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 ■ 「共謀罪」法成立を海外はどう報じた?
   BBC「キノコ狩りも対象」と写真付きで紹介
   HuffPost Japan | 執筆者: Chitose Wada


 「共謀罪」の趣旨を含む改正組織的犯罪処罰法が、参院本会議で可決、成立した。このニュースを海外はどう報じたのか、一部を紹介しよう。

 ■ 「“凶暴な”新テロ法案」(ガーディアン)
 イギリスのガーディアンは、「反対者が自由を抑制することになると危惧している“凶暴な”新テロ法を、日本は通過させた」との見出しで報じた。
 記事は、法案成立を急いだ理由として、安倍首相が「東京オリンピック・パラリンピックまで、わずか3年しかない。しっかりとテロを防ぐにあたって国際社会と協力するため、できるだけ早く組織犯罪条約を批准したい」などと話したことを紹介。
 一方で、民進党の蓮舫代表が、「安倍政権は“凶暴な”法律を成立させた。これは内心の自由を侵害する」と述べたことも伝えた。


 ■ 「キノコ狩りも対象」(BBC)
 BBCは、どのような犯罪が対象になるのかを説明。277の罪のうち、
  音楽のコピー
  アパートの建設に抗議するための座りこみ
  偽造切手の使用
  無免許でモーターボートレースに参戦
  保安林でのキノコ狩り
  消費税の回避
 などを列挙した。
 なかでもキノコ狩りについては、イメージ画像つきで紹介。
 政府が「例えば、暴力団やテロ組織が、不法に採取したキノコを売却することで資金を調達できる」と説明していることも付け加えた。

 ■ 「日本では大規模なテロは起きていないが…」(ウォール・ストリート・ジャーナル)
 アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは「日本では、外国人による大規模なテロ攻撃は起きておらず、1990年代半ばにカルト宗教によって引き起こされた神経ガス中毒で約24人が死亡した以外に、ほとんどない」と、オウム真理教の例と日本の現状を伝えた。
 その上で、「しかしながら、安倍晋三首相は2020年の東京オリンピックのテロ対策準備の一環として、新たな立法が必要だとしている」などと伝えた。

 ■ 牛歩戦術を写真で紹介(新華網)
 中国の新華網は記事で大きな写真を4枚使い、野党議員が反発していることを紹介した。牛歩戦術により投票時間をオーバーし、福島瑞穂氏ら3議員の投票が受理されなかったシーンも掲載されていた。

 ■ 「森友学園や加計学園を隠すために強行との批判も」(聯合ニュース)
 韓国の聯合ニュースは、「第2の治安維持法との批判を受けてきたいわゆる『共謀罪』が、強行採決で通過した」などと報じ、1944年に治安維持法違反の疑いで逮捕され、福岡刑務所で獄死した韓国の詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)氏のことを紹介した。
 さらに記事は、「森友学園と加計学園スキャンダルを覆うために、共謀罪の処理が強行されたという批判も野党から出ている」などとも述べた。

 ■ 「憲法改正への野望を進めるための道を開く」(ブルームバーグ)
 ブルームバーグは「法律の成立は、安倍首相による、第二次世界大戦後の日本の安全保障政策を定義した平和主義憲法を改正するという野望を前進させる道を開くことになる」などと解説。上智大学の中野晃一教授(政治学)のコメントを、次のように紹介した。
 「この法案は、今後予定されている憲法改正についての国民投票と、日本が将来的に戦争へ関与する可能性について、安倍氏の方向性と一致している。これらの両方とも、政府の決定に反対するような、制御しにくい市民をコントロールする新しい手段を必要とする」

『Huffington Post』(2017年06月15日)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/15/story_n_17116774.html?utm_hp_ref=japan

 【関連記事】
 ※「共謀罪」法案とは何か? わかりやすく解説します【今こそ知りたい】
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/29/conspiracy-law_n_16861692.html
パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2 http://wind.ap.teacup.com/people/11911.html



 
 ※世界経済のネタ帳(2017年の報道の自由度ランキング)
http://ecodb.net/ranking/pfi.html

 ◆ 「国境なき記者団」先進国も報道の自由度が後退 | NHKニュース


 国際的なジャーナリストの団体、「国境なき記者団」は、世界各国にどれだけ報道の自由があるかを分析した報告書を発表し、アメリカのトランプ大統領によるメディア批判などをあげ、先進国の間でも報道の自由度が後退し続けているとして懸念を示しました。
 「国境なき記者団」は、世界各国に報道の自由がどれだけあるか、毎年、分析をまとめ、ランキングを発表していて、ことしの報告書では、180の国や地域が対象となりました。
 このうち、ことしトランプ政権が発足したアメリカは「トランプ大統領は、メディアを国民の敵だと訴え、複数のメディアに対しては、ホワイトハウスへのアクセスを妨げようとした」と指摘され、去年よりも2つ順位を下げて43位でした。


 またイギリスは、「安全のためだとしてメディアへの対応が厳しくなっている」として40位と去年よりも2つ順位を落とすなど報告書では、先進国の間でも報道の自由度が後退し続けているとして懸念を示しています。

 日本は、去年と同じ72位で、特定秘密保護法について「国連から問題視されているものの、政府が議論を拒み続けている」などと指摘されました。

 一方、上位は1位がノルウェー2位がスウェーデン3位がフィンランドと、ことしも北欧諸国が占め、最下位は北朝鮮でした。

 ◆ ランキング 詳しく見ると
 「報道の自由度」ランキングは、意見の幅広さ、政府や経済界、宗教などから独立して機能しているか、それに報道の内容によって政府などから脅迫や暴力を受けていないかなど、7つの項目を採点して順位をつけたものです。

 対象となった180の国と地域のうち上位10か国は次のとおりです。
 1位ノルウェー、2位スウェーデン、3位フィンランド、4位デンマーク、5位オランダ、6位コスタリカ、7位スイス、8位ジャマイカ、9位ベルギー、10位アイスランド。
 上位を占める北欧の各国は、いずれも報道と表現の自由を憲法や法律で規定していて、政府や経済界、国民などがメディアに圧力をかけることがまれであることなどが理由として挙げられています。
 このうち1位のノルウェーは、企業による報道機関の株式の取得が制限されていること、2位のスウェーデンは、記者への脅迫に報道機関と警察が協力して対抗していることが評価されました。

 一方、72位の日本はG7=主要7か国で最低の順位で、その前後には、次の国や地域が並んでいます。69位モンゴル、70位がアフリカのマラウイ、71位ハンガリー、72位日本、73位香港、74位クロアチア、75位が地中海にある北キプロス。

 日本は2010年は11位でしたが、この次に発表された2012年には22位となり、続く2013年は53位、2014年は59位、2015年は61位、2016年は72位と、徐々に順位を下げていてます。

 順位を下げた理由について、「国境なき記者団」は、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故の際に報道が規制されたり情報の開示が限られたりしたと指摘しているほか、特定秘密保護法が施行されたことなどを挙げています。

『NHKニュース』(2017年4月27日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170427/k10010962781000.html

◆ ジャーナリストら「共謀罪」で会見(全文1)
   監視社会現実化のおそれ | THE PAGE(ザ・ページ)


 「共謀罪」の成立要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の国会審議が進められる中、ジャーナリストらが27日午後1時から、都内で「共謀罪法案」に関する記者会見を行った。
 出席者は田原総一朗氏、金平茂紀氏、大谷昭宏氏、岸井成格氏、鳥越俊太郎氏、小林よしのり氏、津田大介氏ら。

 ◆ 声明文(岸井氏)

 青木:じゃあお座りいただきながら、青木理と申します。僕は単にここで司会というか、発言される方をご紹介していく立場なんですけれども、その次のスケジュールの都合、30分ぐらいで〓出ないと 00:02:17〓いけないお忙しい方が3人くらいいらっしゃるのでその方々からお1人ずつ、で、1人だいたい3分ぐらいに抑えていただけると助かります。じゃあまず、岸井さん? 岸井さんのほうがいいか。


 男性:最初に声明文。

 青木:そうかそうか、ごめんなさい、最初に声明文読むんですね、ごめんなさい、じゃあ最初に声明文の読み上げを岸井さんのほうからよろしくお願いします。

 岸井:それではご指名ですので岸井ですが、声明文を読まさせていただきます。
 私たちは共謀罪法案に大反対です。

 私たちは放送、インターネット、執筆活動などを通じて、広義の報道に携わっている者です。私たちは現在、国会で審議中の共謀罪法案に大反対です。テロ等準備罪などと言い換えてはいますけれども、法案の骨格や内容は過去3回、廃案になった共謀罪法案と本質的になんら変わっていません。
 共謀罪はまだやってないことが取り締まりの対象になります。

 共謀罪は私たちの内面の自由、プライバシーを踏みにじる道具になります。捜査機関に際限のないフリーハンドが与えられ、監視社会が現実化するおそれがあります。
 監視のまなざしは人々に内面化させていきます。人々は心を閉ざす方向へと向かいます。なんとか自分たちを守るため、となれば、私たちジャーナリスト、表現者は取材活動がままならなくなります。私たちの仕事は真実を知るために多様な考え方の人々の、心の内面に入っていくことが常だからです。

 結果として取材し、報じられるべきことが伝えられなくなります。つまりは共謀罪とは言論の自由、表現の自由、報道の自由を著しく破壊するものなんです。監視は人間の自由を殺す、とは歴史の教えるところです。

 さて、次の1行ですが、ちょっとここを削除させていただきます。正直申し上げますが、もう遅きに失したかもしれません、けれども、という部分ですけれども、これはここへきて、いろいろ議論がまたありまして、なんとなく後ろ向きな印象を与えてしまう、廃案にすることをもう諦めちゃうような感じを与えるかもしれません、ということが意見としてありましたので、この「正直に申し上げます」から「けれども」までの1行を削除いたします。
 続けます。

 この時点で何も言葉を発しないのは、未来に大きな禍根を残すことになると思います。だから私たちはここで声を上げることにしました。世界に目を向けるとシリアや北朝鮮を巡る情勢など、共謀罪を新設したい勢力には追い風が吹いているようにも見えます。強い力にすり寄っていく人々もメディア上を跋扈していて、共謀罪の本質を隠しているようにも見えます。

 共謀罪はテレビを殺します、共謀罪はラジオを殺します、共謀罪は自由な情報発信を殺します。人々のコミュニケーションを権力の監視下に置くこの共謀罪法案の新設に、私たちは強く、深く、長く反対をいたします。

 2017年4月27日。
 以上です。よろしくお願いいたします。

 青木:ありがとうございました。じゃあ最初に田原総一朗さんから、3分間ぐらいで一言いただきたいと思います。

 ◆ 「治安維持法、そっくり」体を張って反対しなければいけない(田原氏)

 田原:安倍首相は、テロ、テロリストをこの対象にした法案であり、一般の国民はまったく関係ないと言っています。だけどテロリストはテロリストっていうバッチを着けているわけじゃなくて、一般国民の中に潜り込んでいる。だからテロリストを本気になって取り締まろうとすれば当然、一般国民のプライバシー、深く広く、入り込まざるを得ない。で、おそらくそのつもりだと思う。

 で、実は私はこの中で、たぶん戦争を知っている最後の世代だと思います。で、小学校5年生の夏休みに玉音放送があったんですが、戦争を知っている最後の世代としてはどうしても治安維持法を思い浮かべます。治安維持法も安倍さんと同じことを言っていた。これは国体を壊そうとする共産主義者を取り締まりの対象にしている。一般国民はまったく関係ないと言いながら、2回改正して、で、この政府に批判する者、さらに満州事変が始まってからは戦争にいささかでも批判する人間を全部逮捕した。私の知り合いでも拷問されて亡くなった人が〓ソンナカンジル 00:07:23〓。これが治安維持法、そっくりです、構造が。だからそれを知っている私としてはもう体を張って、これには反対しなければいけない。

 ちょっと宣伝します。実はあした、『朝まで生テレビ!』、30周年ですが、共謀罪やります。どうも失礼しました。

 青木:ありがとうございました。それからもう一方、早めに出なくちゃいけない、大谷さんに言葉をいただきたいと思うのですけれど、よろしくお願いします。

 ◆ 国民はある日ある時、逮捕されて、テロ等法に触れていると言われて初めて気が付く(大谷氏)

 大谷:大谷でございます。諸先輩いるのにちょっと、私、日程の都合がありまして、先にお話しさせていただきます。この法律の危うさというのは、おそらくこれからわれわれの仲間が話してくれると思いますので、2点だけ申し上げたいのですが、今、国会の審議は法務大臣がまともな対応ができないということで、林眞琴刑事局長がほとんど、回数的に言いますとはるかに法務大臣より回数多く答弁していると。なんでそういうことをするかっていえば、国会議員の質問に対して法務大臣が答えられないと。当該所管大臣が答えられない法律を国民に押しつけたら国民はいったい、自分たちが何をしたら罰せられるのか、なんで罪に問われるのか、国会議員でも分からないものを役人だけが分かって説明してて。で、国民はある日ある時、逮捕されて、なんなんだと聞いたら、おまえはこの、テロ等法に触れているんだと、言われて初めて気が付くと。そんなおろかな法律があるかということが1点です。

 これは青木さんなんかと私たちがいつも言っているんですが、青木さんも警視庁のほう、担当が長かった、私は大阪府警を長いこと担当しました。じゃあこの法律ができていったいどういう捜査をするのかと。これが組織的な犯罪集団であるかないかということ、暴力団は看板を掲げたり、バッジを付けたり、でっかい名刺を持っています。で、暴力団、暴対法は組織の中に何割の人間が前歴者がいるかとか、そういう基準があります。だけどこの共謀罪にはなんの基準もない。じゃあその団体が犯罪に走るかどうかっていうのは警察、どうやって捜査するのかと。盗聴、盗撮、スパイを潜り込ます。この3点しか方法はないんです。

 で、これらは全て違法な捜査です。簡単に言えばこの法律ができた途端に警察は違法な捜査を、GPSだけでも最高裁が待ったを掛けているときにスパイを潜り込ます、戦前の治安維持法と同じ方法を取る。で、現代でありますからあるいはハッカー、盗撮、あるいは盗聴と、それは私たちの国で違法な捜査をこれをきっかけに認めることになるじゃないかと。これは私たちが、少なくともこれまで警察取材が長かった〓人間は 00:10:32〓、絶対に看過できないということを申し上げて、中座することをお許しいただきたいと。ありがとうございました。

 青木:ありがとうございました。じゃあ続いて、以後、五十音順ということにさせていただきます。うん? 大丈夫ですよね。はい。じゃあ最初に岸井さんよろしくお願いします。

 ◆ 自民党に最初に説明した原案でもテロのテの字もない。そういう法案(岸井氏)

 岸井:岸井です。皆さんもおっしゃっていることで、あらためて言うまでもないことですけども、ご承知のとおりこれまでの国会審議を聞けば聞くほど、そして取材を続ければ続けるほどテロ対策とはほとんど無縁、ほとんど無縁というより、私はもう関係なく、名前だけで持ってきて、あの3回廃案になった共謀罪をもう1回生き返らせようという意図が非常にはっきりしているなという感じがします。そして最初、私が取材して聞いたところでは、この国会でどうしても、という感じは最初はなかったようですね。なかなか難しいだろうということで、いや、それをテロ対策とすればなんとかいけるんじゃないかってなってから、ばたばたとこの国会へ持ってきて、そしてご承知のとおり、もともと最初にできた原案にはテロのテの字もない、テロのテの字もない。自民党に最初に説明した原案でもテロのテの字もない。そういう法案なんですよ。

 だからテロ対策等という、しかももう1つ目の問題は等というのが、700近い、600いくつあったやつを半減させて277ですかね、いまだにその数はなんで、何を根拠にそういう犯罪対象を決めたか、どういう犯罪が対象になるか。それを大臣はなんて言ったか、そんな基準はありませんと言ったの、国会答弁で。それだけの、本当にどんな法律でもこの共謀罪が当てはまっていっちゃう。
 それもテロ対策という名目に使われるという、こんな法律、聞いたことないですよね。だからこういうことが。それから先ほど大谷さんも言っておられていましたけど、大臣の答弁が本当に二転三転、よく聞いてても、よう、どう聞いててもね、この人、本当に分かってないなっていう。だけど最近ね、これは冗談ですよ。本当に皮肉な、金田大臣を評価する声があるの。なぜかってこんなでたらめな法律、まともに答えられるはずがないと。だから大臣としては非常に正直なんじゃないかと、あの人は。答えられないんじゃないかと、本当はね。
 そりゃそうですよ。無理やりテロに持っていかなきゃならないから、何を聞いてもそこへ持っていかざるを得ないという答弁をどうやって作るかということでしょう。それはいくらなんでも大臣、答えられないと。それを刑事局長に、これもご承知だと思いますけれども、今は国会ではそういう大臣に代わって国会審議の参考人招致っていうのは、与野党が合意しなきゃ決まんないんですよ、参考人招致っていうのは。それを野党の賛成、合意なしに与党の多数で押し切って、刑事局長を同席させて、しかもほとんど大臣よりは刑事局長が答える。で、刑事局長が答えたことをそのままオウム返しに大臣がしゃべっているっていう変な、本当にみっともない国会審議をやっている。こんなことが許されるのかな。これを本当に数の力で押し通しちゃうの? 考えられないですよね。
 だからそういう意味では、もうすでに日本弁護士連合会、日本ペンクラブ、皆さんそれぞれがもう廃案に向けてとにかく頑張ろうっていうことを決めています。それはもうわれわれの気持ちでもまったく同じです。こんなものを通していたら本当にえらいことになる。

 で、もう1点、あえて申し上げますと、私たちはずっと、何回かこういうような会を持ちました、何人かでね。それは特定秘密保護法がそうですね。それから集団的自衛権の閣議決定がそうですね。それから安保法制がそうですね。そしてなんと言っても前回は電波停止発言という、放送法違反、これを高市大臣はどういう発言をしたか、大問題ですよ、これは。憲法違反の発言ですよ。
 つまり、たとえそれがたった1つの番組でもそれが偏向していると。偏向を直せと言っても直らない場合はその局の電波を止めちゃうっていう。で、その偏向しているかどうかって誰が判断するんですか。それは政府です。そんな権限、誰にあるんですかったら、総務大臣にありますと。こういう乱暴なことを平気で言うんですね。
 で、今言った一連の流れっていうのはどうもここへきて、安倍政権4年間のアメリカとの一体化ですね。安保法制、集団的自衛権、その他に全部連動している。そこに秘密保護法やこういう共謀罪っていうのも一体のものとして出てきていると、そういう点の規制っていいますかね、追及の仕方もする必要があるのかなというふうように思っています。以上です。

 青木:ありがとうございました。じゃあ続いて小林よしのりさん、よろしくお願いします。

 ◆ 誰でも本当は物を言わねばならない市民に変わる(小林氏)

 小林:この共謀罪っていうものが国民世論調査とかで取ると、結構もう賛成のほうがパーセンテージ的には多くなってしまうっていう、ここのところを突破しなければちょっとどうにもならないところがあるんですよ。で、だいたい共謀罪反対っていうふうに言っている人は左翼だと、そういう認識になってしまってるんですよね。

 で、保守がこれに反対するはずがないというふうに思われてしまっている。で、一般の人の90、ほとんど90%以上の人が自分は一生、テロとかそんなことやるはずもないし、あるいは犯罪的なこともやるはずがないんだから関係がないと、そういうことをやる人がいるんだったらさっさと捕まえればいいというふうにしか思ってないですよ。だから関心がない、っていうことになります。

 けれども、わしは国会に参考人招致で呼ばれまして、それで話しましたけれども案外自民党の人のほうが多いんですね、本当は。人数構成は。けれども、わしは自民党の議員からとってみたら左翼と思われてないですから、とすると、真剣に聞いてくれるんですよ。で、わしね、もっとやじが来るかと思ったんですね。で、質問ももっと意地悪な質問をわしにしてくるかと思ったんですよ。ところが違ったんですね。で、それはやっぱりどちらかと言うと、右の方向からわしがね、この共謀罪の危険性っていうのを訴えたからなんですね。

 で、それは普段はほとんど、90%以上の人が物言わぬ市民として暮らしていきますよ。それで一生を終えますよ。けれども、何かあったときは例えばわしが関わった薬害エイズ事件のようなことがあれば、やっぱり自分の子供が国家権力から無差別テロのようなことをされてしまっているわけですよね。非加熱製剤入りの注射を打ってしまったりとかして。こういうのと闘わなきゃいけないというときは、権力と闘わなきゃいけなくなるんですよ、これが。そういう場合は。だから物言わぬ市民のはずが、被害を被ったときは物を言う市民に変わったんですね、これが。

 このときのことを想像できるかどうか、一般の普通の市民が想像できるかどうか、ここに懸かってるんですよ。このことをマスコミの人たちがちゃんと伝えてくれないと、誰でも本当は物を言わねばならない市民に変わってしまいますよっていうことね。

 で、団体もそうですよ。結局、わし自身が関わった薬害エイズの訴訟を支える会、わし代表でした。この代表の人間がやっぱりテレビでね、天誅とかってやって出すと、これは普通この事件では殺すってことですよ。ぶっ殺すってことですよ。だからその時点でわしの内心は分からないですよね。これはパフォーマンスかどうかは分からないですよ。でもわしは脅したいんだから、だから殺すっていう意味で、普通右翼が使う言葉を出しちゃったんですよ。だからその時点でわしってやっぱりこの団体が変質したと、変容したというふうに公安から見られますよね、そりゃね。

 そしたらわしはやっぱり監視対象になっちゃうじゃないですか、そうなるとね。それで実際に謀議を企ててるんですから、学生たちとね。なんかうまい、無害なガスはないか、みたいなことで、企ててるわけですから。こういうのも通信傍受されてしまったりとかするわけでしょ。でもそういう切羽詰まった自分たち、子供たちの被害のためにはもう究極のところまで結構、ラジカルに闘おうっていうふうに一般の人が思う時も来るんですよ。そういう人のことを考えないと民主主義っていうのは成立しませんよっていうことを言ってるんです。常に安全に暮らせる多数の人たちだけで民主主義は支えてられているわけじゃない。本当にマイノリティーの被害者、権力の被害者になる人だっている。その人たちをどうやって救うかっていうことを考えないと、民主主義は健全に機能しませんよっていうことを言ってるわけです。

 こういう話をしたら自民党の議員は誰1人、それに首を振る人間なんかいなかったですよ。結構、うんうんってうなずいてましたよ。自民党の議員がね。だからやっぱり説明の仕方に問題があると思うんですね。もっとちゃんとマスコミの人が啓蒙してほしい。全部の人たち、自分たちは関係ないってみんな思ってるかもしれんけど、分からんよと。あなたの子供がどんな目に遭うかも全然分からないんだから。だからそういうときにちゃんと救えるようにしておかないと。

 しかも権力が恣意的な形で、こいつらはもうテロ集団だ、もうテロ集団に変容したと。だから監視してもいいっていうふうに、権力にとってまずければそれはやれるんですから。そういう世の中にするとまずいですよってことをわしは訴えたわけだけれども、マスコミの人たちもみんなそこをもっと啓蒙して、国民に分かるように伝えてほしいと思います。以上です。

 青木:ありがとうございました。続いて斎藤貴男さんよろしくお願いします。

 ◆ 内心の自由、人権そのものまでも、まったく侵害されることになるだろう(斎藤氏)

 斎藤:フリージャーナリストの斎藤貴男です。私、1999年に『プライバシー・クライシス』という本を書くための取材を始めてから、だいたい20年ぐらい監視社会の取材をしてるんですが、だから分かるつもりでもあるんですけれども、この共謀罪が本当に通ったら私たちの、今日は物書きの人が多いんで表現の自由を中心に話をしていますけれども、それだけじゃなくて、みんなの内心の自由から、もっと言うと人権そのものまでも、まったく侵害されることになるだろうと思います。

 私たちはすでに政府にとっては単なる番号に過ぎません。斎藤貴男なんていうのは、これは単に親からもらったニックネームに過ぎないわけで、政府にしたら例のマイナンバーというナンバーになるんですね。別に欲しいとも言ってないのにマイなんて言わされて、実はあれはスティグマナンバーだと。つまり奴隷の刻印の番号だと私は思っていますが、それとほかにもそこら中に今ある監視カメラ網だとか、これからそれにくっついてくる顔認識システムだとか、ほかにも、GPS操作もそうですが、その他、目の虹彩、網膜、指紋、掌紋、あらゆるいわゆるバイオメトリクスというもの。こういうのは全て連動して人々、私たちの一挙手一投足が政府に見張られ、で、それはまた民間にも開放されてマーケティングの役に立たされていくと。

 つまりもう私たちは、そうなったら人間というよりは単に息をする財布であり、政府の思いどおりにただ操られるだけの生き物になるという。こういうことなんですね。それのいわば共謀罪というのは、その最後の仕上げのようなものだと思います。もう何か、物を自由に考えたり、主張したりなんてことは一切、許されなくなる。許されるかもしれないけれども、どっちにしてもそれはお上の判断次第。お上がこいつは別にそれほど邪魔になんないからいいかなと思えば放っといてくれるだろうし、そうでないと思えば捕まえる。なんか気分が悪ければ捕まえる。ちょっと反対運動が盛り上がってきたと思ったら片っ端から捕まえる。こういうことに必ずなります。

 すでにもう昨年、刑事訴訟関連法制というのが通りまして、司法取引もできるようになりました。それから盗聴法が拡大されました。で、まだ法律にはなっていませんが、警察庁内部では会話傍受といいまして、警察官が何か怪しいとにらんだ人間の自宅や事務所に勝手に忍び込んで、盗聴器や監視カメラを付けてもいいと。こういう計画もあります。また全国民のDNA型データベースの構築というのも警察庁は検討しています。いずれ、GPS捜査も最高裁でああいうふうに否定されましたが、その代わり意見書に意見が付いていて、だから早く法制化しなさいという意見が付いてるんですね。これも非常に不気味です。

 いわば、これはテロ等準備罪とかいろいろ言ってますが、私に言わせればもちろんその治安維持法なんですけれども、今の若い人がそれが分かりにくいというならば、自由禁止法だとか絶対服従法と言っても過言ではないんじゃないでしょうか。

 2013年に麻生さんがおっしゃってたナチス発言というのを思い出してください。つまりナチスの手口に学んでいつの間にか憲法が変わっているような、そういうふうにしようと彼は言ったわけです。実際、ナチス憲法なんてものは存在しなくて、世界一民主的といわれたワイマール憲法が無効化されたということなんですが、もうすでに日本では何も緊急事態条項ができてもいないのに、すでになんでもかんでも強行採決で実際、実質的に憲法はもう無効化されているのも同然じゃないでしょうか。共謀罪はそれにとどめを刺すものです。
 私は何も自分たちが表現者だからとか、言論人だからといって、そういうことだけで反対してるわけじゃありません。人間が人間であるためには絶対譲れないことを守るために反対してるつもりです。で、私の父はシベリア帰りで、昭和31年までシベリアにいたんですが、帰ってきて死ぬまで、昭和54年に亡くなるまで、ずっと公安の監視下におりました。お国のために戦って捕虜になって、11年間の強制労働に耐えて帰ってきた人間が、おまわりさんに死ぬまで見張られるんです。私の就職にも大いに影響しました。

 共謀罪みたいなものができたら、マイナンバーや監視カメラと併せて日本中の人が同じような目に遭います。そして政府や企業の要職とか、とにかくまともな仕事は全て、有力者の関係者だけで占められることになるでしょう。普通の人がのし上がる道は一切残されません。以上です。

 青木:ありがとうございました。ちょっと段取りが悪くて、あいうえお順、五十音順にいったんですけどちょっと飛ばしてしまいました。岩上さん。

 女性:すいません、マイクを使ってください。

 青木:マイクが1本しかないので、すいません。岩上さんお願いします。

【連載】ジャーナリストらが「共謀罪」めぐり記者会見 全文2へ続く

 ◆ ジャーナリストら「共謀罪」で会見(全文2)廃案に向け努力していく

 岩上:ジャーナリストでインターネット報道メディア、IWJの代表の岩上安身と申します。よろしくお願いします。テレビのキャスターの方々が中心になってお声を上げていると。これまでも何回か繰り返されまして、私どももその模様を中継しておりました。先日、金平さんから電話がかかってきまして、非常に切迫した口調で、今さっきから出ている文言、弱気な文言ですね。もう遅いかもしれないんだけど、でももうなんとかやりたいんだ、後悔したくないんだ。で、テレビだけではなくてインターネットメディアにも声を掛けたいと、出てくれないかと。こういうお話でした。

 もちろんすぐ快諾して、参加させていただきますというご返事はしたんですけれども、しかし、まだ一般の人から見れば、テレビ局のキャスターと、それからしがないインターネットメディアというのはだいぶ落差があって、だいぶ広がりが増えたかと、こんなふうに見えるかもしれませんが、それでも一般の人から見れば顔、名前を出して活動している人間というのは特別な人間なんだと。覚悟があって、なんかあったら先頭を切って逮捕されることも辞さない覚悟ができている人間なんだと、そういうふうに見られてる、ここ、一線引かれてると思うんですけども、覚悟なんかはできておりません。大変怖いと思いながらやっている、普通の市民の1人、私はそういう1人です。

 ※一部、判別できない箇所がございますことをご了承ください。

 【中継録画】田原総一朗氏、小林よしのり氏ら会見「共謀罪」を批判
https://thepage.jp/detail/20170427-00000003-wordleaf

 この記事の続きをお読みいただくには、Yahoo!ニュースが提供するTHE PAGE プラスの購入が必要です。

『THE PAGE(ザ・ページ)』(2017.04.27)
https://thepage.jp/detail/20170427-00000008-wordleaf

パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2

2017年04月26日

  国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は26日、各国の報道の自由度に関する2017年の調査結果を発表した。日本は180国のうち72位と前年から順位が変わらなかった。調査は日本について「記者クラブ制度により、フリーや外国のメディアが冷遇されている」と分析している。

 日本は10位台に位置していたこともあったが、11年の東京電力福島第1原発事故をめぐる情報開示が問題視されて以降は下落傾向にある。調査は、安倍政権下で成立した特定秘密保護法などを機に報道に対する抑圧がさらに強まったと批判。大手メディアが政権の意向に配慮して「自主規制」を続けていると指摘した。

 韓国は、朴槿恵前大統領の疑惑をめぐる報道で「メディアが政権監視能力を発揮した」と評価され、前年の70位から63位に浮上。中国は176位と変わらず、北朝鮮は179位から最下位の180位に転落した。首位は前年3位のノルウェー。

時事通信社
 ◆ 改善が程遠い記者クラブの弊害
   もはや“廃止”の時? (週刊金曜日)
高嶋伸欣(たかしまのぶよし・琉球大学名誉教授)

 4月12日、衆議院厚生労働委4員会で安部晋三首相は森友学園問題で財務省の交渉記録復元と公表の指示を迫られた。窮地の首相を前に、与党は採決を強行した。今村雅弘復興大臣の「自己責任」発言のほとぼりも冷めていない時期のことだ。
 籠池泰典氏の証人喚問も「首相を侮辱した」との口実だった。“ごますり的行動”に歯止めが利いていない。安倍一強体制によるおごりと権力者へのすりよりは、ここまで及んでいる。だがこれほどの驕りを許したメディアの責任は軽くない。とりわけ既存の大手マスコミのそれは重大だ。
 そのことを証明しているのが、今村大臣の暴言を引き出したのが、フリーの記者だったという事実だ。記者会見の場にいた大手の記者たちは何をしていたのか。何を尋ねていたのか。何を問い詰めていたのか。


 大手の記者たちの大半は記者クラブに属し、情報提供の面で優遇されている。そのことに疑問を感じている記者は年々、世代替わりのたびに減少しているように見える。当コラムでは繰り返し、問題視してきた。事態が改善されているとはとうてい言えない。
 折しも『週刊文春』4月13日号のコラム「新聞不信」「なぜ発表ネタばかり書くのか」と題して、全国紙各紙を批判している。

 事例にされたのは文部科学省の天下りあっせん問題の報道だ。文科省の発表を待って複数の紙面しかを埋めたふがいなさを、同コラムは叱った。全く同感だ。
 文科省からの天下りについては、多少でも取材をすれば容易に把握できたはずだ。同省は多数の許認可権を掌握している。しかも熟年の大学の理事などを東京に呼び出し、30代そこそこの官僚が頭ごなしに指示をしている。そうしたうした様子を垣間見て新たな歪みが生じるという想像力が、記者たちには欠けていたのではないか。
 私学だけではない。国立大学の独立行政法人化によって、理事への天下り枠が急増し、文科省は「わが世の春」を満喫してきた。このことを指摘し注目していたのか?

 それだけではない。学校施設の整備基準(指針)も同省が作成している。その指針作成の際の実務幹部が建築設計会社に再就職している。同社はHPで、全国の大学から幼稚園までの建築実績を誇示している。
 それが今では、東京・杉並区長による小中一貫校校舎建設問題で、指針違反の工事手順を問われている。だが記者の関心は薄い。

 取材せずに、発表ネタの報道が“習い性”となっている記者たちは、ネタの提供元を“付度”(そんたく)していないか、疑われる。独自調査やフリー記者のような鋭い質問を、無意識の内に封印をしているのであれば、ことは深刻だ。
 菅義偉(すがよしひで)官房長官は、辺野古基地建設問題や国会審議で、卑劣な恫喝(どうかつ)や小細工を平然とやってのけている。改めて、会見からフリー記者の排除を画策しはしないか。その際など、大手記者たちの対応次第では、クラブ廃止を論じたい。

『週刊金曜日』(2017年4月21日【メディア一撃】)


パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2

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