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●迫力の、迫真の、大冒険小説●
『神々の山嶺』上下巻読了。
著者は、夢枕 獏(集英社文庫)
通勤バスの中の5分間や昼休みの10分くらいしか読む時間をとれなかったので
読み終えるのに時間がかかってしまいましたが、読んでいる間中、
いえ、読み終わった今でも、どきどき魅了されています^^
ブックレビューより*********************
羽生丈二。単独登頂家。死なせたパートナーへの罪障感に悩む男。
伝説の男が前人未到のエベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む。
なぜ人は山に登るのか? 永遠の問に応える畢生の大作!
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私は山に登らないので、登山のことや装備に関する描写は
決してうまくイメージを結べなかったとは思うけれど
それでも綿密な取材で書き上げられたのでしょうね、
登場人物の呼吸や筋肉のきしみや気温、風の音などが
伝わってくるようでした(実際はもっと過酷なのでしょうが)。
あと、読者を惹き込む構成のすばらしさ!
「マロリーのカメラ」というキーワードで始まる謎解きに始まり
孤高の登山家羽生丈二、それを追うカメラマン深町誠
二人の男たちがつくりあげるドラマ。そして意外な展開と結末。
とにかく、おもしろく読みました。
実はこの本、isanaが貸してくれた本のひとつ。
この前に貸してもらったのは『勇魚』でしたが、これもすばらしかった。
この二つの本に共通するのは「男」
心のどこかに闇、あるいは歪さを抱えながら前進する人間がいるように思いました。
ときに弱く、ときに情けなくなったりもするけれども
自分と向き合い、逃げないで戦う姿。
そんな「ひたむきさ」、同時に生きることの切なさを感じました。
両方とも、また読みなおしたい本になりそうです。
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