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それではひとつめ。『芦屋道満大内鑑(あしやどうまん おおうちかがみ)』からとりあげましょう。『信太の杜(しのだのもり)』として登場しますが、まずは大阪府和泉市の「葛葉稲荷神社(くずのは いなり じんじゃ)」と本社の和泉三之宮:聖神社(ひじり じんじゃ)。これは葛葉稲荷自体が聖神社境内にあるというということで、語り口的には「葛葉稲荷神社」(泉州信太森葛葉稲荷)で良いと思います。ほかには、阿倍野区阿倍王子神社(あべおうじじんじゃ)で、飛地には晴明神社(せいめい じんじゃ)があります。文楽・人形浄瑠璃の原作は大阪界隈の歴史や謡曲などに題材を取りますので2つほどもその土台として背景が見えれば、物語の解釈の手助けになれば良いのです。
信太森葛葉稲荷神社 http://www2.ocn.ne.jp/~kuzunoha/ 大阪府和泉市葛の葉町2
JR阪和線 北信太駅から徒歩5分
由緒は神社ホームページで見てください。
阿倍王子神社 http://abeouji.tonosama.jp/ 大阪市阿倍野区阿倍野元町9−4
大阪市バス 天王寺(阿倍野橋)バス停より住吉車庫前行に乗り王子町王子神社前にて下車。
阪堺電鉄上町線 東天下茶屋駅下車。南東へ徒歩2分。
現在はこちらが本社で安倍晴明神社が末社となっていますが、室町・安土桃山時代頃は、
安倍晴明神社の社家の保田氏が神主を兼務した時期があり、逆の時代もありました。
現在は安倍晴明神社側が阿倍王子神社の飛び地になっています。
安倍晴明神社 http://moura.jp/uranai/abeseimeijinja/annai.html
大阪市阿倍野区阿倍野元町5−16
アクセス・阪堺上町線東天下茶屋駅下車、東南へ徒歩5分
由緒等はホームページで。
あまりにも有名な話なので今更解説でもないのですが、芦屋道満(法師陰陽師で播磨の弓削の出身)や白狐など持ち出して安倍晴明という陰陽師とその時代をワンダーランドの中において、異様さを強調する手法をとることで目立つ存在にしていたのでしょう。おそらく今の我々よりも埋もれてしまった歴史が多く、その人となりを想像することができなくなっていた時代の産物として、スペクタクルは楽しめたのだと思います。
と、ここまで話して私まだこの演目(『芦屋道満大内鑑(あしやどうまん おおうちかがみ)』)を見ておりません。是非、文楽特有の表現の仕方を楽しんでみたいものだと思いました。
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