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. 筆者は缶コーヒーが大好きである。 レギュラーコーヒーとはまた別ジャンルとしての、無限の可能性を秘めた製品群であると思う。 しかし、いかに技術が進歩し、画期的なアイディアが出ようとも、 缶コーヒーはやはり万能ではない。 金属製の缶に封入し、缶入り食品として必要な 「常温で長期保存可能で、内容物が変質しない」 という条件を満たすためには、実は非常に多くの制約がある。 例えば、生乳のコクや鮮度を保ったまま缶カフェオレを製造するのは、 どんなにコストをかけても物理的に無理である。 例えば、生乳を使用しつつ、缶入り飲料としての保存性を確保するには、 ロングライフ牛乳以上の高温長時間殺菌が必要となり、牛乳としての風味は落ちる。 このため、缶コーヒーにおける生乳使用量(含有量)はどうしても抑え目になり、 その補完として粉乳類を追加することになる。 こうなると、もうカフェオレ独特の「生乳+コーヒー」の味わいは失われてしまう。 そこへいくと、森永「カフェラッテ」に端を発するプラカップ入りチルドコーヒーは品質が高い。 缶コーヒーと違い、販路全てにおいて温度管理されることが前提となっており、 缶コーヒーのような「未開封常温で9ヶ月〜1年間」などというロングタームの賞味期間を必要とせず、 わずか60日間、それも10℃以下の冷蔵状態で品質保持すればよいことになる。 こうなると、生乳を惜しみなくふんだんに使用することが可能なので、 チルドコーヒーはミルク感(というより生乳感)が非常に強く、鮮度感も高い商品が開発できる。 缶コーヒーのライバルは、レギュラーコーヒーではない。 チルドコーヒーなのだ。 最近は駅ホームなどにおいても、カフェラッテの自販機が登場している。 今のところ価格面で缶コーヒーが勝っていることと、 そして「コーヒーは240gも要らない。190gで充分」という顧客のおかげで、 缶コーヒーはなんとか需要を維持している。 早朝、起き抜けにコンビニで購入してみたカフェラッテ最新製品、 「マウントレーニア ダブルエスプレッソ」。 缶コーヒーが逆立ちしたって絶対に太刀打ちできない、猛烈な生乳感とコーヒーの濃さ。 「別ジャンルなんだから共存可能」などといつまでもタカをくくってはいられまい。 100円コンビニなどにおいては既に両者の価格差はなくなっている上に、 チルドと缶には如何ともしがたい品質差が存在するのだ。 冒頭部とカブってしまうが、筆者はとにかく缶コーヒーが好きである。 しかし、缶コーヒーは万能ではない。 軽薄な商品名を弄したり、微糖だの超微糖だのといって味を犠牲にした製品づくりを展開していては、 いつしかチルド製品にシェア逆転されてしまう可能性だって充分にあるのだ。 30年前とは違い、全国津々浦々、相当な田舎にまで24時間コンビニが出店し、 先述のようにチルドカップ自販機までが登場しつつある今、 チルド製品は非常に入手しやすくなってきていると同時に、 缶コーヒーのアドバンテージは徐々に縮小されていると見るのが妥当であろう。 缶コーヒー各メーカーは、この現状をどのように捉えているのだろうか。 (文責:紫布) .
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缶コーヒー雑感
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あるいは自身のこだわり、ポリシー、思いつきなど。
単品評価以外の、缶コーヒーに関するあらゆる雑感を綴る。
そりゃあもう無計画に。
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. 自販機がその販路の主軸である缶コーヒー。 しかしほとんどの自販機は、メーカー希望小売価格、つまり定価で販売している。 500mlペットボトルのお茶やジュースの標準定価150円は、100g換算で30円。 一方、現在缶コーヒーの主流である190ml120円は、100gあたり約63円。 100g単価で2倍以上もする。 夏場の屋外ののどの渇きは、甘い缶コーヒー一本だけで癒すのはほぼ無理であり、 缶コーヒーを飲むにしても、結局あとでその他にお茶や水など渇きを癒すものが必要となる。 つまり、缶コーヒーというのは少なくて値段の高い、あまり割に合わない飲み物である。 缶コーヒー批評を志す者や、缶コーヒー蒐集家にとっては、大きな経済的負荷となる。 そこで、安売りをやっているスーパーが心強い味方となる。 つい先日発売されたばかりの「キリン ファイア 火の恵み」が、なんと税込み62円で売られている。 これは新製品レビューを書くに当たって非常に有り難い話だ。 自販機の約半額で買えるのだから。 「火の恵み」発売タイミングと同時にモデルチェンジした「ファイア ブラック」も、 同様に62円で特売していたので、これも購入することができた。 この店では、不定期に様々な缶コーヒーが特売で店頭に出る。 ほぼ通年置いている製品群はもちろんだが、マメにチェックしているとなかなか面白い。 「JT ルーツ パン」のように、他で発見できず困っていた製品が、いきなり50円で出たこともある。 処分品だけかと思っていたのだが、「火の恵み」のように最新商品でも廉価で出る場合がある。 だからこそ、特に買い物の無い日でも、なるべく足を運ぶことにしている。 (文責:紫布) .
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