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◇味のほうは「超」ではなかった
◎アイス/ホットの別 アイス ◎試飲環境 2月中旬夜、職場に向かう電車内にて ◎インプレッション
試飲レビューがすっかり遅くなってしまった、サントリーボス20周年記念製品。 昨年発売されてから、実はもうこれまでに既に3度ほど飲んでおり、 そのいずれもが、一応はレビュー執筆を意識したテイスティングであった。 しかし、しばらくは当機構の諸業務や講演・外遊に追われ多忙となり(ウソつけ!)、 とうとう執筆しないまま2013年に入ってしまったのだ。 ここであらかじめ言っておかなければならないことがある。
3度ほど飲んだというのは、自分自身がリピーターになったという意味では毛頭ない。
それについては、下記レビュー本文をご覧頂くとしよう。
BOSS COFFEE 20th ANNIVERSARY SINSE 1992
深煎りを超えたコクと旨味
これまでの深煎りを超えた、超深煎りの
コクと旨味が愉しめる、ボス生誕20周年の
こだわりが詰まった逸品です。
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、クリーム、カカオエキス、カゼインNa、
乳化剤、香料、安定剤(セルロース) カロリー表示なし かなり甘くて、シャープな香ばしさ。
これは20年前のブランド立ち上げからボスが目指す 「ガテン系の人が仕事の後に飲みたくなる味と香り」 を忠実に踏襲した組み立てであることを、まずは確認できた気がする。 強力焙煎という個性が付加されたとはいえ、これはやはり「20年目の原点」なのだ。 ただし、世の中に超深煎りコーヒー豆が浸透しない理由もやはり確認できてしまう。 確かに香りは立っているのだが、「香ばしい」という好意的な受け止め方は到底できず、 煎り過ぎて焦げ臭が加わってしまったコーヒーという有り難くない印象が強い。 また、「超」はあくまで焙煎度を表す文字だが、缶のデザインやら何やらから、 別に濃さが売りというワケでもないのに「濃厚なコーヒー」というイメージを勝手に抱いてしまい、 試飲してみて想像よりずっと稀薄な口当たりにガッカリしてしまうのだ。 ミルク感が弱く砂糖が強く感じるため、コーヒーの薄さがかえって際立つ。 コクが売りの一つのようだが、超深煎り豆のコクとやらは感じられず、 それを補いつつ香りにアクセントを加えるために添加したのであろうカカオエキスは、 隠し味の域を越えてハッキリとカカオが浮き立ってしまっている。 後味は甘さがしつこく、キレ味とは程遠い。 過去に3度ほど飲んだというのは、再び手に取りたくなる味だったというワケではなく、
飲んでみてあまり感動がなく「ボスに限ってこんなハズは……」という自分自身の体調や味覚への疑問だった。
ボス20周年渾身の一本ということで、テイスティングの正確さを期するために、複数回飲んだ。
そして結論として、辛辣なようだがこれは失敗作と言わざるを得ない。
◎総評
煎れば煎るほどコクと旨味が増すというのなら、世の中のコーヒーは超深煎りだらけになってしまう。
しかし、現実はそうではない。
20周年記念の一本を作りたいという開発陣の気持ちはよくわかるし、 これまでに無い特長(というか特徴)を付与・表現したかったのも理解できる。 ただアニバーサリー商品としては個人的に、同時期に発売されたアサヒワンダ15周年記念の 「ワンダフルブレンド」⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/jpcancoffee/31565673.html のほうが、リバイバルベースで温故知新たる新鮮さを感じた。
だが筆者は、サントリーボスが最もハズレの少ないブランドとして信頼を置いており、
それは20年という期間を経て徐々に熟成された、得難い信頼である。 次の20年に向け、サントリーボスには「超」ならぬ「超然」のスタンスで臨んでほしい。 今後のサントリーボスに期待する。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (6.5点) (文責:紫布) .
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2013年02月14日
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