かけ出し裁判官Nonの裁判取説

小 説 『かけ出し裁判官の事件簿』 (ビジネス社) もよろしく ♪

裁判官のおしごと

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呼び捨ては違憲違法か

「〜容疑者」「〜被告」は マスコミなりの敬称だったようです
でも 呼び捨て は 失敬 を越えて
その人のことを 貶めているのでしょうか 犯罪者扱いしているのでしょうか
( 親しい間柄での 呼び捨ては とりあえず 置いときます )

ちょっと前 司法修習生から
わたしが 裁判官室で 事件のことを話しているときに
当事者のことを さん付けしてることに 驚いたと言われました

その修習生は
検察官が 部屋で 被告人を 呼び捨てにするのは 推定無罪に反するだろ! 
って 思っていたからのようです

わたしは 同級生や後輩でも 「〜くん」 「〜さん」 って 言うからなあ
その修習生だって 「ゴーンが」って 呼び捨てにしてるじゃん・・・・・・

もちろん 本人を目の前にしたら 「ゴーンさん」って言うと思うけどね

ただ こう言ってる修習生は 弁護士になったら 気をつけてほしい

体感1〜2割くらいの弁護士は 法廷で 自分の依頼者に尋問中
「そこで ●●さん[依頼者]は 〇〇[相手方]から どう言われたのですか」 って言う
すぐそばに その相手方本人が 座っているのに

もちろん 敬称は  コミュニケーションを円滑にする道具
敬称を使わないのは 単に失敬なだけ

でも 失敬な弁護士ほど 自分たちに敬意が払われないと キレる
依頼者を目の前にした パフォーマンスですよ ハッハッハ って弁解するけど

わたしは 呼び捨てがいけないとは思わないけど
他人が呼び捨てにすることに目くじら立てるんだったら
自分が呼び捨てをすることを よく考えてほしい

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先日 弁護士さんとお話をしたとき こんなことを言われました

   弁護士が 不完全な材料で 苦労して作った料理を 
   裁判官は 口を開けて 待ってるだけなのに
   素材を活かしていないの 味が濃いのと 文句を言う

えっ!? だって 料理の審査ですから・・・・・・

あなたの向かいに座っておられる方は
同じ畑から取れた野菜 同じ海から取れた魚 同じ牧場の肉 を使って
それはそれは美味しい料理を食べさせてくれてるんですよ・・・・・・

それに あなた ビーフカレーを作るって言ったじゃないですか
牛肉なんか入ってなくって これって生麩じゃん
美ー麩カレー? それ盛りすぎでしょ・・・・・・
植物性たんぱく質だから健康にいい って その正論 今 関係ない・・・・・・

だいたい 今日の夕食じゃなかったんですか
もう2日間待たされてるけど
熟成させると 美味しくなるんだから 世間知らずね〜 って 前に言っといてよ・・・・・・

具はちょっぴりなのに 大量の市販ルーと 超特盛の白ライスを出しておきながら
全部食べないで 審査する気か!! って・・・・・・

それでも まだ プロはいいですよ

素人料理こそ 人情味があふれてるんだ って おっしゃるけど
今ちゃんの「実は・・・」 って番組知ってます?
「おかんのカレー VS レトルトカレー 子どもが食べ比べて勝つのは実は」という企画
ママのカレーが大好きっていう幼児に 覆面調査すると
レトルトカレーが 連戦連勝なんですから

また 料理なんか作ったことがない素人さんの勘違いもあって
カレーくらい って思うのでしょうか
そんなの食べさせられるの!?って 工程を散々見せられ
悲惨な出来栄えに 顔をしかめたら 偏見だって言われるんだ

そんなに美味しい料理ばかり食べてると思われてるんでしょうか

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弾劾裁判の手続って

裁判官訴追委員会が 岡口裁判官を 事情聴取のため呼び出したみたいです ( 弁護士ドットコム )

訴追委員会は 衆議院議員10人と参議院議員10人から組織され
弾劾裁判所(衆議院議員7人と参議院議員7人から組織)に対し 
裁判官を クビにするよう訴えるための機関です。

去年のは 分限裁判
最高裁判所が 戒告 又は 1万円以下の過料 という 懲戒処分をする手続です。
                                  ( 分限裁判の手続って )

分限の要件は 職務上の義務に違反したとき か
          職務を怠ったとき か
          品位を辱める行状があったとき

弾劾の要件は 職務上の義務に著しく違反したとき か
          職務を甚だしく怠ったとき か
           裁判官としての威信著しく失うべき非行があったとき

参考になる先例があって 昭和23年のことですが ( 裁判官訴追委員会 ) 
静岡地方裁判所浜松支部の判事を
 ① 知人と ビジネス目的で 旅行するため 無断欠勤
 ② そのビジネスに関与した上
    そのビジネスがヤミ物資取引として摘発されたことを知り 警察に不問に付すよう迫った
ということで 訴追委員会は 訴追しました。
しかし 弾劾裁判所は クビにしないという判決をしました。

大槻簡易裁判所の判事を
 ① 知人であった被疑者に対し ヤミ物資の捜索に先立って 
    「家宅捜索があるかもしれない」等と告げた
 ② 略式命令を受けた被告人に対し 正式裁判を申し立てさせた上
    担当裁判官と交渉し 自分の担当にさせて処理した 
ということで 訴追委員会は 訴追しました。
しかし 弾劾裁判所は クビにしないという判決をしました。

弾劾裁判所が クビという判決をすれば 裁判官はクビ
不服申立制度はありません
退職金も原則支給されません
弁護士などにもなれなくなります

弾劾のハードルの高さ ご理解いただけるでしょうか
その前提となる訴追の重大さ ご理解いただけるでしょうか

経営者が 懲戒解雇するよりも ずっと
検察官が 起訴するよりも ずっと

その意味では 事情聴取に呼び出すことだって
軽々しくやってはいけないと思うのです

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足元を見られた

去年くらいから問題になってる 引越難民 ( 働き方改革と引越難民 )

他人事に思ってたわけではないけれど
とうとう 我が身に降りかかってしまいました

裁判官のほとんどは 3年毎に 4月1日 異動の辞令を受けます

裁判は ふつう 4月の2週目から 入ってるから
繁忙期を避けて 4月中旬に 引っ越すわけにはいかない
3月中旬に引っ越したくても 異動先の官舎が空いてない

というわけで 繁忙期も繁忙期 3月30日〜4月2日の荷出では
なかなか 見積に来てくれる業者さんがいませんでした
そして 来てくれても 高すぎる

引越代は 実費が出る会社もあるようですが 
国家公務員は 人数と距離で比例する定額制
繁忙期だからといって 多く出してくれません

これまでも 荷造りを頼むわけではないのに 足が出ていましたが 
今回は おそらく20万円近く 足りない・・・・・・
これが これまでも これからも 3年毎・・・・・・
国が負担すべき経費を 一公務員に負担させるなんて・・・・・・

国土交通省が 引越時期の分散にご協力をお願いします という注意喚起をしています
是非 裁判所は 注意を喚起されてほしい

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判決の書き方で

前回紹介した 最高裁判所長官の訓示
なかに こんなフレーズがありました
   不利益な判断を下すことになる側の主張について
   なぜそれが採用できないか 
   きちんと判断を整理して示す ( 裁くことの畏れ(2) )

判決の書き方として 裁判所の中で 一般的に言われています

実際 協議会なんかで 弁護士さんも
有利な判断がされた側は 判決の理由なんて読まない っておっしゃったりします

わたしも これにはもちろん賛成なんですが
ここで ある裁判官は 
最終的な結論さえ示せばよく 心証形成過程に則した記載は不要 と言います
つまり
「 証拠(甲1,4,5,乙2〜5)によれば,以下の事実が認められる。
  1 ●●●
  2 ■■■
  したがって,【最終的な結論】が認められる。
  【敗訴する当事者】は,※※と主張するが,××からすれば,理由がない。」
って かんじです
ちゃんと 敗訴する側の主張の弱点への挨拶 は 欠かしません

一方 わたしは やっぱり 心証形成過程に即した記載こそ
不利益な判断を下すことになる側の主張について
なぜそれが採用できないか きちんと判断を整理して示すことになるんじゃないかと思うんです
つまり
「 証拠(甲1,4,5,乙2〜5)によれば,以下の事実が認められる。
  1 〇〇〇
  2 ◎◎◎
  3 ■■■
  1と2からすれば,●●●が認められ,3と併せれば,【最終的な結論】が認められる。
  【敗訴する当事者】は,○○と主張するが,××からすれば,理由がない。」

ある裁判官からすれば わたしの書き方だと 迂遠で 冗長で もったいぶっているらしい

わたしからすれば ある裁判官の書き方だと
敗訴した側に対し なぜ勝訴した側の主張を認めたのか説明できてないと思うんです
何より 利害関係のない第三者が 判決を読んで 
なぜ その最終的な結論に至ったか わからないじゃないって思うんです

とはいえ どちらかというと ある裁判官の方が 有力なんですが
まあ やはり 裁判所の中の議論でしかありませんし
できれば 学者さんなんかが どのような判決が望ましいか議論してほしいなあ
前回紹介した 最高裁判所長官の訓示
なかに こんなフレーズがありました
   不利益な判断を下すことになる側の主張について
   なぜそれが採用できないか 
   きちんと判断を整理して示す ( 裁くことの畏れ(2) )

判決の書き方として 裁判所の中で 一般的に言われています

実際 協議会なんかで 弁護士さんも
有利な判断がされた側は 判決の理由なんて読まない っておっしゃったりします

わたしも これにはもちろん賛成なんですが
ここで ある裁判官は 
最終的な結論さえ示せばよく 心証形成過程に則した記載は不要 と言います
つまり
「 証拠(甲1,4,5,乙2〜5)によれば,以下の事実が認められる。
  1 ●●●
  2 ■■■
  したがって,【最終的な結論】が認められる。
  【敗訴する当事者】は,※※と主張するが,××からすれば,理由がない。」
って かんじです
ちゃんと 敗訴する側の主張の弱点への挨拶 は 欠かしません

一方 わたしは やっぱり 心証形成過程に即した記載こそ
不利益な判断を下すことになる側の主張について
なぜそれが採用できないか きちんと判断を整理して示すことになるんじゃないかと思うんです
つまり
「 証拠(甲1,4,5,乙2〜5)によれば,以下の事実が認められる。
  1 〇〇〇
  2 ◎◎◎
  3 ■■■
  1と2からすれば,●●●が認められ,3と併せれば,【最終的な結論】が認められる。
  【敗訴する当事者】は,○○と主張するが,××からすれば,理由がない。」

ある裁判官からすれば わたしの書き方だと 迂遠で 冗長で もったいぶっているらしい

わたしからすれば ある裁判官の書き方だと
敗訴した側に対し なぜ勝訴した側の主張を認めたのか説明できてないと思うんです
何より 利害関係のない第三者が 判決を読んで 
なぜ その最終的な結論に至ったか わからないじゃないって思うんです

とはいえ どちらかというと ある裁判官の方が 有力なんですが
まあ やはり 裁判所の中の議論でしかありませんし
できれば 学者さんなんかが どのような判決が望ましいか議論してほしいなあ

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