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引用先 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/castration.html

「父なる天界」であるウラノスは息子のクロノスによって去勢された。切断されたウラノスの男根は、子宮を表す海に投げこまれて、海を受胎させ、アプロディテ・ウーラニアー(「天界のアプロディーテー」)が生まれた。その昔、アンキセスやアドーニスといった神々が去勢され、彼らを祀る祭儀が行われたが、それを取り仕切ったのが、アプロディーテーであった。アプロディーテーはカタン人の「ヘビの腰蓑をつけた女神」と同一神であった。この女神に仕える巫女たちは、彼女のために、男神たちを去勢した。

 北欧神話で、アプロディーテーに仕えた巫女たちに相当するフレイア-スカジも、同様に、神々を去勢した。北欧神話における「父なる天界」はオーディンであった。オーディンの12番目の聖なる名前は、「去勢された男性」を意味するヤルクであった[7]。去勢された神オーディンは、年老いた「去勢された男性」(父と息子の化身)の息子-男根であったのである。それというのも、オーディンもまた「ひとつ眼の神」V[o]lsi(=種ウマの男根)であったからである[8]。Horse. ヴェーダの生贄となった種ウマ同様、オーディンも去勢された。その後の神話をみると、オーディンがなぜそのような「種ウマの男根」という添え名をつけられたかがわかる。それは、眼を一つなくして初めて、オーディンは、宇宙的な広がりを持つ女性の知恵の泉を飲むことができたからであった[9]。ここで思い出すのは、エジプトで、セトとヘル〔ホルス〕が交互に季節になると去勢されたことである。彼らの切断された男根は、神話では、「眼」となっている[10]。

 聖書では男根のことを「もものつがい」の上にある「腰の筋」とした。ヤコブは「神である人」と組み討ちをしたときに、この腰の筋をはずしてしまった〔『創世記』第32章25〕。その組み討ちに勝って「取って代わった人」となったヤコブのその名〔=イスラエル〕は、セトの別称であった。セトも、ヤコブ同様、「霊魂の梯子」をそのシンボルとし、また好敵手と争って、結局は、男根を切断されてしまった[11]。豊かな実りを得るために、毎年、種蒔きの儀式が行われたが、そのとき、セトが去勢され、その血が野いっぱいにまかれた[12]。

 


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