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「阪神大震災がかわいく思える」
政府の「復興構想会議」議長の五百旗頭真防衛大学校長は14日の初会合で、東日本大震災について「16年前の(阪神大震災の)被災がかわいく思えるほどの、すさまじい震災だ」と述べた。今回の被害を強調する意図とみられるが、阪神大震災の被災地から反発を招きかねない発言だ。
五百旗頭氏は、自らも被災した阪神大震災に関し「『こんな悲惨なことはわれわれの生きている時代にもうないんじゃないか』との言葉が当時交わされた」と紹介。「空襲で遺体がなくなることはなかったが、今回は津波で多くの方が連れ去られた」と述べ、太平洋戦争とも比較した。(共同)[2011年4月14日20時4分]
内閣総理大臣 菅直人様
阪神淡路大震災救援・復興兵庫県民会議
代表委員 合志至誠(兵庫県保険医協会名誉理事長)
代表委員 菊本善治(兵庫県立大学名誉教授)
代表委員 前田 修(神戸合同法律事務所長)
復興構想会議議長五百旗頭真氏の解任を求める声明
3月11日(金)に発生した東日本大震災は、4月19日午後6時現在で死者14,001人、行方不明者13,660人、計27,661人となりましたが、40日経過してもまだ全容が把握できない未曾有の大災害となりました。
加えて福島第一原子力発電所事故は、依然、終息の見通しが立たない中で放射能汚染の拡大など大変な事態が進行し、すべての国民が憂慮しています。
さて、4月15日および16日付の新聞によれば、4月14日に政府の「復興構想会議」の初会合が開かれ、議長の五百旗頭真氏が、東日本大震災について「16年前(阪神・淡路大震災の)被災がかわいく見えるほどの震災だ」と述べられたと報道されました。
この報道に接し、私たち阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議は、心の底からの怒りを覚え、その非常識さ、無神経さ、感性の鈍さ、理性の欠如に驚くばかりです。
1995年1月17日の阪神・淡路大震災により、死者6,434人、家屋の全半壊(全半焼)47万世帯にも及び、がれきと化した家屋、建物、各地に発生した火災、家も、仕事も、兄弟、親子などの肉親、友人などを失い、多くの被災者は自失茫然の状態でした。コミュニティも崩壊し、長期の避難所生活、仮設住宅暮らしなどで多くの「孤独死」を生みました。
五百旗頭氏は、16年前は阪神・淡路大震災地の神戸大学教授の職にあり、この大惨状と、直接給付の公的支援が一切ない中で暮らし、営業再開などがどれだけ困難を極めたか、被災地で大学教授として直接、「目」で見て、「耳」で聞き、「肌」で感じることができなかったでしょうか。
直接給付の公的支援を拒否され、各種融資制度に頼らざるを得なかった被災者は、16年余が経過しても、借入金返済の行きづまりは後を絶ちません。
旧・住宅金融公庫の住宅ローン返済行きづまりによる代位弁済は2465件、事業用融資も5千数百件が代位弁済(2010年3月末)となっており、復興借り上げ住宅入居者は20年の契約期限を盾に、一層高齢化が進む中で4度目のコミュニティー破壊の転居を求められています。
こうした事態が「被災がかわいく思える」事態といえるものでしょうか。
災害の規模を比較するなら、もっと別の表現をするのが当たり前のことであり、今回の五百旗頭氏の発言は、16年余、必死の努力を積み重ねてきた阪神・淡路大震災被災地と被災者の努力を踏みにじり、冒とくするものです。加えて容易に「復興税」の提起などは到底、容認できるものではありません。
こうした「阪神・淡路大震災」の被災の実態にも、被災者の暮らし債権の困難さにも、無神経で、無理解な方を首相が提起された「復興構想会議」議長にふさわしくないことは歴然としているのではないでしょうか。こうした人を委員に任命されたあなたの責任は免れません。
直ちに、五百旗頭真氏を「復興構想会議」議長及び委員を解任され、被災者の信の気持ち、心がわかる被災者代表を、復興構想会議委員を任命されるよう求めます。
以上
2011年4月25日
(連絡先 略)
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