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◇香りだけはボスらしさ発揮
◎アイス/ホットの別
ホット
◎試飲環境
1月下旬朝、地下鉄車内にて
◎インプレッション
最近の東京はとても寒い。
特に喉が渇いているワケでなくても、夜勤に向かう時と翌朝退勤後の2度、ホット缶コーヒーを飲んでいる。
実は、筆者がこんなに頻繁に缶コーヒーを飲むのはじつに久しぶりのことだ。
しかし以上のような状況のため、新製品であってもまずホットからの試飲となってしまう。
できる限りはアイスから試飲したいところだが…… 寒さしのぎの面もあるので仕方ない。
そして、ホット缶コーヒーはやはり、寒くて体が冷えた時に飲むほうが正確な批評が可能であろう。
当製品は、夜勤明けの新宿・神楽坂付近の自販機で発見したものだ。
退勤直後であり体は冷えていないが、ホットしか売っていないのでとりあえずホットからの試飲となる。
缶デザインもホットに適したミルク感と温かみを感じさせるものである。
とろける生クリーム
高級豆の深煎りアロマ
高級豆を中心にブレンドした深煎りの
リッチなアロマ。生クリームのとろけるような
コクが豊かにとけあいました。いつもより
疲れた時に、ほっと安らげるおいしさです。
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、調整クリーム、脱脂粉乳、クリーム、デキストリン、バニラエキス、
カゼインNa、乳化剤、安定剤(カラギナン)、香料
カロリー表示なし
甘みは比較的強いが、思ったほどミルク感もクリーム感も強くなく、わずかに稀薄な印象さえある。
乳成分がふんだんに使用されているのに、ちょっと意外な感じである。
バニラエキスが入っているものの、バニラの香りもほとんどしないが、変にバニラ臭いのよりはマシである。
それでも割と「飲める味」に仕上がっているのは、ボス特有の豊かな香ばしさが活きているからであろう。
全体にややダルな味わいながら、ホットで香りが立っているせいか、鼻腔から満足させてくれる感じだ。
甘さの感じだけで考えると32kcal/100g以上ありそうだが、
クリーム分が多いので実際の数値はもっと高そうな気がする。
香り以外は個性に乏しく、後味も悪くはないものの印象に残りにくい。
◎総評
商品名ほどの「リッチ」な感じは味わえなかった。
ミルクたっぷり、クリームたっぷりの濃厚コーヒーを思わせるデザインや能書きをそのまま受け止めてしまうと、
実際に飲んだときにかなりの期待ハズレ感を覚えてしまうであろう。
ただし、これまでの経験で言うと、乳脂肪のコクはむしろアイスで飲んだほうが強く感じられるハズだ。
近いうちにアイスでも試飲してみて、その相違点をレポートしたい。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (6.5点)
(文責:紫布)
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サントリー
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ガテン系従事者の癒しの一本を意識したという、
甘くて香りの強いボスのラインナップ。
しかし、例外もあるにはある。
甘くて香りの強いボスのラインナップ。
しかし、例外もあるにはある。
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◇期待ハズレの安っぽい味
◎アイス/ホットの別
ホット
◎試飲環境
12月上旬深夜、それほど寒さを感じない滋賀県JR米原駅にて
◎インプレッション
この日の前日、京都府と大阪府の境目にあたる大山崎町・島本町付近を車でウロウロしている時に、
車の中から見えた自販機で発見していた。
「新製品なら今すぐ買わなくてもそのうち買えるだろう」と思い、そこでは車を停めずに見送った。
しかしその後、コンビニに入っても見つからないし、琵琶湖西岸地区に入ると全く発見できなくなった。
「もしかして京都府以西の限定商品か!? (;;゚д゚)」と焦ってしまったが、そんなことは無かったようで、
米原駅の在来線ホームの自動販売機で無事発見できた。
米原駅の最終列車にあたる新潟行き急行「きたぐに」が1:04に発車していったあとに購入。
ホットしか置いてなかったので、すぐに試飲することとなった。
ブラジルの輝き
際立つ高級豆の香り
世界最大のコーヒー産地
「ブラジル」の高級豆を中心にブレンド。
際立つ香りと深い余韻のある味わいです。
原材料名 : 牛乳、コーヒー(ブラジル産100%)、砂糖、脱脂粉乳、乳清ミネラル、クリーム、
デキストリン、カゼインNa、乳化剤、香料、安定剤(カラギナン)
カロリー表示なし
クセの無い甘い香りで決して悪くないとは思うのだが、どこかコクに乏しい味わいだ。
多少稀薄感があり、ミルク感も意外と中途半端な印象。
酸味は穏やかながら芯が通っており、ここだけはブラジル産らしさを感じさせてくれる。
しかし、高級豆使用を標榜している割には、期待したほどの高級感や深みがあまり感じられない。
サントリーボスにしては安っぽい味なのが残念だ。
甘みはかなり強く、ややしつこい。 おそらく100g当たり36kcal以上はあるだろう。
ボスには、レインボーセブンなどのように甘みがかなり強くても味や香りの素晴らしい製品が多いが、
当製品は本当にバランスが悪く、とてもリピートする気にならない。
豆の香ばしさだけが全体を支えているような感じの、魅力の弱さ。
◎総評
久々に引いたボスの「ハズレ」。
缶珈琲職人シリーズとは全く別のチームが作っているのであろうか。
ボスは基本的に、微糖・ゼロ系以外はほぼ全て期待通りの味であっただけに、残念な一本となってしまった。
決してマズいのではないが、とにかく魅力に欠ける味。
アイス試飲用も確保してあるので近日中にレビューするが、おそらくアイスでもあまり評価は変わらないだろう。
ただ、あまり味わわずにスーッと飲んでしまうようなシチュであれば、そんなに悪くない味かもしれない。
この深夜のホット試飲のあと、筆者は1:20頃に米原駅を出発して琵琶湖南西岸まで疾駆したのであるが、
深夜のドライブを無事乗り切れたのは、ひょっとしたらこの缶コーヒーのカフェインのおかげかもしれない。
……かなり無理のあるフォローであるとは思うが。
◎評価
☆☆☆☆☆★★★★★ (5.5点)
(文責:紫布)
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◇規格変更で蘇った「ネオ・濃いめの一服」
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
11月上旬朝、快適な自室内にて
◎インプレッション
ボスの木目調デザインといえば、「濃いめの一服」が思い出される。
濃いめの一服のレビューが2009年11月上旬であるから、ちょうど2年経つことになる。
デザインこそ異なるものの、「炭火でじっくり焙煎」「ミルクで仕上げ」というフレーズは共通であり、
まさに本品は後継品という位置づけと考えられ、原材料欄も全て一致している。
しかし、決定的な変化がある。
それは、「乳飲料」から「コーヒー」へと規格が変更されているのだ。
当ブログでは何度も記述しているが、あらためて両者の違いを説明しておこう。
◆コーヒー
液量100g当たりに使われているコーヒー豆(生豆換算)が5g以上であるコーヒー製品。
この数値を切ると、コーヒー飲料 ⇒ コーヒー入り清涼飲料 の順に規格が下がってゆく。
◆乳飲料
乳脂肪分と無脂乳固形分の合計(平たく言えば乳成分)が3%以上含まれた飲料。
「乳飲料」と銘打った場合、上記のようなコーヒー濃度の区分表示は不要となる。
乳飲料だった「濃いめの一服」は、コーヒー豆使用量こそ不明であったが、
飲んだ感じではコーヒー感がしっかりしていた。
つまり、乳成分もコーヒー豆も贅沢に使った製品だったワケだ。
対して今回の製品は、乳成分比率が前製品を下回ったために乳飲料指定がなくなったものの、
コーヒー豆は確実に5g/100g以上使用しているということになる。
さて、この規格変更がどのような効果をもたらしたか。 正か、負か。
試飲してみるとしよう。
(……飲む前にここまでアレコレ考えるヤツも珍しいだろうと思うが)
炭火焙煎・香り封じ込め
ジックリと炭火焙煎した
香ばしいコーヒーに
贅沢にミルクを合わせ
まろやかに仕上げました。
深いコクと香りが特長の
缶珈琲職人こだわりの逸品です。
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、全粉乳、食塩、カゼインNa、乳化剤、香料、安定剤(カラギナン)
カロリー表示なし
ミルク感、コーヒー感ともに申しぶんない素晴らしさだ。
そんじょそこらの「缶カフェオレ」などより遥かに力強い味で、まさにコーヒーと牛乳のコラボレーション。
かなりの甘さだが、全く気にならない。
全方位的にパワフルなミルクコーヒーであり、パンチが効いている。
2年も前の「濃いめの一服」の味を完全に思い出すのは不可能であるが、
まさにミルクもコーヒーも砂糖も「濃いめ」であり、むしろカラメル臭がほぼ無くなっているので印象が良い。
ボスならではの、嫌味の無い香り高さも健在で、後味もミルクとコーヒーが共存しつつ長く長く棚引く。
ただし、相当甘い製品であることに覚悟が必要ではある。
◎総評
mradult71さんのブログで当製品のレビューを拝見したが、そこでのコメントにあるように、
確かにこの製品は、じつにホット向きの味なのではないかと思う。
真夏に欲しくなるタイプの味ではないが、秋から冬にかけてはこの傾向の味が欲しくなる。
特に、底冷えする寒空の下の熱々の一服には最適であろう。
ということで、もっと寒くなってきたら、敢えて屋外でホットを試飲してレビューしてみたいと思う。
最初にやや懸念した「乳飲料規格から外れたことでミルク感が減少していないか?」という点だが、
これは全く心配無用であった。
むしろ、「コーヒー」規格の製品の中では最もミルク感が強い一本に仕上がっていると言えよう。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9点)
(文責:紫布)
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◇シンプルスタイル後継品 その狙いは……
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
9月中旬朝、快適な自室内にて
◎インプレッション
昨年リリースの傑作「シンプルスタイル」は、「洗練の極み」登場後に一時姿を消した。
そして夏季に突入して「アイスラテ」を復活させていた。
夏が終わったとき、シンプルスタイルが復活しそうだなと予想してはいたが、
なんと名称まで変えてきたのには驚いた。
“シンプル”(単純)よりも一歩突っ込み、セレクトという言葉でプレミア感を演出しているが、
「厳選素材」「甘味料や香料を加えない」「甘さ控えめ」というコンセプトは全面的に前作を踏襲。
白色と銀色を基調とした缶デザインもよく似ている。
しかし大きく変わっている部分もある。 それは北海道産生クリームの追加である。
高級豆を中心に良質な素材をセレクトし、人工甘味料を使わず、
甘さひかえめに仕上げた、上質なコーヒーです。
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、クリーム、カゼインNa、乳化剤、安定剤(カラギナン)
カロリー表示なし
シンプルスタイル直系の味わいの深さや、無香料で豊かな香り、酸味のバランスはまさに健在だ。
シンプルスタイルよりも甘みを強く感じるが、これはクリーム分の影響も大きいかもしれない。
クリームの追加によってコーヒー感までが増幅された感じで、前作よりも力強い飲み応えを獲得している。
しかしこのクリームは、全体のコク向上には成功しているものの、
わずかながら乳脂肪独特の飲み口の重さを感じさせてしまっているのも事実である。
クドいとまでは言わないが、最終的な後味のキレをやや欠いてしまった。
まぁこれは前作との差別化であろうとは思うが、筆者的にはこの変化は看過できない部分だ。
前作直系と思わなければ、単体では充分な完成度を獲得している。
◎総評
たしかに、クリームを追加すれば「シンプル」ではなくなるワケで、商品名も変わるワケだ。
コク・コーヒー感豊かな優れた製品に仕上がっているが、やはり「シンプルスタイル」のキレ味が恋しい。
その点において点数を下げざるを得ないが、シンプルスタイルの系譜を意識しすぎてもいけないし、
これは批評家としてじつに難しい部分であるが、「独断法人」らしく独断で採点させていただく。
しかしながら、先日レビューの「アサヒ ワンダ プレーンカフェ」の登場といい、当製品といい、
メーカーサイドだって本当は、シンプルで上質な製品を作ってみたいというプロ意識が潜在しているのだ。
極端な微糖化やゼロ化、効果すら疑問な特殊製法、香料の大量添加による不自然な香りといった、
健康志向流行への迎合や表面的・刹那的な売り込み手法は、開発者達の本意ではあるまい。
キリンやジョージアといったメーカーが、この無香料本格志向製品をリリースしてくれれば、
缶コーヒー界はいよいよ面白くなってゆきそうなのだが。
「本格志向」を勝手に定義するならば、
1. 加糖ミルク
2. 粉乳不使用
3. 無香料
4. 人工甘味料不使用
5. 甘さ控えめ
このフォーマットで各社が覇を競うような展開。
考えただけでワクワクしてくる(;;゚▽゚)ドキドキ
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (8.5点)
(文責:紫布)
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◇薄さが気になるが香りは上々
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
8月中旬未明、勤務中に
◎インプレッション
しつこい夏風邪を挟んで、1ヶ月以上ぶりのレビューである。
当製品は260gという半端な容量のボトル缶であるが、「デスク」とは一体何だろう。
その能書きからは、「デスク」の名の由来は窺い知れない。
エスプレッソの落ちつく香り
エスプレッソ仕立ての深煎りコーヒーのコクと香りが、
オンでもオフでも楽しめるすっきり飲みやすいコーヒーです。
……よくわからない能書きである。
「オンでもオフでも」とは何だろうか。仕事中かそれ以外という意味だろうか。
缶の反対側には英文が書かれており、そこにかろうじて「デスク」なる単語が登場する。
Like coffee you enjoy at the cafe,
makes your time at the desk comfortable.
このdeskは単体ではなく、「at the desk」(机に向かっている/事務仕事をしている)と解釈。
直訳するとかなり堅苦しくなるので、意味合いのみを抽出してファジーに意訳すれば、
「喫茶店のような(美味しい)コーヒーが、オフィスのひとときを快適にします」のような感じか。
つまり、カフェで楽しむコーヒーはtableで飲むものであり、オフィスで啜るコーヒーはdeskで飲むもの。
そう考えれば「デスクカフェ」とはやはり、仕事中や仕事の合い間にオフィスで飲むものと解釈できそうだ。
そしておそらく、缶の木目デザインは机をイメージしたものであろう。
例によって、ボスらしくカロリー表示無しである。
原材料名 : 砂糖、コーヒー、牛乳、調整クリーム、香料、乳化剤、カゼインNa、安定剤(セルロース)
大容量製品の常というか、やはりどうしても少し薄い感じがする。
しかしボスの特長である、クセの無い香ばしさ・香り高さが快適だ。
砂糖が筆頭に来ているものの、そこまで甘さが強く感じられるほどではない。
(飲んだ感じではだいたい30kcal/100gぐらいか)
エスプレッソっぽさはかなり大人しいが、これは若干の稀薄さと、乳成分の使い方によるものと思われる。
本格エスプレッソによる刺激的な旨みを求める性格の製品ではないから、これで良いだろう。
ミルク感は必要十分であり、コクは認められる。
人工甘味料不使用で、後味の切れや香りの余韻もボスらしい優秀さである。
◎総評
エスプレッソらしさが強いワケでもなく、濃度感も高くないため、個性という点では訴求力が低いが、
全方位的に平均的な旨さを持つ製品であり、特に不満点は見当たらない仕上がりだ。
しかし個人的には、仕事の合い間に飲むにしてももう少しパンチが欲しい。
260gも要らない、190gでもいいから、もう少しインパクトのある缶コーヒーが飲みたい気がする。
そう、筆者が言い続けている「缶コーヒーは190gが適量」ということである。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (7.5点)
(文責:紫布)
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