脱原発・自然エネルギー政策
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『田中龍作ジャーナル』から
◆ 嘉田・小沢初の合同演説 聴衆、マスコミ報道との違いに驚き
新しい政権の枠組みを決める衆院選挙は明日(16日)投票が行われる。選挙運動最終日のきょう、有楽町で嘉田由紀子・未来の党代表と小沢一郎氏が初めて一緒に演説した。
「未来の党に大物の影」「嘉田代表は小沢氏の操り人形」…新党結成直後マスコミが喧伝したこともあり、小沢氏は選挙戦序盤つとめて表に出なかったのである。
小沢氏は真っ向からマスコミを批判した。国会議事堂前での昨夜の演説よりも遥かにトーンアップした―「選挙戦に入って“原発”“消費税”“TPP”がマスコミ報道からどんどん消去されてゆく」
「政・官・業の癒着による既得権益構造のメインは官僚機構、メディアがこの中に組み込まれている」。
小沢氏は北朝鮮のミサイル発射や中国機の領空侵犯で勢いづく右傾化に釘を刺すことも忘れなかった。「選挙戦(真っただ中)の時期に憲法改正を議論すべきでしょうか?」
嘉田代表は党のイメージカラーである淡いグリーンのジャケット姿で現れた。選挙期間中ずっとこのカラーで通した。
「あの原発事故で郷土のきれいな水と命が蝕まれた。福島を忘れてはいけません」。公示日(4日)に飯舘村であげた第一声と同じである。「福島を忘れない」、選挙戦の最後に来て「未来の党」の原点に立ち返った。
嘉田代表は女性の立場からも訴えた。「(景気対策には)稼ぎ手を増やすこと。今稼げていないのが、子育て世代の女性。この人たちが稼げば7兆円、女性全体で稼げば25兆円の内需拡大となる。消費増税分は出るんです。女性が稼げば子供も増える…(中略)憲法改悪して子供を戦争にやるようなことをしてはならない。それが母親の願いです」。
小糠雨の降るなか、道行く有権者は足を止めて耳を傾けた。
「初めて小沢演説を聴いた。新聞・テレビが“小沢は悪玉”をデッチあげていることが分かった。(自民過半数の報道については)会社の同僚に自民に入れるという人はいない。マスコミの意図的なものを感じざるを得ない。もし自公で300議席を超える事態になったら、戦争に行きたくないので海外に逃げる」(会社員・30代男性=文京区在住)
「マスコミは未来について報道しない。不公平だ。マスコミの選挙予想が本当なのか、信じられない。大ドンデン返しが楽しみ」(自由業・60代男性=亀戸在住)
安倍自民は“国防軍”など日本の実情にそぐわないテーマを作りあげ、“原発” “TPP”など自らに都合の悪い政策は争点化しない。マスコミは見事なまでに同調する。
報道機関が進軍ラッパを吹き鳴らした大政翼賛体制は「いつか来た道」につながりはしないだろうか。
《文・田中龍作 / 諏訪都》
『田中龍作ジャーナル』(2012年12月15日)
http://tanakaryusaku.jp/2012/12/0005845
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(略)
沢田さんは福島原発事故の後、F.A.P.P.(フクシマ・アトミック・パワー・プラント)という曲の作詞を手掛け、話題になっていた。「バイバイ原発」のフレーズが何度も登場する。
午後6時過ぎ、沢田さんはサングラスにラフなTシャツ姿で現れた。この頃には1,000人ほどもいただろうか、広場には立錐の余地もないほど人が溢れ、後ろからは「押さないで」「見えないよ!」の声も飛び交った。
「今、ほとんどの表現者が口を閉ざしている中、事故が起こるずっと前から皆さんに対してメッセージを発信し続けている、素敵な先輩がいます。」立候補後、多くの芸能関係者に「応援を」と声をかけては断られたという山本候補は、沢田さんをこう紹介した。
「僕は、誰にも頼まれていないんですが、(憲法)九条を守ろうという歌とか、3.11の時の歌とかを勝手に書いて歌っています。そういう時は、気持ちが大事なんで、自分がそうしたいから、そうするしかない。選挙に出ようなんて気持ちはありません。もうただのジュリーです。正確に言うと、昔ジュリー、今ジジイです(笑)。でも山本太郎のように勇気のある38歳の若者がちゃんと打って出てくれました。」
「以前から僕は、テレビで仕事がなくなったと聞いた時点で、何か力になれることはないかと思ってました。そうしたら声を掛けて頂いた。とにかく、今原発を止めることが一番大事なんだと。他のことは決まらないんだと。今日だって、地震が起こるかもしれないんですよ、そういう国に僕たちは住んでるんです。これはなんとかしなければいけない」沢田さんの力強いメッセージに聴衆が湧いた。
「杉並区民でなくて残念です。区民なら一票入れられたかもしれない。昨日、どんなふうにやってるやろかと、ひそかに西荻で演説を聞きに行ったんですよ。ちゃんとチラシも渡されました。帰りに(推薦の)ハガキをもらって、切手を買って、電話帳を調べて杉並在住の知人、友人の名前を書いて封筒に入れました。応援の言葉をちょっとしか言えないのが残念です」。
沢田さんの山本候補を見る目は暖かい。まるで太郎さんのことが心配でたまらない叔父さんのようだ。沢田さんは山本候補の肩を抱いて降壇した。反原発ソングを披露するかと思われたが、応援演説に徹した。演説が終わると、聴衆から「ジュリーありがとう」という掛け声と、拍手がわき上がった。
山本候補は、「本当の表現者ですよね。自分の言葉にして、自分のメッセージにして。ちっちゃい頃見たジュリーですよ。ヒーローです」と感激しながら沢田さんを見送った。ジュリーが去っても、広場から人は去りはしなかった。再び山本候補の演説が始まった。
《文・中山栄子》
『田中龍作ジャーナル』(2012年12月14日)
http://tanakaryusaku.jp/2012/12/0005827
パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2
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『東京新聞』【本音のコラム】
● 都知事選と沖縄
佐藤 優(さとうまさる 作家・元外務省主任分析官)
東京都知事選の結果が沖縄の平和を破壊しかねないという認識を候補者の猪瀬直樹氏の近著『解決する力』(PHPビジネス選書)を読んで抱いた。
猪瀬氏は尖閣問題についてこう述べる。
<自民党の総裁選のときに、東京都として各候補者に尖閣問題に関する考えと、船溜まりなどをつくるのかを問う公開質問状を出した。安倍晋三さんも石破茂さんも東京都の条件に理解を示してくれた。/政権が交代するまでは、東京都が何らかの行動を起こすのは無理だろう。政権交代を待って、政権が代わってから、そのときにどうするかを考えたい。/そのときこそ、寄付金を使って石垣の漁民が安全に漁をできるように、ヤギを駆除して尖閣諸島の自然が守られるように、当初の目的を達成すればよい。>
ヤギを駆除するために尖閣諸島の魚釣島に日本人(都と政府の職員が含まれる)が上陸する。さらに尖閣諸島に船溜まりを造るとすれば、中国政府は「日本の公権力がステータス・クオ(現状維持)を破壊した」という認識を持つ。
中国はこの動きを実力で阻止しようとする。政権交代となれば、日本の新政権が中国の実力行使を指をくわえて見ていることはないであろう。
そうなると、尖閣諸島沖海戦が起きる。政府、都、中国の都合で沖縄を戦争に巻き込む事態は避けたい。
『東京新聞』(2012/12/14【本音のコラム】)
パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2
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