしさが心地よい。
香料使用量はギリギリに抑えてある感じで、クセが無く品がある。
苦味が活かされた組み立てと、これまたJT得意の「濃縮乳」「クリーム」の効果で、コク・濃度感ともに強い。
ただし、数値で見る以上に実際の甘さがかなり強く感じる。
甘さを抑えればもっと旨くなるか? といえば、それはそれで疑問だが、
甘さのせいで後味が結構しつこいのは事実である。
この甘さを助長しているのは、クリーム等の濃厚な乳成分かもしれない。
 
 
 
◎総評
甘さが若干強いものの、JTルーツの良心として超然たる存在感を放ち続ける「リアルブレンドの血統」。
うんと良く冷やして一気に呷れば、甘さもあまり気にならずに、その香ばしさとコクを享受できよう。
 
実は,JTが「HALFTIME」を廃して「Roots」ブランドを立ち上げた当時、
筆者の一番のお気に入り缶コーヒーがルーツリアルブレンドであった。
その後は、他社のさらなる本格派製品の登場や、自身の嗜好の変化もあって、
リアルブレンドは自分にとって「一番」ではなくなっていった。
しかし、こうして最新のリアルスピリットをひと口飲んだだけで、11年前のルーツ登場時の印象が蘇った。
つまり「原点回帰」という宣伝文句は間違っていないのである。
同時に、自身の缶コーヒー批評人生をも改めて認識させられ、感慨深い試飲であった( ´ー`)
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8点)
 
 
(文責:紫布)
 
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