|
高齢者世代の犯罪の実態
近年、日本の高齢者犯罪で刑務所に収監されている65歳以上の割合はこの10年間で3倍に増加して全囚人数の10%を超えている。日本は先進国の中でも収監率が最も高い国だ。
その殆どが窃盗犯で収監されている一方で、凶悪犯罪(強盗・殺人)を犯した人数も多い。
昨年殺人で逮捕された事件では、妻の料理について口論になり、妻を絞め殺した男性(81歳)や、長野県にある病院で寝たきりの妻を絞め殺した男性(79歳)も逮捕された。
先日には、自分を邪険にしたと妻、子供夫婦、孫の4人をハンマーで殴って殺害した男性(77歳)など分別のあると思う高齢者が凶悪な犯罪を犯してしまう。
五月三十一日のNHK「クローズアップ現代」は、「急増する老人犯罪」という特集だった。広島県尾道市にある高齢者刑務所。受刑者の平均年齢は七十四歳で、今や収容人員を越え満員状態である。
この刑務所には、廊下に手すりや、車椅子やら歩行に支障をきたしている収監者のための支援機器が備え付けられた高齢収監者用の特別な刑務所である。
入っている受刑者は、たとえば七十三歳で生活苦のため夫婦でコンビニに強盗に入った者。身寄りがなく心臓病で介護保険を受けていて、身の回りの世話をしてくれるただ一人の人だったヘルパーが「仕事をやめる」と言ったので「やめないでほしい」と頼んだが断られ、かっとなって殴りつけ負傷させてしまったという者
要介護受刑者も多い。朝夕、受刑者の症状によって仕分けられた薬袋が配られる。もちろんここも刑務所だから一日六時間の作業が義務づけられてはいるが、高齢のため手順をなかなか覚えられず、作業のできない受刑者も多いという。
が釈放から1年以内に舞い戻ってくるという。
元収監者の一人がこう言った。「83歳の前科者を雇ってくれる会社なんて殆どありゃしない」
法務省は高齢者犯罪の増加傾向に歯止めをかけるため、その原因究明のためのプロジェクトを発足した。警視庁は何が彼らにそうさせたのか原因究明のため、高齢受刑者にアンケートを行った。その中でも、将来への不安、貧困、そして孤独が上位だそうな。
今や日本は高齢化社会である。女性85歳男性78歳と言う世界最長の平均寿命に加え、日本の福祉制度は年金問題や医療問題の重圧に喘いでいる。900万人近い高齢者が年金で生活しており、その中でも50%弱の人達は年金額が毎月40,000円以下なのだ。
将来への不安、老老介護の重圧、支援体制の不備。これらが高齢者の一部を犯罪に駆り立てていると言っても過言ではない。いつものことだが政府は福祉行政に関わる問題においては動きが鈍い。
その一方で一部の高齢者は自分勝手でもある。後期高齢者医療制度なども自分に負担を強いられると猛反対する。すべて現役に負担を押し付けて高齢者だからと居直る。
そういった可愛くない高齢者も多数いる。
それに利用して野党政党などは煽り立てる。
与党にしてももっと仔細な説明をして納得をして貰うようなシステムを構築しなければならない。
つづく
|