独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

サントリー

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ガテン系従事者の癒しの一本を意識したという、
甘くて香りの強いボスのラインナップ。
しかし、例外もあるにはある。
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◇強カフェインでも苦味控えめ、だが
 

◎アイス/ホットの別
ホット
 

◎試飲環境
2月下旬昼前、暖房のよく効いた小松空港2階にて
 
 
◎インプレッション
2月25日。
前日に父の七回忌法要を終え、石川県からの帰路。
(ちなみに筆者は石川県出身ではなく大分県生まれ)
早め早めの行動を身上とする筆者は、ことに空港利用については何十分も余裕を持って入る。
昨年12月のの小松行きの際も、帰りの小松空港で時間に余裕がありすぎ、缶コーヒーを飲んでお茶を濁した。
(コーヒーなのに「お茶を濁す」とはコレ如何に)
 
今回も、前回と同じ空港2階のサントリー自販機に目をやったところ、見慣れない缶がある。
これは…… ドライブショットの後継品であろうか。 カフェイン増強による覚醒効果を謳った製品である。
しかしまぁ、缶デザイン・配色センスの無さは歴代ボス製品の中でも最低レベルだ(苦笑)
空港はホカホカに暖房されているが、ホットしかないのでホットでの試飲となる。
なお、特に眠いワケではないので「ウェイクアップ」の効果は不明である。
 
キリッとした目覚めるうまさ
 
厳選した超深煎り豆をブレンド。
カフェイン強めのキリッとした
目覚めるうまさの缶コーヒーです。
 
カフェイン120%
※当社の主なコーヒー規格製品平均値の120%(165mg/本)
 
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、クリーム、脱脂粉乳、カゼインNa、乳化剤、香料、安定剤(カラギナン)
カロリー表示なし
 
コーヒー自体は薄めで酸味も弱く、カフェイン増強製品にありがちな苦味・濃厚感は無い。
だが「眠気を醒ましたいけど、苦味の強いのはダメ」という人には受け入れやすいハズだ。
また、これはあくまでホットでの印象だが、昔の缶ミルクコーヒーのような、
妙に懐かしい風味のミルク感が感じられた。
高級な味わいではないが、後味アッサリでクセが無く飲みやすい一本といえる。
しかし前述のとおり、眠気醒ましの効果は今回評価しようがない上に、
純粋に缶コーヒーの旨さを楽しむのには明らかに向いていない味だ。
個性が弱く、香ばしさも足りていないため、後日また飲みたくなるような味ではない。
 
 
 
◎総評
強カフェイン製品はいくつかのメーカーから出ているが、これは一番パワーが弱い感じ。
眠気醒ましを考えるなら、他社製品をセレクトしたほうが良いだろう。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆★★★★ (6点)
 
 
(文責:紫布)
 
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サントリー ボス 超

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◇味のほうは「超」ではなかった
 

◎アイス/ホットの別
アイス
 

◎試飲環境
2月中旬夜、職場に向かう電車内にて
 
 
 
◎インプレッション
試飲レビューがすっかり遅くなってしまった、サントリーボス20周年記念製品。
昨年発売されてから、実はもうこれまでに既に3度ほど飲んでおり、
そのいずれもが、一応はレビュー執筆を意識したテイスティングであった。
しかし、しばらくは当機構の諸業務や講演・外遊に追われ多忙となり(ウソつけ!)、
とうとう執筆しないまま2013年に入ってしまったのだ。
 
ここであらかじめ言っておかなければならないことがある。
3度ほど飲んだというのは、自分自身がリピーターになったという意味では毛頭ない。
それについては、下記レビュー本文をご覧頂くとしよう。
 
BOSS COFFEE 20th ANNIVERSARY SINSE 1992
 
深煎りを超えたコクと旨味
 
これまでの深煎りを超えた、超深煎りの
コクと旨味が愉しめる、ボス生誕20周年の
こだわりが詰まった逸品です。
 
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、クリーム、カカオエキス、カゼインNa、
        乳化剤、香料、安定剤(セルロース)
カロリー表示なし
 
かなり甘くて、シャープな香ばしさ。
これは20年前のブランド立ち上げからボスが目指す
「ガテン系の人が仕事の後に飲みたくなる味と香り」
を忠実に踏襲した組み立てであることを、まずは確認できた気がする。
強力焙煎という個性が付加されたとはいえ、これはやはり「20年目の原点」なのだ。
ただし、世の中に超深煎りコーヒー豆が浸透しない理由もやはり確認できてしまう。
確かに香りは立っているのだが、「香ばしい」という好意的な受け止め方は到底できず、
煎り過ぎて焦げ臭が加わってしまったコーヒーという有り難くない印象が強い。
また、「超」はあくまで焙煎度を表す文字だが、缶のデザインやら何やらから、
別に濃さが売りというワケでもないのに「濃厚なコーヒー」というイメージを勝手に抱いてしまい、
試飲してみて想像よりずっと稀薄な口当たりにガッカリしてしまうのだ。
ミルク感が弱く砂糖が強く感じるため、コーヒーの薄さがかえって際立つ。
コクが売りの一つのようだが、超深煎り豆のコクとやらは感じられず、
それを補いつつ香りにアクセントを加えるために添加したのであろうカカオエキスは、
隠し味の域を越えてハッキリとカカオが浮き立ってしまっている。
後味は甘さがしつこく、キレ味とは程遠い。
過去に3度ほど飲んだというのは、再び手に取りたくなる味だったというワケではなく、
飲んでみてあまり感動がなく「ボスに限ってこんなハズは……」という自分自身の体調や味覚への疑問だった。
ボス20周年渾身の一本ということで、テイスティングの正確さを期するために、複数回飲んだ。
そして結論として、辛辣なようだがこれは失敗作と言わざるを得ない。
 
 
 
◎総評
煎れば煎るほどコクと旨味が増すというのなら、世の中のコーヒーは超深煎りだらけになってしまう。
しかし、現実はそうではない。
20周年記念の一本を作りたいという開発陣の気持ちはよくわかるし、
これまでに無い特長(というか特徴)を付与・表現したかったのも理解できる。
ただアニバーサリー商品としては個人的に、同時期に発売されたアサヒワンダ15周年記念の
「ワンダフルブレンド」⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/jpcancoffee/31565673.html
のほうが、リバイバルベースで温故知新たる新鮮さを感じた。
 
だが筆者は、サントリーボスが最もハズレの少ないブランドとして信頼を置いており、
それは20年という期間を経て徐々に熟成された、得難い信頼である。
次の20年に向け、サントリーボスには「超」ならぬ「超然」のスタンスで臨んでほしい。
今後のサントリーボスに期待する。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (6.5点)
 

(文責:紫布)
 
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◇ホットで更に引き立つ ボスの傑作
 

◎アイス/ホットの別
ホット
 

◎試飲環境
12月中旬夕方、快適温度の小松空港2階にて
 
 
 
◎インプレッション
この製品を最初にアイスで試飲したのは、一昨年1月中旬。
http://blogs.yahoo.co.jp/jpcancoffee/23614839.html
今回のホット試飲まで2年11ヶ月も経っているワケだが、その間も幾度か飲んでいた。
丸3年近くの間にボスの新製品が現れては消えていったが、ゴールドプレッソはしっかり残っている。
サントリー自販機ならどこでも置いているというワケではないが、根強い人気を窺わせる。
3年も続けば立派なロングセラーといえるのではないか。
今回はホットでの試飲だが、当製品をホットで飲むのは自身初でないかと思う。
 
高級豆の深い香りと余韻
 
2種の焙煎機を使い分け、重厚と軽やか、2つの香りを引き出しました。
深煎り高級豆を中心にドリップした深みあるコーヒーに、
華やかなエスプレッソをブレンドしたプレミアムな一杯です。
 
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、脱脂粉乳、クリーム、カゼインNa、乳化剤、安定剤(カラギナン)
カロリー表示なし
 
ボスの典型的な強い香ばしさが、ホットで更に際立つ。
アイスでの試飲時と同様、クリームがややしつこい感じではあるが、
コーヒー部分の香り・旨味といった完成度の高さはまさにボスらしさ健在といったところ。
エスプレッソ抽出とドリップ抽出それぞれの持ち味を活かした強いコーヒー感を、
無香料で表現してみせるボスはさすがだ。
ホットでの後味も良好で、アイスにもホットにも絶妙にマッチする本格派の一本といえるだろう。
 
 
 
◎総評
アイスの時と同様やや甘みが強い印象は残るが、単に甘みを減らしても全体バランスが悪化するだけ。
むしろ減らすべきはクリームであり、クリームを減らして生乳を増やせば10点満点をつけたい。
しかし、このしっかりした甘さはボスシリーズ初期からの一貫したポリシー。
商品に微調整を求めるよりも、飲み手側が場面に合わせて製品をセレクトするのがスジだ。
真冬のホットのセレクトとして明らかな上位候補。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9.5点)
 

(文責:紫布)
 
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◇ボスの一員としては今一歩か
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
11月中旬夕方、やや寒い自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
なんだかカレールゥみたいな、独自性の感じられない名称の製品がサントリーボスから登場した。
明らかにホットを意識した商品でありデザインであるが、試飲はまずアイスからという基本方針に則り、
ホットで自販機購入した物をわざわざ自宅で冷却して試飲に供することとした。
 
期間限定
 
〜炭焼焙煎・贅沢ミルク〜
 
強めの直火でこんがりと、さらに弱火で芯まで
じっくりと焼き上げたこだわりの炭焼珈琲に
贅沢にミルクを合わせました
コクがあってまろやかな、
冬にぴったりの味わいです。
 
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、全粉乳、食塩、カゼインNa、乳化剤、香料、安定剤(カラギナン)
カロリー表示なし
 
開缶時の香りは悪くないが、やや薬品くさいような気がする。
アイスで飲んでいるせいかもしれないが、個性はややボヤけている感じで、コレといった特徴に欠ける。
「コクまろ」とはいうものの、コクはミルクのコクに終始しており、コーヒー部分はあまり褒められない。
これまで深煎りを軸にしてきたボスにしては、コーヒーの旨味にやや欠ける気がしてならない。
ミルク感がそこそこ強いのに、砂糖のカドがあまり中和されておらず、甘みを強く感じてしまう。
濃厚さは感じないが、ミルキーで甘め、言い換えれば飲みやすい味ではある。
後味は砂糖の甘さがかなり強く残る。
コーヒータイムよりは、菓子パンなどと共に飲むのが吉か。
 
 
 
◎総評
飲む前からな〜んとなく感じていた悪い予感が当たってしまった感じだ。
コーヒーの本格感が最大の特長だったサントリーボスとしては、何だか中途半端な出来のカフェオレみたいだ。
ホットで飲まないことには製品カラーを加味した評価が不可能であるとは思うので、後日ホットも試飲予定。
 
缶コーヒーファン好みの味とは言えないが、決してマズいワケではない。
ただ、これが「サントリーボスの製品であること」が残念なだけだ。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆★★★★ (6.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇やさしいというより、結構本格的!?
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
6月下旬深夜、快適な自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
サントリーボスは以前から、ファジーなネーミングの製品も結構リリースしてきている。
余韻とか休日とかスマートとか、そういった感じである。
今回の製品はその典型ともいうべきものだ。
コーヒーで「やさしい」というと、やたらミルキーでアメリカンで締まりの無い味を想像してしまうところだが、
能書きを読む限りではそれほどダルな組み立てではなさそうである。
ともあれ、人工甘味料不使用の製品はそれだけで試飲が楽しみなものだ。
 
苦すぎず甘すぎない。
深煎り・中煎りに焼き分けた豆をブレンドし、
コクがあるのに苦すぎず、すっきりとした甘さで仕上げました。
ほっと一息つける、爽やかで優しいボスです。
 
原材料名 : 砂糖、牛乳、コーヒー、脱脂粉乳、全粉乳、デキストリン、カゼインNa、香料、乳化剤
カロリー表示なし
 
ほとんど能書きに忠実な味である。
(というより、実際の味に忠実な能書きであるというべきか)
深煎りの香ばしさが本格感に溢れている上、その香り自体が非常に良い。
このあたりの特長は、いかにもボスといった感じで安心できる。
コーヒー規格(液量100g当たりの豆使用量5g以上)であるにもかかわらず、
原材料筆頭は砂糖で、コーヒーは第三位であるが、確かに甘すぎない仕上がりになっている。
液色を見てもミルクっぽさは少なく褐色が強いのだが、加糖ブラックのような飲みにくさも無い。
これはかなり不思議な組み立てといえるところだ。
深煎りの香りと中煎りのコクの量的バランスはまさに最良であり、後味がしつこくない。
そして一本飲み終えると、いかにも「ボスを飲んだな〜」という気持ちにさせてくれる。
要するに、“やさしい”組み立てであってもやはりボスはボスであるということだ。
苦すぎない、甘すぎない、やさしいとはあるものの、そこに隠されているのはいかにもボスらしい本格感である。
旧来のボスファンに安心してオススメできる一本といえるだろう。
 
 
 
◎総評
商品名からくるユルいイメージとは裏腹に、なかなかどうして様々なシーンに合いそうな本格派という印象。
ただ、「甘すぎない」のは本当だが、決して「甘さ控えめ」でない点には注意したい。
甘さを直接的に感じさせないようにうまく作ってあるが、よくよく味わってみればそれなりに甘い。
カロリーや炭水化物使用量が記載されていないが、どう考えても100g当たり30kcalはあろう。
甘さ控えめを期待せずに購入すれば、程よく香ばしくキレの良い缶コーヒータイムを楽しめるだろう。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8点)
 
 
 
P.S.
ポッカ・アサヒ・キリン・サントリーと、メインストリーム系の新製品を連続して味わってきたが、
いずれも大変香りが良く、芯のしっかりした良作揃いであった。
カロリーは低くないが、やはり缶コーヒーはこうあるべきだと改めて感じさせられた次第だ。
どのメーカーも、人工甘味料入り微糖やゼロを本気で美味しいと思っているワケではないのだ、と安心した。
微糖もゼロも需要が高いので、作るなとは言わない。
しかし、試飲してマズければ遠慮も忌憚もなく批評してゆく所存である。
 
 
(文責:紫布)
 
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