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◇「後味が残らない」且つ、心にも残らない
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
3月下旬午後、少し汗ばむ陽気のバス車内にて
◎インプレッション
なんとも長いネーミングの商品だ。
「驚きのゼロ」に続いてコカ・コーラがリリースしてきた砂糖ゼロ製品は、
なんとエメラルドマウンテンブレンドを砂糖ゼロ化するという、良識を疑うものであった。
発売以来どうしても飲む気が起きずに避け続けていたが、今日ついに試飲に踏み切った。
「後味の残らない」
「冴え渡るクリアテイスト」
という能書きに対し、「少しは甘味料の後味を抑えてくれたというコトか?」と、
無理矢理好意的に解釈したからこその試飲である。
原材料名: 牛乳、砂糖、コーヒー、調整クリーム、トレハロース、カゼインNa、
乳化剤、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、安定剤(カラギナン)
100g当たり15kcal
最近流行の、調整クリームによるマスキング効果をここでも取り入れているようだ。
恐る恐る試飲。
……これはダメだ。全くダメだ。
香りが弱く、薄く、コクが全く無い。
これを「キレ味」などと言うのなら、日本語を勉強し直したほうがよい。
人工甘味料云々以前に、コーヒーとしてそもそも全く魅力が無いのだ。
大衆的ながらも安定感のある「エメマブレンド」の個性は全く反映されておらず、
何といっても缶コーヒー欲を全然満たしてくれない稀薄さである。
砂糖ゼロの割には甘味料臭さを抑えてあるものの、コーヒーとしての旨さが皆無。
「後味の残らないクリアテイスト」と主張しているようだが、
後味どころか、印象にも全く残らない味。
ここまで飲み応えが無いと、もはや旨い不味いを論じるコトすらアホらしくなってくる。
◎総評
エメラルドマウンテンブレンドというジョージアの看板商品を、
こういう形で拡張されてしまっては本当にガッカリだ。
豆の個性も香りの組み立ても台無しにしてしまう薄い薄い味で、
それを「キレがある」などと勘違いしているイタい例である。
(キレどころか、こっちがキレたいぐらいである)
筆者などは、芳醇な後味が長時間残るような缶コーヒーが好みであるが、
確かに消費者の中には、長い後味を避けたい場面がある人がいるのかもしれない。
しかし、そもそもコーヒーというものには後味はつきもの(むしろ持ち味)であるし、
後味のキレを良くするためにコーヒーそのものを薄くしたりしては何の意味も無い。
その「キレ」とやらのために、コクや深みを犠牲にしているのだから。
後味が長引くのがイヤな場面では、コーヒーなど飲まないことだ。
◎総評
☆☆☆★★★★★★★ (3点)
(文責:紫布)
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