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◇孤高のジャンル350ml、ロングセラーの秘密は…
◎アイス/ホットの別 アイス ◎試飲環境 2月下旬未明、職場休憩中に ◎インプレッション
350mlの大容量加糖ミルクは、缶コーヒー史上においても数えるほどしか存在しないが、 その登場から大変なロングセラーを誇る製品のひとつが、このダイドーアメリカンである。 缶デザインはイラストや細部が何度も何度も変更されてきているが、 「缶の地の色(茶白色)」 「星条旗をモチーフにした紋様」 「古き良きアメリカを思わせるイラスト」 という組み合わせはずっと踏襲されている。 種類別はコーヒー豆使用量の少ない「コーヒー飲料」(100g当たり2.5g以上5g未満)だが、 そもそもアメリカンコーヒーなので豆を多くする必要が無いし、顧客も承知の上である。 サッポロの「がぶ飲みミルクコーヒー」の例があるように、 このジャンルは濃厚・本格感などよりも、喉ごしのよいミルクコーヒーをがぶ飲みして、 サッパリとした後味で渇きを癒すために存在するわけだ。 ペットボトル飲料の台頭により、500mlペットカフェオレなども登場してきているものの、 当製品は伝統の強みもあってか、独自路線でロングセラーを続けている。 (長年のライバル商品であるサッポロ「がぶ飲みミルクコーヒー」は500mlペットへチェンジしてしまった)
もっとも、少なくとも東京においては、ダイドー自販機でも扱っていない場合がほとんどで、 ロングセラーの割に入手は容易ではない。
メーカーサイトによれば、ブラジル・コロンビア・インドネシア産豆をブレンドしているという。
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、乳化剤
100g当たり36kcal 人工甘味料や数々の添加物が跋扈する前からの商品だけに、非常にシンプルな原材料構成だ。
安い缶コーヒーにありがちな「混ぜ物だらけ」感が全くなく、
缶デザインのアメリカンなムードそのままに、原材料も「古き良き時代」とはいえまいか。
筆者が当製品を飲むのはじつに5〜6年ぶりだが、一消費者でなく批評家としてあらためて試飲に臨んだ。
無香料でコーヒーも薄いため、ミルクの役割が重要になってくるが、
牛乳使用量も決して多くはないクセに、妙に「飲める味」に仕上がっているのはさすがだ。 コーヒーの薄さと乳成分の量と、砂糖の量がギリギリのバランスを生み出している。 350g・120円で販売するためのコストの範囲内で最良の結果を出しているといえる。 ジョージアオリジナルのような安っぽい風味は全く感じさせず、 筆者をして「香りのダイドー」と言わしめたまろやかなコーヒー感(薄いが)を楽しめる。 そう、香りの根底にはあの名作「ダイドーブレンドコーヒー」の雰囲気が明らかに存在する。 ◎総評
これを採点するにあたっては、他の190ml本格缶コーヒーと同列には論じられまい。 がぶ飲み缶コーヒーには確固たる役割と存在価値があるからだ。 よって、チビチビ味わって批評するのでなく、グビグビと飲んで喉ごしを評価すべきであろう。 その観点でいえば当製品は合格点だ。 甘みは多少強いが、がぶ飲みした時の後味は少しもしつこくなく、 よく冷やして真夏の屋外で飲んでみたくなる味だ。 ジョージアやルーツが「香料使用がデフォ」となっているのに対して、
ダイドーはたった一種類を除いて全ての製品が無香料である。
そのスタンスは当製品のような「安かろう多かろう」の製品においても変わることがない。
自社工場を持たないという特徴も含めて、じつに通好みの缶コーヒーメーカーである。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8.5点) ※ 大容量加糖ミルクとしての評価) ◎余談
我が国では、アメリカンコーヒーといえば「薄めのコーヒー」として認識されているが、本来は誤りである。
他国でほとんど使われない独自の焙煎具合(浅煎り)のコーヒーが本来のアメリカンコーヒーであるが、
なぜか日本では、アメリカンといえばやや薄いコーヒーのことを指す。
もちろん本記事の製品は「薄いコーヒー」としてのアメリカンであるが、
ダイドーとしては「薄いコーヒー」という部分を殊更強調するでもなく、
缶デザインを含めた総合イメージとして提示しているようである。
(文責:紫布) .
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2011年02月28日
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