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 ◆ BPO検証で『ニュース女子』沖縄ヘイト特集のデタラメ取材の実態が明らかに!
   反対派への誹謗中傷も根拠なし
 (リテラ)


 〈民主主義社会における放送の占める位置を脅かすことにつながる〉──。
 本日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、審議してきた『ニュース女子』(TOKYO MX)1月2日放送の沖縄基地反対運動や高江を取り上げた特集回について、〈重大な放送倫理違反があった〉と発表した。

 BPOが「重大な」と踏み込んだ点からも問題の深刻さがよくわかる。『ニュース女子』がいかに沖縄ヘイトデマに満ちた出鱈目な放送内容であったかは本サイトでも取り上げてきたが、それが第三者機関によって認められた格好だ。

 しかも、BPOが公表した委員会決定の意見書では、あらためてその杜撰な番組制作の実態が浮き彫りになっている。


 まず、今回BPOの検証委員会は、この『ニュース女子』がTOKYO MXの制作ではなく、スポンサーが制作費を出して番組制作会社がつくるという“持ち込み番組”であることを確認し、〈委員会の検証の対象は、当該番組に対して放送局による適正な考査が行われたのかどうか〉であると説明。その上で、考査の適正さを判断するため、番組に放送倫理上の問題点があったかどうか、独自で検証をおこなっている。

 たとえば、番組では地元住民による「防衛局、機動隊の人が暴力をふるわれているので、その救急車を止めて、現場に急行できない事態が、しばらく、ずーっと続いていたんです」という証言を紹介し、高江ではヘリパッド建設反対派によって救急車が妨害されていると伝えた。

 だが、検証委員会が高江地区への救急車の出動を管轄する国頭地区行政事務組合消防本部消防長に聞き取り調査をおこなったところ、その説明は〈2016年7月から12月までの間に、高江地区ヘリパッド建設現場付近からの通報は、20件あった。20件のいずれについても救急車の通行を妨害された事実はない〉というもの。そして、番組制作会社から放送前に取材を受けたこともなかったという。

 ◆ 『ニュース女子』のデマ、捏造が、BPOの調査で次々と明らかに!
 また、番組では「往復の飛行機代相当、5万円を支援します」と書かれているチラシが東京で配られていたこと、さらに普天間基地の周辺で「2万円」と書かれた茶封筒が発見されたことを紹介し、「これが事実なら反対派デモの人たちは何らかの組織に雇われているのか」とナレーションを付けたが、この茶封筒の証言者に検証委員会が聞き取り調査をおこない、その結果、〈本件放送で示した茶封筒 15 のカラーコピーや人権団体のチラシは、基地建設反対派は誰かの出す日当をもらって運動しているという疑惑を裏付けるものとは言いがたい〉と判断。

 さらに、取材VTRは冒頭で、レポーターとなった軍事ジャーナリストの井上和彦氏がどの場所にいるのかの説明もないまま「いきなりデモ発見」と伝え、「この辺の運動家の人たちが襲撃をしにくると言っているんです」などと言いながら近づくのだが、スタッフの「これ近づいたら危ない」という音を入れた上で「このままだと危険と判断 ロケ中止」とデカデカとテロップを表示。井上は取材交渉もおこなわず、「(反対派は)敵意を剥き出しにしてきて、かなり緊迫」と述べた。

 この部分についても、検証委員会はこのとき抗議活動に参加していた人を割り出し、計3名に聞き取り。番組では井上氏について「反対派にとって有名人」とテロップを出していたが、この3名の一致した回答は〈撮影スタッフは自分たちに近づいて来ていない、取材交渉には来ていない、A氏(編集部註・井上氏のこと)は沖縄では有名ではなく、自分たちもA氏のことを知らず、A氏が近づいてきたことに気づかなかった〉というものだったという。

 いかに番組制作者が嘘をでっち上げたり恣意的な取材をおこなっていたのかあらためてよくわかるが、こうした独自の調査によって、検証委員会は〈これらの内容は他のマスコミが報道しない「過激な反対運動」の実像を伝えるという本件放送の核となるべきものであるにもかかわらず、それらに十分な裏付けがないままに放送された点で、本件放送には放送倫理上の問題が含まれていた〉と述べている。

 ◆ DHCテレビジョン、百田、ネトウヨが論点をスリカエ、BPO攻撃!
 このほかにも検証委員会は、「反対派の連中」「基地の外の反対運動の人達は土日休み」「週休2日」「過激派デモの武闘派集団『シルバー部隊』」といった表現が使用されていることについて、〈これらの表現が抗議活動に参加する人々のことを揶揄する意味合いで用いられていることは明らか〉と判断。また番組内で繰り返し使用された「基地の外」という表現について、〈「基地の中の」反対運動が現実的には考えられない〉ため〈不要な形容〉とした上で、ネット上で“キチガイ”の言い換えとして使用されていることなども指摘した。そして、
1.抗議活動を行う側に対する取材の欠如を問題としなかった
2.「救急車を止めた」との放送内容の裏付けを制作会社に確認しなかった
3.「日当」という表現の裏付けの確認をしなかった
4.「基地の外の」 とのスーパーを放置した
5.侮蔑的表現のチェックを怠った
6.完パケでの考査を行わなかった。
 という6点から、TOKYO MXの考査が「放送倫理に照らして適正に行われたとは言えない」と結論づけた。

 もちろん、TOKYO MXの考査がこのような問題点を見過ごして放送したことは批判されて当然であり、責任者として猛省の上、再取材をするべきだ。
 しかし、最大の問題は、番組を制作したDHCテレビジョンと制作会社ボーイズの姿勢にあることはあきらかだ。

 実際、今回のBPO審議では、検証委員会側はDHCテレビジョンに対面での聞き取り調査をおこなうべく協力を要請したというが、DHCテレビジョンはこれに応じず
 さらに、『ニュース女子』が問題になった後、3月にDHCテレビジョンはホームページで『ニュース女子特別編?マスコミが報道しない沖縄 続編』と題した反論番組を公開したが、デマやヘイトに対する反省や謝罪はおろか、むしろ本放送の正当性を強調し、さらなるヘイトデマを塗り重ねるような醜悪な内容に終始した。

 しかも、DHCテレビジョンが制作する12日放送『真相深入り!虎ノ門ニュース』では、DHCテレビジョンの取締役社長に就任した山田晃プロデューサーがBPOに電話をかけ、本日の会見に参加したいと申し入れた様子を放送。BPOは“総務省記者クラブに加盟しているメディアが対象”として記者会見の取材を断るのだが、これに対して百田尚樹氏は「(BPOは)内輪だけの機関ということ」「内輪の利害関係を大事にする団体であることはあきらか」と批判を展開した。

 このBPO事務局の官僚的な対応は褒められたものではないが、そんなに会見で言いたいことがあったのなら、DHCテレビジョンは聞き取り調査に応じればよかっただけのこと。このように論点をずらして、今後はDHCテレビジョンやネトウヨたちはBPO攻撃を展開していくつもりなのだろう。

 だが、問題はこれで終わりではない。『ニュース女子』はBPOの放送人権委員会にも人権侵害が申し立てられており、結果が公表される予定だ。BPOにはここでもしっかりと『ニュース女子』の問題点を厳しく追及してほしい。

(編集部)

『LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見』(2017.12.14)
http://lite-ra.com/2017/12/post-3656.html
パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2

                           201710月6日

NHK、民間放送各社、
報道・編集責任者 各位

                                

放送を語る会
 
2017年総選挙に際し、豊かで充実した選挙報道を求めます。
 

放送局報道担当各位には、国会解散から続く慌ただしい動きの中で、日夜多忙な業務に従事されていることと拝察します。

ところで、今回の総選挙では、新政党の誕生、予想外の野党再編といった事態が進行し、有権者が判断に戸惑う状況も生まれています。こうした時こそマスメディアで働くジャーナリストの皆さんの役割は大きく、視聴者の期待は強いものがあります。

当放送を語る会は、視聴者団体として総選挙、参院選挙の度にテレビニュースのモニター活動を行い、毎回報告書を公表してきました。今回の総選挙でもモニターを開始しています。

こうした活動の経験を踏まえ、今回の選挙に関する報道に対し、期待をこめて次のように要請します。

 

1)報道機関として選挙の重要な争点を提示し、各政党、立候補者の主張を丁寧に伝え、その違いを明らかにする、政策・争点中心の報道を展開してください。

  選挙報道では、ともすれば候補者や政党の動きを追うことが中心になる傾向があり、視聴者としていつも不満が残ります。政治家がどう行動したかの情報は必要ですが、それよりも政策の違いや争点を重視する報道を求めます。

安倍首相は、解散の理由として消費税の使途の変更、北朝鮮への対応などを挙げました。しかし、総選挙の争点は、これに止まらず、安保法制、憲法改定、原発再稼働、経済政策、社会保障など多岐にわたります。また、森友・加計問題の解明をそのままにして解散した安倍政権の姿勢を問うことも重要な争点です。

報道機関としてこれらの争点を独自に設定し、多角的な視点から論点を明らかにする報道を要請します。

 
2)選挙期間中も、報道機関には報道と評論の自由は保障されています。報道自体を抑制したりすることなく、独自の調査報道を行うなど積極的な報道を望みます。

  ご承知の通り、2017年2月、BPO(放送倫理・番組向上機構)は、「2016年の選挙をめぐるテレビ放送についての意見」を発表し、選挙報道にたいし重要な提起を行いました。
  BPOは、「選挙に関する報道と評論については、事実に基づくものである限り番組編集の自由があることは公選法で明確に確認されている」と指摘し、その上で「選挙期間中に真の争点に焦点を合わせて、各政党・立候補者の主張の違いとその評価を浮き彫りにする挑戦的な番組が目立たないことは残念と言わざるをえない」と昨年の選挙報道の現状を批判しました。
  前記の安保法制、憲法改定、原発再稼働、経済政策、社会保障、森友・加計問題、北朝鮮への対応などの争点に関し、単に政党や立候補者の主張の紹介にとどまらず、政治・社会の実態を明らかにすること、政治家の過去の言動、自公政権の政治の検証を行うことなど、争点を理解するのに役立つ多様な独自取材を展開してください。

この点で、私たちは、一部の報道機関に、自公政権と希望の党との「政権選択選挙」だとする報道があることに疑念を抱いています。両者の政策はきわめて類似しており、これが真の対立軸であるかどうか、独自の取材と調査によって検証することも求めたいと考えます。

BPOは「選挙に関して事実の報道とこれを論議し、批判する評論が自由であれば、その性質上、ある候補者に有利、もしくは不利に影響することはありうるし、そのような結果は避け難い」と述べ、「これらは選挙に関する報道と評論の自由が保障されている以上は当然に生ずる結果である」とまで言い切っています。

各報道機関には、この主張を参考に「挑戦的な選挙報道」を実現されるよう要請します。

 

3)これまでの選挙報道では、政党の主張や動きの紹介に議席の多い少ないで放送時間が配分される「機械的公平性」の抜きがたい傾向がありました。


少なくとも公示から投票日までの期間、政党の政策・主張を紹介するにあたっては、現在の議席数の多少にしたがって放送時間量を配分するのではなく、争点の報道の中で少数政党の主張にも十分な時間を配分する配慮を求めます。

 

4)上記のように選挙報道を充実させるためには、現在の番組編成の延長線上では実現が困難です。選挙関連番組を、長時間、数多く放送できるよう、編成の姿勢を抜本的に見直し、選挙報道の量と質を拡充することを求めます。これは当放送を語る会が繰り返し要求してきたことです。


解散から投票日まではそれほど長い日数ではありません。この時期を番組編成の特別な期間と考え、選挙報道を抜本的に拡充すべきです。選挙期間に入っても、テレビは膨大な量のバラエティ番組、紀行、グルメ番組などで埋め尽くされています。ニュース番組の中の選挙報道時間を拡大するとともに、関連の特集番組を多く編成してください。

 

これまでの選挙報道への申し入れで、私たちが繰り返し指摘してきたように、放送法は、法の目的を、「放送に携わる者の職責を明らかにすることによって、放送が民主主義の健全な発達に資すること」(第1条3号)としています。

選挙報道は、放送が民主主義の発展に貢献するもっとも重要な機会です。テレビ局報道担当各位に、以上の要請をしっかりと受け止めていただくよう願うものです。

                                    以上。

日本では初の試みだそうです。関心のある方はぜひ! 
リサーチャーは有給だそうですよ(^^)



【ご案内】2017年総選挙ファクトチェックプロジェクト・参加者募集説明会

=====
 
FactCheck Initiative Japan(FIJ)
2017年総選挙ファクトチェックプロジェクト・参加者募集説明会
〜 一緒にファクトチェックやってみませんか? 〜
 
FIJは、来たる総選挙(10月10日公示、22日投開票)で、ファクトチェックプロジェクトを計画中です。
 
事実かどうか疑わしい様々な言説・情報の真偽を検証するのが「ファクトチェック」の役割です。ウェブ上のコンテンツ、SNS上のデマ、メディアの報道、政治家など公人の発言など、社会に影響を与える様々な言説が対象となります。
 
世界各国では、すでに数多くのファクトチェック団体が活動しています。メディアと市民が協力しているケースも多く見られます。とくに、米国大統領選、フランス大統領選、韓国大統領選などで、非常に活発なファクトチェックが実施されました。
 
今回の総選挙では、ファクトチェックの推進普及に向けて設立されたFactCheck Initiative Japan(FIJ)の呼びかけに応じて、複数のメディアが参加する見通しです。日本では初めての試みです。
 
本プロジェクトの参加メディアや、FIJの後方支援チームでは、ファクトチェックに役立つ情報を収集する「リサーチャー」(有給)を必要としています。ご興味のある方は、ぜひご参加ください!
 
【日時】 10月4日(水)19:00〜(事前申込不要)
【場所】 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-25-16 いちご神宮前ビル
 スマートニュース(株)2Fイベントスペース内
【お問い合わせ】 info@fij.info (事務局担当・楊井)

金子勝教授のツイート

    2017年9月17日
  • ツイート
  1. 今朝の信濃毎日新聞「多思彩々」で「求められる政策の検証と説明責任」を書きました。派手な政策スローガンを次々ぶち上げては目標を何ひとつ達成していないアベのオルタナ右翼の手法です。東芝破綻危機の原発政策もデフレ脱却も女性活躍も待機児童ゼロも…。そして森友・加計の腐敗も検証させない。

  2. 【いよいよアベファッショ解散】北朝鮮軍事政権を追い込み暴れさせているうちにテレビに「勇ましい姿」を演出させるアベは臨時国会冒頭解散を目論む。森友・加計・日報問題も「みそぎ」、デフレ脱却や原発政策などの失敗も改憲で突破しようとする。
  3. 【裏金マネーで「愛国」の祭典】ブラジルでの五輪招致の賄賂捜査が進展する。電通からティアクへの2億2千万の裏金賄賂もフランス検察が捜査している。アベの「アンダーコントロール」の嘘も含めて、東京五輪がアベとモリ一派の手で汚れていくばかり。
  4. 【忘れてはいけない歴史の汚点】録音データで、昭恵夫人の「力」をバックに近畿財務局が値切り交渉をしていたことが明確になってもサガワを辞めさせようとしない。このクズ官僚を徴税の責任者して「愛国」を唱えるなど、許されていいはずがない。
  5. 【やっていることがデタラメだ】アベアラートで日本中のテレビを止め、ミサイルが太平洋遠く(なんで襟裳岬沖なのか???)に着水した後に電車を止める。だったら、避難計画もないまま再稼働した原発を真っ先に止めるべきだろう。国民の安全なんか二の次。ひたすら戦争を煽り改憲へ向かうだけ。

  6. 【オルタナ右翼の仲間うちゲーム】ウクライナのロケットを北朝鮮に提供している疑いが濃いプーチン、ロシアゲート事件で疑惑隠しに狂奔するトランプらが、国の消滅に怯え核武装に走る金正恩をネタに世界支配のゲーム。それに乗っかり改憲を目論むアベ。
  7. 【歴史的罪】インドのモディ首相は、原発事故でメーカーの賠償責任が足かせになり、ウェスティングハウス倒産で危機に陥っていた。アベは破綻した原発輸出を取り繕ろおうと、北朝鮮リスクを悪用してモディと結託。日本の非核の国是を投げ捨てたのだ。
  8. 【アベは核軍拡を促進する2】今、核軍拡のもっとも危険なのはインドとパキスタンだ。そしてこの夏、核保有国のインドと中国はブータンで軍隊が一触即発の危機だったのだ。

  9. 【アベは核軍拡を促進する】イラクの二の舞を恐れる北朝鮮の軍事政権の意図は核兵器配備だ。それに対峙するもっとも有効な道は核兵器禁止条約なのだ。だがアベは核兵器拡散禁止条約に反対するインドに原子力技術を提供し、核軍拡を煽って、唯一の被爆国である日本の国是をぶち壊したのだ。

  10. 【日本だけ泥沼化する金融緩和】アメリカもヨーロッパも、リーマンショックという危機に対応しての中央銀行の国債大量購入という「非常事態」は、終焉に向かうことが明確になった。だがアベクロダ日銀はジャブジャブの麻薬中毒だ。毎日が「非常事態」。


共謀罪法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたか
2017年3月1日〜6月16日−            
2017年9月3日 放送を語る会
 
はじめに

2017615日早朝、共謀罪の趣旨を含む「組織的犯罪処罰法改正案」いわゆる共謀罪法案

が参議院本会議で強行採決され、成立した。
処罰対象の範囲のあいまいさへの批判、内心の自由が侵害されるのではないか、日本が監視社会になるのではないか、という懸念など、さまざまな問題を置き去りにしたままの成立であった。
衆議院での強行採決に続いて、参議院では、委員会での採決を省略して本会議で採決するなど、自公政権の強引な国会運営も批判を浴びた。
犯罪の実行前から処罰できるようにする共謀罪法は、日本の刑事法体系の大転換をもたらすものと指摘されている。捜査機関による市民の監視が拡大し、国家権力と市民の関係が大きく変化することは避けられない。
 
このような重大な法案の審議過程に対して、権力の監視を任務の核心とするジャーナリズムにとっては、単に事態の動きを伝えるだけでなく、これを批判的な姿勢で捉え、市民が判断できるような多様な情報を提供する義務があった。
放送を語る会は、これまで、重要な政治的な動きの度に、テレビニュースをモニターしてきたが、今回も市民に最も身近な日々のニュース番組が、国会審議の期間、どのようにこの問題を伝えたのか、その実態を解明するためのモニターを実施した。本報告はその結果をまとめたものである。当会のモニター活動はこれが18回目となった。
 
対象としたニュース番組は次の5番組である。
  ○NHK「ニュース7」
NHK「ニュースウオッチ9」

  ○日本テレビ「NEWSZERO」

テレビ朝日「報道ステーション」
  ○TBS「NEWS23」
 
モニター期間は、共謀罪法案の国会審議が始まる前の2017年3月から国会が事実上終了する616日までとした。
対象番組を上記のように限定しているので、本報告はこの期間中の共謀罪法関係テレビ報道の全体像を示すものではない。この報告書はあくまで上記デイリーニュース番組に限定したモニター結果であることを断っておきたい。
 
モニターは、放送を語る会の従来の方法で実施した。この間、対象としたデイリーニュース番組で、「共謀罪」を扱った日の内容をメンバーが分担して記録し全員に報告した。
以下、A4およそ300ページほどの記録から、次のような項目に従って整理し、報告することとする。
―――――――――――――――――――――――――――――――

1、共謀罪法案に関する対象ニュース番組全体の傾向

2、法案の問題点、争点は明らかにされたか

1)国会審議や、法案の内容はどのように伝えられたか。キャスターやコメンテーター、記者解説の姿勢はどのようなものだったか

2)言論人・研究者や市民の意見や発言が取り入れられていたか

3)視聴者の判断に役立つ独自の取材や調査報道は行われたか

3、市民や各界の反対運動の報道はどうだったか

4、共謀罪法施行後のテレビジャーナリズムに望むこと

〜デイリーニュースのモニターが示したもの〜

  付属資料

    ◆デイリーニュースの共謀罪報道・放送回数、放送時間比較 

    ◆共謀罪法案国会審議 「ニュースウオッチ9」 が伝えなかった事項 
――――――――――――――――――――――――――――――――
 

1、     共謀罪法案に関する対象ニュース番組全体の

傾向

 

1)  報道の量はどうだったか

まず、各番組が、この期間どれだけの回数と時間量で伝えたかを比較してみる。

 
NHK「ニュース7」      26回 計1時間2106

NHK「ニュースウオッチ9」 30 〃1時間5234

日本テレビ「NEWSZERO」9回 〃       2730

テレビ朝日「報道ステーション」 33回 〃 4時間3215

TBS「NEWS23」    18回 〃 1時間2121

 

(※放送時間量は、モニター担当者が録画機器のタイマーによって手作業で計測した。

そのため数秒の誤差がありうることを断っておきたい。)

 

これでみると、5番組の放送回数は総計116回ということになる。
回数が多いか少ないかを判断する基準があるわけではないが、モニター担当者からは、法案の重要性からみて「少ないのではないか」という感想が多かった。
2015年の安保法案審議の際のモニター活動でも同じデイリ―ニュースを対象にしたが、記録した放送回数はおよそ390回、担当メンバーからの報告はA4で合計950ページに達した。
共謀罪法案国会審議のモニター期間は3か月半で、安保法モニターの期間の5か月半より約2か月短いが、そのような事情を勘案しても、今回の共謀罪報道が少ないという印象は否めない。
国家の骨格に関わる安保法と、重要度で差があるとされたことも考えられる。しかし、市民の基本的人権に広範にかかわるという点で、共謀罪法案も極めて重要な報道対象であったはずである。
 
2) 群を抜く「報道ステーション」の放送量
 比較でわかるように、「報道ステーション」の時間量が5つのデイリーニュースの中では突出しており、その時間量は他の4番組の放送時間の合計に近い。
 とくに公共放送NHKの代表的ニュース番組「ニュースウオッチ9」と比較すると、「報道ステーション」は2.4倍となっている。放送回数は大きな差がないので、これは「ニュースウオッチ9」の各回の放送時間が短い傾向にあることを示している。
 特に6月に入ってから共謀罪法案について報じたのは「ニュースウオッチ9」はわずかに4回、「報道ステーション」は倍の8回であった。
放送時間量だけではなく、あくまで放送内容を検証しなければならないが、時間をかけて報じるかどうかは、法案に対する姿勢の表現でもある。CMを除けば、ニュースウオッチ9」と「報道ステーション」は放送時間の長さには大きな差はない。その条件でのこの放送時間量の差は問題と言わねばならない。

 

もう一つ、注目されるのは「NEWS23」である。安保法の国会審議中、精力的に報道し続けた「NEWS23」が、放送回数で「報道ステーション」のほぼ半分、放送時間で3分の1以下となっている。

 「NEWS23」の安保法報道と共謀罪報道を、国会最終盤の強行採決前の1か月に限って比較すると、安保法(20158.19919)では放送日数17日、放送時間計 約3時間4分だった。これが共謀罪法(2017515615)では 放送日数8日 放送時間計約43分となっている。

「NEWS23」は、この二つの法案に対して、批判的な姿勢は共通している。しかし放送時間量において大きく後退した、という印象はぬぐえない。

 

「NEWS ZERO」は、モニター期間中、共謀罪法案について報じたのはわずか9回、このうち4回は「審議に入った」(46日)「実質審議が始まった」414日)「衆議院法務委員会で可決した」(519日)「野党4党金田法相の問責決議案提出」(613日)という事実を1分前後で伝えるだけだった。 

放送時間の総計も3か月半の期間を通して27分余にとどまっている。この番組の共謀罪法案に対する姿勢は消極的だった。モニター担当者は、そもそもこの番組は共謀罪法案を報道することを避けているのではないかと批判している。
3)法案の呼称の問題
  法案の呼称は番組によって分かれた。どのようにアナウンスしていたかを比較する。
 

 「ニュース7」「ニュースウオッチ9」……「共謀罪の構成要件を改めて、テロ等準備罪を新設する法案」

  「NEWS ZERO」……「共謀罪の趣旨を盛り込んだ組織犯罪取締法改正案」
  「報道ステーション」…… 「共謀罪法案」あるいは「いわゆる共謀罪法案」
  「NEWS23」…………「共謀罪の構成要件を厳しくしたテロ等準備罪を新設する法案」
    ただし、「NEWS23」は、画面では「テロ等準備罪」と「共謀罪」という表記が混在しており、キャスターが「共謀罪法案」と呼ぶケースもあった。
政治的な動向の報道では「テロ等準備罪」とし、スタジオで批判的に検討するときは「共謀罪」と呼ぶなど使い分けられている。
 
呼称の問題は重要である。今回問題となった法案は、通称「組織犯罪処罰法」に、合意(共謀)に基づく準備行為を罰する規定を盛り込むものであった。たとえ構成要件を変えたとしても、過去3回廃案になった共謀罪新設の内容と本質は変わるところはない。その意味では「報道ステーション」の呼称が正確である。
「テロ等準備罪」は、「共謀罪」の代わりに政府が示した名称である。この名称によって、共謀罪を新設するかどうか、という議論であるべきところが、「テロを準備する犯罪」を処罰するかどうかに議論がすり替えられることになった。
「テロ等準備罪」という名称は、テロを防ぐために必要という意図と価値判断を含む用語であり、世論を誘導する効果を持つ。共謀罪法案という呼称をひたすら避けてこの用語を繰り返し使用したNHKは、政府の意思を忖度したのではないか、と批判される余地を残した。
 
 
2、法案の問題点、争点は明らかにされたか
 
 共謀罪法に対しては、法案審議前から数々の疑問や懸念が表明され、批判もされてきた。
犯罪の実行前の計画・準備段階を処罰するためには広範な捜査が必要で、市民への監視がこれまで以上に拡大するのではないか、という懸念もある。
政府は、対象を組織的犯罪集団と限定したので一般人は対象にならない、と主張してきた。
しかし、組織的犯罪集団かどうかは捜査当局が判断するとしているので、その判断によっては政府に批判的な団体や市民、また一般人が権力からの監視の対象になる可能性も否定できない。
すでに市民団体が調査、監視の対象になっている事例もあり、そうした監視にお墨付きを与えるのではないか、などの懸念も繰り返し語られている。
また、日常生活と類似する「準備行為」が犯罪を目的としたものかどうかは、心の中を捜査しなければわからない。このため、法案は内心の自由を侵害するのではないか、という重大な批判もあった。
このほか、国際条約に加盟するために必要、という政府の主張は正しいのか、なぜ対象犯罪が277もあるのか、という疑問も解消されていない。
民主主義の根幹が脅かされかねないこの法案について、テレビニュースは、その問題点や法案をめぐる争点を十分に伝えてきただろうか。そうした視点で、対象ニュース番組のモニター内容を整理し、次のような項目にしたがって報告したい。
 
1)国会審議や、法案の内容はどのように伝えられたか。キャスターやコメンテーター、記者解説の姿勢はどのようなものだったか

2)言論人・研究者や市民の多様な意見や発言が取り入れられていたか

3)視聴者の判断に役立つ独自の取材や調査報道は行われたか

 

 

1)国会審議や、法案の内容はどのように伝えられたか。キャスターやコメンテーター、記者解説の姿勢はどのようなものだったか。

 
◆「ニュース7」
 

「ニュース7」の共謀罪関係報道は各回の放送時間が短く、国会の動きを簡単に伝える、というのが支配的だった。期間中の26回の放送のうち、5分以上の回は7回にとどまり、1分以下、数十秒の放送が7回もあった。

国会審議の内容が質疑の形で紹介されることは極めて少なく、審議内容よりも法案をめぐる動きの報道が「ニュース7」の大半を占めている。
たとえば516の放送で紹介されるのは、自公維新の3党の会合、日本維新の会の会合、

自民・竹下亘国対委員長、法務委員会の自民・古川俊治筆頭理事、民進・逢坂誠二筆頭理事、維新の会馬場伸幸幹事長のインタビューである。翌17日も、民進・逢坂筆頭理事、自民・古川筆頭理事、自民・竹下国対委員長、公明・井上義久幹事長の談話紹介が中心の放送だった。同じような内容の回は他にも何回もあった。

国会内の動きをどれだけ伝えても、法案の内容は伝わらない。与党側の動きについては維新

も含めて手厚く伝えるが、野党側については民進だけの動きしか伝えないという姿勢も偏っていた。

 法案の内容の解説の放送は2回ほどにとどまっている。そのうち、321日、閣議決定の日は、アナウンサーが、法務省が示す具体例として、テロ組織が飛行機を乗っ取るケース、サリン製造、暴力団の拳銃購入などの例を丁寧に紹介した。その上で、277の犯罪については「政府は組織的犯罪集団が関与することが現実的に想定されるものに限定したとしている」と解説した。
このあと日本ペンクラブと日弁連の見解が短く紹介されているが、全体としては法務省見解を効果的に伝えるものになっていた。
記者の解説でも疑問が残るケースがあった。614、中間報告という形で参院本会議の採決を目指した与党の動きについて、解説の政治部記者は、与党側の思惑について、会期の期限が迫っているのに、与野党の対立で円満な採決の見通しが立たないこと、公明党所属の法務委員長が委員会採決で矢面に立たないよう配慮したなどの理由を挙げた。
しかし、世論の批判が高まっていて、審議が長引けば法案の欠陥がさらに明らかになること、加計学園問題の闇が明らかになるのを恐れたことなど、真の理由と思われる事情には触れていない。採決もやむをえない、とする政府与党側の言い分に近い解説であった。委員会を飛ばして採決する不正常な国会運営についても、批判的なコメントもなかった。
 「ニュース7」は、NHK・民放を通じ、もっとも視聴率の高いニュース番組である。放送時間が30分と短く、その日発生したニュースを伝えなければならない、という制約はたしかにあるものの、法案の重大性を考えれば、時間量でも内容でも工夫のしようがあったはずである。
しかしこの番組では、法案の問題点を、政府側、野党側双方の主張や識者の見解をもとに視聴者に提示するという点で不十分と言わざるをえず、視聴者に不満が残った。

 

◆「ニュースウオッチ9」
 

31日から618日までのモニター期間中、「ニュースウオッチ9」の放送回数は78日、共謀罪法案関係報道があったのは30日であった。そのうち法案や審議の内容を扱ったのが14回で半分程度、残る16回のうち、13回は与党協議・与野党会談・日程の紹介などを短く伝えるだけで、法案の内容までは踏み込んでいない。あと3回は世論調査の結果だけの報道になっている。

 総放送時間は前章で見た通り1時間52分余、「報道ステーション」の約4時間半の5分の2程度である。この規模については、さまざまな見方はあるとしても、やはり回数・時間、内容とも不十分という印象はぬぐえない。
この番組は、審議の重要な局面で、野党や反対運動の動きや意見も比較的丁寧に取り上げてはいた。しかし、モニター記録全体から、この番組の次のような特徴が浮かび上がってくる。
 
第一の特徴は、前述のように、多くの放送で、法案をめぐる政治の動きの紹介が主となっていたことである。これは「ニュース7」と共通する特徴である。
法案内容に関しては、言論人や専門家の意見によって問題点、争点を解明する手法がほとんど採られなかったこと、法案の論点に関わる独自の取材、調査報道がほとんどなかったことなど、共謀罪法案の問題点を、多様な意見をもとに深める姿勢が乏しかった。
たとえば衆院本会議で強行採決があった523日、「報道ステーション」は12分以上の時間で、ケナタッチ国連報告者の政府宛の書簡内容を交えて報じ、審議不足を指摘して批判したが、「ニュースウオッチ9」はその半分以下の520秒で、各党の反応中心の報道だった。強行採決という重大な時点で、法案のどこが問題なのかを改めて問う内容は見られなかった。
 
第二は、国会審議の伝え方で、一問一答の編集がよく見られ、政府答弁が印象づけられていた。また、全体に政府側の見解の紹介の分量が大きい傾向があった。

419日の放送では、民進党の質問と安倍首相、金田法相の答弁が連続するが、法案の必要性

についての質問、安倍首相答弁、国際条約についての質問、安倍答弁、一般人が対象になるか、という質問に金田法相答弁、と一問一答で進行しており、再質問による追及は見られない。これは「ニュースウオッチ9」に特徴的な国会審議の報道スタイルである。

529日の参院本会議の論戦の報道では、310秒の短い内容の中で、政府与党の説明、発言時間が約2分、野党側の説明、発言44秒となっている。国会論戦全体の報道を計測した結果では、政府与党発言と野党側発言の時間配分は705%対29.5%だった。

また、論戦も自民・民進が中心で、他の野党に対する扱いは公平とは言えなかった。

614日、「中間報告」による採決の動きについて記者が解説したが、政府与党の思惑の解説が中心で、この非民主的な動きについての批判があることをきちんと伝えていない。

 
重要な審議内容の脱落
第三の、そして最大の問題は、「ニュースウオッチ9」が重要な審議内容や、法案に対する国際社会からのメッセージを伝えず、ネグレクトした例がかなりあった、ということである。
もっとも放送時間の長かった「報道ステーション」が伝えた事項を参照するだけで、「ニュースウオッチ9」が報じなかった幾つかの事例をあげることができる。

    4月17、衆院法務委員会。民進党山尾志桜里議員の質問「保安林でキノコを採るのもテロの資金源か」とそれを肯定する政府答弁。

    419 民進党山尾議員の質問に金田法相が答えられず、刑事局長が答弁。民進党逢坂誠二議員の「捜査が一般人に及ばなかったら犯罪集団かどうかはわからないのではないか」という質問にたいして金田法相の「犯罪集団が関与していることについての嫌疑が必要」というズレた答弁。(「報道ステーション」の後藤謙次コメンテーターが「呆れてものが言えない」とコメントした答弁)。

   421日、 金田法相が「一般人は捜査の対象にならない」と繰り返し答弁したのに対し盛山法務副大臣が「対象にならないとは言えない」と相反する発言。「組織的犯罪集団に該当するかどうかは捜査当局が判断する」という金田法相の答弁。

   425日 衆院 法案についての参考人質疑の内容。(小林よしのり、高山佳奈子、小澤俊朗、井田良、早川忠孝氏らが出席)

   4 月28、共産党藤野保史議員の「花見をしているのか犯罪の下見をしているのかどう見分けるのか」という質問に対し「花見なら弁当やビールを持ち、下見であれば双眼鏡や地図を持っているという外形的事情がありえる」などという金田法相の答弁。

   59、民進党蓮舫代表の「ラインやメールなどで合意したとどうやって確定するのか」という質問に対して金田法相は「嫌疑がある場合には捜査を行う」としたが、直後に「そういうデジタル情報については監視しない」と答弁。議場は、答弁になっていない、と騒然となった。

    衆院法務委員会516。パレルモ条約について公明推薦の椎橋隆幸中央大名誉教授と民進党推薦海渡雄一弁護士が意見を述べた。この専門家の意見聴取の内容。

    6月1日参院法務委員会。民進党小川議員の質問に対する林刑事局長の答弁「組織的犯罪集団の構成員でなくても計画主体になりうる」。金田法相の答弁「構成員でなくても計画に関与した周辺者についてはテロ等準備罪で処罰はあり得る」など。この日「周辺者」という概念が示された。

 
 これらの審議内容は、いずれも法案のあいまいさや危険性を浮き彫りにするものであった。これだけの情報の脱落は大きな問題と言わなければならない。
 加えて、国連人権理事会のプライバシーに関する特別報告者、ジョセフ・ケナタッチ氏の安倍首相宛書簡についての報道は、「ニュースウオッチ9」には見当たらない。
ケナタッチ特別報告者の意見は、市民が共謀罪を考えるうえで重要な提起であり、テレビメディアがこぞって紹介しているのに、「ニュースウオッチ9」での無視は問題であった。
 
控えめに過ぎるキャスターコメント
 「ニュースウオッチ9」のキャスターのコメントについては、国会審議の報道のあと、毎回のように、「中身があるかみ合った議論を」、「国民に分かりやすい本質的な議論を」、などという発言があり、615の放送では、キャスターが、「今も懸念や疑問が残っている」、「市民一人一人がこれからもこの法律の運用をチェックしていく必要がありそうです」と指摘するなど、姿勢としては評価できるものがあった。

しかし、ニュース本体が共謀罪法案の問題点を浮き彫りにする姿勢に欠けている中で、キャスターコメントはごく常識的で、控えめなものにとどまっており、一般的な「願望」の表現に終始した、という見方がモニター担当者から寄せられている。

ただ、有馬嘉男キャスターと桑子真帆キャスターは、時に率直な発言で注目されることもあった。519日、衆院法務委員会で強行採決が行われた日、桑子キャスターは「単純に何時間審議したらいいというものでもないですしね」と抗議に近い発言をし、有馬キャスターも「政府は説明をしてほしいし、国会での議論を尽くしてほしい」、と受けている。
46、衆院で審議入りした日、有馬キャスターが法案の内容を解説しているが、ここでは法案のもつ危険性が基本的にピックアップされ、指摘されていた。
有馬キャスターは、犯罪の準備かどうか事前に察知するために、捜査当局が会話やメール、電話など日常的に集める恐れがあること、正当な団体でも、捜査当局が「一変した」と判断すれば捜査の対象になること、それが恣意的に行われるおそれがあること、などの論点を、政府の主張紹介と同程度の時間をかけて伝えている。

このようなキャスターであれば、法案審議の実態からみて、もっと踏み込んだ批判的なコメントがその力量からして可能であっただろうし、必要だったと言える。

 

◆「NEWS ZERO」
 
この番組は、時間量比較で見た通り、そもそも共謀罪関係報道で見るべきものが乏しかった。
わずかながら報じられた国会審議の内容は、金田法相の答弁態度に絞られていた。特徴的なのは、金田法相の態度を引き出した議員の質問の核心部分を伝えなかったことである。
たとえば、419日、共産党の藤野議員の質問を取り上げたが、番組の結論は金田法相が答弁能力を欠いているということだけだった。確かに金田法相の答弁態度は問題だが、この日藤野議員は「共謀罪」そのものの危険性を厳しく質問している。番組はその核心部分には向かわず、金田法相の姿勢を伝えることで終わっていた。
同様の例は他にもあり、この番組は、野党議員の質問を金田法相の態度を伝える手段としてのみ利用した、という感があり、共謀罪法案の本質の追求が行われたとは言い難い。
村尾信尚キャスターの発言にも不満が残った。「277の犯罪をもっと絞り込めないものかどうか」「…議論が展開できないのかどうか」といったコメントが繰り返されたが、番組の共謀罪報道が貧弱なだけに、まるで他人事のコメントのような印象を与えている。

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