独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

キリン

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◇クリアだが大人しすぎる

 
◎アイス/ホットの別
アイス
 

◎試飲環境
5月上旬朝、10分休憩中に
 
 
 
◎インプレッション
最近徐々に株を上げているキリンファイアから、春の新製品。
ファイア公式サイトによれば、生豆の薄皮を氷で磨いて削り取るという、
「アイスクリア製法」を用いて雑味や苦味を除去しているらしい。
じっくりと豆を磨いて薄皮を取る手法は、古くは「ファイア ストーンウォッシュ」、
ポッカでも「吟醸仕立て」といった製品で取り入れていた。
これらの製品の感想はといえば「雑味が無さ過ぎて……」というものであった(苦笑)
今回の製品はキリマンジャロ豆100%である。
キリマンの上品でまろやかな酸味が、アイスクリア製法でどのように活かされるのだろうか。
 
甘さ・ミルク控えめ
 
キリマンジャロ
100%
 
アイスクリア製法
 
広大なアフリカの大地で育んだ
キリマンジャロ100%コーヒー
 
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー(キリマンジャロ)、脱脂粉乳、カゼインNa、
        乳化剤、香料、安定剤(カラギナン)
100g当たり30kcal
 
う〜む、やはり「雑味がなさ過ぎる」(苦笑)
過去に存在した磨き上げ系製品同様、渋味や苦みが非常に弱い。
というか、苦みはほとんど無いに等しい。
そうなると香りを強く出してバランスを整えたいところなのだが、
この製品は典型的な浅煎りの味わいであり、香ばしさよりも豆のまろやかさが前に出ている。
とことんソフトな酸味が口いっぱいに広がる。
確かに全体にクリアで飲みやすい味ではあるが、あまりにもクセがなさ過ぎる。
缶コーヒーに求めるモノって、こういうものだっただろうか……?
甘さ控えめと書いてはあるが、「甘過ぎない」程度であり、控えめというほどではない。
ミルク控えめとはいいながら原材料名筆頭が牛乳であり、脱脂粉乳まで入っている(笑)
雑味が皆無なので、後味は穏やかで比較的良好といえ、持続性もある。
 
 
 
◎総評
薄皮を磨き上げて作られた製品は、決まって浅煎りだ。
これにはどんな意味があるか推測してみる。
 
1. 磨き上げた豆には浅煎りと特に相性が良いので、浅煎りに仕立てる
2. 磨き上げた豆を深煎りすると特定の不都合が発生するので、浅煎りに仕立てる
3. 磨き上げた豆の「雑味の無さ」を更に強調アピールしたいので、浅煎りに仕立てる
 
どうも筆者には3.のように思えてならないのだが(笑)
 
「やるからには徹底して」は決して嫌いではない。
キリンファイアは昨春、徹底した浅煎り仕立ての「モカブレンドの春」をリリースし、
当ブログはその潔い組み立てにそこそこの評価を下した。

しかし、今回の製品はべつに浅煎りをウリにしたものではない。
磨き上げて雑味を除いた豆を、中〜深煎りで仕上げたら一体どんな味になるのか。
そちらの方に興味が移ってしまうあたり、ある意味で失敗なのであろう。
総合的感想としては「過去の磨き上げ系同様、マイルド過ぎてダルな一本」となってしまう。
決してマズいワケではないので、場面を選べば活躍してくれるかもしれない。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (6.5点)
 

(文責:紫布)
 
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◇そこらの「カフェモカ」とは一味違う
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
1月中旬午後、静岡県御殿場市内で富士山を眺めながら
 
 
 
◎インプレッション
レンタカーで富士山撮影に出かけてきた。今年最初の富士山撮影である。
途中立ち寄ったコンビニで見つけた新製品だが、どうやらカカオが入っているらしい。
コーヒーとココアの混成飲料、いわゆる「カフェモカ」に対する筆者の評価は総じて低い。
ほとんどの製品においてココアが強すぎて、「品名 : コーヒー」にもかかわらず実態はコーヒー入りココア。
甘みも強いため、なおさらココアっぽく感じてしまうのだ。
デザートカフェとしてなら評価できなくもないが、コーヒーとして扱うことに抵抗がある。
なんだか期待感が萎えてしまったが、とにかく試飲してみよう。
なお、写真は通常と異なる大サイズとしているが、せっかくなので富士山も写し込んでしまおうという考えによる。
 
Deep Roasted Beans 炭火深煎り豆  ×  Bitter Cacao ビターカカオ
 
コーヒーとカカオのダブルの苦味で、
キリッと目覚めるビターコーヒーです。
 
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、全粉乳、脱脂粉乳、ココアパウダー、香料、乳化剤、
        カゼインNa、セルロース、安定剤(カラギナン)
100g当たり30kcal
 
ん? これは、これまで飲んだ「カフェモカ」とは違う……
「ビター・ビター」の名の通り、コーヒーとココアの両方の苦味が味わいの軸になっている。
コーヒー豆をしっかり深煎りして香りを引き出しているため、ココアの香りに負けていない。
そして特徴的なのが、30kcal/100gという数値の割には甘みを強く感じないという点だ。
デザートっぽさが消えて、グッと大人っぽい口当たりに仕上がっている。
ミルク感も強くないため、なおさら苦味が浮かび上がってくる。
後味は引きが良く爽やか。
 
 
 
◎総評
ココアが入っているから「またカフェモカか」などと短絡してしまったことを反省したい。
これは、断じてデザートカフェなどではない、新しい味わいと言えそうだ。
ココアから借用したのはあくまで「苦味」であり、香りは二の次なのだ。
もちろん、100%コーヒーに比較してしまえば色々と言いたいこともあるが、
この製品自体は飲み物としてとてもよくできていると思う。
今のところ「○○な場面にどうぞ」というような具体的シチュが思いつかないが、
これはホットも含めてあと2〜3度は試してみたいと思う。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (7.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇多少は燻製香があるものの


◎アイス/ホットの別
アイス


◎試飲環境
1月上旬早朝、職場での短時間休憩中に



◎インプレッション
ファイアは前の冬に既に「燻(IBUSHI)」なる製品をリリースしているが、なんと2月に消滅。
「燻」は当ブログ未レビューではあるが筆者は試飲しており、
「燻香がよくわからずパッとしない」という印象が残っているだけだ。

今回の「ミスタースモーキー」は昨年10月の発売からかなり経つ。
実はこれも既に一度だけ飲んでみていたが、味がよくわからなかった。
もっとしっかり味わった上でレビューしようと思っていたら、年を越してしまった(苦笑)
で、今日ようやくレビュー向けの試飲に臨むのであるが、どうにも気が乗らない。

〜燻製珈琲〜

直火仕上げのコーヒー豆を
ウッドチップのスモークで燻す
ファイアの新製法で、深いコクと
薫りを実現しました。


原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、脱脂粉乳、カゼインNa、香料、乳化剤、安定剤(カラギナン)
100g当たり32kcal

ウム、やはり第一印象と同じく「パッとしない」味だ。
深煎りで苦味もあり香ばしく、コーヒー感は強いのだが、全体にどこか甘ったるい。
そして、意識して飲めばわずかに感じられる程度の燻香があるが、
能書きにあるようなコクや薫りには到達していない。
ぶっちゃけて言えば「何だか仄かに焦げ臭い」といった程度だ。
まぁ、いくらウッドチップスモークとはいえ、ベーコンのような薫りがついてしまったら、
それはコーヒーとしてかなり困るが。
燻製という部分を差し引いても、後味は甘みが勝ってしつこい。
ファイアは他に旨い製品があるし、これは二度と手に取らないであろう。



◎総評
豆を燻製にするという、人の目を惹く製法にこだわってはみたものの、
前作「燻」とともに完全な失敗作に終わっている。
言ってしまえば「燻製はどうやってもコーヒーに不向き」なのであろう。
新製法のフロンティア精神は買いたいが、これ以上はいくらやっても時間の無駄だと思われる。
ファイア開発陣は、燻製コーヒーの開発から可及的速やかに手を引き、
ストレートアヘッドなアプローチで缶コーヒーの可能性探求へと邁進してほしい。



◎評価
☆☆☆☆☆★★★★★ (5.5点)


(文責:紫布)

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◇コーヒー感抜群 引き締まる一本
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
12月下旬午後、寒い自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
過去に何本か試したファイアの「完熟」系は、どれもパッとしないものが多かった。
しかし、今年8月下旬に登場した当製品は、完熟コロンビア単豆100%というマニアックなもので、
香料添加ではあるものの期待が高まる。
コロンビアの主要な農産物として真っ先に思いつくのが、バナナ、そして 覚せい剤 コーヒーである。
本場コロンビアの味わい、活かされているであろうか?
 
コロンビア ウィラ限定
 
豊潤でコク豊かな
“コロンビア・ウィラ限定 完熟豆”
を香ばしく“直火焙煎”
 
原材料名 : 牛乳、コーヒー(コロンビア)、砂糖、全粉乳、脱脂粉乳、香料、乳化剤、
        カゼインNa、安定剤(カラギナン)
100g当たり28kcal
 
これはなかなかに痛快な味わいだ。
過去の完熟豆製品に比較して稀薄感が払拭されており、香り、酸味、苦味ともに重厚。
完熟豆ならではの「豆そのものの甘みとコク」が、深煎り仕立てと相まって強いコーヒー感を呈している。
牛乳筆頭ながらミルク感は弱めだが、特に不足を感じるものではない。
「ファイア ゴールド」よりも自己主張の強い飲み応え。
この手の製品としては非常に珍しい、30kcalを切る28kcal/100gという数値にまで砂糖を抑えており、
この点でもゴールドを凌ぐ本格感を獲得している。
後味には痛快な酸味と苦味が尾を引き、満足度の高いコーヒータイムを楽しめよう。
 
 
 
◎総評
久々にファイアの「当たり」を引いた気がする。
言わば、キリンファイアの「キラーソフト」。
酸味と苦味の濃厚感は実に好バランスで、現行ファイア製品の中で最高の仕上がりかもしれない。
本格感が強すぎて、かえって向かない場面があるかもしれないが、
仕事中の一本や、短時間休憩の気分転換用として優先的に選択したい製品。
 
なお余談ではあるが、写真後方の液晶モニタは、つい先日退役させた24インチである(予備役編入)。
この記事は27インチの新品で編集しているが、モニタのカラーバランスのベストがなかなか出せなくて、
まだまだ苦労している段階だ。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (9.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇いかにもファイアな没個性
 

◎アイス/ホットの別
ホット(ホット推奨商品)
 
 
◎試飲環境
11月中旬昼前、青梅街道関町付近にて
 
 
 
◎インプレッション
泣き出しそうな空の下、朝8時半からウォーキングを敢行した。
荻窪の自宅から埼玉県所沢までの約20kmである。
歩くうちに体がホカホカしてきたというのに、ホット向け新製品を自販機で発見してしまった。
これはじつに不運であった(笑)
筆者の性格からして、いきなり新製品と邂逅すれば即購入は避けられないし、
ホットで飲めと書いてあるので熱いうちに飲まねば評価のしようがないからだ。
あまりホットは飲みたくない(というか喉もあまり渇いてない)状況での試飲である。
一応、小さく「コールドでもお飲みいただけます」とは書いてあるものの、
「あくまでコールドは邪道だよ?」と念を押されているような気がしてならない(笑)
 
WINTER LIMITED
 
ホットでひきたつ
“焦がし焙煎”の深いコク
 
ホットで飲む缶コーヒーの旨さを追求し、
深いコクとしっかりした飲みごたえを
実現した、この冬だけのおいしさです。
 
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、全粉乳、脱脂粉乳、乳化剤、香料、カゼインNa、増粘剤(キサンタン)
100g当たり38kcal
 
香りは深煎り系でまろやか、ミルク感は適度で、カロリーほどには甘みを強く感じない。
しかし、“焦がし焙煎”とやらの香ばしさやコクはほとんど実感できなかった。
ファイアのスポット商品・期間限定品によくありがちな、「何ら個性を感じない曖昧な味」の典型。
突出した部分が何も無く、リピート訴求力がとても低い。
同じファイアならばGOLDのほうを選びたくなる。あちらは個性・方向性がハッキリしているからだ。
もう少し、苦味なり酸味なりに持ち味を与えても良かったのではないかと思う。
味がマズいワケではないものの、「寒空の下なら絶対コレ!」と思うような魅力は無い。
「季節限定」と書いておけばよいというモノではあるまい。
 
 
 
◎総評
ファイアは今春、季節限定・浅煎りの逸品「モカブレンドの春」を出しており、
季節限定モノの続編に多少期待を強めていたところではあったのだが…… 残念だ。
特段この「ホット用」を選ばずとも、フツーの製品をホットで飲んだほうが良いだろう。
つまり、存在価値の根底の部分で既につまずいている形。
 
ところで。
ファイアは基本的に香料強め(原材料中で乳化剤や安定剤よりも分量が大きいものが多い)が特徴だが、
そろそろ香料弱め、あるいは無香料で美味しい製品を出してほしいものだ。
香料を補助的に使うのでなく「缶コーヒーを作る上で香料添加はデフォ」という認識が強いらしいが……
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆★★★★ (6.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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