独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

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今日はまず、紅茶の話から入るとしよう。
 
 
伊藤園の紅茶ブランド「TEA'S TEA」。
もともと、北米において伊藤園の現地法人が展開していたブランドであり、
現在では日本向けに設計した紅茶飲料を我が国で販売中。
この日本向け「TEA'S TEA」、折からの低カロリーブームに乗る形で、
当初から多くの製品で人工甘味料を使用しており、筆者の選択肢に入らなかった。
 
ところが、最近になって異変が起きている。
「カロリーOFF」の表示はそのままに、人工甘味料の使用を取りやめてステビアに切り替えているのだ。
 
 
 
イメージ 1
 
5月のリニューアルで人工甘味料使用を取りやめた「ベルガモット&オレンジティー」
 
 
これにはどういった動機があったのだろうか。
 
1. 消費者から「人工甘味料やめて」と直接苦情があった
2. 伊藤園独自の判断で
3. 世の中全体に「人工甘味料脱却」の流れがおきつつある
 
など、いくつか推測できる。
 
筆者にとっては、天然甘味料・ステビアも決して印象の良いものではない。
かつて「ポカリスエット ステビア」を初めて飲んだ時、あまりのマズさに半分以上捨ててしまった。
1990年代には、ステビアを使用することで無糖化した紅茶(アサヒ「Teao」など)があったが、
これらも大変イヤミな甘さで辟易させられたものである。
 
当時は低カロリー甘味料の使用法が極端であり、「使うからにはノンシュガー」という組み立てが主流で、
現在の微糖飲料のように「砂糖と併用する」という発想が無かったようだ。
 
ステビアは単体では決して旨い甘味料ではない。
しかし、古来よりマテ茶に甘みを付加するのに使われてきたという事実もある。
何よりも、伊藤園が熟慮の上で人工甘味料をステビアに切り替えたのだから、
わざわざ味を落としてまでリニューアルするとは考えにくい。
 
残念ながら、先代のオレンジ&ベルガモットティーは、人工甘味料添加のため筆者は飲んでおらず、
リニューアル品との味比較は不可能になってしまっている。
しかし、「人工甘味料を使用せずに云々」と伊藤園が宣伝しているということは、
やはり人工甘味料使用には一抹の後ろめたさのようなものが常に存在するに違いない(苦笑)
 
 
 
話はコーヒーに移る。
(缶コーヒーではないのだが)
 
ローソンストア100の紙パックカフェオレ(1000ml)が先月リニューアルした。
プライベートブランド(PB)商品であり、単に製造元が変わっただけなのと思っていたが……
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
 が旧製品、がリニューアル品
 
なんと、カロリーを34⇒49に増やしてまで、人工甘味料無しの構成に切り替えている。
しかも、人工甘味料脱却は「市場のトレンドに合わせて」という理由なのだそうだ。
これは聞き捨てならない重要なポイントではあるまいか?
 
低カロリーが持て囃される世の動きには何ら変化がないと思われるし、
人工甘味料タップリの不味い飲料を大して気にも留めずに飲んでいる消費者は相変わらず多い。
 
ローソンストア100がリニューアルを行なったのは、単に先のメーカーとの契約期限切れであるとか、
新メーカー(トモヱ乳業)との持ちつ持たれつのコネクションであるとか、
そういった理由も無くはないのであろう。
しかし、見たところでは旧製品も結構よく売れていた印象があるだけに、思い切った決断だ。
 
筆者は個人的に人工甘味料を毛嫌いしているが、存在意義そのものを否定したいワケではない。
病気やダイエット等の理由でノンカロリー甘味料を欲する人々にとっては救世主に近い存在であろう。
使用品と不使用品の「パッと見でわかる明快な区別」(住み分け)さえできていれば、
人工甘味料使用製品はいくら出てきても構わないとさえ思っている。
 
上の例でいえば、リニューアル前の旧カフェオレは「低カロリーを喧伝してないのに人工甘味料使用」という、
筆者が最も忌み嫌うタイプの製品であった。
今回のリニューアルで人工甘味料不使用となったことは、単なる「原材料構成変更」以上の価値を持つ。
それは、消費者に対する欺瞞が是正されたと考えられるからである。
 
 
TEA'S TEAのケースであれカフェオレのケースであれ、共通して言えることは、
大きく前面に押し出してはいないものの「人工甘味料不使用」を強く志向している点である。
人工甘味料に顰蹙する消費者層の存在を、決して無視しているワケではないのであろう。
 
 
 
さて、ここで缶コーヒーに話を移す。
 
紅茶とコーヒーでは、持ち味が大きく異なる。
仮に砂糖&ステビア併用紅茶が旨かったとしても、それは缶コーヒーに応用可能ではあるまい。
飲み方からしても、ペット紅茶はジックリマッタリ、190缶コーヒーはキュッと飲み干し。
紅茶のほうが人工甘味料のアラが目立ちやすいのである。
缶コーヒーは紅茶より遥かに製品数が多く、微糖やゼロの数も紅茶の比ではない上に、
それが既に市場・消費者に広く浸透膾炙してしまっているため、甘味料勢力分布はそう簡単に変えられまい。
 
だが、紅茶やカフェオレの例でわかるように、「脱・人工甘味料」の意思は、
消費者にもメーカーサイドにも確実に存在するのだということがわかる。
それだけでも嬉しくなるというか、安堵してしまう自分がいる。
 
缶コーヒーファンとしては、微糖やゼロ製品を温存しつつも前述の「住み分け」を徹底し、
人工甘味料不使用の美味しい製品を競って開発して欲しい。
 
喜ばしいことに、この夏〜秋の新製品は人工甘味料不使用揃いだ。
筆者は現在本格ダイエットに突入してしまっているのだが(苦笑)、
缶コーヒー試飲は別腹のつもりで臨む所存である。
 
 
(文責:紫布)
 
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