|
.
◇130円分の濃厚な乳成分感
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
2月中旬夕方、やや寒い自室内にて
◎インプレッション
キリンの小岩井ブランドの新作は、130円の濃厚カフェオレだ。
小岩井ブランドは、小岩井牛乳を軸にしたミルク感の強いコーヒーをリリースしているが、
今回は更に生クリームを使用した力技で、ワンランク上のコクが期待される。
ただ、筆者は近年カフェオレに関しては個人的に生乳志向が強くなってきており、
クリームに頼ったコク演出に心を惹かれない。
そんな現在の筆者の舌が、この新製品に対してどのような印象を持ったであろうか。
なお、製造担当は静岡県焼津市の株式会社ニッセーで、乳飲料缶コーヒーの常である製造委託。
小岩井生クリーム使用
なめらかな小岩井生クリームのコクと、
深煎りコーヒーならではの濃い味わいが楽しめる、
小岩井ならではの濃厚(※)なカフェオレです。
※当社製品(小岩井ミルクとコーヒー)比較 固形分15%増
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、全粉乳、脱脂粉乳、クリーム、キャラメルソース、食塩、香料、乳化剤
無脂乳固形分3.5% + 乳脂肪分1.2% = 乳固形分合計4.7% (3%超につき乳飲料指定)
100g当たり50kcal
深煎り固有の香ばしさがあり、香りにクセは無く、酸味が抑えられているのでミルクとの相性が良い。
乳成分全開の組み立てだけあって、ミルク感はなかなかのレベルである。
添加されているクリーム分はそれほど多くないようで、乳脂肪のしつこさは感じられない。
スーッと飲める口当たりのよさと喉ごしを備えている。
ただ残念なことに、筆者がカフェオレ製品で最も懸念する「カラメル臭」が、ここでも邪魔に感じる。
カラメルはコーヒーと特有の相性を見せるものの、それは既にフレーバードカフェであり、
コーヒーとミルクのストレートなコラボを身上とするカフェオレにおいては不要な香りであると思う。
微量の食塩の添加もあり、結果として塩キャラメルクリームコーヒーに近い風味となっている。
もちろん食塩もカラメルも微量ではあるが、筆者にはこれらがどうしても気になってしまった。
◎総評
上で述べたように、筆者の個人的な好みとして、カラメル臭のするカフェオレは好きになれない。
ただ、グリコの「カフェオーレ」の例があるように、カラメル入りのミルクコーヒーは大衆に膾炙しており、
この味を好意的に受け入れる人は相当に多いと思われる。
筆者とて、当製品を決してマズいなどとは思っていないが、高得点をつける気にならない。
あくまで好みの問題である。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (7点)
(文責:紫布)
.
|
キリン
[ リスト | 詳細 ]
|
.
◇満足度の高い濃厚デミタス
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
12月上旬深夜、やや寒い自室内にて
◎インプレッション
昨年10月頃に発売された当製品は、実は発売直後に2度ほど飲んでいたが、
当ブログでレビューをアップしていないことに今さらながら気づいた(苦笑)
そこで、あらためて試飲してレビューすることとした。
濃厚コーヒーの技法としてしばしば使われる「豆増量」。
この製品も、コーヒー規格最低量(5g/100g)の1.5倍、すなわち7.5gを使用している。
デミタスフォーマットに恥じぬだけの濃厚感を表現できているかが評価のカギとなる。
贅沢デミタス
直火豆を1.5倍使用した
贅沢なデミタスコーヒー
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、全粉乳、脱脂粉乳、食塩、乳化剤、カゼインNa、香料、安定剤(カラギナン)
100g当たり37kcal
しっかりとした豆のコクと濃度感、香りが心地よい。
濃い目の味わいながら口当たりは柔らかで、クセがほとんど無い。
ふんだんに使用した乳成分は、まろやかさとコクを演出しつつもしつこさを感じさせない。
クリームを使用して力技的にコクを出す製品が多い昨今、この味はホッとさせられる。
適度な酸味もあり、飲みごたえを感じさせてくれる。
炭水化物7.2g/100gであり甘みは強いほうだが、170gという容量もあってさほど気にならない。
◎総評
デミタスとして合格点の出来であろう。
香りはダイドーデミタスのほうが好みであるが、この製品もなかなかどうして総合バランスに優れる。
「火の恵み」無き今、キリンファイアのラインナップの中では最も好みの味である。
味に強い個性は無いが、額面どおりの濃度感を享受できる一本である。
ただ、先日レビューしたワンダの豆1.5倍新製品「コクだし」と比較した場合、
豆増量の迫力をマトモに味わえる「コクだし」には一歩譲る。
当製品のほうがミルキーで落ち着いた味わいであり、そこは好みの差であろう。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8..5点)
(文責:紫布)
.
|
|
.
◇このテのカフェオレ製品の完成形だが……
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
10月中旬深夜、職場休憩中に
◎インプレッション
職場に向かう夜道の自販機で発見。
初めての製品は必ずアイスで味わうことにしているが、この製品はホットしか入っていなかった。
そこで、購入して職場の冷蔵庫で強制冷却し、休憩時間に試飲することにした。
100g当たりの生豆使用量2.5g以上5g未満の「コーヒー飲料」にカテゴライズされる製品である。
ここで、筆者の缶カフェオレ観を述べておく必要があろう。
筆者にとってカフェオレとは、生乳とコーヒーのコラボレーション、つまり「生乳っぽさ」が肝要である。
生乳とコーヒー以外の味的要素を極力廃した組み立てこそが最良であると考えているが、
それは単に原材料リストのみで評価されるべきではないと思っている。
即ち、生乳っぽさを最大限に活かした味に仕上がっていれば、粉乳が添加されていても一向に構わない。
甘さは強めでもよいし、控えめでもよい。
カフェオレとしての基礎部分がしっかり出来ていれば、甘くても甘くなくても優れた味になるからである。
逆に、評価に値しないカフェオレとは上記の逆で、生乳っぽさを欠いた「乳成分コーヒー」ということになる。
粉乳っぽさが強かったり、カラメル臭が強くて純粋なコーヒー香の邪魔をしていたり、
まるでミルクセーキのような妙な纏まりを見せる製品をたまに見かける。
こういった製品の代表格が、サントリーのロングセラー「ボス カフェオレ」であり、
キリンもファイアの前身「ジャイブ」の頃からこうしたカフェオレ製品ばかりリリースしてきた。
今回の製品を手にした時も、想像するのは従前どおりの「典型的キリンカフェオレ」の味であり、
試飲前から何の期待も持てなかった。
とにかく試飲に移ろう。
まろやかミルクにキリッと直火豆
直火焙煎豆100%。甘すぎない後味。
コーヒーの香ばしさを楽しむ、
ファイアのカフェオレ。
原材料名 : 牛乳、砂糖(グラニュー糖、ローストシュガー)、コーヒー、全粉乳、脱脂粉乳、
デキストリン、食塩、香料、乳化剤
100g当たり43kcal
残念ながら、完全に事前の予測通りの味であった。
薄めのコーヒーにクリープとスジャータを入れたような感じで、生乳っぽさが全く無い。
“乳成分”と“生乳”は全く異なるものなのだと改めて認識させられる。
生乳+コーヒーであれば、この強い甘さも爽やかに感じられるはずだが、
ローストシュガーや粉乳で作られたこの味は、カフェオレとしての潔い旨さとは無縁のものである。
直火焙煎豆を強調した能書きだが、コーヒーとしての香ばしさも、全体の組み立てに邪魔されている。
決定的に不味いという意味ではないが、カフェオレ製品として二度と手に取りたくない、そんな味である。
◎総評
さんざん扱き下ろしてしまった感があるが、これはあくまで筆者個人のカフェオレ観に照合した結果である。
筆者がカフェオレに特にシンプルさを求めているだけであろう。
ボスやファイアのような組み立てのカフェオレを支持する根強い層も確実に存在しており、
そうしたユーザーにとっては、この製品は一つの完成形といえるかもしれない。
カラメルっぽい味が好きだという人は筆者の友人の中にも存在している。
しかし筆者にとって、このテのカフェオレ製品は
「乳成分をあれこれブチ込んだだけで、ミルクコーヒーとしても本格派コーヒーとしても中途半端」
という印象が強く、それは今回の新製品の試飲でも払拭できなかった。
今後もボスとファイアのカフェオレには辛辣なレビューが続くかもしれない。
ここのところ、カフェオレやカフェラテの原点に立ち返ったような優れた製品を立て続けに試飲してきた。
そのこともあって尚更、今回の製品はどうしても辛い採点となる。
◎評価
☆☆☆☆☆★★★★★ (5.5点)
(文責:紫布)
.
|
|
.
◇力技でコクを演出したロング缶オレ
◎アイス/ホットの別
アイス(アイス専用商品)
◎試飲環境
5月中旬深夜、職場休憩中に
◎インプレッション
キリンは最近、ロング缶志向を強めている気がする。
今回の新製品「アイス オレ」は245gで、同時発売の加糖ブラックも245gロング缶。
筆者には「缶コーヒーは190g缶で充分」という持論があるが、
中身が多いぶん薄かったりしなければ基本的にはOKである。
当製品は「コーヒー飲料」、つまり100g当たりの豆使用量が2.5g以上5g未満である。
ミルク感豊かなカフェオレを
甘さ控えめに
すっきりと仕上げました。
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、全粉乳、調整クリーム、乳化剤、香料、安定剤(カラギナン)
100gあたり29kcal
若干の水っぽさはあるものの、乳成分を多量使用してあり、特にクリームのコクが強いためか、
「稀薄感が強いのにミルク感も強い」という一見矛盾した味わいに仕上がっている。
正直に言うと、このクリームのコクはかなりクドい。
甘さは確かに、このテの製品にしては低く抑えられているほうだと感じる。
しかし、コーヒー部分が本当に申し訳程度であり、香料で無理やり補っているせいもあって、
薄〜いインスタントコーヒーにクリープを大量に入れたような味だ。
しかもクリームの後味がかなりしつこく、褒められた味とは言えない。
◎総評
残念ながら、カフェオレの醍醐味である「コーヒーとミルクの味わいのコラボ」は全く達成されていない。
全体にバランスの悪い仕上がりであり、量の多さだけが売りといえる。
今はまだ涼しい日々が続いているが、真夏になったとしてもこの「ロング缶」には食指が伸びないであろう。
◎評価
☆☆☆☆☆★★★★★ (4.5点)
(文責:紫布)
.
|
|
.
◇高評価しづらいが個性は感じる
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
3月上旬朝、快適な自室内にて
◎インプレッション
最近のファイアは「火の恵みプレミアムブレンド」以外にそれほど評価していないのが現状であったが、
久しぶりにスタンダード系の製品がリリースされた感じで、多少期待が高まった。
しかし、ファイアは今後この製品「香る挽きたて」を基幹として販売するらしく、
その裏で、当機構が高評価していた「火の恵みプレミアムブレンド」はヒッソリとラインナップ離脱。
グラデーションを活かしたダークマリンブルーメタリック気味のデザインは、落ち着きがあり秀逸だ。
コーヒー豆に含まれる油脂分であるコーヒーオイルは、コーヒーの香りに深く関与する重要成分であるが、
当製品はそのコーヒーオイルを加えることによって香りを強調しているらしい。
直火コーヒーオイルの香り
挽きたてのおいしさと豆から
搾った「直火コーヒーオイル」の香りが
広がるこだわりのコーヒー
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、全粉乳、脱脂粉乳、乳化剤、香料、カゼインNa
100g当たり32kcal
コーヒーオイルは原材料表示上「香料」に分類されるとみてよいだろう。
苦味の利いた、特徴的な味と香りを備えるが、結構甘い。
酸味は弱くスマトラのような風味を感じるものの、少し焦げ臭い感じもして、後口がしつこい。
ミルク感は弱いが、この系統の味であれば強いミルク感は不要であろう。
コーヒーオイルのせいかどうかは不明だが、全体に雑味を感じる、やや重たい口当たり。
良くも悪くも、ファイアの中ではかなり個性的な風味といえよう。
これがラインナップの軸というのは、ちょっと……
◎総評
「サッパリ」とか「スムーズ」といった表現とはほぼ無縁の製品。
筆者的には、後味がややしつこくてキレ味に欠ける印象を持ったが、
こういう系統の味を「本格的」として好む人もいるかもしれない。
当機構としての点数評価は低めだが、ここは個人差が生じやすい部分となりそうだ。
しかし、ベーシックな旨さを備えた「火の恵みプレミアムブレンド」の廃止は、
当機構としては甚だ残念と言うほか無い。
口を酸っぱくして何度も言うが、18時間以内抽出はどうみても「挽きたて」ではなかろう。
例えば、金曜朝7時に豆を挽いてコーヒーを飲み、会社に出勤して、多少残業して、
同僚と飲みに行って二次会までやって、終電間際にようやく家路について、
「あ゙っ、今夜はネトゲ仲間に誘われてたんだっけ」と思い出してネトゲにログオンし、
酔いと眠気を覚ますためにコーヒーでも淹れるか……と思い、
朝挽いた豆がちょっと残っていたので、それを使ってコーヒー淹れたのが深夜1時前。
これでも、「18時間以内抽出」だから挽きたてということになるだろうか?
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (6.5点)
(文責:紫布)
.
|




