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人種差別撤廃条約

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「過ぎ去っても忘れ去ることはない」


アンゲラ・メルケル首相は、ベルリンで開催された追悼行事において、ホロコーストについて、「私たちを人間たらしめているものの本質、すなわち人間の尊厳を根底から揺るがす攻撃」であったとするとともに「アウシュヴィッツは、ショアー(ユダヤ人絶滅政策)というドイツによる文明の断絶の象徴である」と述べました。

メルケル首相は、ホロコーストの生存者の団体や財団が組織する国際アウシュヴィッツ委員会(IAK)の招きで追悼行事に出席しました。同行事は、ベルリンの教育関連施設「ウラーニア」にて開催されました。出席した政治、文化、社会等各分野の代表の前で、首相は「残虐性による歴史の断絶」について語りました。

アウシュヴィッツの強制収容所では、100万人のユダヤ人を含む110万人以上の人々が殺されました。1月27日は収容所解放からちょうど70年目にあたります。

人類に対する罪に時効なし
メルケル首相は、ナチス政権下のドイツによって迫害や虐待を受け、苦痛を強いられ、追放され、殺害されたあらゆる人々を挙げました。シンティ・ロマの人々、障害をもつ人々、同性愛の人々、強制労働を強いられたり、ドイツが侵攻した国で苦難を強いられた人々です。当時起きたことを思うと、「私たちドイツ人は深い羞恥の念にかられます」と首相は述べました。

「明日、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所解放70年を迎えるにあたり、私たちは殺害された600万人のユダヤの人々に思いをいたすのです」と述べ、「人類に対する罪に時効はなく、当時の残虐行為の記憶を後世に伝えその記憶を鮮明に保つ責任を私たちは恒久的に負っている」と訴えました。
ナチス犠牲者追悼記念日は1945年1月27日の赤軍によるアウシュヴィッツ強制収容所の解放を念頭に設けられました。

今回のアウシュヴィッツ解放70年は、元収容者の人々が参列できる最後の行事の一つかもしれず、国際アウシュヴィッツ委員会はそれだけに特別な意味をもつとしています。式典では、アウシュヴィッツに収容されていたワルシャワのマリアン・トゥルスキ氏とブダペストのエファ・ファヒディ氏は収容中そして解放後それぞれがたどった運命について胸に迫る話を語りました。

ドイツ連邦議会における追悼行事
1月27日、ドイツ連邦議会では例年どおり、ナチス犠牲者のための追悼行事が行われます。メルケル首相、ノルベルト・ラマート連邦議会議長、ヨアヒム・ガウク大統領も出席する予定で、大統領が演説を行います。

ドイツ連邦議会の追悼行事に合わせ、数日にわたり、「青少年訪問団」の日程が実施されます。ドイツ並びにポーランドやフランス等近隣諸国の約80名の若者たちが、いかにナチス時代の歴史と向き合い、反ユダヤ思想や人種差別と戦うかを考えます。


ドイツ連邦共和国大使館・総領事館 HP
女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)に寄せる
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━
性的暴力とジェンダーに基づく暴力は、 女性と女児が経験しているグローバルで組織的な不平等を最も極端 な形で示すものです。女性に対する暴力は、地理的、社会経済的、 文化的境界を越えて広がっています。 全世界の女性の3人に1人が、生涯のいずれかの時点で、 レイプや家庭内暴力から、職場でのいやがらせ、 インターネットでのいじめに至るまで、 身体的または性的な暴力を受けているのが現状です。
 
今年だけでも、 200人を超える女児がナイジェリアで誘拐されたほか、 イラクの女性たちも、 紛争下でレイプや性的奴隷制が横行していることを赤裸々に証言し ています。また、インドでは2人の女生徒がレイプを受け、 殺害された末に、木に吊るされるという事件が発生する一方で、 米国では、スポーツ・ チームや大学のキャンパス内で性的暴力事件が起きました。
 
女性と女児はあらゆる国の各所で、 暴力の被害者となっていますが、こうした罪が報告されず、 明るみに出ないことも多くなっています。 私たちはこの沈黙を破らなければなりません。こうした理由から、 今年の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」は「Orange Your Neighbourhood( あなたのまわりをオレンジ色に染める)」という、 草の根レベルでの啓発への取り組みに焦点を当てています。 ニューヨークの国連本部の周辺では、事務局ビルとエンパイア・ ステート・ビルがオレンジ色にライトアップされるほか、 世界各地やソーシャル・メディアでも、 その他多くのイベントが予定されています。
 
女性と女児に対する暴力を防止し、 これを終わらせる責任は一人ひとりにありますが、 そのためにはまず、 このような暴力の継続を許している差別の文化に挑まなければなり ません。私たちは、 ジェンダーに対するネガティブな固定観念や態度を打ち砕き、 差別や搾取を防ぎ、終わらせるための法律を導入、 施行するとともに、虐待行為を目にした時は常に、 これに立ち向かわなければなりません。 すべての暴力行為を非難し、職場と家庭の両方で平等を確立し、 女性と女児の日々の経験を変えていくことが必要なのです。
 
かつて、女性の権利は女性だけの問題と捉えられていましたが、 女性のエンパワーメントを求める闘いに加わる男性や男児の数は、 増加の一途をたどっています。私は2カ月前に「 HeForShe」キャンペーンを立ち上げました。これは、 人類の半分がもう半分を支援することで、 すべての人に利益をもたらそうという、 ジェンダーの平等に向けたグローバルな連帯の運動です。
 
私たち全員に果たすべき役割があります。私は皆様に、 それぞれの役割を果たすようお願いします。家庭で、 コミュニティで、各国で、 そして国際舞台で私たちが力を合わせれば、 差別と不処罰に挑むだけでなく、 女性と女児に対する暴力という恥ずべき行為を全世界で助長したり 、無視したり、 容認したりしている考え方や慣習に終止符を打つこともできるので す。
  =師岡弁護士に聞く=
 ◆ ヘイトスピーチ国連審査 日本批判続出


 国連人種差別撤廃条約の履行状況を監視する人種差別撤廃委員会の対日審査会合では、「朝鮮人を殺せ」などと連呼する「ヘイトスピーチ」(差別扇動表現)の法規制を求める声が続出した。日本は今、国際社会から何を問われているのか。審査を傍聴した師岡康子弁護士に聞いた。(林啓太)

 ◆ 「殺せ」野放しに危機感
 日本政府は二十、二十一の両日、スイス・ジュネーブで行われた審査で人権状況を報告した。人種差別撤廃条約は百七十六力国が批准。日本は一九九五年に加盟した。加盟国は原則二年に一回、履行状況を委員会に報告し、審査を受ける義務がある。
 委員は加盟国が選挙で選んだ各国の弁護士や外交官、大学教授ら人権問題の専門家十八人。対日審査は二〇一〇年以来、四年ぶりだ。


 ◆ 政府は人権政策を自賛
 日本政府の説明は、アイヌ民族や難民の差別撤廃に向けた人権政策の「自画自賛」に終始した。しかし、各国の委員が姐上に載せたのは、日本政府が「表現の自由」を理由に、ヘイトスピーチの法規制を義務付ける条約四条を「留保」している問題だ。
 師岡氏は「日本政府が報告でヘイトスピーチに触れたのは全体の一割程度だったが、委員らの質問はヘイトスピーチ問題が約七割を占めた。委員らは、ヘイトスピーチに対する日本政府の対応が、国際水準からみて不十分だとの認識を突きつけた」と強調する。

 ヴァスケス委員(米国)は、ヘイトスピーチデモの「殺せ」といった言動を「非常に過激」と指弾。
 ディアコヌ委員(ルーマニア)も「四条で規制の対象とする差別の流布や扇動は、表現の自由に入らない」と断じ、四条を留保したままでも法規制が可能だとの認識を示した。
 ユエン委員(モーリシャス)は、ヘイトデモの警備体制について「警察は加害者側の立場で取り締まっているのではないか。ほとんどの国では、加害者を逮捕、収監するはずだ」。
 クリックリー委員(アイルランド)は「警察が中立公正なのか疑わしい」と指摘した。

 一部の委員は審査の直前、師岡氏が所属する市民団体「外国人人権法連絡会」(東京)など日本の非政府組織(NGO)が主催した説明会に出席し、ヘイトデモの映像を見た。
 「映像を見た委員らは一様に黙り込んだ。ナチスのかぎ十字の旗や『殺せ』といった言葉がデモで普通に使われ、それを警察が守っていることに大きなショックを受けたように見えた。日本のヘイトが、国際的な水準からみても深刻な状況にあることを実感したはずだ」(師岡氏)

 だが、日本政府は、ヘイトスピーチの法規制について「名誉殿損や脅迫は刑法で罰することができる」とけむに巻いた。
 警察のデモ警備についても「デモ参加者ではなく、公衆一般の安全を守るために警備している」と言い張った。
 委員会は審査を基に、日本への具体的な人権状況の改善勧告を盛り込んだ「最終見解」を今月末にも公表する。

 師岡氏は「一部の委員が審査で、少なくとも、ヘイトスピーチの暴力的な扇動が表現の自由には当たらず、四条の留保の範囲外であるとの『国際基準』を示したことを、日本政府は重く受け止めるべきだ」と訴える。

『東京新聞』(2014/8/27【ニュースの追跡】)
 
 
パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2
  《前田朗Blogから》
 ◎ 人種差別撤廃委員会(7)NGO記者会見


 CERDの日本政府審査終了直後、日本関連NGOは、現地記者に記者会見を行った。審査を傍聴した20名以上のNGOメンバーが一堂に会し、その中から、ヘイト・スピーチ、朝鮮学校、アイヌ民族、琉球民族、部落に関して、代表がCERD審査を傍聴しての感想を述べた。外国人人権連絡会、在日本朝鮮人人権協会、民団、北海道アイヌ協会、部落解放同盟など。

 有田芳生(参議院議員)は、CERD委員がヘイト・スピーチは表現の自由ではなく、暴力の問題であることを強く指摘したことを受けて、国会での議論でも必ず表現の自由と言われるが、差別と暴力の問題であることを再確認できたこと、自民党にプロジェクト組織ができると聞いているし、ヘイト・スピーチ議員連盟もできているので、協議しながら立法について検討を進めていきたいと語った。


 糸数慶子(参議院議員)は、日本政府は琉球民族を先住民族と認めず、日本国民と平等と言いながら、基地問題のように実際には全く平等ではないと強調するとともに、今後も国内で日本政府に対するだけでなく、国際社会に訴え、国際連帯の中で物事を考えていきたいと語った。



『前田朗Blog』(Thursday, August 21, 2014)
http://maeda-akira.blogspot.jp/2014/08/blog-post_98.html
 
 
パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2
  《前田朗Blogから》
 ◎ 人種差別撤廃委員会(4)審査1日目・後半


 *下記は現場でのメモと記憶による報告であり、正確さの保証はありません。論文や報道などに引用することはできません。CERDの雰囲気をおおまかに伝えるものとしてご了解ください。残念ながら意味不明の所もあります。

 ************************************
 日本の大使によるプレゼンテーション、そしてケマル委員による冒頭の概説に続いて、CERD委員から日本政府に対する質問がなされた。以下、各委員の質問。

 ●バスケス員――ヘイト・スピーチについて、残念なビデオを見た(*NGOブリーフィングの際に上映した5分のビデオで、在特会によるヘイト・スピーチと暴力の様子をまとめたもののこと)。朝鮮人に対するヘイト・スピーチである。条約に基づいて懸念があり、安倍総理もヘイト・スピーチに適切に対処すると述べていると言う。


 CERDが2013年に採択した一般的勧告35「ヘイト・スピチと闘う」において、ヘイト・スピーチに対する対応を整理してある。一般的勧告26にも書かれている。
 日本は憲法の枠内で条約を実施するとして、条約4条を留保していることは承知している。しかしなぜ留保が必要なのか、留保の性格、範囲も問題である。勧告を受けて見直したが、留保の決定は変えないというが、性格や内容をもっと明確にしてほしい。憲法の範囲内で条約を実施するというが、憲法がなぜそこまで制約になるのか。懸念しているのは、どういう限界が必要なのか、である。
 表現の自由は幅広いが、ヘイト・スピーチに対応することは特に表現の自由とは抵触しない。実際に暴力をふるい、威嚇している。「出てこい」「殺すぞ」などと、非常に過激な言動であり、スピーチ以上のものである。まさに暴力の威嚇が身に迫っている。
 大阪高裁判決が出て、最高裁係属中ということも承知している。期待している。
 33−44、ヘイト・スピーチ処罰規定を設けるべきである。措置を取る必要がある。教育、寛容の精神との回答だが、37では、公人によるヘイト・スピーチについ述べている。もっと情報を提供してほしい。高いレベルの公人(政治家等)がヘイト・スピーチをどのように非難しているのか、「ヘイト・スピーチはいけない」と言っているのか。
 ヘイト・スピーチに対するカウンター・デモがあるが、心配なことに、人種差別グループのヘイトデモに対するカウンター・デモの側から逮捕者が出ている。カウンター側がメッセージを広めることができない。差別に反対するカウンターを阻害することは許されない。
 ヘイト・スピーチ法ができても心配がある。NGOによると、現政権は法律を乱用して、マイノリティに対して押さええつける心配がある、という。CERD勧告20は、あいまいで幅広いヘイト・スピーチの定義によって、守られるべき人にとってマイナスになる可能性がある。条約の定義にあう形で定義する必要がある。法律を口実としてマイノリティをおさえつけない、マイノリティを守ることが目的であると明確に述べる法律であるべきだ。

 *

 ●アフトノモフ委員――微妙な表現に関わることであるが、日本政府報告書172−188の、アイヌについて積極的措置といえるが、187に関して、ユネスコは日本で9つの言葉が消滅の危機にあるとしている。しかし、文化や言語が残る事は重要である。奄美の言葉その他7つの言葉はどうなっているか。アイヌ、他の先住民について情報が欲しい。
 部落民について、社会的集団であり、民族、種族などと異なると言われているが、例えば京都駅の南側のように、一定の地域に居住している。戸籍の問題では、どのような家族が同和と呼ばれることになるのか。結婚差別もある。部落にエスニックな側面はないのか、かつては法律が作られたではないか。
 29について、朝鮮学校の高校無償化問題があるが、自治体はどうなっているか。政府から資金がない、無償化の便宜を得ていないが、自治体が補助を出すのは違法なのか。外国人の14%コリアンが外国人では3番目に大きい集団だが、ブラジル移民、日本に戻った人は定住しているのか、歓迎されていないのか、情報を知りたい。

 *

 ●マルティネス委員――現在のアイヌの状況、パラ13だが、データの内訳がない。2009年以降の進展を考えると、もっとデータがあるのではないか、どういう行動がとられたのか。日本政府報告書に掲載されている各統計が一般的である。集団ごとのデータがあれば差別状況が分かる。アイヌの教育のデータを見ると、日本人よりも低いことが分かる。
 71−72の政治参加について女性のための措置、非対称性が見られる。議員の13.5%が女性議員、女性が少ない。アイヌはさらにその状況がひどいことにならないか。特定の集団、アイヌのデータがほしい。
 勧告32は、是正措置に関する。奴隷の形態である人身売買、22に言及はあるが、対処する措置は国際的レベルの措置に比べると足りない。アフリカ系の人の住民、比率、統計も知りたい。

 *

 ●ディアコヌ委員――「前回報告書に書かれている」と言う報告書は役に立たない。差別について、法務省の組織、人権擁護局など265のアンテナというのはわかった。差別の動機ついて、例えば人種だが、日本はどう理解しているのか。学術的には人種は存在しない。我々は皆同じ人間という人種である。日本における人種の定義はどうなっているか。日本国籍保持者か。世系はどう考えるのか。人種差別禁止法が必要である。さまざまな外国人が住んでいるので、包括的な差別禁止法をつくるべきだ。
 ヘイト・スピーチは、バスケス委員が言った通り、表現の自由とヘイト・スピーチの規制に矛盾はない。CERD一般的勧告35「ヘイト・スピーチと闘う」は長い検討の結果、採択された、情報の自由があるが、差別言説は、バスケス委員が指摘したように、単に表現の自由ということではなく、暴力であり、暴力の煽動は世界中で問題となっている。殺す、ガス室、叩き殺すと言った表現は暴力に訴える暴力を唱導することは表現の自由とは区別できる
 マイノリティの権利行使に不利益があり、言語消滅の危機もある。言語の保護、文化保護のため、アイヌについて何をしているか。琉球の言葉も、ユネスコでは日本語とは別の言語と認められている。歴史と伝統、ユニークありと認められている。沖縄の特異性をどうして認知しないのか。ユニークは日本を豊かにするものであり、保護するべきである。部落について、ここでも特異性を持った集団をどう保護するか。日本には移住者の保護法がない。差別を防ぎ、いいかに日本に定着させるのか。特別在留許可が難しい。退去強制手続き前の特別許可はできないのか。無期限勾留があるとの情報がある。移住者・女性の二重差別もある。
 人権理事会のUPRでも指摘されている。政府が解決しなければならない、個別の委員会に委ねるべきものではない。マイノリティ差別を見ると、嫌悪的なメンタリティがある。人権促進、人種差別との闘いを強化する必要がある。

 *

 ●ユエン委員――バスケス委員が既に発言したが、ヘイト・スピーチについて、京都朝鮮学校事件で地裁でも高裁でも1200万円の賠償命令が出ている。名誉毀損を認定し、不法行為とした。刑事の側面、起訴されたとの話も聞いたが、もう少し詳しく知りたい。
 刑法の罰則が幅広いようだが、しかし、ヘイト・スピーチが起訴相当の罪にあたる場合があるという。具体的にどういう罪が法律に定められているのか。実際に発動されて、判決で認定されたのか。刑法のどのような条項か。
 差別は日本刑法で罰せられないのではないか。ヘイト・スピーチは法律で禁止されていない。表現の自由という理由だが、ビデオを見て懸念を抱いた。ビデオでは、特定の出来事が映っているが、加害者に警察が付き添っているように見える。ほとんどの国では、こういう事が起きれば、加害者を逮捕し、連行し、収監するはずだ。
 刑事的な面でどのように対処しているのか。安倍首相の発言はきちんとした措置を求めている。これは評価すべき。立法措置の見通しはあるのか。タイムスケジュールを設定しているか。朝鮮学校だけが名指しされている。中華、アメリカン・スクール、他にもあるのに、朝鮮学校だけ別のカテゴリーで、別扱いされている印象を受けた。

 *

 ●フアン委員――ヘイト・スピーチをいかに止めるか。2010年のCERD勧告は、4条留保を撤回すべきとしたが、日本は留保撤回は考えていないと言う。その理由は、人種差別が激しいことはないとか、正当な言論を抑え込むことになるからとか、重大な人種差別はないと、言っている。しかし、日本はどうもそれほど明るい状況ではないのではないか。
 人種差別が実際に日本に存在する。極端な個人や団体、右翼が、日本人の優越性、植民地主義的考えを抱いて、少数派、外国人に嫌がらせをし、挑発、暴力的行為をしている。インターネット、新聞テレビでもヘイト・スピーチを流布させ、民族的対立をあおっている。閣僚、政治家が政治的発言をして、人々をあえて誤解させる発言をしている、在日、子どもたちへの差別発言がある。「中国脅威論」の発言もある。
 日本では法律で差別を禁止せず、パリ原則に従った国内人権機関もない。差別言論が起きているのに処罰されない。極右集団や個人の発言がさらにあからさまに過激になっている。被害者は司法へのアクセスがない。極右組織はあきらかに人種主義的、排外的デモが政府のお墨付きを得ている。排外主義デモが警察に守られている。人種主義的スローガンを叫び、かつての日本軍国主義の旗や、ナチスの旗を掲げている。
 被害者が訴えても警察は無関心であるという。極右は根深い人種差別思想を心の中にもっている。過激な「殺すぞ」といった発言が、日本人以外の者に向けられている。日本的名前に改名するよう圧迫もある。雇用、年金も平等処遇を受けていない。日本に差別が存在し、深刻な事態である
 ICERDに基づいて、表現の自由は2013年のCERD一般的勧告35において明示したが、ヘイト・スピーチを禁止するべきである。表現の自由を保護することとヘイト・スピーチ禁止の間に矛盾はない。一人一人が表現の自由と同時に社会的責任を有している。とくに政府、政治家は自制するべきである。条約4条の責任を果たすよう勧める。差別禁止法を作るよう、積極的措置を取るべきである。
 それから、関東大震災時に、6000人もの人が警察や軍隊によって殺された。犠牲者はその後の処遇に満足せず、調査を求めている。日本政府は、いつ調査を行うのか。

 *

 ●ボスユイ委員――朝鮮人、そして永住者の数は何人か。朝鮮学校が資金援助を得ることが出来なくなった。いつ政策変更が行われたのか。どのような理由で変更したのか。処遇の違いはどこからでているのか

 *

 ●ラヒリ委員――日本はアジアの人たちに対して、植民地主義との闘いの必要性を意識させた。高度成長、経済成長、伸展があった。しかし、孤立した部分がある。移住者のコミュニティは差別に直面している。コリアン50万人が差別を受けている。朝鮮学校無償化問題もある。アイヌなど先住民族も差別されている。ビデオを見たが、ヘイト・スピーチが助長されていることは否定できない。国内人権機関が、これだけ長い検討の後になぜできていないのか。

 *

 ●クリックリー委員――日本政府は前回の勧告に応答していない。報告書は「前回参照」という書き方ではなくきちんと書いてほしい。勧告が実現していない。国内人権機関、なぜ廃案になったのか。ぜひ設置するべきだ。新しい人権機関立ち上げに早い段階から市民社会の積極的な参加のもと、すすめるべきだ。
 ヘイト・スピーチ、朝鮮人、外国人に対する暴力の唱道にどう対処するのか。表現の自由と憎悪煽動の関係をはっきりさせるべき。
 高校無償化は、多くの報告があるが、あいまいな理由で継続的に差別がなされている。
 性奴隷制度、慰安婦問題では国連人権高等弁務官の声明も出ている。継続的な侵害である。被害女性の90%が外国人であり、既に亡くなったと言う。「性奴隷制でなく、売春だ」という言葉が被害者、家族に多大の苦痛を与えている。慰安婦には、賠償、補償があたえられるべきである。
 2005年以後、搾取のための人身売買が減っていると言うが、改善と言えるのか、どういう措置を取って性的搾取に対応しているのか。
 先住民族について、土地の権利、補償、影響を与える政策策定に事前に参加できるようにするべき。
 米軍基地についても、地元住民の参加が必要だ。ILOドメスティック労働者、移住者の権利、家事労働者についての情報も欲しい。

 *

 ●リンドグレン委員――日本政府報告書は「前の報告書参照」ばかりで、読みにくい。別のデータを出してほしい。
 個別データではないため、外国人の実態がわからない。経済的状況なども、日本国民と一緒のデータではないものが必要である。私はブラジル出身である。ワールドカップでは、日本人サポーターは応援だけでなく、ごみを拾うなどとても評判が良かった。総理がブラジル訪問した。
 ところで、日系ブラジル人13万人、報告書104−109だが、片親が日本人でないと子どもは日本人になれない。親がブラジル人だと日本で生まれても子供は日本国籍を取れないのか。学校に行けない、親が学校に通わせない、これは親の問題だが、子どもたちが日本人になれなかったら、その先どうなるのか。教育の機会を子どもたちが享受できるようにするべきだ。

 *

 ●カラフ委員――さらなる努力が必要な分野として、4条留保の撤回がある。保護措置の拡大が重要である。
 ICERD14条だが、2010年に日本政府は個人通報制度の受諾を検討していると述べたが、その後どうなったのか知りたい。
 暴力だが、刑務所収容者の数に影響しているか、2000件の強姦というデータがあるが、データを別の内訳として出してほしい。

 *

 ●バルデル委員――日本の姿勢、「ジャパニーズネス」についてどうとらえれているのか。どの国も社会の一体性を維持するのに苦労している。排外主義、反発があり、包摂ではなく排除がどの国でも起きる。長いこと日本に住んでいる外国人が、税金を払っていても、年金、社会保障の給付を受けられない。最高裁判決が出たと言う。
 他方、自治体だが、人道的視点、政策で給付の義務付けをしていない。公務員就任権だが、コリアン、外国人について取り組みをしているのか。管理職、国でも地方でもつくことができないか。家裁の調停員の排除について知りたい。文化的背景があるのか。国の一体性の理念、しかし、外国人排斥思想を排除することが有用である。どういった社会的力関係があればより受け入れることが出来るのか。

 *

 ●ダー委員――リンドグレン委員も言うように、「前回参照」は読みにくい。今後はもう少し改善しいてほしい。報告書作成段階での市民との協議はどのようになされたのか、どういう人と協議したのか、どの程度、報告書に反映したのか。いろんな形態の差別が指摘されている。国内人権機関が死活的に重要であるので、加速してほしい。
 日本国民とその他の人が社会生活のあらゆる分野で別処遇となっている。移住者女性が日本人男性と結婚、その子ども地位、配偶者など3年ごとに更新される在留資格という。子どもは日本人の親がいる。両方の国籍を持つ国も多い。家族が分離、バラバラ、離婚すると女性は地位を失う、脆弱な状況に置かれている。夫の地位に左右されるため、地位を失う恐怖感から弱い立場になり、DVの対象になっても、通報できない、手続ききの簡素化が必要である。マフィア、売春宿があるので、女性を救出するための組織が必要である。人身売買に対処する具体的な措置はどうなっているか。
 他の委員会が、性奴隷、慰安婦について、被害者と認めリハビリを提供し、子孫にも適切な補償をすべきと勧告した。日本政府は個人通報に言及していない。無国籍条約の締約国になっていない。

 *

 ●アミル委員――イスラム教徒が警察による調査対象となっている。テロ活動の懸念なのか。一部なら別かもしれないが、一般的にイスラム教徒を調べていると言う。9.11以後、いろんなことが世界で起きたが、14年、長い年月がたって、テロ容疑はない。宗教だけに囚われているのでない。すべての宗教は尊重に値する。調査しているのは本当なのか。

 *

 ●議長――13〜24のアイヌ文化振興だが、アイヌ語を学ぶ機会が不十分だという。高等教育で年間36時間、口頭伝承もしていると聞いているが、言葉だけでなくアイデンティチィが重要、維持強化のためにどのような措置をしているか。公立学校でアイヌ語を教えることは考えていないのか。ユネスコ絶滅危機8つ、八重山、与那国も危惧されている。
 151で国が人権侵害被害者にサポートするとあるが、162では人種差別を受けた被害者に挙証責任があるとしている。これでは政府からの支援を受けることが出来ない。人種差別が人権侵害であると認識していないのか。

 *

 ●フアン委員(再び発言)――慰安婦、性奴隷は強制連行され、残虐な行為をうけた。人権侵害であり、人種差別である。生存者が謝罪と賠償を求めるのは当然である。多くの犠牲者が死ぬ前に希望をかなえたいと述べている。総理、大阪市長、閣僚その他が慰安婦の必要性、正当性を主張している。軍国主義の性奴隷を隠蔽するものである。
 国連人権高等弁務官が声明を出した。「基本的人権が計画的に侵害されている。政府に効果的な解決策をとるように、勇気ある女性が闘っているが、権利を回復することなく次々に亡くなっている。日本は包括的で公平で恒久的な解決策を提供してない。生存者の人権の侵害であり、正義に対する権利がある」と。誠実な謝罪、歴史に直面することが重要である。
 日本政府は2013年、社会権規約委員会の最終見解に対し、「条約機関の最終見解には拘束力がないから実施する義務はない」と言う決定をしたという。これには驚いた。条約締約国が条約加盟の後にこうした行為をすることは責任ある行為とは言えない。このような態度が今後広がる懸念があり、CERD勧告に対する無視が今後も続くのではないか。

 *

 ●KONO大使――最後に一言。

 *

 ●山中課長――個人通報制度を受諾しないことについて簡単な説明など。

 *

 以上で、8月20日午後、1日目の審査が終わった。

『前田朗Blog』(Wednesday, August 20, 2014)
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