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昨日、脳梗塞の患者さんが入院になった。
脳梗塞は、神経内科の入院患者さんの大部分を占める疾患である。その患者さんは、まだ50代なのに、脳梗塞になられたのであるが、その危険因子たるやすごかった。
ほとんど未治療の糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙とまるでリスクファクターの塊のような人であった。話をしていると、それ程、知的レベルの低い感じはなく、こういう人こそ啓蒙が必要であると思った。脳梗塞自体は、ごくごく軽度の構音障害だけなので、次回からは決して起こさないように指導していくつもりである。
まずは、禁煙である。そして、食事療法、運動療法を行なってもらう必要がある。
食事は標準体重×25-30kcal、塩分は6g程度、運動療法は有酸素運動がよくウォーキングを進めている。それでも、糖尿病、高血圧、高脂血症がある場合は、投薬する必要が出てくる。
今回の患者さんの場合は、血糖値も非常に高いので、その高血糖だけでもインスリン抵抗性が増し悪循環なので、短期間インスリンを使って、まずは血糖値を元に戻してから、こんごの血糖コントロールを検討することにしている。
降圧薬もおそらく必要になってくるであろうが、最近の主流は、様々な臓器の保護作用を持つアンギオテンシン受容体拮抗薬から使うので、それをやることになるだろう。
高脂血症も、必要があれば、HMG還元酵素阻害薬を使用するつもりである。
それ以外に、やはり脳梗塞の再発予防の意味で、血をさらさらにするため抗血小板薬を使うことになる。
今回の患者さん、脳梗塞は比較的軽症で済んでいるので生活を改善させることや再発予防をすることにより、一病息災となって、より良い人生を送っていかれることを祈りたい。
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