独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

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◇レギュラーに一歩近づいた? 濃い目デミタス


◎アイス/ホットの別
アイス(やや常温)


◎試飲環境
5月中旬、涼しく快適な自室内



◎インプレッション
筆者お気に入りのダイドーデミタスの「更に濃いバージョン」。
無香料で、コーヒー豆使用量は缶コーヒー規格最低値の2倍以上。
そのため、価格は130円に設定されている。

※品名を「コーヒー」として表示可能なのは、液量100gあたり生豆5g以上。
.....これ未満だと「コーヒー飲料」「コーヒー入り清涼飲料」等の表示となる。


通常レギュラーコーヒーの場合、液量100gあたり約10gの豆を使う。
つまり、缶コーヒーの「コーヒー」表示のための最低限使用量である5gは、
レギュラーコーヒーの半分の薄さということになる。
従って、豆使用量2倍で、初めてレギュラーに匹敵する。
その意味で当製品は、理論上はレギュラーコーヒーと同じ濃さであるといえる。


開缶時の香りは高く、口当たりはまろやかさにあふれる。
酸味・苦味を抑えて香りを重視するダイドーらしい個性は健在で、
この種の製品の中では特にミルク感が強いのも特徴。
飲用後も、舌の中央にジンワリとしたコクのある後味が尾を引く。
雑味をそぎ落とし、濃さとまろやかさで勝負したこだわりの一本。



◎総評
つや消しのゴールド缶とロゴデザインは気品に溢れ、
内容的にも申しぶんないハイクオリティなデミタスである。
レギュラーコーヒーと同等の濃さというものは、試飲では実感しなかったものの、
コーヒーとしてのしっかりした飲みごたえと香り、後味の深さはやはり、豆使用量の賜物。
これだけ贅沢な作りならば、130円という価格設定も頷ける。

飲用後の満足感が得られるのならば、10円高くても構わない、
「嗜好品」コーヒーとはそういうものであろう。



◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9点)


(文責:紫布)






◎特設コラム ダイドーデミタス・香りを楽しむ

筆者は仕事の合い間などに、よくダイドーデミタスを飲む。

どちらかと言えば「甘い系」に属し、筆者の一番好みの味よりやや甘めなのだが、
ダイドーデミタスの楽しみは、何といってもその香りにある。
この香りを楽しみたいがために、多少甘くてもダイドーデミタスをセレクトしてしまう。

しかし、ただ漫然と飲んでいたのでは、ダイドーデミタスの真価は味わえない。

以下に、筆者流の飲用法をまとめておいた。
香りの堪能という点を最重視した飲み方である。



※ 仕事の合い間専用 デミタス芳香堪能法

1. まず、仕事をする。(仕事をしないことには仕事の合間も発生しない)

2. 5〜10分の休憩を確保し、よく冷えたダイドーデミタスを購入する。ホットよりアイスが好ましい。

3. 誰もいない休憩室などで椅子に座る。

4. 「ふぅ〜 疲れた……」と呟く。(疲れていなくても、気分を高めるための呪詛として必ず)

5. 缶を開け、少量を口に含む。

6. ゴクリと飲み込んだらすぐに、口を閉じたまま鼻腔の奥にコーヒーの香りを抜く(最重要)

7. 5〜6を繰り返しつつ、とても人様に見せられないようなだらしない顔で恍惚とする(*´∀`)ウトーリ

8. 概ね2分以内に飲み切り、納得の面持ちで缶を眺めたあと、素早く業務に復帰する。




6の「鼻腔に香りを抜く」は極めて重要。
これをやることによって、ダイドーデミタスと他の缶コーヒーの差を歴然と感じることができる。
気分転換に最適な、とにかく抜群にリラックスできる香りなのである。
単にグビグビと飲んでしまっては、他の製品との違いをあまり感じられずに終わってしまう。


これらの一連の行動は、同僚などと雑談をしながら…… というのは絶対にいただけない。
他人の介在や雑談は、ダイドーデミタスの甘い香りを堪能する上で忌避すべきであり、
誰も見ていない場所で、一人で集中して臨むことが最も好ましい。
つまり、お百度参りと同じ理屈である。
しかし夜中に裸足で境内を往復しながら飲む必要は無い。

是非一度、試してみては如何だろうか。

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◇甘いのにスムーズ、香り良い古典名作


◎アイス/ホットの別
アイス


◎試飲環境
5月中旬夕方、空調効いて快適な電車内


◎インプレッション
ポッカの「顔缶」と並んで、ショート缶の伝統的製品。
発売以来34年間ほとんど変わらない缶デザインには、独特の安心感がある。

缶コーヒー初期からの製品らしく甘さ強めで、苦味は控えめ。
無香料ながら、各社ロングセラー商品の中では香りが抜群に良い。
香りと余韻を最重点においた浅煎り仕立てで、飲み口には品があり、
甘さ・コーヒー感・香りのバランスはさすがロングセラーといえる。
甘くても、この製品のようにバランスさえ良ければ高評価に値する。


◎総評
筆者お気に入りのダイドーデミタスは、このダイドーブレンドの香りが基本になっている。
そのことを実感させてくれる今回の試飲であった。
先発のポッカオリジナルがコーヒー感最優先の組み立てなのに対し、
当製品は香りと全体バランス、飲みやすさで上位である。
(ポッカオリジナルは甘さが際立ちすぎている)

近年は、やれ微糖だのスッキリだのといって、
コーヒーに最も大切な「香り」を犠牲にしている最新製品が多い。
ダイドーブレンドはその懐かしく暖かみのある缶デザインとともに、
日々過酷な試飲ライフを闘い続ける筆者を優しく癒してくれた。

甘い系の缶コーヒーが飲みたい時にはぜひ積極セレクトしたいところだが、
ダイドー自販機でも扱っていないことがあるのが少し残念である。


◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8点)


(文責:紫布)

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