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5月15日
さて、大手新聞に折りこまれるミニコミ誌の記者さんが、根津神社から夕焼けだんだんで紙芝居をする私たちを取材してくださった。ついでに「一日劇団員」として、喫茶店「イナムラショウゾウ」での簡単な読み合わせのあと、じっさいに紙芝居「素人(しろうと)うなぎ」を街頭で演じていただきました。
なかなか上手でした。
5月22日
その後1週間、記者さんに練習の時間をとっていただいた上で、もう一度夕焼けだんだんに来ていただき、今度は暗譜(あんぷ)で(文字を見ないで)、頑張っていただきました。
これもまたまた上手でした。
スゴイ!
噺の中身は、
「素人うなぎ
0
喜六と清八が、歩いていると、うなぎ屋が見えてきました。
喜「うなぎのかば焼きが食べたいなあ」
清「この店に入ろう
こんにちはあ。
あれ?静かやなあ。
やってるんかいな。
誰かいてまへんか?」
1
声を掛けると、店の奥から主人が出てきました。
主「はい。
じつは、うなぎを料理する職人が風邪で休んでまして、今日は料理ができまへん。すんまへんが休ましてもろうとります。」
喜「あんたが料理したらええがな。
あんた、店のご主人やろ。」
2
主「わたしは料理がへたですねん。
うなぎはニュルニュルしてて、なかなかつかまりまへん。」
喜「なんとかたのんまっせ。」
主「わがままなお客さんやなあ。
どうなっても知りまへんで、もう。」
主人は着物の袖をまくり、一番大きなうなぎを、「えいっ」
3
つかみました。
清「おっ、つかんだ。
うまい。その調子や。
さあ、料理して。」
主「ちょっと待った、
うなぎがニュルニュルして、
指の間から顔を出してきますねん。」
右手で、つかんでもニュル、
左手で、つかんでもニュル、
4
うなぎは主人の手から逃げようと、上へ、上へ、上がって行きます。
主「どいて、どいて。
お客さん、ちょっと梯子を掛けてもらえませんか。
うなぎが、上へ、上へ、どんどん上がっていきますわ。」
喜「何ゆうてんねん。
手を下に向けたらええがな。」
主「ああ、なるほど。頭ええですねえ。ほな、そうします。お客さん、頭ほんまにええですねえ。」
喜「ふつう、そう考えるやろ。」
5
手を下に向けると、ウナギも下へ下へ。
主「お客さん、ちょっと地面に穴を掘ってもらえまへんか。うなぎが、下へ下へ、どんどん行くんですわ。」
清「何言うてんねん。
手を前に出したらええがな。」
主「分かりました。
ほな、そうします。」
6
今度は両手を前に出すと、うなぎも前へ、前へ。一緒に主人も前へ、前へ。
主「お客さん〜〜〜〜、ちょっと表へ行って来ますので、店番をお願いしま〜〜す。
わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ。」
主人は大声を上げて店を飛び出して行きました。
7
喜「お〜〜〜い、
どこへ行くねん〜〜〜。」
清「ちょっと、待って待って待って〜〜〜。」
ふたりは笑いながら後を追いかけました。
主「わ〜〜〜〜〜〜あ、
前を歩いてる人〜〜〜、
どいて、どいて、
道を空けて〜〜〜〜〜〜〜!」
8
今度は、子どもたちが、
走っているこの3人を見て、
子「うなぎをつかんでおじさんたちが
走っていくで〜〜〜〜。」
子「面白そうや!わいらも付いて行こか。」
とうとう子どもたちも、付いて走り出しました。
9
そうしたら、今度は犬まで、面白がって付いて行きます。
犬「わん、わん、わわん〜〜〜〜〜〜。」
そしたら、それを見た猫までが、追いかけて来ます。
猫「にゃ〜にゃ〜にゃにゃ〜〜〜。」
うなぎをつかもうと、走る主人の前に、
大きな川がせまって来ます。
主「わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ。」
どぼ〜〜〜〜〜〜〜〜ん
10
主人は川に落ちてしまいましたが、それでもうなぎを離しません。
うなぎは、
そのまま川をばしゃばしゃばしゃっ。
主人も、
そのまま川をばしゃばしゃばしゃっ。
11
清「おい、主人がうなぎと一緒に、川上へどんどん泳いで行くで。」
喜「ほんまや。どこまで行くのやろ。
ひとつ聞いてみたろか。
おお〜〜〜い、ご主人〜〜〜〜、
うなぎを〜〜〜、つかんだまま〜〜〜〜、
いったいどこまで〜〜〜〜、
行くんや〜〜〜〜〜〜?」
主人が二人の方を振り返って、
主「わかりまへ〜〜〜〜ん、
前へ回って〜〜〜〜、
うなぎに聞いてください。」
(おしまい)」
というんです。
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