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◇じつに残念な組み立て
◎アイス/ホットの別
アイス(アイス専用品)
◎試飲環境
5月中旬、夕方の職場休憩中
◎インプレッション
オリジナルブランドとは別に、TULLY'Sブランドも積極展開する伊藤園。
今回紹介するのは、微糖 Milk Coffeeを標榜する「カフェセピアーノ」である。
微糖とはいっても、人工甘味料を用いない本格派であり、
「コーヒーの香りと味わいを活かすため、ミルクと砂糖は少量に抑えています」
という嬉しい能書きが記されている。
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、デキストリン、乳化剤、カゼインNa、香料、安定剤(カラギナン)
1本(270ml)当たり78kcal
100g当たりでなく1本当たりでカロリー表示しているのは、伊藤園製品としてはおなじみ。
試飲の第一印象は、非常に良い。
液色からしてミルク控えめであり、丸みを帯びた爽やかな香りと苦味、舌に優しい酸味が好印象。
単にコーヒー感が強いだけでなく、コクがあり、安っぽさがほとんど感じられない。
しかし、「微糖」といいながら結構甘いのが気になった。
そもそも、270g当たり78kcalというのは、100g換算で約29kcalもある。
これは一般の加糖ミルク缶コーヒーとして標準的な数値であり、「微糖」とはとても言えない。
前にレビューしたTULLY'S微糖Blackが、100g当たり約12kcalという本格微糖だったことを考えると、
その約2.5倍ものカロリーを含む当製品の「微糖」表示は甚だ疑問である。
もちろん、このカロリーには牛乳成分がある程度関与しているが、その肝心のミルク感は非常に弱い。
ミルク感の弱さと相まって、結果的に加糖ブラックのようなしつこい甘さが後味を支配する。
せっかく及第点のコーヒー素材を得ながら、全体の組み立ては失敗と言わざるを得ない。
◎総評
伊藤園は「W」シリーズで個性的製品を続々と登場させていて、個人的に応援しているメーカーだが、
残念ながら「TULLY'S」ブランドでは今のところ満足できる製品に出会えていない。
両ブランドには持ち味の明確な差があり、TULLY'Sも素材は決して悪くないだけに、
今回のような中途半端な甘さと弱いミルク感といったミスマッチを解消し、
ブランド力を向上して魅力ある製品をどんどん出して欲しいものである。
伊藤園TULLY'Sの持ち味に合いそうなのは、無糖ミルクか本格カフェオレあたりであろうか。
今回の製品に関してもう一度ハッキリと言っておくが、メーカーによる
「ほのかな甘み」
という表現は絶対にウソである。
これならば、いっそのことミルクをたっぷり加えて、後味にしつこい甘さが出ないようにしてほしい。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (7点)
※コーヒー部分はとても良いのでこの評価。しかしリピーターにはなれそうもない。
(文責:紫布)
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