文楽を見に行きませんか?

人形を見ますか?大夫の声を聞きますか?義太夫三味線も良いですよ!

難しくない文楽

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今日は紀尾井ホールで

 女流義太夫の公演があります。残念ながらチケットは既にソールドアウト、売り切れです。紀尾井ホール(小)は、宮崎県の椎葉村の民俗芸能の神楽を見に行ってから3回くらいですが行ったことがあり、空調を別にした劇場の設備的には上位の部類に入る劇場です。文楽を見に行く以前からここの友の会会員ですが、時々入ってくる邦楽の興味のあるものには日程が合えば常々出かけたく思っているのです。きっと今日の公演も良い演奏が聞けるのでしょう。本日は文楽協会から人形遣いの応援もあるので、盛り上がることは必定でありましょう。

 さて義太夫協会の方々、文楽とはどんな出会い方をしているのでしょう?そこでサーチエンジンを駆って、手始めに鶴澤津賀寿さんのホームに行ってみました。するとそこに早稲田の演劇専攻の文字があるではありませんか。どうしても伝統芸能だと「子どものうちから内弟子に入って修行して」という気がしてしまうのですが、職業の種類も増え環境も変わった現代では縁故によるような出会い方は少ないようです。文楽協会技芸員の方も、高卒・大卒から研修所を経てくる人が5割を越えましたので時代の流れということなのでしょう。津賀寿さんのホームページに戻ります。「早稲田大学第二文学部演劇専攻」となっていました。(そういえばこれって、ここと大学院の文学研究科の講座を3―4年前に6世燕三(当時は燕二郎)が1年間非常勤講師で行っていたっけと。他の技芸員の方も1年交代で行っているなぁと。今年は誰が行っているのかなぁ?現在は第二文学部は改組になって、「早稲田大学文学学術院文学部」であるようです。)そうして初めは、歌舞伎の下座連を研究していたのが劇評を書くようになって、知識を広めるつもりで駒之助さんの舞台を見て嵌ったのだとか。「おお!」何が「おお!」かといえば、「プロとしては遅い出発であっても、舞台や床に上がれて芸を売り物にする立場に立てるのだね。」ということ。「文楽協会ではありえない女流でも義太夫協会としてなら公演に参加できるんだね。」ということ。これは、未だ人口の少ないこの業界にあって行き場をなくしている若い人の行き場があるかもしれないってことでもあると思います。ただ素養と忍耐力は充分必要ではあろうけど。本日の公演などでは、人間国宝の大夫駒之助さんの相三味線を務めるというように案内されています。本当に機会を見つけて一度は聴いてみたいですね。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kumaru/

 津賀寿さんのHPのリンクから今度は鶴澤寛也さんのHPに行ってみました。プロフィールを開けてみると、またまた1行目に津田塾大学(学芸学部)数学科卒の文字が!それも理系!でも出会いはわからないですね。現在は文楽技芸員の鶴澤清介さんの預かり弟子に。公演予定は以下リンクで。
http://homepage2.nifty.com/kanya/event.htm

 更にリンクをたどって竹本越若さんのHPへ移動。http://www002.upp.so-net.ne.jp/koshiwaka/
越若さんは19歳の時に歌舞伎座で手にした「義太夫教室」のチラシが機縁になったそうです。国立劇場や文楽劇場、歌舞伎座や松竹座、南座や御園座でチラシを集めている人にも機縁は転がっているのかもしれないですね。ホームページ拝見は3つ目で気の付いたことは、今日の公演のように人形が付くのは珍しいようです。基本的には素浄瑠璃。人形が付くのは文楽協会が出向く時と八王子車人形の公演に出るときくらいのようです。よく見るとYahooにもブログをお持ちのようで、今度お邪魔してみたいですね。

 もうひとつ竹本越京さんのページへ。http://homepage3.nifty.com/koshikyo/
プロフィール拝見します。お!好きな言葉が一緒ですね。 「人事を尽くして天命を待つ」これですよ。現在は豊竹咲大夫に師事とあります。なんか凄く近くなった感じがします。

義太夫協会ホームページ http://www.gidayu.or.jp/index.html

ということで、本日公演のある女流義太夫協会の出演者のホームをネットサーフィンしてみました。

文楽の家の系譜

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 文楽は歌舞伎と違って実力主義であり、親が子の師匠であるとは限らない体制を取っている。また1代限りの人が多い中で、親兄弟技芸員(昔は文楽座座員)とか親子・孫という流れを持っている人がいます。住大夫さんの書かれた本を読んでいて、「おやおやこの組織はわりかし大きいぞ。」などと読んでいたら、今度は彦六系の家族の話をその一端を担う若手の大夫さんから伺いました。住大夫さんの方は文楽座系といわれ、彦六座系・非文楽座系とは物語の口調・三味線の弾き方のどちらに於いても価値観が転倒するほど違うのだそうです。どんな風に違うのかはこれからの舞台で注視するとして、その2軒の家の構成を記してみようと思います。尚、端的な違いだけを見たいなら、NHKアーカイブスから出ている「闘う三味線 人間国宝に挑む 鶴澤清治」で住大夫さんと清治さんの遣り方の違いが検証できます。これが撮られた頃はまだ清治さんは人間国宝に指定されていなかったので、その意味からも貴重な画像と言えます。

            鶴澤七兵衛       竹本源大夫7
              +              +
養父:竹本住大夫6 実父:鶴澤友吉      鶴澤藤蔵
          +  +        +−−−+
        竹本住大夫7――――妻   竹本綱大夫9
                             +
                           鶴澤清二郎


                鶴澤道八2
          +―――――+
      鶴澤清治(養子)  妹
                  +―――――+
              豊竹咲甫大夫  鶴澤清馗


       竹本綱大夫8
         +
       豊竹咲大夫

                        鶴澤寛治6
                          +
                        鶴澤寛治7
                          +
                          娘
                          +
                        鶴澤寛太郎

 舞台や床を見てお気に入りの技芸員を応援するような感想は書き易いが、時として辛口の批評をしなければいけないときがある。それは、人形浄瑠璃が立体的な芸能であるゆえかもしれない。耳で聞くものと目で見るものに調和が取れていること、また三業それぞれにても「客に見せる」芸として、成立していること、こちらも聴く耳・観る目を鍛えなければ良きところ悪しところの判別がつかない。中々、大阪や淡路の人のように子どもの頃から肌で知っているわけではないので、公平に見ていくことは難しいのだが、中傷ということではなく良き意味で努力をしてもらいたいという意思を伝えることはあってもイイのじゃないかと思う。と、ここまで前置きした上で12月の文楽『源平布引の滝』<竹生島遊覧の段>と2月の文楽『敵討襤褸錦(かたきうち つづれのにしき)』<春藤屋敷出立(しゅんどうやしき しゅったつ)の段>にて気が付いたことを書き記す。

 まず前者から、話の筋や舞台構成・演出については申し分なく工夫されていて面白くまた涙を誘う良き場面になるはずだったと思うが、床も舞台も駄目だったように思う。最初、私の行った日だけがまずかったのだろうと「残念だった」くらいに思っていたのだが、別の日に行った人や初心者じゃないファンや色々な人にも尋ねてみたところ、思いはひとつだった。即ちまず床から評すると、単に悪声というのでなく管理されていない声で床に上がっていたのにビックリした。どう聞いても風邪声で床にいる。それなら休演して欲しい。立端場や切場を語れなくても端場をちゃんと語りたい若手だっているはずなのに、中堅でありながら義太夫になっていない。人手不足であっても芸能の質は落とすべきではない。そういう意味で、実盛の津国大夫・左衛門の呂茂大夫・宗盛の文字栄大夫・小まんの南都大夫には憤懣すら覚えた。1・2月公演までに何とかできるのか、それにしても12月公演中毎日その状態でプロとしてどうだったのだろう?若手の靖大夫もその段では連座することで悪し様に言われることになるのは些か可哀想のようにも思える。最近手が向上しつつある期待の清志郎には弾き難い床であったことが残念だった。

 舞台もやりにくかったことだろう。その中においても玉女はどうしたのだろう?精彩が無い。今回は斉藤の別当実盛を遣っている。2003年7月の文楽劇場は吉田玉男、2005年2月の国立劇場小劇場は5代吉田文吾さんが遣われた主役級の人形であるのだが、主演が引っ込んでしまっているように見えた。玉男さんや文吾さんは、玉次郎や文五郎や2代栄三らを見ているだろうから、その後どちらかがその役を遣る時代になって、昨年までの間に色々工夫を試みて結果としてのそれぞれの見せ方をしていたのだから玉女さんは初役なりの遣り方でよかったのだと思うのに、晩年の玉男さんの遣り方で遣ろうとしていたように思う。どんなに師と弟子であっても、体格・体型が違い、表現力が違い、役つくりが違い、考え方や思いが違えば同じようになんかできなくて当然だから、恐がらず師匠の教えの内のできることだけ自分の工夫と融合させて、今の年齢・年季の自分ができることをした方が良いように思う。誰も玉女さんに文吾さんや玉男さんを投影するわけではないのだから、玉女は玉女なりの個性を見せてもらえればそれで良いと思う。行き詰まっているようで心配だ。

 10年以上前から毎日のように文楽に来ている方に聞いた話では、勘十郎でさえ襲名して3年くらい駄目だったと、舞台で浮いていたと言っていた。「さえ」と敢えて言ったのには、今の勘十郎は悪役・娘役・主役・チャリ場の3枚目の人形のいずれを遣っても見事に操るから。強いて言えば遣い手の表情が豊だという点が違うのだろう。それは玉男さんや文吾さんでも枯れた中にも人形に意思を伝える・命を吹き込む表情が見て取れたからそうなのだろう。勘十郎もその役の顔を作り役になりきりながら、その意思を人形に載せているように思う。出遣いなのに遣い手が見えず人形が人のように見える瞬間はきっとそんな時なのだろう。次回同じ役が回ってきた時、玉女の実盛になっていて欲しい。

 今度は後者、件の大夫さん達は第3部だったのでまた別だが、どうも津国大夫と文字栄大夫は更に発声を頑張って欲しい。少し離れるとなんとしても聞きづらい。本題の第2部の玉女さん今度は静の演技を人形と伴にするようだった。簑助が頼りない長男役の人形をいじって場違いな状況を上手く演じている所で、ただ人形を動かさない「静」を遣っていたが、それでは聡明な次男は表現できていない。賢弟愚兄をどう観衆に解らせるか、簑助の芸と如何に掛け合わせるかそれにより舞台効果はかなり違うように思ったが、未だ玉女は「迷いの路」を出ていない気がした。頑張れ!玉女!今日も外野の応援席は言いたいことを言う。

 

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 2004年に文楽を見初めて今年で5年目、2月東京公演から見初めて最初は友人の燕三6(当時は燕二郎)とその周辺から、次に人形、次に目に付いたこと、次に演目、次に構成・・・と観客として勉強するのが楽しいならこれほど面白いものは無いかもしれないと思う。参考書や技芸員さんとの雑談などで疑問が埋まればそれをブログなどに備忘録として書き付け、独立行政法人のホームページなどを利用して「観る」ことを追求するネタを探す。これが面白い。現在まだ途中だが、燕三6の本公演での床をデビューの年から追いかけている。相三味線になる前はいろいろな大夫と組むから、いろいろな端場に出る。師匠の燕三5のツレ引きや琴などで出れば、切場に出ることになる。それはツレであっても切場の緊張を体験することになる。それを記録の上から追うのはとても面白い作業だ。演目の難易・演奏時間の長短・ツレ弾き・代弾きなど公演の様子が少しわかる。

 「少し」というのは、こちらが演目の全部を知らない。他の三味線弾きが弾いたのと比較ができない。演目の中のクライマックスとの位置関係がわからない。作劇要素などとの関わりが見えてこない。この観客側ができていないことをきっちり学ばないと「良さ」を理解してから、大夫の語りや人形の動きとのマッチングしているのをみて初めて、「文楽」として良い舞台かが解るはずと思う。

 最近やっと、オクリが聞き分けられるようになってきた。残念ながらオクリの音は文字の記録では解らない。やっぱり舞台百篇なのだろうと思う。東京では幕観がないから、費用的に毎日見に行くのは例えば学生であっても辛いと思う。CDもDVDも住大夫さんの出ていらっしゃるもの以外はあまり観たことが無いので、これも利用はできない。舞台百篇の代わりになるものが観客として欲しい気がする。文楽が伝統芸能でなく、庶民の娯楽として存在していた時代には、庶民にも聞くに徹する時間の余裕を持っていたが、今は聞く側にあまり余裕が無いしまたそれだけを聞きに通う覚悟もまた無い。「観客に媚びろ」とは言わないまでも、観客の目や耳を鍛える手立てを何か講じてくれると嬉しいと思う。きっと見たり聞いたりする側の質の向上と、底辺を伸ばし広くファンを育てることに貢献できるものと思う。

 2009年1月が始まった。今年一年で何かひとつでも観客としての進歩が見られれば上々としながら、今年も精進の文楽人形浄瑠璃を聞く1年になればと心から思う年始である。

鬘司庵

 先日「国立劇場技術部」の記事で床山さんのお話を聞いたことを紹介いたしましたが、このとき鬘の手入れをされていた方の名前がわかりませんでした。ところが最近、別のブログやホームページでお名前を知る事となり、有名な方だったのでビックリしました。名越昭司さんと仰られる方で、<司人形かつら工藝>という会社の代表取締役をされていました。「鬘司庵」というホームページを作られており、文楽人形のかつら展示室を置かれています。また独立行政法人日本芸術文化振興協会で非常勤参与・技術参与もされていらっしゃるようです。
http://bunraku.support-japan.jp/company/index.html
 「無形文化財選定保存技術保持者」に認定されている方でした。三業でなくても裏方の技術陣でもひとつの仕事を成すとこれだけの評価を受けられるんですね。研鑚努力を積まれているのは勿論のことですが、おそらくは伝統芸能をよく知られていない若い世代には逆に新しいことのように映るのではないかと思ったのです。一般的な仕事ではないけどコツコツ努力して続けることによっても社会から大きな評価を受けることもできる(これはひとつのドリームだと思うのです。)というのは、暗中模索をする人の多くなった現代に於いては「やれるだろうか?やってみようか?」と思わせる大きなことだと考えます。こんなことでも本当に「出逢い」があるものだと、またひとつ文楽の魅力を見た気がしました。(平成16年には「旭日双光章」という勲章も国から出されています。)
 文楽技芸員自体は女性がなることはできませんが、裏方はそのような規定がありません。この業界に興味があり関わりたいと思う女性の方が居れば、年齢制限はあるかもしれませんが技術要員募集の時に応募は可能です。是非裏方も「興味あること:Interested in」として捉えていただければ、嬉しいことと思います。

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