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中国製は不安? 反日デモのあった翌日、9月19日になると街はいつも通りの日常に戻っていた。 18日を最後に当局がデモの封じ込みに踏み切ったのだろう。 今日は、温江区にある娯楽設備工場へ出掛けた。 こちらでは、遊園地向けの遊具を製造していた。 この企業は、従業員25名の中小企業で、従業員の多くは農村部からの出稼ぎ労働者である。 工場を見学した限りでは、労働環境が良いとは言えない状態であった。 インフレによる物価の上昇を受けて賃金も上昇し利潤が減少している中で、事業は赤字でなければ継続するという状況で、従業員に対して手厚い福利厚生を行う余裕はないようだ。 会社は、給料を期日通りに支払うことで精一杯で、また従業員の方もそれで満足している段階にある。 四川大地震の影響について尋ねたところ、「震源地は成都市の中心部ではないので、市民は心理的な影響が大きい」との回答があった。 ここの経営者は、地震の影響で人々の観念は変化したと感じているようで、比較的に離婚率が上昇し、今を楽しく過ごそうとする人が増加したと述べた。 また、「娯楽施設が少ないので、娯楽設備を製造する工場に需要はある」との見解を示した。 インフラの損壊などで、震災から1〜2カ月は操業停止を迫られ、他の製造業では、地震の影響を受けた企業もある。 セメント、土木建設業などでは震災の恩恵を受けただろうが、その他の業種では特段の変化は見られなかったという。 東日本大震災では、震災後に沿岸部からの移住があり多くの業種で売り上げが増加したが、四川大地震では、被災場所で生活の再建が成されたために東日本大震災ほどの震災特需は起きなかったことが考えられる。 震災から復興するために何が必要かを尋ねたところ、心理的なケアと経済的な支援が不可欠だ、との意見が出た。 その他、四川大地震の復興には比較的に政策投資が大きな部分を占め、民間投資は少ないと言われた。 中国製品の輸出に際しては「輸出はしたいが品質面が不十分である」、この企業が出荷した商品の中には海外で発案されたキャラクターのコピーも用いられており、それに関しては「良くないことを行っているという認識はあるが、小さいから問題ない」との考えを示した。 規制をかいくぐり、ブランドキャラクターのコピーを用いることで何とか事業を継続しているという実態を見ることができた。 (出典:四川省復興調査報告書) (工業団地) (娯楽設備工場で作られている製品の一例) この企業の社長にお話を伺ったわけだが、パンフレットを見て僕は頭を抱えた。 様々なキャラクターがコピーされているのだ。 よくテレビで見かける、うさんくさい中国とついにご対面したのだ! 僕は失礼と分かりながら、聞きたくて仕方がないことを社長に質問した。 自分なりには最高級に遠回しで聞いたつもりだが… 「社長!今後海外への輸出は考えていらっしゃいますか?」 「品質が伴わないから、国内向けしか考えていないよ。」 その後インタビューを終えて工場内を見学、帰りは社長直々に成都市内まで車(トヨタ車)で送ってくれたのだが、その車中で社長がぽろっと漏らしたこと。 「うちの会社がやっていることは、よくないことだと分かっている。でも、こうしないと食っていけないんだ。インフレ、材料費の高騰、人件費の高騰、利益はなかなか出ない。赤字にならなければ事業をやる、それくらい切羽詰まってる。」 ここで先生がフォロー。 「でも日本だって高度経済成長期には、海外の技術を盗んで発展していったのですから、成長期には仕方のないことですよ。」 パクリはいけないことだけど、生きるか死ぬかでやっているのだと知って、複雑な気持ちになった。 (成都市中心街) (通常営業に戻る成都イトーヨーカドー) (お土産に買ったセブンプレミアム) こちらのセブンプレミアムは偽モノではなく、オフィシャル商品。
菓子の原産国は中国だが、イトーヨーカドーなので信頼はして良いはず。 帰国後、知人らに伊藤洋華堂のレジ袋に入れて配ったが、なかなか好評だった。 ちなみにワインは、米国カリフォルニア産だった。 |
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