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世界エイズ・デー(12月1日)に寄せる
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ
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今年の「世界エイズ・デー」にあたり、私は、 エイズ対策で世界が遂げている目覚ましい前進を歓迎します。 世界のリーダーたちは今年、 2030年までにエイズを撲滅することを約束しました。 先週発足した「Fast Track(ファスト・トラック)」アプローチにより、 私たちはこの目標を達成できるでしょう。
現在、全世界で1,400万人近くがHIV治療を受けています。2001年以来、HIVの新規感染者数は38%減少しました。 私たちは、必須の抗レトロウィルス薬の提供により、 新生児116万人の感染を予防しました。2015年までに1, 500万人に抗レトロウィルス療法を施すとともに、 今後数年間で母子感染を完全に絶つ目途も立ちました。 市民社会を含む数多くのパートナーによる献身と尽力により、 私たちは、 感染者に汚名を着せこれを差別する法律の廃止に取り組み続けてい ます。前進は加速しています。
しかし、確実な成果には至っていません。現在のHIV感染者数は3,500万人に上りますが、そのうち約1,900万人は自分の感染に気づいていません。 対応が特に必要な人々への取り組みにも、 大きなギャップが見られます。治療な必要な子どもの3人に2人は治療を受けていません。HIV感染率が高い多くの国では、若い女性が特に弱い立場に置かれています。東欧や中央アジア、 中東では、エイズに対する汚名や差別、懲罰的な法律が、 エイズの蔓延に拍車をかけています。そして、 コミュニティのシステムや支援団体による不可欠の活動はしばしば 、孤立無援の状態に陥っています。私たちは誰も置き去りにしてはなりません。
私たちが前進を遂げている様子に、私は喜びと誇りを感じます。 私たちが西アフリカでエボラ出血熱に立ち向かう中でも、 エイズ対策の成果はすでに如実に表れています。私たちは、 医療制度だけでしっかりとした保健医療は提供できないことを知っ ています。社会的正義、科学の民主化、資金調達、 人権およびジェンダー平等に対する共有の責任、 そして人間中心型の保健アプローチといった、 私たちがエイズ対策で学んだ教訓はすべて、 ポスト2015年開発アジェンダに関する私たちの議論を含め、 あらゆる分野に応用されているのです。
今年の「世界エイズ・デー」にあたり、 私は世界のリーダーに対し、 私たちに共通の理念のもとで結束するよう呼びかけます。 私たちは形勢を変えはじめています。大胆な目標も立てました。2030年までに、ともにエイズを撲滅しようではありませんか。
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