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水道民営化は必要か 料金高騰、水質悪化…海外で失敗例続出 
運営業者監視にも限界 
安倍政権は推進、識者ら懸念

毎日新聞2018年7月24日 東京夕刊

 (写真)水道事業のコンセッション方式導入が検討されている浜松市の浄水場=同市北区で2017年9月6日、奥山智己撮影 

 政府はなぜ、水道事業の民営化を後押しするのか。22日に閉会した国会で水道法改正案は成立せず、継続審議になったが、秋の臨時国会で再び審議される見通しだ。実は、民営化は海外で失敗例が相次いでいる。本当に必要なのか検証した。【井田純】 
 水道は日々の暮らしに必要不可欠なインフラだ。まずは改正案について整理したい。 
 水道事業は自治体や広域事務組合といった公的機関が担っているが、水需要の減少、施設の老朽化など課題は山積する。そこで、水道の基盤を強化するため、より多くの市町村による広域連携を図る仕組みが改正案に盛り込まれている。 
 これだけなら誰もが賛成しそうだが、論議を呼んでいるのは「官民連携の推進」を目的にした条文だ。水道施設の所有権を公的機関に残したまま、運営権を民間事業者に売却できる「コンセッション方式」導入を促している。コンセッションは「譲歩」「授与された権利」などを意味し、転じて、国などが森林や鉱山の所有権を持ったまま、伐採、採掘の権利を民間に売却する仕組みを指す。 
 厚生労働省水道課の説明はこうだ。「水道事業経営は全国的に厳しいが、一方で水道管などの施設更新も必要。コンセッション方式は、全ての自治体に求めるわけでなく、民間活力導入で効果が出そうなところに促す内容です」 
 これに対し、海外の水道民営化事例を数多く調査してきたNPO法人「アジア太平洋資料センター」(PARC)共同代表の内田聖子さんは警鐘を鳴らす。「施設老朽化などの課題は厚労省の言う通りです。しかし、改正案は料金値上げをどうチェックするか、議会がどう関与するかなどの重要な点を全て自治体に丸投げしています」 
 水道民営化をめぐる最も悲惨な事例として知られるのが南米ボリビアだ。世界銀行が同国への融資条件として、第3の都市コチャバンバの水道民営化を要求。1999年に米国企業に事業が売却されると、水道料金は倍以上に跳ね上がった。市民が激しく抗議し、軍隊が出動、200人近い死傷者を出した。結局、米企業は撤退し、公営に戻った。 
 アジアでは90年代以降、マニラ、ジャカルタなどで水道が民営化されたが、料金引き上げや水質の問題が発生。住民が再公営化を求める運動を起こし、裁判などを通じた闘いは今も続いている。内田さんは「一度民営化されると、元に戻すのはきわめて難しく、時間がかかります」と指摘する。 
 「日本の水道民営化政策は『周回遅れのトップランナー』とでも言うべき内容です。官民挙げてとんちんかんなお祭り騒ぎを繰り広げている」。痛烈に批判するのは、拓殖大教授(森林政策)の関良基さん。2015年刊行の共著「社会的共通資本としての水」で「水道民営化の悪夢」を論じている。 
 関さんの分析では、先に紹介した途上国だけでなく、欧米でも再公営化の流れは顕著だ。「84年に民営化されたパリでは、翌年から約25年間のインフレ率が約70%なのに水道料金は265%アップ。10年に再公営化されました」。住民投票の末、13年までに再公営化されたベルリンでは、事業会社から買い戻すために12億ユーロ(1500億円)以上を要した。80年代にサッチャー政権下で世界に先駆け、国営だった水道事業を民営化した英国でも、各種世論調査では6〜7割の市民が再国営化を望んでいるという。英国に本部を置く調査機関の15年の報告によると、水道再公営化は00〜15年の間に世界37カ国の235カ所にのぼる。 
 
(写真)マニラでは水道事業の民営化後、水道料金が引き上げられたため、井戸で水をくむ子どもたちの行列ができた=2003年8月、井田純撮影 

 途上国、先進国の双方でこうした事例が目立つのはなぜか。関さんは、電気などと異なる水道インフラゆえの特性を指摘する。「電気は一つの送電網を複数の電力会社が利用できます。一方、水道管は水を流しすぎると破裂する恐れがあり、必然的に1社が独占する形にならざるを得ない」。だから、料金やサービスに関する競争原理が働かず、民営化のメリットはないというのだ。 
 では、国や自治体が運営権を持つ業者への監視を強化すればいいのでは? この問いに、関さんは英国の「失敗例」をもとに説明する。水道民営化後の公共性を担保するために英国では、水質監視、料金監視、住民からの苦情受け付け−−の3機関が設置された。「ところが、運営業者は帳簿上の赤字を膨らませて収益はタックスヘイブン(租税回避地)に隠しました。水道管更新などの設備投資を逃れたのです」。結果、水道料金は3倍に高騰、水道管の老朽化による漏水も増大したという。 
 関さんは言う。「利潤を追求するのが民間企業の論理です。独占で競争がないので、企業はもうけを膨らませるため帳簿をごまかし、役所はそれを見破ろうとする。双方の側にそのコストがかかり、最終的なツケは納税者に回ってくる。だったら、最初から水道事業でもうけようと考えない自治体がそのまま事業を続ける方がいい」 
 水道事業の民営化は、12年12月に民主党(当時)から政権を奪取した安倍晋三政権下で政策課題として浮上した。 
 13年4月17日、安倍首相が議長を務める「産業競争力会議」で配布された資料に「上下水道について(中略)コンセッションに係る制度運用体制を構築」の文言がある。この資料をまとめたのは、同会議民間議員の竹中平蔵氏。小泉純一郎政権で経済財政担当相、総務相などを歴任、現在はパソナグループ取締役会長を務めている。 
 この2日後、同会議にも出席した麻生太郎・副総理兼財務相は米シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)で講演し、質疑応答で水道事業を「すべて民営化します」と大見えを切った。水道法改正案は22日閉会の国会で継続審議になったが、成立した改正PFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)では、水道事業にコンセッション方式を導入する自治体に、地方債の利息に関する特例措置を設けるなど「民営化後押し」の方向があらわになっている。 
 前出の関さんは、学校法人・加計学園問題などを引き合いに、規制緩和に代表される安倍政権の新自由主義的政策に疑問を呈している。「規制緩和で政権に近い人たちが利権を得るとすれば、インドネシア、フィリピン型のクローニー(縁故)資本主義と同じです」。かつての東南アジアの強権的指導者が、自分の取り巻きや政権を支える外国企業に国の財産や公営事業を渡していく構造だ。「フィリピンの森林はコンセッションで荒廃してしまいました。日本の水道にも同様の危惧があります」 
 では、水道事業の理想的なあり方は? 関さんはこう話す。「再公営化後のパリでは、議員のほか環境NPO、消費者、水道局の労働者、水道に関わる業者などそれぞれの代表が水道局理事会のメンバーとして運営にあたる仕組みができて、料金も下がりました。日本も、これまでのような『官営』でなく、社会的共通資本という意味の『公営』の水道を考えるべきではないでしょうか」 

あまり報道されない「水道民営化」可決。外国では水道料金が突然5倍に

2018年7月12日


7月5日、水道民営化を含む水道法改正案が衆議院で可決された。海外では水道料金が5倍に急騰するなどの問題が起きているが、日本国民には十分に周知されていない。(『らぽーる・マガジン』)

【関連】貧乏人は水を飲むな。「水道民営化」を推進するIMF、次のターゲットは日本

【関連】「水道はすべて民営化する」麻生太郎の腹の内と、日本を食い潰す外資の正体

https://www.mag2.com/p/money/490231?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000204_thu&utm_campaign=mag_9999_0712&l=yvi149f684

転載元転載元: 「おばあちゃんの鐘馗(しょうき)さま」


10月4日

五輪会場 お台場の水質 「大腸菌」基準値大幅超 対策へ

2020年東京オリンピック・パラリンピックでオープンウオーター スイミングなどの会場となる東京都のお台場海浜公園の水質について、組織委員会と東京都がことし夏に実施した調査の結果、「大腸菌」などで最大で各競技団体の基準値のおよそ7倍から20倍の数値が検出されました。東京都は水中スクリーンで海をカーテンのように囲い、汚水などの流入を抑制して水質改善の対策を進める方針です。
東京・港区にあるお台場海浜公園は、3年後の東京オリンピック・パラリンピックで10キロの距離を泳ぐオープンウオーター スイミングやトライアスロンのスイムの会場となっています。組織委員会と東京都は、ことし、オリンピックとパラリンピックの開かれる7月から9月のうち、合わせて26日間で水質を調べました。

その結果、国際水泳連盟の基準で、「ふん便性大腸菌群」の数が最大でおよそ7倍を検出したほか、透明度が基準を下回り、国際トライアスロン連合の基準では「大腸菌」の数が最大でおよそ20倍という数値が検出されました。

今回の調査で、国際競技団体が定める水質と水温の基準を達成したのは、オープンウオータースイミングでは調査した21日間のうち半数以下の10日間、トライアスロンでは調査した26日間のうち4分の1以下の6日間でした。この結果について組織委員会と東京都、それに競技団体が記者会見し、水質の悪化を示す数値が検出されたことについて、組織委員会は「ことしの8月は21日間連続で雨が降った影響が大きい」と分析しました。

健康面での影響について、東京都は「今のところ具体的な数字の基準はわからない」と述べました。また、競技への影響について、過去20年以上トライアスロンの日本選手権をお台場海浜公園の周辺で開催している日本トライアスロン連合は「激しい雨が降った時の対策さえとっておけば大丈夫だと考えている」と述べました。

対策として、東京都は、水中スクリーンで海をカーテンのように囲い、雨が降っても汚水などの流入を抑制することや下水処理施設の整備など水質改善の対策を進める方針を示しました。

組織委員会の室伏広治スポーツ局長は「十分な対策を講じて安全で安心な大会が開けるよう力をつくしていきたい」と述べました。

IOCコーツ調整委員長「選手の健康を最優先に」

IOC=国際オリンピック委員会で東京オリンピックの責任者を務めるコーツ調整委員長は「組織委員会などから、ことしの夏は異常な天気だったため測定結果が悪かったという報告を受けた。条件が最悪の状態でも対策を講じるということなので選手の健康状態がどんな形でも担保されるということだ」と述べ、選手の健康を最優先に対策を進めることを求めていました。

水質悪化の原因は

競技会場となる、お台場海浜公園の水質が悪化する原因は、「合流式下水道」と言われる下水処理の仕組みにあります。
「合流式下水道」は、生活排水や工業排水といった汚水と、雨水を1本の下水管に合流させて処理します。

東京都によりますと、都内はおよそ8割がこの「合流式下水道」で、通常、この下水道の水は、処理施設で浄化されたあと、河川に流れ込みます。
しかし、大雨が降った場合は、水の量が増えて処理能力を超えるおそれがあるため、汚水を処理する前に、河川に放流せざるをえないということです。このため大雨が降った後は、河川の出口が集まる東京湾で水質が悪くなる傾向があるということです。

お台場海浜公園は、東京・港区にある入り江を囲むように人工の砂浜や磯が整備されている公園で、水辺の憩いの場として多くの家族連れや若い人たちに親しまれています。しかし、毎年、都が実施している水質調査で、ふん便性大腸菌群の数や透明度などの項目で環境省の定める基準値を日によって上回ることがあり、海底の形状で安全を確保できないこともあって遊泳が禁止されています。

国内大会で利用

お台場海浜公園では、これまでに水泳のオープンウオーター スイミングとトライアスロンで国内大会を実施しています。
このうち、10キロを泳ぐオープンウオーター スイミングは、2020年東京オリンピックの会場に決まったことを受けて、これまでは千葉県館山市で実施していた日本選手権の会場を、去年から、お台場海浜公園に移し、ことしは、先月下旬に公園の水域を8周するコースで行われました。
レースの後、男子で優勝した野中大暉選手は「水質についていろいろあると思うが改善できると信じている」と話し、女子で優勝した森山幸美選手は「オリンピックになれば世界中の選手が来るので、日本でレースができてよかったと思ってもらえるような会場になってほしい」と話していました。

トライアスロンも、お台場海浜公園とその周辺で、日本選手権が毎年行われています。ことしは今月15日に予定され、デモンストレーションとしてパラトライアスロンが初めて行われます。




※港区

基準値 120倍ベンゼン
豊洲地下水 土壌汚染対策後最大

 東京都が築地市場(中央区)の移転先とする豊洲新市場予定地(江東区、東京ガス工場跡地)の地下水から、発がん性物質のベンゼンが土壌汚染対策後最大となる環境基準の120倍検出されたことが14日、分かりました。
 調査は、昨年12月までに実施した9回の地下水モニタリング調査で高い濃度が検出された箇所など29カ所で、月1回行っているもの。8月14〜21日にかけて行った調査では、ベンゼンは24カ所中18カ所で環境基準(水1リットルあたり0・01ミリグラム)を上回りました。最も高い濃度が検出されたのは青果売場棟がある5街区の井戸で、基準の120倍にあたる1・2ミリグラムが検出されました。この地点は、今年1月に公表した第9回モニタリング調査で基準の79倍にあたる0・79ミリグラムが検出されていました。
 猛毒のシアン(環境基準は検出されないこと)は、23カ所中17カ所で検出されました。最も濃度が高かったのは水産仲卸売場棟のある6街区で、検出下限値(1リットルあたり0・1ミリグラム)の15倍にあたる1・5ミリグラムが検出されました。

 小池百合子知事は、新市場予定地の土壌・地下水を環境基準以下にする「無害化」の約束を撤回し、市場移転を進める方針を表明しています。都の移転方針に対して、多くの市場業者や科学者から「食の安全・安心は確保できない」「移転は中止し、築地で再整備を」との批判が上がっています。


 東京都は12日、足立区内の27世帯で10〜11日、臭気や濁りのある下水処理水を水道水として供給する事故があったと発表。

 都が委託した管理会社が区内の下水処理施設で配管を誤接続したことが原因。

 2世帯がこの水でご飯を炊いたり飲んだりしたが、健康被害は確認されていないという。

 都水道局などによると、供給したのは同区中川5丁目の一部。

 10日午後3時ごろ、住民から「水が臭い」と同局に通報があり発覚した。

 塩素などで処理され健康には影響のない水だったが、都は一時飲用中止を呼びかけた。


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■東京都HP 

プレス発表

平成29年9月12日

水道局:下水道局施設内での配管の誤接続による水質事故(臭気)の発生について

下水道局施設内の配管の誤接続により、水道水に臭気を感じる事故が発生したのでお知らせします。


1 発生年月日

  平成29年9月10日(日曜日)15時00分頃(お客さまからの第一報時刻)

2 事故箇所

  足立区中川5丁目の一部

3 事故の概要

  水道水から臭気が発生

4 発生原因

  近隣の下水道局中川水再生センター敷地内における、給水管と三次処理水の配管との誤接続による配水管への逆流

5 影響区域

足立区中川5丁目の一部(最大27件)

6 経過

9月10日(日)

15時頃 お客さまから水道局お客さまセンターへ第一報
15時40分頃 当局職員が現地にて濁りと臭いを確認
16時頃〜 消火栓からの排水作業及び原因の調査を開始
20時頃 給水車到着
22時頃 水質検査の結果、臭いが残るため、周辺に給水車の水を配布

9月11日(月)
1時頃〜継続的に排水作業、水質検査及び原因調査を実施

水道水の安全性を確保するための残留塩素は一貫して検出されており、また臭いも5時以降はなくなったが、念のため給水車からの給水を継続

11時〜12時30分頃 原因と思われる配管を発見し、接続部を切り離し
               引き続き、逆流した原因を調査
18時40分頃 水質検査の結果、異常ないことを確認
19時20分頃 お客さまへ飲用再開の個別広報開始

9月12日(火) 12時頃下水道局による委託会社へのヒヤリングの結果、逆流の原因を特定


7 お客さまへの対応等

影響区域のお客さまにつきましては、個別に事故原因等をご説明させて頂きます。該当のお客さまには、ご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ございません。
なお、お客さまに配水した水は常に水道水に求められる0.1mg/L以上の塩素濃度が確保されており、塩素により消毒されていることから、飲用しても健康についての影響はありません。

問い合わせ先

水道局給水部給水課
電話: 03-5320-6476


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