独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

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◇格調高い香りと全方位的濃度感
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
12月中旬夜、通勤の電車の中で
 
 
 
◎インプレッション
秋にアロマインパクトシリーズをリリースしたJTルーツから、
この冬、これまでになくシックな缶デザインの新製品が登場。
非常に深みのあるダークオリーブグリーンで、おでこの部分には赤みを帯びた金色の帯が配置されている。
「これは、アロマインパクトとは全く方向性の異なる製品だな」と直感した。
 
キーコーヒーが復活させた
“幻の名品”「トアルコトラジャ」を
贅沢にブレンドした味わいの1本
 
もともとルーツブランドは、発足当時からキーコーヒーとの共同開発がひとつのウリであった。
トラジャ豆はインドネシアのトラジャ島特産のコーヒーとして知られている。
インドネシア独立に伴いオランダ人が撤退した時、コーヒー農園は需要を失って放置され荒廃したが、
1978年にこれを見事に復活させたのが、他ならぬ日本のキーコーヒーである。
 
インドネシア産のコーヒーは酸味が全く無いのが特徴であるが、その香りとコクは評価が高い。
それを生かした製品作りができているか、とても興味がある。
 
原材料名 : 砂糖、コーヒー、濃縮乳、クリーム、脱脂粉乳、乳化剤、カゼインNa、酸化防止剤(V.C、V.E)
100g当たり40kcal
 
JTとしては非常に珍しい無香料だ。
砂糖が筆頭で40kcalというのはなかなか思い切った構成である。
 
開缶すると、ルーツとは思えないほどの自然で高貴な芳香が感じられる。
そして口当たりは、快感とも表現できる穏やかな苦味と、
生々しいコーヒー豆のギスギス感(良い意味)が非常に好印象。
とにかく格調高い味わいで、ミルク感も充分にある。
特に、舌に残るまろやかなコクと、鼻腔に滞留する香りに気品が感じられ、
全く嫌味の無い後味でまさにトップレベル。
甘みはやや強く、「もう少し抑え気味でも良いのでは?」とも思うが、
同時に「この甘さで正解」とも思えてしまう巧妙さがあるのは、開発陣のバランス感覚の賜物であろう。
 
 
 
◎総評
無香料でこの品質は素晴らしい。
ただスーッと飲んだだけではわからない絶妙のコクがあるので、
試される方はぜひジックリ味わってみていただきたい。
砂糖が多いので、「甘みが強い」というより「砂糖独特の風味」がやや立っているのだけが残念だが、
この卓越した後味は、微糖やゼロといった製品では絶対に得られない。
持続性のある優秀な後味が、休憩中のコーヒータイムに最適だ。
後味をゆっくり楽しみながら、残りの仕事に精を出す。微糖では到底無理な過ごし方である。
 
なお、120円製品ではあるものの、豆が稀少であるため自販機販売までは不可能らしく、
現在のところコンビニ限定商品である。
 
「Roots explorer」の表記があるが、この方向性でシリーズ化してくれると非常に嬉しい。
(もちろん人工甘味料・香料不使用で)
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (9.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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