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「写真」
(1)出発前の有持、藤川
(2)ラッセル中
(3)BCと小林
(4)前衛フェース全景
(5)西穂高の稜線
(6)スノーシャワーを浴びながら1P目を登る藤川とビレー中の小林
(7)雪に埋まった4P目のチムニー
(8)5P目のボルトラダー
(9)取付で有持

2005年12月29日(木)晴れ

 槍見温泉(10:30)〜BC(14:30/15:00)〜左方カンテ取付(16:00)〜BC(16:20)

 今年の年末は北岳バットレスを計画していたが、12月に入ってからかなりの積雪があり、八本歯のコルから取付までのアプローチとルート終了点から山頂までの間が雪崩れの危険があるため、確実にルートに取り付ける錫杖岳/前衛フェース/左方カンテにルートを変更した。

 29日の早朝に出発するため、28日の夜に藤川、小林が自宅に来で軽くビールを飲んで早々と寝た。
 
 5時に自宅を出発。

 今日は天気は上々で中央道を走っていても南アルプス、八ヶ岳、北アルプスなどが一望できて快適なドライブだ。

 安房トンネルを越えると一気に雪が多くなった。とても年末の雪の状況とは思えない。

 槍見館手前のバス停の駐車場に車を停めていざ出発。

 途中で除雪車で作業をしていた人が、今年の年末は2月中旬ぐらいの雪の多さだから気をつけて登るようにと一言アドバイスしてくれた。確かに雪はかなり多い。

 槍見館の裏の電話ボックスのところから10:30に登り始める。

 トレースがないと思っていたが先行者がいるらしい。トレースを追って登っていく。

 しかし、しばらく登るとあまりの雪の多さにラッセルをあきらめ敗退したらしくトレースが途中でなくなっている。早速、持ってきていたスノーシューを履きラッセルを開始。

 やっぱり何もない雪面にトレースをつけるのは気分がいい。ラッセルは少ないところで膝、多いところでは胸あたりまで。

 今年は自転車で心拍機能と足腰をかなり鍛えた成果が出たのか、ラッセルを延々とやっていても全然疲れを感じない。

 錫杖沢出合近くなってくると前衛フェースがよく見えたが雪をまとって真っ白になっている。

 錫杖沢を岩小屋の100m程下に14:30に到着。所要時間は4時間。結構時間がかかった。

 雪崩を避けるために右岸にある岩陰にテントを設営。

 まだ時間もあるし左方カンテの取付までラッセルをしてトレースをつけに行くことにした。結構雪が深く取付まで空荷で1時間ぐらいはかかっただろうか。

 テントに戻り、キムチ鍋をつまみにビールで乾杯!!


2005年12月30日(金)雪

 BC(06:15)〜左方カンテ取付(06:45/07:00)〜5P目途中(14:30)〜取付(15:30)〜BC(16:00)

 04:00に起床して06:15にテントを出発。

 雪が降っているがアタックには問題ない。

 昨日つけたトレースのおかげでアッという間に取付に到着。

 今回は3名でのアタックなので、左方カンテは初めての藤川にトップを譲ってセカンドに初心者の小林、ラストに有持が小林を指導しながら登ることにした。

 07:00に登攀開始!!

 藤川がトップで登り始める。

1P目

 凹状の岩壁を登るが雪が多いので雪を落としながらじわじわと前進していく。凹状の上部の立木でピッチを切った。

2P目

 藤川は小ハングを微妙なバランスでアブミを使わずに越えて行く。雪が多いのでホールドを掘り出すのが大変なようだ。

 小林はアブミを出して危なっかしい登りで越えて行った。でも広沢寺でアブミトレーニングをやっておいたのでもたつくことはなかった。

 凹状を抜けたピナクルテラスでピッチを切る。

3P目

 今度は、人工登攀でフェースを登っていく。雪はあまりついていないが途中でボルトの間隔が遠いところがあり、バイルのフッキングで前進しフェースのすぐ上のビレーポイントでピッチを切る。もう少し上のチムニーの下のテラスまで行けたがここでピッチを切って正解だったのに後で気づく。

4P目

 さてここからチムニー登りになる。フットホールドは細かいのでピンポイントでアイゼンの爪を引っかけてバックアンドフットでじわじわと登っていく。

 ここもかなり雪が多いので藤川も雪落としに苦戦している。おまけに岩壁の上部からかなり大量なスノーシャワーが時々落ちてきて藤川の姿が見えなくなる。

 上部の小ハングになると雪も悪いしホールドも乏しいのでかなり微妙な登りだ。スノーシャワーを浴びながら登るので雪だらけ。

5P目

 出だしからボルト連打の人工登攀なので簡単に越えられそうに見えたが、ところがどっこいさすがの藤川も大苦戦する羽目になってしまった。

 ボルトラダーは簡単に越えたがその後のフリーがかなり悪い。

 まず雪を全部落としてホールドを掘り出して立ち込みまた雪落とし。

 壁がかなり分厚い雪に覆われているため、あたり一面の雪を落とさなければ残置支点が見つからない。

 微妙なバランスで手の届く範囲の雪を落としても残置支点が見つからなかったため左上にある立木を目指して登っていく。ここはさらにホールドが細かくかなり悪い。おまけに更に多い雪を落とさなければ登れない。

 バイルのフッキングをしながらかなりランナウトしてやっと立木に到着。安心したのもつかの間でさらに頭を越えるぐらいの雪が覆い被さっているのでこれを全部落とさなければならない。

 雪と格闘してやっとビレー解除。20m程のピッチだが登りきるまで1時間はかるく越えていた。

 5P目の終了点はまだ上なのだが、太い立木を掘り出したのでピッチを切ったみたいだ。

 立木の上部は傾斜が落ちているため雪が相当積もっていて、これを落として登るのは容易ではない。

 すでに時間は14:30。登攀開始から7時間30分がたっていた。

 降雪も多くなってきたしこの積雪量では今日中に完登するのは不可能と判断して、残念だが懸垂下降することにした。

 4回の懸垂下降で取付に戻った。今日は藤川も雪の多いルートをオールリードでよく頑張ってくれた。

 お疲れ!!

 テントに戻り、残りの酒を飲み干して就寝。1時間ほどすると小林が騒ぎ出した。

 突然雪で圧迫されたらしい。錫杖沢を雪崩れた雪がテントの端をつぶしたみたいだ。

 テントは沢から外れた岩陰に張ってあったので巻き込まれる事はなかったが、雪崩の一番端の雪がテントまできたようだ。

 外においてあったピッケルやアイゼンもすぐに見つかったので一安心。テント周りを除雪してまた就寝。その後は朝まで何事もなかった。


2005年12月31日(土)雪〜晴れ

 BC(06:30)〜槍見温泉(08:00)

 今日は大晦日だ。毎年思うが1年たつのは早いもんだ。今年はクライミングや自転車レースで毎週のように活動していたので1年が本当に早く感じた。

 テントを撤収して下山開始!

 昨日の雪でトレースは完全に消えているのでまたラッセルしながらの下山となった。

 みんな元気なので1時間30分ほどで槍見温泉に到着!!

 今年最後のクライミングは完登できなかったが、冬壁初挑戦の小林も厳しい冬壁を堪能できていい経験になったと思う。

 二人のお目付役に色々と指導されて凹んでいるときもあったが、小林もしっかり修行をつめばいいアルパインクライマーに育つだろう。

 しかし年末だというのに錫杖岳は貸し切り状態!!

 錫杖は近いので左方カンテは渋滞するかと思っていたがクライマーは皆無!!

 アルパインクライミングは下火だがまさかこれほどだとは思わなかった。

 フリークライミングやアイスクライミングはお手軽にできるので、そちらに流れてしまうアルパインクライマーも多いが、それにしてもこの状況は寂しいもんだ。

 そのうちアルパインクライマーは絶滅してしまうのだろうか。。。。。

 帰りに沢渡温泉で汗を流してから帰宅。

 夜はクラブのメンバーが自宅に集まってプライドを見ながら年越しパーティをした。

 2005年おつかれさんでした。

 ではでは。

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