歩道の3人はねられ死亡 運転の男「ボーッとしていた」 千葉
13日朝、千葉県野田市で乗用車が歩道に乗り上げて歩行者を次々とはね、男女3人が死亡した事故で、逮捕された運転手の男が調べに対し、「体調が悪くボーッとしていた」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。現場にはブレーキをかけた跡がなく、警察が当時の詳しい状況を調べています。
13日午前7時半ごろ、千葉県野田市清水公園東の市道の交差点で、乗用車が対向車線をこえて歩道に乗り上げ、歩行者を次々とはねました。
この事故でいずれも近くに住む濱野哲夫さん(70)、大野ふぢさん(74)、それに高原和代さん(77)の合わせて3人が死亡しました。
警察は乗用車を運転していた自称、野田市光葉町の会社員、金子龍司容疑者(42)をその場で逮捕し、過失運転致死の疑いで調べを進めています。
金子容疑者は事故のあと、自分で警察と消防に通報したということで、捜査関係者によりますと警察の調べに対し「出勤途中だったが、体調が悪く、ボーッとしていた」などと供述しているということです。
乗用車は3人をはねたあとも走行し、歩道の脇にある建物にぶつかって止まりましたが、警察によりますと現場にはブレーキをかけた跡がなかったということです。
現場は見通しのよい片側1車線の道路が交わる交差点で、警察は当時の詳しい状況を調べています。
事故現場近くに設置された防犯カメラの映像には午前7時半ごろ、金子容疑者が運転しているとみられる黒い車が猛スピードで走る様子が写っています。
死亡した男性 見守り活動中に事故
この事故で亡くなった濱野哲夫さん(70)は、児童の登校の見守り活動の最中に事故に巻き込まれたということです。
地元の自治会長で一緒に活動を続けてきた平野邦雄さん(72)によりますと、この地区ではおととしの3月、千葉県松戸市で小学生の女の子が登校途中に連れ去られ殺害された事件を受けて、ボランティアによる子どもたちの見守り活動を強化したということです。
濱野さんはそのときに見守り活動に参加し始めたということで、年間200日以上は児童の登校時の見守りを行っていたということです。
平野さんは「通学する子どもたちから『事故があった』と聞き、すぐに現場に駆けつけ男性に声をかけたが、返事はなく、意識もありませんでした。非常にまじめな方で、子どもたちにやさしく声をかけながら、毎日の見守りに活動に熱心に取り組んでいました。本当に惜しい人を亡くし、残念な気持ちでいっぱいです」と話していました。