無題
人生の岐路で間違えた出来事(2) 前回に引き続いて人生岐路を間違えた話になります。四谷三丁目駅の並びで通りを隔てたF銀行の前に60坪の売り地がありました。 坪500万円、昭和60年のことです。F銀行の仲介で現金で2億、F銀行からの借入を1億が条件でした。当時、会社には4億の現金があってS銀行とF銀行に預けてありました。どう考えても3億の買い物は安いので土地の利用はF銀行に相談すると言う条件が付きました。明日には契約の印を押すという段階になって日頃、優柔不断な社長が突然ノーと言い出したのです。後から考えると奥方の影響が大きかったようです。F銀行の担当者が一番の被害者で左遷の憂き目を背負いました。
それから5年、バブルがやって来ました。坪500万の土地は6倍の値が付きました。T協会の8階建てのビルが建ち3回から上のフロアーは億ション並みの値が付いたそうです。バブルが終焉を迎えても値は元に戻らず当初の3倍は維持するという高値安定の路線区になりました。社長との意思の疎通が壊れてやる気を無くした僕は会社を辞める決意を固めました。F銀行の営業担当者に対して申し訳ないと言う思いが日に日につのり、入院という事態に追い詰められ、医者からはうつ病と診断され2ヶ月入院しました。会社の方は給料が半額になった段階で退職願いを提出、預貯金での生活になりました。その後、縫製業に活路を見い出したのですが、バブルの影響で縫製関係のすべてが中国や東南アジアに移り、日本は空き家となりました。日本の空洞化現象の始まりです。
バブルの前に4億の現金を持っていた会社がバブルの弾けるのと一緒に預金していた現金も価値が半減以下になりまして、資産を増やすことの出来なかった悔いは他人の会社とはいえ、以前は自分が管理していただけに無念の一言です。こうなることは前髪だけは掴んでいただけにその感触は未だに有ります。その後、四谷三丁目駅を利用することが2、3回ありましたが、T会館の新しいビルを見る度に当時の出来事が昨日の事のように思い出されます。人生岐路を間違えた大きな出来事でした。
のじりねーむ工房
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