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大晦日の夜勤をこなし、一人暮らしのマンションに帰った筆者は、
まさに年末年始の華やぎもヘッタクレもない元日の朝を、すこしだけ彩ってみようと考えた。
105円で売っていた伊達巻と、同じく105円の昆布巻(鮭)である。
合計210円の超ささやかな正月である。
で、伊達巻を開封しようとして、ふとその二文字に気づいたのだ。
「全糖」
筆者の世代にとっては、非常に懐かしい熟語である。
読者諸兄は如何であろうか。
実はこの「全糖」という表示、サッカリン・ズルチン・チクロといった合成甘味料が台頭してきた頃に、
「甘味料は砂糖のみ使用」、つまり合成甘味料無添加であることを示していた。
上記の3つの合成甘味料が安全性に問題アリとして添加が禁止されて以降も、
食品メーカーは安全性を誇示する意味で「全糖」の表示を使い続けた。
記憶では、アイスクリームやジュースなど、特に子供の口に入る品目に多く表示されていたように思う。
当時まだ子供だった筆者はこの「全糖」という言葉の意味がわからず、
「何? これって砂糖100%でできてるの?(;;゚д゚)」と誤解していたものである。
なんにせよ、21世紀に入っても律儀にこの「全糖」を表示しているメーカー・製品は珍しい。
しかし、である。
筆者が口を酸っぱくして主張してきた「人工甘味料使用製品と不使用製品の明確な判別表示の義務化」。
この「全糖」という言葉は、一つのカギにはなるまいか?
たとえば、人工甘味料使用製品には「アセスルファムカリウム使用」 「スクラロース使用」、
あるいは「変な味の化学合成物質使用」と非常に大きなフォントで間の前後2ヶ所に明記し、
人工甘味料不使用の製品にはこの「全糖」、あるいはそれに代わる言葉・シンボルマークを考案して表示する。
食品表示に関する要望や苦情は、一応は国民生活センター(消費者庁管轄)に提出することは可能であろう。
しかし、その苦情内容がいかに理に適ったものでも、
ある程度の数が集まらないと本腰を入れて対処してくれない。
筆者は甘味料表示義務(倫理的な意味合い)に関して、役人連中を論破する程度の自信はあるが、
いかんせん筆者一人では「少数意見」として処理されて終わりだ。
アセスルファムカリウムもスクラロースもL-フェニルアラニン化合物も、
一応は安全性が確認され公式認可された化学物質ということになっているので、
特にその使用を大きく表示する必要は無いだろう、というのが、国やメーカーの考え方である。
仮に筆者の提案するような表示を義務付けた場合、パッケージデザインの変更という、
何ら増収につながらない設備投資をメーカーに強いることになるため、
この不況の中、国としてもメーカーに配慮して及び腰となることだろう。
しかし、例えば1〜2年の猶予期間・移行期間を設定してやれば、メーカー各社への負担は少ない。
「次回のマイナーチェンジやデザイン変更を機会として、甘味料表示を導入しなさい」と言えば済むことだ。
多くの種類の人工甘味料(化学合成物質)が跋扈する昨今からすると、
この懐かしい「全糖」という表示には、むしろ一種の先進性を感じる。
当時はチクロ・サッカリン・ズルチン不使用であることを誇示するのが目的であったとはいえ、
「微糖」とかいう玉虫色の造語を用いて、人工甘味料使用を目立たなくしようとする21世紀の小賢しい手法は、
いかにも欺瞞に満ちたやり方であり、義憤を禁じ得ない。
ダイエット志向の強い現代において、「全糖」という言葉のイメージはかなり悪いと思われるが、
人工甘味料不使用を示す新しい造語が必要な時期に来ているとはいえまいか。
……元日の朝、この伊達巻の「全糖」という二文字だけでここまで色々と考えてしまった筆者。
庖丁で適当にスライスして皿に盛り付けて食べたそれは、確かに105円分だけの安っぽい味だったが、
それでも自然で優しい甘さと後味、まさに人工甘味料使用では具現できない「全糖」であった。
(文責:紫布)
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2011年01月23日
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◇ベーシックな激甘系オリジナル
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
1月下旬夕方、やや寒い自室内にて
◎インプレッション
前回「3年8ヶ月ぶりに風邪をひいて味覚が鈍っているにもかかわらず試飲強行」という失態をやらかした筆者。
ようやく快方に向かい、味覚も回復しつつあるので、次の製品の試飲に踏み切ることにした。
缶コーヒーのテイスティングが可能なレベルまで回復しているか少し心配だったので、
前日に「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」をホットで飲んでみて、一応ゴーサインと相成った。
さて今回のレビューは、東京ではディスカウントショップぐらいでしかお目にかかれない製品。
サンガリア製品は東京でも結構アチコチで見られるが、ロング缶の「オリジナル」となると東京では稀少だ。
実は昨年夏に石川県小松で購入してうっかり実家に置き忘れてしまったものを、
今月の帰省の際に回収してきたのが今回の試飲品である。
「コーヒー飲料」、つまり100gあたりのコーヒー豆使用量が2.5g以上5g未満という製品である。
通常このような製品の場合、豆が少ないぶんをコーヒー香料などで補うのが常であるが、
この製品はなんと無香料である。
つまり、香料でごまかしが利いていないぶん、豆の少なさがストレートに表れた稀薄な味であること、
そしてそれをごまかす為に大量の砂糖が添加されていることを、
試飲前からある程度察知可能であるし、覚悟も決められる。
原材料名 : 砂糖、コーヒー、全粉乳、乳化剤
100g当たり35kcal
原材料名表示の順序は、使用絶対量の多い順に記載することが義務付けられている。
仮に豆使用量が最低ラインギリギリの2.5gであると仮定すると、全粉乳の量はそれより少ないことになる。
250gの飲料で、粉乳6.25g未満…… つまり、ミルク感も期待できないことが事前にわかってしまう。
(原材料表示とは、このようにして読むものである)
さて、試飲だ。
想像通りの強烈な甘さ、そしてミルク感もコーヒー感も非常に弱いため、
甘い味というよりも、ダイレクトに「砂糖の味」が感じられる。
ただ、意外なことにコーヒーの香りそのものは結構感じられる。
少なくともジョージアのオリジナルよりは上かもしれない。
本当に頭が痺れるほど甘いが、それでも人工甘味料よりはずっとマシである。
しかし、この後味の甘さは如何ともしがたいレベルだ。
◎総評
現在もロング缶でオリジナルを出している大手メーカーは、コカ・コーラ、UCC、そしてサンガリアである。
UCCオリジナルはミルク感を最大限に主張した乳飲料であり毛色が異なるので、
当製品の実質的なライバルはジョージアであろう。
ジョージアオリジナルもサンガリアオリジナルも「薄い・甘い・ミルク感ない」の三拍子であることは共通だが、
当ブログのレビューで「水に溶かしたコーヒーキャンディの味」と評したジョージアオリジナルに比べれば、
サンガリアのほうがまだ混ぜ物の少ないストレートな安っぽさ(笑)がいっそ微笑ましい。
実売価格で考えてもサンガリアのほうが遥かにお買い得感が強い(安い店で38〜50円)。
まぁ、筆者的には二度と飲みたくないが。
◎評価
☆☆☆★★★★★★★ (3点)
(文責:紫布)
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