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 ◆ 羽田空港の管制権を米軍は狙っている!?
   〜奈須りえ・大田区議に聞く
 (週刊新社会)
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 東京都心の住宅密集地を旅客機が低空で飛ぶ「羽田空港の新飛行ルート計画」への反対運動は、東京全域に広がってきた。
 そうした折、NHKが10月4日に「日米の調整難航で(横田空域を通る新ルートは)運用できない恐れがある」と報じた。在日米軍が、管制権を持つ横田基地空域の飛行に難色を示したのだ。
 「新ルート」は20年の東京五輪・パラリンピックや、外国人観光客の増加による国際線の需要拡大を受け、旅客機の増便を実現するためだ。
 現在は落下物や騒音問題などを考慮して、東京湾上空を通過する離着陸ルートを使用している。
 新ルートに反対してきた市民の間には、「国土交通省は新飛行ルートを断念せざるを得ないのでは…」という期待と、一方で、日本の空を米軍が支配する日米安保体制への危惧など入り混じった反応がある。


 そこで、羽田空港のある大田区で都心低空飛行ルート問題に取り組んでいる区議の奈須りえさんに、どう考えたらいいか聞いた。


 米軍はいったん、横田空域通過を了承していますから、横田空域を通過させることにより、羽田空域の管制に関与させよという交渉を日本政府と始めたとみるべきでしょう。
 報道を注意深く読むと、横田基地上空の通過に加え、「日本側の管制を認めない」と言っていることがわかります。米軍は、管制権を日本に譲りたくないのです。

 沖縄本島周辺の航空管制を担う那覇ターミナル管制では、米軍関係の退役軍人が管制業務を行っています
 これと合わせて考えれば、今回の米軍の申入れは、飛行ルート変更の拒否ではなく、それどころか、羽田の管制の乗っ取りであり、首都圏の空の管制権を、これを機に掌握しようとしているのではないでしようか。

 今後の交渉を足掛かりにし、羽田空港の軍民共用が現実のものとなるのではないか、とても心配です。
 マスコミによって単純化された情報を、そのまま鵜呑みにしてはいけません。私たちが黙ってしまったら、先ずは民間飛行機が都心を低空で飛び、そう遠くない将来にはオスプレイを含む米軍機や自衛隊機が日本の空を自由に飛び交ってしまうことになるかも知れません。
 油断は禁物です。(東京・大田発)

『週刊新社会』(2018年10月23日)

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