独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

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◇もう少し水っぽさを何とかできれば……


◎アイス/ホットの別
アイス


◎試飲環境
6月上旬、外気温19℃の快適な夜、自室内



◎インプレッション
これから280gガブ飲み系コーヒーの季節に突入してゆくワケだが、缶コーヒー批評をしている立場上、
「量が多ければ中身が薄くても仕方ない」という評価スタンスは避けている。
コーヒー感が薄ければミルクで補強する、逆にミルク感が薄ければコーヒー感を強めるという風に、
何らかの工夫をして薄さを感じさせずに飲ませる商品を高評価したいと考えている。
その意味では、この「ボス カフェラッテ」の稀薄感は残念という他ない。
ボスシリーズは、甘みは強くてもコーヒー部分がしっかりした製品が多いのだが、
当製品は「コーヒー飲料」そのままのコーヒー感の薄さである上に、ミルク感も水っぽい。
以前高評価した「キリン 小岩井 ミルクとコーヒー」のほうが、
同じ280g缶120円でもはるかにミルク感を得られるような組み立ての工夫が認められる。
(⇒小岩井 ミルクとコーヒー http://blogs.yahoo.co.jp/jpcancoffee/17332048.html
どうも当製品は「量が多いのだから薄くて当然」というメーカーの妥協を感じてしまう。
味は決して悪くないが、どうしても薄さが目立つ。



◎総評
近年、同じような「カフェオレ」「カフェラテ」の類でも、
従来どおりの190g缶と、ワイド&ショートの280g缶の両方を出すメーカーが存在する。
しかし、ミルク感が不充分な製品に「オレ」だの「ラテ」だのと表記するのは良くない。
サントリーボスでいえば、190gがカフェオレ、280g缶がカフェラテである。
定義上は、エスプレッソで作ったミルクコーヒーがカフェラテなのだが、
サントリーの例だけを見ると、ミルクが濃いのがオレで薄いのがラテであるかのように感じてしまう。

ミルクっ気は薄いのに、コーヒーとの相対比率がわずかに高いだけで「オレ」「ラテ」を名乗っているが、
しかし、本来のカフェオレとは、コーヒーと牛乳を等量混ぜた飲み物である。
こうした用語を発生期限的にのみ用いるのは極力避けたいところだが、
少なくとも当製品のようにミルク感が薄いのに「オレ」「ラテ」を名乗っているのは少々許し難い。
280gミルクコーヒーなら、もっと良い製品が他社から出ているので、そちらを選択したい。



◎評価
☆☆☆☆☆★★★★★ (5点)


(文責:紫布)

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1990年代前半、缶コーヒー界はまだまだ250gが主流であった。


コーラや緑茶などの、他の缶入り飲料が350g缶を採用しはじめ、価格据え置きで買い得感を増す中、
190gのショート缶はあくまで「量は少ないけど中身はそれだけ本格派」という特別扱いであった。
納得のゆく付加価値がないと、190g飲料はなかなか買ってもらえない時代であったのだ。

当初から190gショート缶でスタートしたポッカやダイドーも、
ラインナップの一環として250g缶の品種も揃えざるを得なかった。
本格派の缶コーヒーが飲みたい人は190gを、質より量重視の人は250gを、という図式である。
ポッカにおいては、「ミスターコーヒー」と「Mコーヒー」が250gの代表品種であった。
(ミスターコーヒーは一旦廃止後ショート缶で復活、その後消滅)


1987年発売のキリン「Jive」は、当初から多くのバラエティを取り揃えていたが、
ごく初期にはまだ250g缶を3種類もラインナップしていた。
基幹商品「ザ・ブレンド」、そして「クリアテイスト」「カフェオレ」である。
しかし、Jiveの缶コーヒー改革は、業界において「190gでもイケる」という手応えを感じさせた。
「キリマンジャロブレンド」「コロンビア100%」「ヨーロピアン」といった付加価値を与えることにより、
190g缶コーヒーは徐々に種類を増やし、市場に浸透していった。
折からの健康志向・ダイエット志向もあり、ノンカロリーの缶緑茶・缶烏龍茶が市民権を獲得し、
高カロリーの250g缶が徐々に敬遠されていったのも一因であろう。


さて、現在はどのメーカーもロング缶は1〜2種類しか販売していない。
メーカーの「顔」である伝統の基幹商品(ジョージアオリジナル)という例や、
売上は多くないものの根強い人気があるためラインナップからはずせないものまで。
250g製品はなかなか全廃にはならないものの、「190g120円でも売れる」という認識が業界に定着した現在、
250gロング缶の復権は難しいところであろう。


本日紹介するのは、付加価値をつけながら250g缶で発売されていた時代の末期の一品。
1993年製造の「ポッカ モカ100」である。

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◎ポッカコーポレーション「モカ100」
製造年月日:1993年10月20日
内容量:250g
品名:コーヒー
(※日本缶コーヒー評価機構認定 缶コーヒー有形文化財 登録第504221638号)


現在では、単豆系製品で250gロング缶なんて到底考えられないところだ。
缶は、常緑樹の葉のように濃い緑色をベースに、非常にシンプルにデザインされている。


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このように「甘さ」「コーヒー感」を星の数で定量的に表現するのがポッカの大きな特徴であったが、
この手法は近年になって廃止されてしまった。
これをアテにして缶コーヒーを購入する消費者が減ったということだろうか。



そして、業界初の「缶コーヒー専用遠赤外線焙煎器」を導入したポッカが、
当時積極的に売り込んでいた「遠赤焙煎(えんせきばいせん)」の遠赤マーク。
CMでの柴田恭兵氏による「遠赤 焙煎!」のキャッチを懐かしく思い出す方も多いことであろう。

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「セラミック 遠赤コーヒー」と書いてある。
当時のポッカ缶コーヒーは全てこのマークを誇らしげに掲げていたものだ。
現在では他社でも遠赤外線焙煎器を導入したところが増えたため、
ポッカも遠赤焙煎を特に大きく謳うことはなくなってしまった。


当製品は、缶コーヒー界の主流が250gから190gへと移行する過渡期の貴重な史料として、
日本缶コーヒー評価機構事務局ブログ課の押し入れの小汚いダンボールの中に厳重に保管されている。


正直に申し上げて、当時飲んだ時の味は全く思い出せない。
前回紹介の「ジョージア ヨーロピアンブレンド」は割に個人的定番としていたが、
こちらの製品は頻繁に飲んでいたわけではないので、味の記憶があまりハッキリしない。
250g缶特有の薄い味わいだったような気がするが……

ところで、この製品で少々気になるところがある。
「モカ100」とは書いてあるが、「モカ豆100%使用」とはどこにも書いていないのである。
「100%」の意味であると考えるのが自然であるが、
この「100」がモカのパーセンテージであるという保証はどこにもない。

だが「豆の品種名を表示する場合は、その豆を100%使用していること」、そして、
「豆の品種と“ブレンド”を併記する場合、その豆を51%以上していること」が法律で定められている。
この製品は「モカ」とだけ表記してあるので、書いてある数字が100だろうが50だろうが、
中身はモカ100%でなければならない。

昨年、エチオピア産モカから基準値を超える残留農薬が検出され、輸入規制がかかっている。
もともとモカはエチオピアの対岸イエメンが原産だが、日本のモカはエチオピア産が大半であったため、
現在モカは缶コーヒーなんぞに使用できるような安上がりな豆ではなくなってしまった。
(イエメン産はエチオピア産よりずっと高価である)



現在ポッカには「Mコーヒー」「ミルクカフェ」の2種類の250g缶が存在するが、
いずれも自販機ではほとんど見かけない。
ミルクカフェはおそらく、ポッカの短命ブランドだった「1st Drip」のミルクカフェの後継品であろう。



(文責:紫布)

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