独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

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◇カフェモカに限りなく近いミルクコーヒー
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
2月下旬昼、快適な自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
はじめに申し上げておくが、筆者はこういう軟弱イメージのネーミングが大嫌いである。
少なくとも、缶コーヒーにつけてよい名前ではないだろう。
だいたい「初恋ブレイク」という名前に、アサヒは疑問を持たなかったのか?
アサヒはブレイクという言葉に「コーヒーブレイク」の意味を持たせたかったのだろうが、
「初恋」が「break」、つまり初恋に破れる、失恋というイメージにも解釈できまいか?
少なくとも筆者はこのネーミングの「ブレイク」は「ハートブレイク」と捉えてしまう。
甘めのムースカフェということで思いついたのが「初恋」という、なんとも陳腐な発想。
あるいは「初めて出会う新感覚」だから「初恋」ということらしい。
そしてbreakという単語の意味もよく考えず、「初恋ブレイク」などという一見スウィートっぽいネーミングに。
これはかなり筆者的にマイナスポイントであり、ピンクをあしらった缶デザインと相まって、
なかなか購入〜試飲に踏み切れなかった要因ともなった。
しかもこの製品は、100gあたりの豆使用量が2.5g以上5g未満のいわゆる「コーヒー飲料」であり、
コーヒーとしての本格感など望むべくも無いことが事前に推測できるのだ。
 
甘く、ほろ苦い口どけ。
 
ふるほどに、なめらかに
初めて出会う新感覚
 
缶をふるほどに、豊かなコクのある
深煎りのコーヒーとミルクが
ふんわりなめらかに。
“甘く、ほろ苦い”新感覚の口どけを
お楽しみください。
 
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、増粘多糖類、乳化剤、香料、カゼインNa
100g当たり38kcal
 
まず、「缶をふるほどに滑らかに」というのだから、試飲者の立場としては、
あまり缶をよく振らない状態と、しっかり振った状態の両方を試す必要がある。
軽く振って開缶してみると、「初恋」云々の軟派なネーミングとは裏腹に、香ばしいコーヒー香が立った。
香料のおかげもあるだろうが、能書きどおりの深煎りの香りだ。
ひと口飲んでみても、コーヒー飲料にしてはなかなかのコーヒー感と苦味である。
しかし同時に、どこかエッジのピンボケな、はっきりした芯の無いコーヒーであると感じる。
増粘多糖類の添加によるわずかなトロみがあるが、基本的には普通のミルクコーヒーとそんなに変わりない。
少し飲んだ後、プルタブを折り取ってから開口部を親指の腹でしっかり押さえ、缶を強く振ってみる。
わずかな粘性のため泡がなかなか消えないが、この状態で飲んでみても先ほどとほとんど同じ味だ。
舌ざわりにわずかにココアのようなザラつきがあり、後味もカフェモカのような甘ったるさが残る。
 
 
 
◎総評
特別マズいというワケではないし、特に貶す部分があるワケでもないのだが、
じつに心惹かれない、再び手に取りたいと思わない一本だ。
コーヒー感は弱くは無いが、あまりにも女性的な丸みを帯びたコーヒー感。
結局、コーヒーブレイクの満足感を与えてくれない出来ということになろう。
それは、「コーヒーブレイク」でなく「初恋ブレイク」だからだろうか。
シチュエーションを考えてみても、通勤時、昼食後、15分休憩時、仕事の後など、
色々な場面を想定するが、どうしてもこの味を欲するシーンが浮かんでこない。
強いていうなら、冬の屋外での待ち合わせ中にホットで飲む、という場面ぐらいか。
つまり、コーヒーの鋭角さ、あるいは逆のまろやかさというよりは、
まるでココアかカフェモカのような印象が強く残るのだ。
 
たまたま前回の記事でJTのカフェモカを試飲しており、性格の似た製品であるが、
両製品ならば、どちらかといえばJTのカフェモカをオススメしておきたい。
あちらのほうが商品コンセプトが明快なぶん、納得ゆく飲後感が得られると思う。
 
それにしても、何度見てもヒドい缶デザインである。
黒地にショッキングピンクの文字で書かれた能書きは、まるで風俗店の街頭配布ティッシュのようだ。
缶コーヒーにこれほどピンクが合わないとは…… 今回初めて知った。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆★★★★ (6点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇コーヒー重視のミルキーなカフェモカ
 

◎アイス/ホットの別
アイス
 

◎試飲環境
2月中旬、夜勤前に
 
 
 
◎インプレッション
ルーツの新シリーズ「Roots explorer」第2弾。
同シリーズ第1弾で筆者があれほど絶賛・高評価した「ルーツ トラジャブレンド」が、
最近になってアッっという間に店頭から姿を消してしまった(JTサイトではまだ現行モデルとなっているが)。
で、代わりに登場したのが、よりによってカフェモカとは…… これは評価も厳しくせざるを得まい。
コーヒーにココアまたはチョコを効かせた「カフェモカ」はあくまでデザートカフェであり、
コーヒーとしての旨さを追求した飲み物ではないからだ。
単なるカフェモカならばそれでいいが、何といってもトアルコトラジャの後釜だ。
Roots explorerシリーズがトアルコトラジャのような本物志向で続くものと期待していただけに……
 
おいしさにこだわるRootsと
Mary'sから、こだわりのコーヒー
にチョコレート風味がマッチした、
贅沢な味わいをお届けします。
 
原材料名 : 濃縮乳、砂糖、コーヒー、全粉乳、水飴、ココアバター、
        食用油脂、香料、乳化剤、カゼインNa、酸化防止剤(V.C、V.E)
100g当たり39kcal
 
想像していたよりもコーヒー寄りの味わいだ。
大抵のカフェモカは、チョコを強調しすぎてコーヒーがほとんど目立たず、
単なるコーヒー風味のココアのような味になってしまっているものが多いが、
この製品はあくまでコーヒーとしてのスタンスを堅守しつつ、チョコを程よく効かせている。
全体に薄い印象があるのが残念だが、そんな中でもミルク感は確かだ。
ここはJT得意の素材「濃縮乳」が活かされた組み立てで、チョコフレバーによく合っている。
ミルク+コーヒー+チョコなので、強めの甘さは当然これにマッチしており、
後味にもクセがなく、飲後感は爽やかである。
 
 
 
◎総評
缶入りカフェモカとしてはなかなかの完成度といえるこの製品。
しかし、やはりこれがRoots explorerシリーズの一つなのだと思うと少しガッカリする。
言うなれば、かつてポッカアロマックスビターローストが販売終了して、
代わりにショボい微糖(人工甘味料という名の化学物質入り)が登場した時と似ている。
筆者が勝手にRoots explorerシリーズに過大な期待をかけていただけの事かもしれないが、
個人的に缶コーヒーメーカーとチョコレートメーカーのタイアップには何の魅力も感じない。
今回の評価点は純粋に製品完成度のみで採点することにするが、
筆者的にブランド戦略に非常に不満を持っている事を付け加えておく。
それだけ、稀少豆・無香料のトラジャブレンドが鮮烈な印象だったということだ。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (7.5点)
 

(文責:紫布)
 
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