独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

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◇極上の濃度感・飲み応えとの“邂逅”


◎アイス/ホットの別
アイス


◎試飲環境
10月上旬深夜、職場休憩中に


◎インプレッション
明治といえば、かつて1990年頃までは缶コーヒーの主力メーカーの一つであり、
アサヒ・サッポロ・キリン・サントリーといったビールメーカー系よりも歴史ある老舗であった。
参入企業の増加によって、缶コーヒー業界からの撤退を余儀なくされたメーカーも多い中、
明治缶コーヒーは、事業を大幅縮小して細々と生き延びている。
元々がチルド/ブリック中心メーカーであり、損耗の大きな競争を避けたのだろう。
さしたる個性の無い製品ばかりだったが、筆者が忘れられない名作もある。
それが「明治マイルドコーヒーS」だ。
MAXコーヒーなどモノの数でないほどの圧倒的な加糖煉乳テイストだったのだ。
多数のメーカーの参入によって缶コーヒー品質が格段に向上すると同時に、
当然のことながら消費者サイドにも新たな審美眼と価値観が生じた。即ち、

「甘いだけの缶コーヒーはもう要らない」
「これからは低カロリーの時代」

緑茶や烏龍茶など、甘くないソフトドリンクが市場に並ぶに至り、
それまで当たり前だった「缶コーヒーは超甘い」という概念に変化が生じた。
明治マイルドコーヒーSはこうして姿を消し、筆者を著しく落胆させた。
缶コーヒー市場活性化という本来喜ぶべき流れの中の、数少ない「弊害」といえよう。

さて、明治は以後「基本珈琲」ブランドをリリースし、
明治牛乳販売店前の自販機などで細々と缶コーヒー事業を継続してゆくが、
他社の圧倒的な自販機戦略には到底太刀打ちできない。
しかし現在も、この「B.j.」ブランドによって明治缶コーヒーの灯は守られ続けている。

非常に前置きが長くなってしまった。
写真の製品は、江ノ電の江ノ島駅で発見したものである。
多少涼しくなってきたとはいえ、ホットで販売されていて困った。
ホットはあまり飲みたくない状況だったので、持ち帰ってアイスで試飲することとした。

コロンビアブレンドと称するため、コロンビア豆を50%以上使用していることになる。
155gという小さいデミタス缶だ。

原材料名 : コーヒー、砂糖、全粉乳、脱脂粉乳、
        香料、乳化剤、安定剤(カラギーナン)
1本(155g)当たり54kcal
(100g換算約35kcal)


バランスのよいミルク感と、デミタスらしい確かな香りが楽しめる一本だ。
香料添加だが、わざとらしさは無く、自然な香りと、ハイレベルなコーヒー感。
全体に濃度感が高く、飲み応えがとても強い、納得の味といってよい。
特別にコロンビアらしい酸味は感じられなかったが、コーヒー部分に不満は感じられない。
非常に残念なのは、後味がわずかにくどいことだ。
乳成分に粉乳のみを使用していることに起因するものかもしれない。



◎総評
缶コーヒー業界においては今や弱小となってしまった明治だが、
こんなにパワフルなデミタスを出しているとは驚きである。
JTルーツのデミタスなどと比べても香料の使い方が秀でているし、
ミルク感と飲み応えの強さにおいては、あのダイドーデミタスをも上回る出来だ。
惜しむらくは、明治の缶コーヒーそのものがめったに出逢えない稀少品であることか。
後味がわずかにしつこいものの、なかなか良く出来たボディの強いデミタスなので、
もしも運良く見つけることが出来たならば、是非飲んでみて頂きたい。



◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (8.5点)


(文責:紫布)

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