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日付が変わって8月9日の1時。 |
旅日記
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13時過ぎ、北千里駅から阪急電車に乗って梅田へと元来た道を戻った。 |
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2012年8月8日。 |
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土曜日の始発電車で福島を出発し、山形県に入って冬の山寺を参拝してから、NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことで一躍脚光を浴び、全国的にその名を知られることになった尾花沢市の銀山温泉へとやってきた。 銀山温泉へは、山形新幹線のJR大石田駅から路線バスが出ている。 約40分ほどの距離で、運賃は片道690円。ちょっと高めの設定のような気もするが、これしか足がないので仕方がない。 山形駅を14時45分に発車する普通電車で、15時39分に大石田着。15時55分のバスで定刻16時31分のバスだった。 途中、車窓から眺める景色はやはり雪国。道路の両脇にはバスの車体よりも高いのではないかというほどの積雪量。以前、夏に北海道へ出掛けたことがあったが、その時は道が広いのでびっくりしたが、冬場のことを考えると広い道路もうなずける。 (銀山温泉バス停) この銀山温泉のバス停、待合室が昭和って感じでいきなりの昔オーラに感激。 中には木製の腰掛けと公衆電話が置いてあり、携帯電話が普及する前にタイムスリップした感じだ。 あまりのテンションの高まりに、財布から105度数のテレフォンカードを出して、公衆電話に挿入してみた。 何年ぶりに使っただろうか。 「59」度数、残っていた。 というよりかは、この公衆電話ちゃんと使えた。 私も105度数のテレフォンカードが残り59のところで携帯電話の生活に変わったのかぁとしみじみした。 (共同浴場の脱衣所) 銀山温泉にやってきてまずは夕暮れの写真を撮り、つづいて入浴。 有名な銀山温泉とは、いかほどのものなのか。 ここで困ったことが発生。 銀山温泉には共同浴場が二つあり、一つは最近できた「しろがね湯」、もう一つがこちらの「大湯」。 しかし「しろがね湯」の方は、午後5時以降は地元の人オンリーなのだそうだ。 時計を見ると午後4時50分。まだ5時前だから大丈夫かなぁって「しろがね湯」へ行ってみると、おじいちゃんに「ダメダメ」って言われた。 『なんだい』って思って「大湯」の方へ行くと、こりゃひどかった。 インドへ行った時の国鉄の駅にあったシャワーの次くらいにヤバかった。日本の有名観光地にこんな浴場があるとは思わなかった。 外気零下の中、脱衣所はドア1枚挟んだだけでヒーターは、なし。しかも床はずぶ濡れ。 浴室は3人がやっと入れるほどの小さな浴槽。シャワーは熱湯と水の調整が超難しいものが1つだけ。 挙句の果てに天井からは冷たくなった滴がポタポタ、身体に冷たく当たる。 幸いなことに自分以外誰も客がいなかったので好みの温度に調節して入浴することができたが、これはひどかった。 地元の人は暖房の効いた新築の共同浴場でゆったりしやがって、銀山温泉は観光客には厳しいところだなぁと思った。 と言うのも、私はよく福島市郊外の飯坂温泉へ行くのだが、こちらは共同浴場が9つもあり、入浴時間も早朝から深夜まで対応している。もちろん地元客と観光客の区別などしない。 脱衣所には冬はヒーター、夏は扇風機が動いている。 銀山温泉は山形の山奥なだけに、まだまだ遅れているなぁと思って浴槽を出た。 今度は共同浴場ではなく、ちゃんと宿泊してのんびりと一夜を過ごしたいと思う。 (共同浴場「大湯」浴槽) 温泉自体は含食塩硫化水素泉ということもあり、硫黄のにおいが強くぬるぬる感がなかった。 飯坂温泉の単純温泉に慣れてしまった僕の身体は、強い温泉では刺激がありすぎた。 (温泉街) 夜になり吹雪いてきた。 銀山温泉の温泉街自体はそれほど大した規模ではなく、あまり期待しすぎると落胆するが、前もって「大したことないよ」と聞いていた自分にとっては逆によく見えた。 思っていたよりは風情があって、わざわざここまで来たかいがあったと思った。 そういうことであらかじめ銀山温泉には2時間の滞在時間しか入れておらず、これではちょっと不足も感じたがお土産屋に寄ることもなく無駄な出費を抑えることが出来た。 バス停に戻り、待つこと5分。 まもなく大石田駅行きの最終便がやってきた。 18時21分の便は数分遅れ、僕だけを乗せて出発。終点まで貸し切りだった。 予定では駅に18時51分に着き、18時59分発の「つばさ」158号に乗る予定だったが、温泉から数分遅れだったので半ば諦めていた。 そうしたらなんと路線バスが突如、普通のガソリンスタンドに寄るではないか! 運転手さんスタンドの店員に向かって「満タンでねー」とかって叫んじゃって、『あの、僕これから福島帰るんですけど…』って。笑 それで乗客(←僕一人)に向かって「ちょっとガソリン入れて行くから」って一言。 土曜日の夜だし、雪すごいし、客一人しかいないから、まぁ良いんだけどね、この自由さには感激した。 なんでも効率化が求められる時代に、運賃を支払うお客様を車の都合で振り回すっていうのは、インド以来の体験で、逆に日本でもまだ残っていることにホッとした。デジタル化の時代に何でもきれいに見せることだけに終始し過ぎなんだよ、って思う。 ちなみに話は少しずれるが、宮城県の某大手バス会社の末端路線では、「今日も人いないだろう」って言って路線バスが指定されていない道路をワープするような体験をしたという知人もいる。 こういう自由さが豊かな社会を築くのではないかねぇ。 さて、ガソリンスタンドに立ち寄ったバスは最初の遅延5分に加え、10分ほどが加算されて15分遅れで大石田駅に到着。 もう山形線では福島まで行けないので、羽前千歳まで普通電車で行き、そこから仙山線に乗り換えて仙台を経由して福島に帰った。 (仙台駅) 大石田19時27分に発車し、羽前千歳20時15分着。 山形線から仙山線に乗り継ぎ20時25分に羽前千歳を発車。山形県から宮城県に入り、仙台には定刻21時30分のところ、雪の影響で5分遅れ。 駅前の吉野家で牛丼でも食べようかなぁと企んでいたが、時間が押しているのでNEWDAYSでおにぎりを買って車内で。 福島まで行く最終電車の仙台21時58分発松川行きで、23時40分に金谷川へと戻って来た。 (おわり)
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寒河江からとんぼ返りして、山形14時45分発の新庄行きに乗車。 午後の鈍行列車に揺られて心地よい空間が広がる。山形線は、普通列車と山形新幹線「つばさ」号が走るので線路が良く、乗り心地が良い上に途中駅でつばさの待ち合わせがあったりと、首都圏の鉄道と感覚が一緒である。 天童、さくらんぼ東根、村山と進み、15時39分に大石田駅に到着。 (大石田駅) さすが新庄の近くまで来ると、積雪量が半端ではない。 駅前は融雪装置が入るようだ。 (大石田駅の案内板) この小さな改札口から、東京へダイレクトにつながる。 (尾花沢市役所) 大石田駅前から尾花沢市営の銀山温泉行き路線バスに乗る。 市営バスということもあり、しっかり市役所前を通る。 市役所の雪かき風景をはじめて見た。 発展途上国では水へのアクセスが悪く生活が向上しないのと同じように、雪国でも雪の降らない地方と比べて生活する上での仕事量が多いので、負担となり格差につながっている。 積雪対策を施した建物や、除雪費用などいろいろと出費がかさむ。 (路線バスより) バスの車内から前方を走るダンプカーを見つける。 雪は解ければ水となり消えてしまうが、固まりであるうちはダンプカーまで出動させないといけないというのは、こわい。 (銀山温泉) バスに揺られること40分弱。
念願の銀山温泉に到着した。 |



