独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

伊藤園

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常に個性強き風味で我が道を行く伊藤園缶コーヒー。
個人的には応援している。
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◇最近のタリーズは凄い
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 

◎試飲環境
2月上旬深夜、職場休憩中に
 
 
 
◎インプレッション
昨年初夏にデビューした緑缶「バリスタズブレンド」。 ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/jpcancoffee/30903857.html
この製品のグレードアップ版が今回のロイヤルプレッソで、ミルク感アップなどの上乗せがあるようだ。
何度か飲んでその素晴らしさを実感してきたが、ここのレビューは初めてである。
 
コーヒー豆2倍※1 & ミルク感アップ※2
 
アラビカ種100%のコーヒー豆を
2倍量使用※1。「ROYAL PRESSO」
の名にふさわしいコーヒー感と
ミルク感を両立させたこだわりの
BLEND COFFEEです
 
※1 コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約の定めるコーヒー規格最低基準値(5g/100g)に対し、コーヒー豆を約2倍使用
※2 「TULLY'S CFOFEE THE BARISTA'S BLEND」に対し、乳脂肪分および無脂乳固形分の比率を増。
 
 
せっかくなので、バリスタズブレンドと両方を用意し、同時試飲・飲み比べの形でレポートすることにした。
 
 
イメージ 2
 
右: バリスタズブレンド
原材料名 : コーヒー、牛乳、砂糖、脱脂濃縮乳、安定剤(セルロース)、乳化剤、カゼインNa、香料
100g当たり31kcal
 
左: バリスタズブレンド ロイヤルプレッソ(今回の表題製品)
原材料名 : 牛乳、コーヒー、脱脂濃縮乳、砂糖、安定剤(セルロース)、乳化剤、香料、カゼインNa
100g当たり37kcal
 
原材料の順序にわずかな違いが見られる。

では試飲を。
まず先に「バリスタズブレンド」を少量味わい、差異を意識しつつ「ロイヤルプレッソ」を味わってみた。
どちらも、伊藤園タリーズらしいシアトル系の香りが強く感じられる。
共通しているのは、強くで爽快な苦味、そして、
レギュラーコーヒーなみの濃さをまざまざと実感させるコク。
甘みはともに強めだが、コーヒー部分の本格感のおかげで安っぽくならずに済んでいる。
そして両者には、「プレッソ」の差がハッキリと認識できた。
苦味の強さ自体にはさほど違いがあるワケではないが、
ロイヤルプレッソにはエスプレッソ特有の、鼻腔に突き抜けるような甘い香りが加わる。
ここに更に、乳成分増によるマイルドネスが付加されるのだから、とにかく全体印象は「濃厚」に尽きる。
両者ともわずかにナッティなココア臭が感じられるが、嫌味なレベルではない。
 
この両製品の差はごく僅かで、飲む個人個人の好みの範囲だ。
優劣だとか甲乙といった概念を持ち出し得ないほどのステージでの完成度を持つ。
後味も似通っているが、苦味の持続性はわずかにロイヤルプレッソが上回るか。
 
 
 
◎総評
筆者の好みはどちらであるかと問われれば、ズバリ「シチュエーションによりけり」。
例えば、フランスパンと合わせるならバリスタズブレンド、ケーキの相棒にはロイヤルプレッソ。
気分や食べ物によって飲み分けたい、本格派コンビといえよう。
本当はあとホンの少し甘さを抑えたほうが好みなのだが、それでも満点に近い評価を与えざるを得ない。
甘さがどうとか論じる以前に、飲み終わった時の上質な満足感、
それを頼りに採点すべき製品であると考える。
先日レビューした「JT ルーツ explorer トラジャブレンド」共々、
常に手に取れる形で永く存続してほしい秀作である。
 
それにしても最近は、伊藤園缶コーヒー(特にTULLY'Sブランド)の新製品の完成度がことごとく高い。
試飲がいちいち楽しみだ。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (10点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇なんともボディ感あふれる「優しさ」、高貴な香り
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
11月下旬昼頃、少し寒い自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
Gentle(ジェントル)というと、日本人はとかく「紳士的な」などという堅苦しい訳を用いがちだが、
当製品のジェントルはそういった意味ではないようだ。
今の缶コーヒー界は、パンチの効いた深煎り、あるいはダブル焙煎等による奥行きある組み立てが主流だが、
時々こうして浅煎り豆を活かした製品が出てくるのも面白い。
記憶に新しいところでは、今春の「キリン ファイア モカブレンドの春」が典型的な浅煎りだった。
浅煎りの丸みのある香りをジェントル(優しい)と表現した当製品。
暖かみのある缶デザインはなかなか好感が持てるが、さて、味のほうは……
 
Smooth & bitter
 
浅煎りモカブレンド
※浅煎りモカ55%使用
 
優しく香る
Gentle roast
 
苦みが少なく、柔ら
かな味わいの浅煎り
モカを55%使用して
います。その柔らか
な味わいを「Gentle
(優しい)」と表現し
ています。
 
エチオピアモカブレンド
 
エチオピアとイエメン産のコーヒーを
「モカ」と呼びますが、これは17世紀
頃栄えたコーヒーの輸出港の名に
由来します。中でもエチオピアは、
コーヒーの原産国とも言われており、
果実のような独特の香りが、その
魅力となっています。
 
コーヒー豆2倍使用
 
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、安定剤(セルロース)、香料、乳化剤
100g当たり36kcal
 
これはもう、開缶時の香りからして典型的な浅煎りである。
ひとくち含めば、爽やかな酸味と浅煎りの生々しいコク、高尚とさえ表現しうる芳香に包まれる。
コーヒー感・ミルク感・甘み共にパワフルで、濃度感に溢れる出来栄えだ。
ハッキリ言って、ジェントルというよりはワイルドかもしれない(笑)
「苦味の少ない〜」との能書きはあるものの、シアトル系であるタリーズ特有の苦みとクセも存在しており、
シアトル系好きには特に満足度の高い仕上がりといえる。
一方で、「豆2倍」と「浅煎り」からくる痛快な旨みは、時には重たすぎて疲れてしまう可能性もありそうだ。
クオリティ的には特上クラスだが、いつでも飲みたくなる味かどうかは人それぞれであろう。
当然後味は重めとなり、特有の渋味も残るが、気分転換時の引き締め効果は高そうである。
 
 
 
◎総評
最近のタリーズ缶コーヒーは、なんだか凄い。
製品ごとの個性がじつに明確であり、且つ、タリーズらしい共通点を根底に持つ。
この商品展開はなかなか素晴らしいのではないか。
当製品も、典型的シアトル系の味を浅煎り豆で見事に表現してみせた。
今後もタリーズラインナップには注目だ。
 
なお、商品写真背後に見える某有名液体洗剤は、生活感を表現するための味な演出である。
(↑なんだコイツ)
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇蜂蜜感しっかりの組み立て
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス(アイス専用商品)
 
 
◎試飲環境
10月下旬早朝、快適な自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
すっかり秋も深まった今、季節外れもいいところのアイス専用商品レビューといこう(苦笑)
晩夏の頃に買ってから放置してあったこの製品、これもまたチルドでは見かけることがあった「ハニーラテ」。
蜂蜜というものは、ツンとくる特有の強い芳香があるため、コーヒーに加えるには匙加減が重要だ。
伊藤園/タリーズのプロデュースに興味が湧く。
 
蜂蜜の甘い香りで
癒される、冷やして美味しい
カフェラテです。
 
深煎りコーヒー&ミルク
────────────
ブラジル産のコーヒーを100%
使用。薫り高い深煎りコーヒーに、
ミルク分を17%加えたカフェラテ
がベースです。
 
はちみつ
────────────
甘い香りが特徴的なはちみつを
使用することで、コクがありながら、
すっきりとした甘味に仕上げました。
 
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、はちみつ、デキストリン、全粉乳、脱脂粉乳、
        安定剤(セルロース、カラギナン)、乳化剤、香料
100g当たり43kcal
 
開缶時に流れる蜂蜜臭はほのかであるが、一口飲んだだけで蜂蜜の重厚なコクが口に広がる。
コーヒー部分は決して濃くないが、パワフルな深煎り香が蜂蜜の持ち味をしっかりと受け止めている。
このぐらいのローストでないと、あっさりと蜂蜜に負けてしまっていたところだ。
コーヒー自体の酸味もかなりあって、これも蜂蜜にしっかり適応している。
ミルク感は弱くないはずなのだが、深煎りコーヒーと蜂蜜の強烈な自己主張にやや隠れてしまって残念。
炭水化物8.3g/100gという甘い製品であり、蜂蜜の味や香りも加わっているので、
乳成分はもう少しだけ多めのほうが理想だった。
後味はもう完全に「蜂蜜感」がミルク感やコーヒー感を駆逐しており、
コーヒータイム後の余韻を楽しむという雰囲気ではなくなっている。
後味を重視する当機構としては、ここはどうしても減点対象となってしまう。
 
なお、当製品単体では上記のようなインプレッションとなるが、
クロワッサンやフランスパンのような香ばしいベーカリーや、クッキーのような甘い焼菓子と組み合わせれば、
これはかなりの好相性なのではないかと推測される。
この製品を手に取ろうとする方は、ぜひ参考とされたい。
 
 
 
◎総評
今回の試飲では、コーヒーとミルクと蜂蜜という組み合わせの相性が決して悪くないことを知ると同時に、
蜂蜜という素材の個性の強烈さを改めて思い知らされることにもなった。
ミルクコーヒーと組み合わせる場合、ハニーミルクのような単純さではダメで、
三者のバランス設計に細心の注意が必要なようだ。
あくまで個人的感想であるが、この製品に関してはもう少しだけ生乳を多めにするか、
無糖煉乳(エバミルク)を使用するなどして、蜂蜜のクセを10%だけ抑え込んでも良かったような気がする。
そうすれば、後味まで含めて満足度が上がっていたかもしれない。
(コストまで上がってしまうが)
 
今回の試飲は「常温よりちょっと冷たい」程度で行なわれたが、もっと冷たく冷やしたほうが良かったであろう。
おそらくは、よく冷やしたほうがキレ味が向上し、蜂蜜との調和が向上していたと思う。
伊藤園も「冷やして美味しい」と書いているので、評価はそこを勘案したほうが公正か。
よって評価点は、もっとよく冷やした状態を想定してつけてある。
ただし、あくまで「缶コーヒーとしての完成度」という尺度で見れば、デザートカフェの域に留まる当製品は、
ミルク感を増したとしても、よく冷やしたとしても、8点を超えることはまず無い。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (7.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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◇豆倍増製品の頂点 濃さだけでなくバランスも良
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
5月中旬朝、西武池袋線の車内にて
 
 
 
◎インプレッション
5月半ばの爽やかな朝、秩父に向かう電車の中で飲み食いする物を、池袋駅で買い込んだ。
これはその中のひとつ。
実はさらに半月ほど前に既に購入済みで試飲待ちだったが、そちらは試飲しないま放置していた。
豆をコーヒー規格の2倍(液量100gあたりの生豆換算使用量10g)使用した製品は、
これまでにも数多く発売されている(最初期の製品はおそらく「バーディー」であろう)。
豆を増量するという力ワザは意外と有効なものだが、単に濃いだけではバランスが悪い。
豆を倍増した製品を作るからには、ブレンドや焙煎から見直す必要があるのだ。
さて、当製品はどんな塩梅であろうか。
 
コーヒー豆2倍※ 使用
※ コーヒー飲料等の表示に関する公正
  競争規約の定めるコーヒー規格最低
  基準値(5g/100g)に対し、コーヒー
  豆を約2倍使用
 
原材料名 : コーヒー、牛乳、砂糖、脱脂濃縮乳、安定剤(セルロース)、乳化剤、カゼインNa、香料
100g当たり31kcal
 
香りは伊藤園TULLY'Sらしい固有のクセがあるが、濃密な香りであり純粋に「旨そうだ」と思わせてくれる。
そしてその口当たりは、まさに濃厚そのもの。
街のコーヒースタンドで飲むレギュラーにも負けない香り、酸味、コク。
豆由来の渋味、ギスギス感(これは筆者が結構好き)が生々しく語りかけてくるようだ。
香りも味も2倍だが、苦味が2倍でないところがまた素晴らしい。
苦味まで2倍になってしまったら、ただの「濃いコーヒー」で終わってしまうところだが、
この製品は苦味に関しては全体バランスを勘案した組み立てであり、
とことん濃厚ながらもスムーズに飲める仕上がりとなっている。
また、「残り香」と表現してよいほどに後味が馥郁と棚引く。
 
 
 
◎総評
伊藤園の豆増量製品としては既に「衝撃香味」(6.7g/100g)が存在する。
⇒ 「衝撃香味」 http://blogs.yahoo.co.jp/jpcancoffee/26928318.html 
当製品はその「衝撃香味」のさらに1.5倍近い豆を使用しているため、濃厚感は当然向上しているが、
それにしても濃度感と味のバランスを両立した傑作といえると思う。
また、「衝撃香味」よりは甘さがしつこくないのも特長。
 
サッパリ感とは対極に位置する製品のため、場面を選ぶ必要がありそうだが、
短時間のコーヒー休憩の強力な味方となってくれそうなパワフルさが魅力だ。
香りの個性も人を選ぶかもしれないが、豆2倍製品としては過去最良のバランスなので、
興味のある方は見つけ次第さっそく試飲してみて頂きたい。
 
もともと伊藤園の缶コーヒーの味や香りの個性は、タリーズのようなシアトル系にマッチしているようだ。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9.5点)
 

(文責:紫布)
 
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◇完成度増した 伊藤園の得意分野カプチーノ
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
12月上旬午後、福井県敦賀港の駐車場にて車の中で
 
 
◎インプレッション
前夜19時に東京を出て、徹夜のドライブで京都府の大山崎に早朝到着、
その後も車で琵琶湖西岸を走ったり温泉に浸かったり三方五湖を視察したりして、
福井県の敦賀市に着いたのが15時半。
この程度で疲れを催す筆者ではないのだが、この後も深夜にわたるドライブが予定されていたため、
車を停めて数時間仮眠することにした。
途中のコンビニで買っておいたのが、このタリーズの新しいカプチーノである。
売価130円、「濃厚」の文字が躍る乳飲料。
もともと伊藤園は、非常に早い段階で缶カプチーノを製品化したメーカーであり、同社の得意分野といってよい。
この日は一日中弱雨が降っていたものの大して寒くもなく、アイスでの試飲となった。
製造担当は静岡県富士市のホテイフーズコーポレーション富士工場である。
 
エスプレッソ香る
濃厚シナモンカプチーノ
 
コーヒー豆2倍
 
原材料名 : 牛乳、コーヒー、砂糖、乳製品、シナモン粉末、安定剤(セルロース)、乳化剤、カゼインNa、香料
無脂乳固形分2.2% + 乳脂肪分0.9% = 合計3.1% (乳飲料カテゴリ)
100g当たり40kcal
 
看板に偽り無しの、全方位的濃度感が極上だ。
ミルク感もコーヒー感も、砂糖の素直な甘さも濃厚且つ上質な上に、シナモン使用量も惜しみない。
さすが伊藤園カプチーノ、と思わせてくれる上々の出来だ。
香り・口当たりともに申しぶんなく、スイスイと飲んでしまってむしろ勿体無いと感じたほどである。
フレーバードカフェの分類とはいえ、エスプレッソ仕立てなのでコーヒーとしての本格感も兼備し、
全体として飲み応えと満足感が高く、欠点のほとんど無い優秀な一本。
 
 
 
◎総評
もともとカプチーノは他社の製品がほとんど存在しないため、実質的に伊藤園の独擅場となっているが、
それにしても当製品は缶カプチーノの決定版とも言うべき、他の追随を許さぬ旨さだ。
コストをかけて、妥協無く仕上げた結果がこの高品質なのであろう。
甘いのが苦手な人、シナモンが苦手な人以外なら、ほぼ全員に受け入れられると思われる。
 
これはぜひ、寒い日にホットで試してみたい製品だ。
屋外で飲むのではなく、寒い場所から暖かい部屋に帰ってきて落ち着いた瞬間に飲んでみたい。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (10点)
 ※ カプチーノとしての評価
 
 
(文責:紫布)
 
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