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◇甘さ抑えて勝負してほしかった特濃カフェ
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
10月中旬深夜、職場休憩中に
◎インプレッション
……衝撃である。
いや何が衝撃かって、まずこのオドロオドロしいサイケな缶デザインである。
コーヒーとわかる部分を全部隠して見せられた場合、これがコーヒーだとはまず思うまい。
(というか、何の飲み物だかわからないであろう)
中身の最大の特徴は、コーヒー豆使用量である。
「コーヒー」を名乗るには、液量100g当たりコーヒー豆5g以上(生豆換算)を使う必要があるが、
当製品は6.7g(一缶当たり12.8g)という、伊藤園缶コーヒー中最大量を使用し、
物理的・絶対的にコーヒー感を強めている点が特筆される。
豆使用量を増やした製品は他社でも過去にいくつか存在したが、
それほど流行せずに消えていったものがほとんどだ。
伊藤園の味わいINDEX(星5つをコーヒー感とミルク感に振り分け)によれば、
この製品はコーヒー感3、ミルク感2となっている。
コーヒー豆使用量最大
衝撃のコーヒー感
深煎り豆の割合を大幅UPし、コクと香りが一段と向上
原材料名 : 砂糖、コーヒー、牛乳、脱脂粉乳、全粉乳、デキストリン、
乳化剤、香料、カゼインNa、安定剤(セルロース)
100g当たり32kcal
非常に深みがありクセの無い香りと、パンチの効いた濃いコーヒー感が衝撃的。
格調ある穏やかな苦味も、個性あるコーヒー感を演出している。
伊藤園によく見られるアクの強い香りではなく、濃い割には素直な味といえる。
コーヒー感3・ミルク感2とはいうが、ミルク感はほとんど感じられない。
ミルク感が極端に弱い上に甘みが強いので、結果的に加糖ブラックのような雰囲気になっており、
あの「ワンダ オン・ザ・ロック」を彷彿とさせる味わいだ。
豆本来の淡い渋味が、心地よい後味となり飲後に棚引く。
ただ、「オン・ザ・ロック」の場合はあの強い甘さが許容できるのだが、
この製品の場合は「もっと甘さを抑えたら更に良くなるのに」と思わされてしまう。
そこが弱点といえるかもしれない。
◎総評
素性の確かな、真面目な缶コーヒーである。
コーヒー感を増すのに、やたら香料を強化したりするのでなく、
豆をたっぷり使用して贅沢な濃さを得るという、ファン好みの嬉しい作り。
「ワンダ オン・ザ・ロック」は孤高の存在であり、あの甘さも旨さのうちだが、
この製品の甘さは現在の低カロリー志向の市場ではやや競争力を欠くかもしれない。
あと少しだけ砂糖を減らし、あと少しだけミルクを増やしてほしくなる。
なぜなら、こうした真面目な作りの濃い缶コーヒーが、
「甘すぎてウケなかった」などという理由で消えてほしくないからだ。
いっそのこと「衝撃香味シリーズ」にでも発展してくれたら面白い。
「衝撃香味ブラック」「衝撃香味エスプレッソ」「衝撃香味ラテ」などなど。
無論、そこには微糖やゼロは全く不要である。
……久々に、ワクワクしながらの試飲をした気がする。
缶コーヒーファンならば、こういうトキメキを年に数回は体験したいものだ。
「超微糖」だの「ゼロ」だのは、試飲前にトキめくどころか、暗澹たる気分にしかならない。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9点)
(文責:紫布)
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