独断法人・日本缶コーヒー評価機構

ペットボトル全盛時代に待ったをかける、素晴らしき缶珈琲の世界…なんつって。ブヒャヒャ

宝積飲料

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◇懐かしくも逆に斬新、孤高のジャンル
 
 
◎アイス/ホットの別
アイス
 
 
◎試飲環境
11月上旬朝、やや寒い自室内にて
 
 
 
◎インプレッション
先日、ダイエットのために仕事場から家までの約11kmを歩いて帰宅してみた。
その道すがら、青梅街道の自販機で発見したのがコレである。
懐かしいパレードの瓶コーヒーを、缶入りとしてよみがえらせたものであるらしい。
しかし、正直に言って清涼飲料としてのコーヒー製造技術はまさに日進月歩であり、
「昔のほうが美味しかった」などという例はほとんどありえない。
何十年も昔の味を再現することにどれだけの意味があるのか? と思わなくもないが……
当時の開発担当者をアドバイザーとして招聘してまで、忠実な味再現に努めたという。
100gあたりの豆使用量が2.5g以上5g未満の「コーヒー飲料」に分類される製品。
245g入りのロング缶である。
 
昔なつかしの味わい
 
マイルドでコクのある
思い出の味わいを
お楽しみください
 
「パレード」は昭和40年、外国飲料メー
カーの日本上陸に対向して国内の中小
飲料メーカー約80社が共同で組織した
全国統一ブランドです。
このブランドに日本独自のミルクコーヒー
を企画考案し、最初に立ち上げた元祖
メーカーとして懐かしの味を再現しました。
 
原材料名 : 砂糖、コーヒー、全脂粉乳、牛乳、全脂練乳、デキストリン、食塩、乳化剤、
        カゼインNa、香料、カラメル色素
カロリー表示なし
 
……甘いっ!!(>_<)
 すごくすっごく甘いッ!!
どう考えても100g当たり45kcal以上は間違いない。
しかしこの甘みは加糖煉乳のような甘みであり、ミルク分と渾然一体となった甘さで、
砂糖のトゲトゲしい甘さでないことが特筆される。
その味バランスは、ジョージアMAXコーヒーなどよりも格段に上であると思う。
筆者が大ファンであった、昔の「明治マイルドコーヒーS」に近い(あれは乳飲料カテゴリであったが)。
能書き通り、確かにマイルドでコクがあるが、そのコクはあくまでミルクのものであり、
コーヒー豆のコクでは断じてない(苦笑)
しかし、仮にこのままコーヒーの香ばしさを強調したとしても、全体バランスは逆に悪くなりそうだ。
また、非常に煉乳っぽい味でありながら、いわゆる「ミルク感」ともまた違うという点が面白い。
確かにこれは、現存する全ての缶コーヒーを見渡してみても他に例がない、パレード固有の味わいだ。
これだけ甘いのに後味がスッキリしているのも良い。
コーヒータイムに飲みたくなる味とは程遠いが、パン食や湯上がりに抜群に合いそうだ。
 
 
 
◎総評
現在の缶コーヒー業界の流れは「レギュラーコーヒーにどこまで近づけるか」に主眼が置かれている。
レギュラーとの境界線を取っ払おうと、各メーカーが躍起になっている。
しかしこの製品は、そんな時流をあざ笑うかのように「懐かしの味」を再現してみせた。
 
缶や瓶のコーヒーは、昭和末期までは単に「いつでもどこでも飲める便利なコーヒー」程度の存在で、
レギュラーのような本格的な味を目指そうなどという大それた開発方針など皆無だったと言ってよい。
そして、昭和40年代当時はまだ脱酸素製法のような技術も確立されておらず、
瓶製品や缶製品に生乳を多用することも保存上の問題が多かった。
そうした制約の中で「飲める味」を模索すると必然的に、コーヒー感の弱さをなんとかごまかしつつ、
煉乳のような甘さを押し出した組み立てということになる。
しかしそうやって出来上がった瓶入り「パレードミルクコーヒー」は結果として、
レギュラーコーヒーとは全く別ジャンルとしての「既製コーヒー飲料」に仕上がったと言える。
仕事の休憩時間に瓶入りコーヒーを持ち出してコーヒータイム、なんて会社員はいなかったであろう(笑)
 
4年後にはUCCが、瓶入りコーヒー牛乳をヒントにして初のミルク入り缶コーヒーをリリースするが、
実際にはヒントにしたのはコーヒー牛乳ではなくパレードミルクコーヒーだったのではないかと思っている。
UCCオリジナルは、味の組み立てがコーヒー牛乳よりもパレードに近い感じがするからだ。
 
さて、試飲前には眉唾だと思い込んでいた当製品、実際に飲んでみた印象は非常に良い。
単に懐かしいとか、煉乳っぽくて美味しいというだけでなく、全体にイヤミの無いスムーズな飲み口だからだ。
シリアスな缶コーヒーシーンからは「邪道」と言われるかもしれない存在ではあるが、
「飲み物」としての楽しみ、バランス、完成度はかなり高いと思う。
昭和40年という時代の様々な技術的制約と、当時の既製コーヒー飲料の低い地位が産み出した、
言わば「偶然の産物」とでも表現すべき独自ジャンルの旨さが、現代にも通用するものであるという驚き。
 
「落としても割れない」「栓抜きが要らない」便利な缶入り瓶コーヒー(?)、
その懐かしい激甘な旨さをぜひお試し頂きたい。
 
 
 
◎評価
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ (8.5点)
 
 
(文責:紫布)
 
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