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◇内容量は少ないが、品質はそこそこ高い
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
11月上旬朝、快適な自室内にて
◎インプレッション
ダイドーデミタスのブラックを試飲したのは2009年2月のことで、2年半以上も前であり、しかもホットであった。
そしてそれ以降飲んでいないので、今回の新デミタスとの比較は事実上不可能である。
そこで当時のインプレッションを紐解いて要約すると、
「香りと酸味は抜群、苦味穏やかで飲みやすいが、デミタスの割には薄い」
というものであった。
今回は旧ブラックとの比較を意識せず、味覚と記憶をリセットしてから率直にレビューしたい。
タンザニア産キリマンジャロ中心のブレンドと「サファイアドロップ製法」が特長であるという。
〜輝きのブラック〜
原材料名 : コーヒー
0kcal
ダイドーは伝統的に無香料基本であり、この製品も全く素直で優しい香りだ。
酸味は強いが、攻撃的な印象の全く無い、穏やかでスムーズな喉ごし。
しかし、若干感じる薄さも旧デミタスブラックと同様なのが少し残念である。
実は現在、この試飲と並行して「ポッカ アロマックス クオリティブラック」を同時試飲しており、
その個性の違いが非常にわかりやすい状態にある。
液色はわずかに当製品のほうが濃いが、アロマックスのほうは僅かに濁っており、
口当たり・濃度感では明らかにアロマックスのほうが上だ。
酸味は当製品のほうが強いものの、後味の余韻の長さでは圧倒的にアロマックスが上。
これを優劣で語るか、それとも個性の違いで語るか、難しいところであるが、
「独断法人」たる立場で語るならば、余韻の長さと上品さでアロマックスに軍配か。
◎総評
旧デミタスブラックのレビューでも述べたが、やはりデミタス製品の身上は、
「濃いコーヒーを少量でビシッとキメる」、これに尽きると思う。
その意味で、わずか150gのこの製品は濃度が不足しており、質・量の兼ね合いでは満足ゆくものではない。
現在ダイドーデミタスは当製品を含めて3種類が売られているが、
残り2製品は豆使用量がコーヒー規格(5g以上/100g)の1.5.倍(つまり100g当たり7.5g)となっているものの、
当ブラックだけは豆使用量が何ら喧伝されていない。
もし豆使用量が通常の缶コーヒーと変わらないのであれば、いたずらに濃度を求めても仕方ない。
しかし上で述べた通り、酸味で口内と気分を引き締めるにはなかなかの味であり、
TPOに応じてセレクトするのも有りかと思われる。
まぁ個人的には、ブラックはアロマックスで決まり、なのだが(苦笑)
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8点)
(文責:紫布)
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ダイドー
[ リスト | 詳細 ]
独自路線が魅力のダイドーだが、凡作も多い。
特にD-1シリーズはブランドの魅力皆無。
特にD-1シリーズはブランドの魅力皆無。
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◇マイルド感・コク・引きの好バランス
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
9月中旬朝、快適な自室内にて
◎インプレッション
余っていた青春18きっぷで、房総半島をのんびり一周し、日帰り温泉に入ってきた。
千葉県旭市でBOOK・OFFに立ち寄ったところでタイムリミット。
帰りの電車の中で呑む酒を…… と思ってセブンイレブンに入ったところ、
なんと近年極めて珍しくなった「酒を扱っていないコンビニ」だった。
他にはこの時間に酒を買えそうな場所は全く見当たらない。
失意の中でソフトドリンクコーナーを眺めていたところ、ダイドーブレンドのラテを発見した。
「またどうせ微糖かなんかだろ?」と思って手に取ってみると、これがなかなかの本格派だ。
すぐに飲む気にはなれなかったが、とりあえず試飲用に購入して家路についた。
濃厚なミルク感を思わせる上品な乳白褐色グラデーションのデザインが好感触だ。
牛乳20%のまろやかなミルク感。
ミルクと絶妙に調和した厳選コーヒーの香り立ち。
味わいスペシャルなカフェラテです。
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、全粉乳、乳化剤、カゼインNa
100g当たり42kcal
乳固形分3%に達していないため「乳飲料」には分類されないが、濃厚なミルク感はほとんど乳飲料の味わい。
そして、牛乳20%を加えながらも「コーヒー飲料」に堕することなく、しっかり「コーヒー」に分類されるだけあり、
ミルク感もコーヒー感も極めて豊かな、満足度の高い良質なカフェラテとなっている。
“香りのダイドー”の面目はここでも堅持されており、無香料で素直なやさしい香り。
酸味を抑えてカフェラテに適したブレンドとしており、ミルクとの相性も最良である。
砂糖もこれらに対抗するかのようにガツンと効かせてあり、しっかり甘めの飲み口だが、
とにかくミルク感が良好なので後味の引きも爽やかだ。
ダイドーならではの香りの余韻が、ラテ化によってさらに香ばしく棚引く。
◎総評
100g当たり脂質0.9g、炭水化物7.6gと、かなりの高カロリー構成となっており、
最近の風潮から考えてどの程度受け入れられるかは疑問ではある。
しかしながら、一本の缶コーヒーとしての癒し感、満足感は抜群。
マターリとした休憩時間や、菓子パンのお供に抜群の、超マイルドなカフェラテだ。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (9.5点)
(文責:紫布)
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◇ミルク感強烈な異色のデミタス
◎アイス/ホットの別
アイス(アイス専用商品)
◎試飲環境
5月下旬午後、長野県飯田市内のコンビニ駐車場にて車の中で
◎インプレッション
朝6時頃からずっとレンタカー(日産マーチ)をほぼ運転しっぱなしで、
城跡・施設見学と飯田市内散策の合計約2時間以外はずっとハンドルを握っていた。
朝10時前に諏訪市内のマクドナルドで買ったハンバーガー数個以来、お茶しか口にしていないが、
それほど空腹にならず、昼食らしい昼食は摂っていなかった。
しかし15時過ぎ、フラリとコンビニに寄ってみたら、見慣れないデミタスが陳列されている。 130円だ。
乳飲料(乳成分合計3%以上)であり、製造は群馬県伊勢崎市のフレスコが担当。
(もっとも、ダイドーは自社工場を持たないメーカーとして知られているが)
「常温保存可能品」と大きく書いてあるが、そもそもフツー缶コーヒーなんて常温保存なのでは?
鮮度アップ製法採用
無菌充填 加熱をおさえ風味をアップ!
脱酸素製法 酸化をできる限りカット!
鮮度にこだわりました。
今までの缶コーヒーとの風味の違いを
実感してください!
原材料名 : 生乳(50%未満)、コーヒー、脱脂粉乳、砂糖、クリーム、セルロース、乳化剤、
カゼインNa、甘味料(アセスルファムK)
無脂乳固形分 3.9%
乳脂肪分 1.1%
100g当たり41kcal
これでもかというほどの乳成分の効果もあって、非常にミルキーで旨い。
乳成分のコクが非常に強いが、JTのクリーム使用製品のようなクドさは無い。
無香料ながら、ミルクのパワーに負けない芯のあるコーヒー香が心地よい。
甘味料も本当に必要最小限しか加えていない上に、ミルク分によるマスキングが効果的に作用している。
後味にほんの少しだけ甘味料っぽさがあるものの、いわゆる微糖製品のそれとは違い、しつこくない。
◎総評
これまでのダイドーデミタス製品とは一線を画した、超ミルク寄りの異色作といえる。
ただ、ダイドーデミタスとしてのアイデンティティはややボヤケている。
同じシリーズとはいえベクトルが著しく異なるので、そのあたりは弁えて飲むべきであろう。
カフェオレともカフェラテともまた異なる…… いわゆるデミタスラテの雰囲気。
個人的には甘味料使用がなんとも惜しい気がするが、今後の回避の理由にならない程度であり、
他の製品ではちょっと味わえない独特のミルク感とコクを、もう一度味わってみたくなりそうだ。
なお、缶底記載の賞味期限は2012年3月25日。
特別にロングライフというワケでもなさそうだ。
「常温保存可能品」はまだ意味不明。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8.5点)
(文責:紫布)
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◇これならばブラックのほうが……
◎アイス/ホットの別
アイス
◎試飲環境
3月上旬朝、夜勤明けで退社前に
◎インプレッション
筆者が密かに期待を寄せているカテゴリ「無糖ミルク」。
過去にいくつかの製品が現れては消え、残っているのはせいぜいUCC「THE CLEAR」ぐらいのものだった。
しかしここにきて、ダイドーがこのジャンルに参戦してきた。
もともと無香料志向の強いダイドーがこのジャンルに参入するとなれば、
混ぜ物の少ない本格感、、且つミルクのまろやかさを期待できそうだ。
能書きにも、通好みの嬉しいフレーズが目白押しだ。
厳選コーヒーとミルクで仕上げた
上質な味わいの逸品
Served by fine coffee decency,
you have the sensible indulgence.
厳選高級豆100%
ブラジルNo.2 40%
ガテマラSHB 30%
キリマンジャロ 30%
原材料名 : 牛乳、コーヒー、クリーム、乳たんぱく、乳化剤、安定剤(カラギナン)
100g当たり11kcal
※糖類0.4g(おそらく乳糖由来であろう)
さて、期待に胸を躍らせて試飲してみたのだが、正直に言ってちょっと残念な結果であった。
コーヒー感が非常に強く、複雑な旨味を醸し出しており、雑味が無く、酸味にも一本筋が通っている。
しかし、ミルクの存在感が非常に弱いのだ。
牛乳を原材料順位トップで使用する以上は、弥が上にも「ミルクによるまろやかさの付加」に期待してしまうが、
残念ながらこのミルク感レベルでは「これならむしろブラックのほうがいいかな?」と思ってしまう。
ただしコーヒー自体の出来は非常に良く、無香料ブラックとして製品化しても極上の味となりそうだ。
◎総評
当機構で高評価した無糖ブラックに、UCCの「カフェブルーノ」(販売終了)と「The CLEAR」があるが、
UCCの製品がミルクの付加価値を充分に引き出していたのに対して、
今回の逸品無糖はあまりにも「ブラック寄り」過ぎた感がある。
ミルクを入れるのなら、それなりの理由というか、納得が欲しいところだ。
ただ、こういった路線の製品をリリースしてくれるメーカーは、缶コーヒーファンにとって嬉しい存在だ。
当製品の完成度はともかくとして、無香料で勝負するダイドーの開発姿勢は得難いものがある。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆★★★ (7点)
※いっそブラックで出していたらもっと評価が上がったかもしれない
(文責:紫布)
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◇孤高のジャンル350ml、ロングセラーの秘密は…
◎アイス/ホットの別 アイス ◎試飲環境 2月下旬未明、職場休憩中に ◎インプレッション
350mlの大容量加糖ミルクは、缶コーヒー史上においても数えるほどしか存在しないが、 その登場から大変なロングセラーを誇る製品のひとつが、このダイドーアメリカンである。 缶デザインはイラストや細部が何度も何度も変更されてきているが、 「缶の地の色(茶白色)」 「星条旗をモチーフにした紋様」 「古き良きアメリカを思わせるイラスト」 という組み合わせはずっと踏襲されている。 種類別はコーヒー豆使用量の少ない「コーヒー飲料」(100g当たり2.5g以上5g未満)だが、 そもそもアメリカンコーヒーなので豆を多くする必要が無いし、顧客も承知の上である。 サッポロの「がぶ飲みミルクコーヒー」の例があるように、 このジャンルは濃厚・本格感などよりも、喉ごしのよいミルクコーヒーをがぶ飲みして、 サッパリとした後味で渇きを癒すために存在するわけだ。 ペットボトル飲料の台頭により、500mlペットカフェオレなども登場してきているものの、 当製品は伝統の強みもあってか、独自路線でロングセラーを続けている。 (長年のライバル商品であるサッポロ「がぶ飲みミルクコーヒー」は500mlペットへチェンジしてしまった)
もっとも、少なくとも東京においては、ダイドー自販機でも扱っていない場合がほとんどで、 ロングセラーの割に入手は容易ではない。
メーカーサイトによれば、ブラジル・コロンビア・インドネシア産豆をブレンドしているという。
原材料名 : 牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、乳化剤
100g当たり36kcal 人工甘味料や数々の添加物が跋扈する前からの商品だけに、非常にシンプルな原材料構成だ。
安い缶コーヒーにありがちな「混ぜ物だらけ」感が全くなく、
缶デザインのアメリカンなムードそのままに、原材料も「古き良き時代」とはいえまいか。
筆者が当製品を飲むのはじつに5〜6年ぶりだが、一消費者でなく批評家としてあらためて試飲に臨んだ。
無香料でコーヒーも薄いため、ミルクの役割が重要になってくるが、
牛乳使用量も決して多くはないクセに、妙に「飲める味」に仕上がっているのはさすがだ。 コーヒーの薄さと乳成分の量と、砂糖の量がギリギリのバランスを生み出している。 350g・120円で販売するためのコストの範囲内で最良の結果を出しているといえる。 ジョージアオリジナルのような安っぽい風味は全く感じさせず、 筆者をして「香りのダイドー」と言わしめたまろやかなコーヒー感(薄いが)を楽しめる。 そう、香りの根底にはあの名作「ダイドーブレンドコーヒー」の雰囲気が明らかに存在する。 ◎総評
これを採点するにあたっては、他の190ml本格缶コーヒーと同列には論じられまい。 がぶ飲み缶コーヒーには確固たる役割と存在価値があるからだ。 よって、チビチビ味わって批評するのでなく、グビグビと飲んで喉ごしを評価すべきであろう。 その観点でいえば当製品は合格点だ。 甘みは多少強いが、がぶ飲みした時の後味は少しもしつこくなく、 よく冷やして真夏の屋外で飲んでみたくなる味だ。 ジョージアやルーツが「香料使用がデフォ」となっているのに対して、
ダイドーはたった一種類を除いて全ての製品が無香料である。
そのスタンスは当製品のような「安かろう多かろう」の製品においても変わることがない。
自社工場を持たないという特徴も含めて、じつに通好みの缶コーヒーメーカーである。
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (8.5点) ※ 大容量加糖ミルクとしての評価) ◎余談
我が国では、アメリカンコーヒーといえば「薄めのコーヒー」として認識されているが、本来は誤りである。
他国でほとんど使われない独自の焙煎具合(浅煎り)のコーヒーが本来のアメリカンコーヒーであるが、
なぜか日本では、アメリカンといえばやや薄いコーヒーのことを指す。
もちろん本記事の製品は「薄いコーヒー」としてのアメリカンであるが、
ダイドーとしては「薄いコーヒー」という部分を殊更強調するでもなく、
缶デザインを含めた総合イメージとして提示しているようである。
(文責:紫布) .
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